[過去ログ] 複素解析 (1002レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
リロード規制です。10分ほどで解除するので、他のブラウザへ避難してください。
415: 132人目の素数さん [] 2022/05/15(日)14:18 ID:PXvey2UA(1/5)
辻教授が1919年に東大を卒業してからの41年間に
138篇の論文を発表しているが、初期の十数篇をのぞくと
外国遊学後の1938年から活動が目覚ましくなり始めている。
1930年代はヨーロッパに於いては近代函数論が一時に開花した時期であって
辻教授の活躍の始まりは丁度これと一致している。
416(1): 132人目の素数さん [] 2022/05/15(日)14:27 ID:PXvey2UA(2/5)
戦後の我が国の函数論で、等角写像論や値分布論
よりも、最も多くの人々の興味が集中したのは
リーマン面の議論である。リーマン面の分類論を中心に、
面の被覆状態、面上の函数論やフックス群の方面に、
辻教授をはじめとして、能代清、遠木幸成以下、大津賀信、
森明、祐乗坊瑞満、倉持善次郎、小沢満、楠幸男、黒田正といった
当時の助手クラスの人々のあげた成果は目覚ましいものがあった。
417: 132人目の素数さん [] 2022/05/15(日)14:37 ID:PXvey2UA(3/5)
函数論とは何であるか?それは解析函数を研究する学問である。
解析函数とは何であるか?それはーー神秘的な何物かである。
よくわからないけれども、自然現象や数学の各分野に現れる、
神によって作られたものであって、
数学の数多くの分野の研究対象にされているものの一つである。
将来の函数論はどうあるべきか?そんなことは考える必要はない。
神の手によって作られた解析函数論の神秘をきわめるのに、
方法を人為的に規定するのは不自然な話である。
420: 132人目の素数さん [] 2022/05/15(日)14:53 ID:PXvey2UA(4/5)
20世紀前半の函数論は幾何学的・ポテンシャル論的であった。
それはたまたまそうであったのであって、そうあるべきだからであったのではない。たまたまそうであったことの長所は、そういう考え方をとることによって
解析函数というものがそれ以前よりよくわかることができたということであって、
函数論は必然的に幾何学的・ポテンシャル論的であるべきだからではなかった
と思うのである。辻教授をはじめ多くの数学者たちが近代函数論を我が国に
導入したのも、またわれわれがその功績を多とするのも、全く同じ理由からである。
421: 132人目の素数さん [] 2022/05/15(日)14:56 ID:PXvey2UA(5/5)
以上は1960年の及川広太郎「辻先生と日本の函数論」からの
抜き書きでした。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.028s