[過去ログ] 【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 (771レス)
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703: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/20(土)23:57 ID:Su7byAgy(7/7) AAS
すいません。本編変な所で切れてました。追加文です。
これで本当に]は終わりです。
704: 2007/01/21(日)00:01 ID:NPt6P1XY(1) AAS
GJ!!
でも、雨の出番が無い(´・ω・)
705: 2007/01/22(月)04:35 ID:Gc13eEA5(1) AAS
キヤァー、足りない足りない、物足りないわ〜続きが気になって眠れないじゃないのっ!
・・・・酷い伊南屋(ひと)・・・でも、そんな貴方が・・好・き♪
706: 2007/01/22(月)07:18 ID:fzA2saEr(1) AAS
伊南屋さんいつもながらGJです!!
このスレが700超えたのは伊南屋さんの力が大きいのでは…GJ!!
707: 2007/01/22(月)10:38 ID:a0cX6lrp(1) AAS
伊南屋氏GJッス!ってゆーかこんなハイペースで良質のSSを大量生産するなんて神以外の何者でも無いっすよ!
708: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:16 ID:w014PtwQ(1/9) AAS
『レディオ・ヘッド リンカーネイション』
]T.
夜。
雲が月を覆い、闇を深くしている。
影はその漆黒に身を潜め、蠢く。
嫌な空だ。ジュウは嘆息を漏らした。
崩月邸。その庭でジュウは今宵起こるであろう惨劇に思いを巡らせていた。
銀子の情報は予想以上に深くまで掴んでいた。
大まかな人数と今夜、襲撃を掛けるであろう事。更には襲撃者の中には裏では名の知れた戦闘屋も含まれる事。
具体的にそれが誰かまでは分からなかったが、これは十分に大きな収穫と言える。
省25
709: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:17 ID:w014PtwQ(2/9) AAS
しかし、やはりそこは玄人である。与えられた仕事はこなす。
時間が、やってきた。
襲撃者達は動き出す。まずは門破りだ。
先陣を切って走る一団が門に辿り着かんとした時だ。
破る筈であった門が、内から開かれた。その向こうに立っていたのは、少女。
長い黒髪を闇に溶かし、身に纏うは紅袴。
いわゆる巫女装束であった。
「ようこそいらっしゃいました……と言いたい所ではありますが、少々礼に掛けるお客様のようですね」
あくまで穏やかな微笑を浮かべ、少女――夕乃は淡々と語る。
「申し訳ありませんが、お帰り願いますか?」
省28
710: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:19 ID:w014PtwQ(3/9) AAS
「まったく。うちの王様のお人好しにも困ったものだわ。これが雨ならもっと楽に話は着いていたんでしょうに」
目の前の危機を危機とも思わず愚痴を漏らす。常と変わらぬ円の姿がそこにあった。
「貴様は……っ!」
一団の中から一人の男が声を上げた。
「あら、貴方……」
その男を視界に捉え、円は記憶を掘り返す。それは昨夜、股間に膝を打ち込んでやった男であった。
男はその顔を憤怒に染め、円を睨み付けている。
「……ふん」
しかし、それを見た円は鼻を鳴らすだけであった。詰まらない物を見たとでも言うように視線を逸らす。
「やるなら早くしましょう。退屈なのよ」
省27
711: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:20 ID:w014PtwQ(4/9) AAS
それを証明するように、塀を越え、中庭に二人の人影が降り立つ。
闇に慣れた瞳に映ったのは、黒い肌に、肩まである鋼鉄のガントレットを装着した巨漢と、口元をマフラーで隠し、胡乱な瞳をした少女であった。
「よし、雪姫。抜いて良いぞ」
敵を確認し、ジュウが雪姫に戦闘許可を出す。雪姫はそれと同時。刹那の内に抜き身の刃を晒していた。
空気が一変する。さっきまではただの少女であった“ソレ”から、殺気が溢れ出す。
「ほう……」
巨漢が興味深げに呟いた。
「こいつは斬島か?」
巨漢は雪姫と、自らの傍らで呆っと突っ立っている少女を見比べた。
「なんだ、詰まらねえ仕事かと思ったら案外イカしたアトラクションがあるじゃねえか」
省26
712: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:21 ID:w014PtwQ(5/9) AAS
少女は愉快そうに、また笑った。
「あっははははは! 先代の唯一とちった仕事を、オレが片付けるってか!」
その声は、明らかな歓喜の声。
「良いねえ。先代切彦を良いとこまで追い詰めたらしいじゃねえか。そん時の怪我のお陰で存外早くオレに切彦の襲名が回ってきた」
切彦。その言葉に、雪姫が表情を変える。
「切彦……」
「そーだよ、切彦だ。現当主ってとこか。だからまあ、一族の不始末をつける義務? そういうのがあんだよ」
そう言う切彦はあくまで楽しそうだった。実際、義務なんかは建て前で、殺し合えるのが嬉しくて仕方ない。そんな笑みを浮かべていた。
「んじゃま。始めようぜ、はぐれ野郎」
その言葉を皮切りに、二者の殺気は更に膨れ上がる。
省23
713: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:23 ID:w014PtwQ(6/9) AAS
そう言って、皮肉な笑みを浮かべながら、男は拳を突き出した。
「折角だから名乗るとしようか」
ずしん、と四股を踏むように脚を鳴らす。それを見て、ジュウも瞳に真剣な光を宿し巨漢を睨んだ。
「《鉄腕》ダニエル・ブランチャード! ――お前さんは?」
「ギミア国王・柔沢ジュウだ。覚えとけ薄らデブ」
瞬間、弾けるは《鉄腕》の巨漢。自らの巨体を一塊の砲丸として突進する。
ジュウは大剣を強く握り、それを迎え討つ。
地を揺るがす衝撃が、二人の間で激突した。
***
崩月邸――当主の間
省30
714: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:24 ID:w014PtwQ(7/9) AAS
紫を庇うように真九郎は立ち上がる。
離れていく紫を背後に感じながら、真九郎は目の前の大男を睨み付けた。
「にげ、る。むらさき。にげる」
濁った声で呟きながら、大男は紫を目で追いかける。
「どこを見てる」
真九郎が、大男に声を掛ける。その瞳にはありありと敵意が浮かんでいた。
守る。紫を。
その為には、こいつを倒さなければ。
今、真九郎に出来るのは、外を守っているジュウや夕乃を信じること。そしてこの侵入者を排除すること。
深く息を吐き出し、構えをとる。
省30
715: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/23(火)00:29 ID:w014PtwQ(8/9) AAS
毎度、伊南屋です。
レディオ・ヘッド]T。決戦・導入編って感じです。一応シリーズ最長レス消費。
書いてる途中で「もはや前世とか関係なくね?」って思ったけど気にしない。
ついでに「国の名前センスなくね?」って思ったけどこれも気にしない。
代わりに面白い物を頑張って書きたいと思ってるんで許してください。
嗚呼、こんなんばっかだ。今日はもう寝る。すいません。
以上。伊南屋でした。それではまた。
716: 2007/01/23(火)04:05 ID:XsYK079A(1) AAS
うはっ♪ 総力戦開始ですな。夕乃の角が出るのか気になる所ですよ、本当毎度良い仕事されます。
717: 2007/01/23(火)09:40 ID:L7GdLAIu(1) AAS
オールスター戦開幕ですね!!本当に面白いです!!GJ!!
718: 651 2007/01/23(火)19:37 ID:kxMXrFlA(1/5) AAS
伊南屋先生に刺激されて>>653の続きを書いてみました。
まあ、ネタってことで。
「美味しかったな」
「ええ。……それではジュウ様、私はこちらになりますので」
ラーメン屋からの帰り道、ふたりは十字路に差し掛かり家の方角のために別れることになった。
気をつけて帰れよと一言雨に声をかけ、ジュウは今夜の夕食の買出しに行くことにした。
しかし、雨と二人きりでどこかに食べに出かけるのは初めてだったかもな、と柄になく思う。
いつだったか、雪姫と三人でカフェに入ったことはあるが、こうしてふたりで何の事件の絡みもなくどこかに食べに行くというのは
改めて意識してみると、今までなかったような気がする。雨も案外喜んでいたみたいだし、またどこかに行くか。
省29
719: 2007/01/23(火)19:42 ID:kxMXrFlA(2/5) AAS
(早速面倒ごとかよ……)
どうしてこうも自分の前には厄介ごとがごろごろと転がっているのか。
もちろん、それらを全て無視して生きれば、自分ももっと楽に生きることができるのだろう。
だが、柔沢ジュウという男はその厄介ごとを無視出来るほど、大人でもなく賢くない人間ではなかった。
辺りを見渡してみると、多くの通行人がその様子に一瞥をくれるも、
その少女を助けようとする人間は誰一人としていなかった。
中には体格のいい男も何人かいたが、係わり合いになるのは面倒なのか素通りばかりしていく。
そしてついに、ジュウは口を開いてしまった。
「おい、お前らそいつが困っているのがわからないのか?」
省35
720: 2007/01/23(火)19:46 ID:kxMXrFlA(3/5) AAS
だが、そんな世間話をしている場合じゃないよな、と内心呟くとジュウは辺りを見渡す。
残りの男たちも血気盛んに怒りと敵意を剥き出しにして、今にも殴りかかってきそうな勢いだった。
伊吹と背中合わせに構える。
「いいのかよ? 空手部のエースが一般人を蹴り飛ばして」
「この場合は正当防衛だろう。それに手加減はしている」
そう軽口を叩き合うとお互いに不敵な笑みを浮かべ、二人は動いた。
その動きと拳撃の嵐はまさに疾風迅雷。
襲い掛かる男の拳を上手く受け流しながら、的確に一撃一撃を男たちの身体に打ち込んでいく。
数分とかからず、男たちは全員地面に倒れ伏せてしまった。
「これに懲りたら、女を騙そうとしないことだな。……そうだ、そこのあんた大丈夫か?」
省13
721(1): 2007/01/23(火)19:47 ID:kxMXrFlA(4/5) AAS
「まあ、気をつけろよ。このご時勢だ。どっかのバカに殺されても文句は言えないぞ」
ジュウは忠告する。
妊婦刺殺事件、女子高生拉致事件、金銭詐欺、銀行強盗…
昨今頻繁に起きている犯罪を例に挙げればきりがないくらいに、この街、いやこの国は犯罪で満ち溢れている。
一見は平和を繕っているこの国だが、蓋を開けてみれば
そこは偽りと憎しみと狂気が掻き混ぜられた毒液で満ちている。
胸糞が悪くなることばかり。やっぱりこの世の中は綺麗なんかじゃない。どろどろとした泥沼が覆い尽くしているばかりだ。
ジュウはそう言葉にしたわけではないが、そう感じた。
この少女はどこか間が抜けていると思う。言い換えれば純粋そうとも言えるのだが。
せめてこの忠告を聞いて、この少女が身を守ることができるのなら
省16
722: 2007/01/23(火)19:50 ID:kxMXrFlA(5/5) AAS
……まぁ、こんな感じで。ただ単に伊吹を出したかったのは内緒。
地の文ばかりで読みにくいけれど。……もっと上手になりたいな。
723: 2007/01/23(火)19:52 ID:w014PtwQ(9/9) AAS
GJ!
是非続きも頑張って下さい。
724: 2007/01/23(火)20:31 ID:wpHi1SMp(1) AAS
ん?ん?んー?……紫?
725: 2007/01/24(水)07:16 ID:FcUWfYVX(1) AAS
紫……かな?
726: 2007/01/24(水)15:03 ID:O32DOB9/(1) AAS
オトコマエだな、誰かは分からんが
727: 2007/01/24(水)16:29 ID:uFujRtMH(1) AAS
GJ!!!!!!!!!
続き期待です。
728: 2007/01/27(土)08:40 ID:aKaDtlKg(1) AAS
全体的に期待age
729: 2007/01/29(月)00:16 ID:59j2+jWy(1/2) AAS
一つ執筆してもいいかな?
……時間かかるけど
730: 2007/01/29(月)00:24 ID:+32Vm2VX(1/6) AAS
当たり前じゃないかブラザー!
731: 2007/01/29(月)00:33 ID:59j2+jWy(2/2) AAS
OK
期待しないで待っててくれーい
732: 2007/01/29(月)16:20 ID:pUqww61F(1) AAS
全裸で待つ!!!!!!!!!!!!
733: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/29(月)20:09 ID:+32Vm2VX(2/6) AAS
『レディオ・ヘッド リンカーネイション』
]U―“斬劇”
閃くは剣刃。ただ殺意を成すために、全ての刃を死神の鎌へと変える一族が衝突する。
「ぅらぁぁあああ!」
裂帛。そう言うにはあまりに獣じみた咆吼を上げ、切彦が鋸を振るう。
一見すれば素人の動き。勢いに任せただけの突撃だが、事実は違う。
最短距離を最速で駆ける。命を刈り取る為に、最も効率的な攻撃。
剣士の敵と揶揄される斬島。武道とは懸け離れた殺人術の発露。
しかし、雪姫も斬島である。故に、その動きは予想の範囲である。
雪姫は庭に立つ石灯籠を盾にするように後退した。
省30
734: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/29(月)20:11 ID:+32Vm2VX(3/6) AAS
それは、自分の強さを信じてではない。詰まる所は“斬島”の血が成せる業。
一度刃を持てば、斬り刻む事しか考えない狂戦士となる。
狂気をもって凶器を振るう。唯それだけだ。
雪姫の切先が躍る。狙うは切彦の首。弧を描き刃が迫る。
それを、切彦は上体を反らすだけで躱した。体制を崩しながら、刀を振り抜き隙の出来た雪姫の胴に、鋸で斬りつける。
回避。しかし切彦の刃は恐るべき鋭さで、雪姫の服を掠めた。
それだけならまだしも、直接刃が触れていない肌を、剣風で薄く裂いていた。
「くっ……」
思わず雪姫は呻きを漏らした。
痛手ではない。しかし、不安定な体勢から繰り出された剣戟でこの威力。
省29
735: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/29(月)20:12 ID:+32Vm2VX(4/6) AAS
雪姫は、勝機はないと理解している。
しかし、敗北はないと信仰している。
斬島だからではない。
“雪姫”と言う少女として、自身を信じている。
「はぁあっ!」
水平に跳ぶように疾駆する。地を踏みしめ、欠けた刃を前に、暴風の如く、目掛けるは、切彦。
己が総身を一刃に変え、雪姫は極限の刺突を繰り出す。
刹那に被我の距離差は零に。
剣戟が激突する。
未だ腕は痺れている。それでも構わない。この一撃だけ、柄を握っていられればいい。
省43
736: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/29(月)20:13 ID:+32Vm2VX(5/6) AAS
刃もなく、戦えはしない。まして痺れた腕では殴る事すらままならない。
「そうですか。――ではいずれ生きている限り、また戦う事になるかも知れませんね」
「――その時は勝つよ。きっとね」
「楽しみにしてます」
最後に、あの獰猛な気配を垣間見せ、しかしそれは直ぐに幻の様に消え去り、切彦も踵を返した。
「……しーゆーあげいん」
「……さよなら」
まるで、何事も無かったかのように切彦は闇に溶け、何処へかと去っていく。
雪姫はそれを追わない。
ただ、脚を主の元へと歩ませる。
省5
737: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/01/29(月)20:18 ID:+32Vm2VX(6/6) AAS
毎度、伊南屋に御座います。
レディオ・ヘッド]U―“剣劇”でした。
斬島VS斬島でした。如何でしたでしょうか?
今回サブタイに“剣劇”と付いているのは]Uがいくつかに別れているからです。
これ以降サブタイが変わって同時刻に起きていた戦いが描かれる予定です。
投稿ペース下がりそうなんですが今しばらくバトルシーン、お付き合い下さい。
それでは今回はここまで。
以上、伊南屋でした。
738: 2007/01/29(月)22:41 ID:pQgwy44A(1) AAS
GJ!GJ!!GJ!!!
伊南屋さん最高です!!
739: 2007/01/29(月)22:56 ID:oiPe4qML(1) AAS
伊南屋さんGJッス!
相変わらず戦闘描写が素晴らしく所々惚れ惚れます
普通ならば、それで止まるはずだった。
異常だから、それで止められなかった。のフレーズ特に好きッス!
戦闘の結果も、雪姫の逆転の発想でスゲー納得いきました!
740: 2007/02/02(金)10:21 ID:8tzKyZkp(1) AAS
いつの間にか毎回楽しみにしている俺がいる。
741: 2007/02/02(金)19:21 ID:UDda/I2p(1) AAS
堕花「ジュウ様、最近お顔の色が優れませんがどうかなさったのですか?」
柔沢「なんだか最近見られてる気がする」
堕花「敵ですか?」
円堂「ああ、言っとくけど雨じゃないわよ。最近はずっと私たちと一緒にいるから」
斬島「うわ〜、ジュウ君自意識過剰!!」
柔沢「(やっぱり馬鹿にされた・・・・言うんじゃなかった)」
××「お姉ちゃん、あんなに楽しそうにあいつとお喋りしてる
ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい
お姉ちゃん、ずるいよ」
742: 2007/02/02(金)19:35 ID:uUIYnH25(1) AAS
その、なんだ
意外にも黒化光に萌える自分にびっくりだ
743: 2007/02/02(金)20:47 ID:8lANbkCU(1) AAS
ヤンデレ光とは新しいw
744(1): 2007/02/03(土)22:34 ID:F4mTivD/(1) AAS
黒光という新たなジャンル(?)が生まれた!!
そういえばヤンデレってなに?
745: 2007/02/03(土)23:10 ID:+T/+x2pU(1) AAS
>>744
デレデレ状態が行き過ぎて心を病んでしまうヒロインまたはその状態。
詳しくはヤンデレスレがあるのでそちらでどうぞ。
746: 2007/02/03(土)23:30 ID:hRhFvXrD(1) AAS
自分744ではないんだが。
「病んデレ」だったのか!
ヤンキーじゃないよなあ、でもなーとか思ってたw
747: 2007/02/04(日)00:03 ID:WUbwJcmy(1) AAS
意外とその勘違いをする者は多いぞ
かくゆう俺も始めて見たときそう勘違いしたしw
748: 2007/02/04(日)00:23 ID:3z4Bkhvz(1/4) AAS
流れをぶった切らせて貰って、>>721の続きを投下。
他の職人さんのつなぎぐらいに気楽に読み流してもらえると幸い。
少女を見送った後、ふたりは並んで街中を歩きはじめた。
「そう言えば伊吹。お前、何でこんなところにいるんだ? お前の学校は離れてるだろ」
「………」
伊吹は最初どこかバツの悪そうな表情を浮かべたが、すぐに答えは返って来なかった。
世間話程度に話を持ち出したのだが、嘘をつくなり話題を逸らすなりすればいいのに
真面目に迷うところはこいつらしいな、と思いちらりと伊吹の顔を覗き込んだ。
「……この間の件はすまなかった」
「…あ、光のことか。別に、俺に謝るようなことじゃねえだろ。
省24
749: 2007/02/04(日)00:25 ID:3z4Bkhvz(2/4) AAS
確かに恋人ではない。けれども、それ以外の友人や仲間と言った言葉にも当てはまらないだろうと感じた。
今まで敢えて意識することは避けていたが、改めて関係を尋ねられると一言で言うのは難しい。
雨に言わせれば主従関係と言うことになるのだろうが、ジュウとしてはどうにも釈然としない。
前世云々は今でも彼女の妄想だと信じているし、
事実であったとしてもそのような記憶がない限りはどうしても信じようがなかった。
とすれば、一体自分と雨の関係はどういったものなのだろうか。
雪姫のような友人感覚でもなければ、円のように見知りあい程度というわけでもない。
「……ただの知り合いだ」
捻り出した答えがこれだった。我ながら情けないとも思いつつ、無難な答えを答えるしかほかないだろう。
「…そうか」
省9
750: 2007/02/04(日)00:29 ID:3z4Bkhvz(3/4) AAS
結局ふたりはそこで別れ、ジュウはアクセサリーショップに寄ってみたが
いいものが見つからず、結局手ぶらで帰ってきてしまった。
まあ、まだクリスマスまでには時間がある。じっくり考えて選べばいいだろう。
ジュウはぼんやりそう思いながらアパートの郵便受けを開けた。あるのは何通かのダイレクトメールや広告のみ。
…と思いきや一通の茶封筒がそのなかに紛れていた。
基本的に外の世界にはあまりつながりを持たないジュウにとっては
珍しいことだったが、もしかしたら紅香宛てのものかもしれない。
彼は不思議そうに首を傾げながら、自分の部屋の中に上がってからその封を調べてみた。
一見すると『柔沢ジュウへ』としか書かれておらず、差出人も明記されていなかった。
封を切ると、その中には一枚のA4程度の大きさの手紙が入っていた。
省17
751: 2007/02/04(日)00:34 ID:3z4Bkhvz(4/4) AAS
……とはいえ、あの女は他の誰かにやれるような殊勝な女だっただろうか。
ジュウのなかで知る『最強』は母親の紅香であって、加来羅清よりも、円堂円よりも、伊吹秀平よりも、
強烈で過激で獰猛で、そして何より最初から最後まで自分を貫く――、柔沢紅香とはそういう人間だ。
彼女を負けさせる人間がいるとすれば、そいつは世界で一番の異常者だ。
柔沢紅香という人間はありとあらゆる『常識』を超越した傍若無人。
『常識』に捕らわれる限りはあいつを叩きのめすことなんてありえるわけがない。
それにしても、どうしてこのような脅迫文が送られて来たのだろうか?
ふと以前に遭った幸福潰しが頭の中をよぎったが、首謀者である綾瀬一子は自首、
そのメンバーも『暗木』の不在によりバラバラになった。
白石香里のようにそのうちの一人が綾瀬一子の『真理』とやらの考えを引き継いでいたとしても、
省12
752: 2007/02/04(日)01:36 ID:lE7sV37g(1/2) AAS
これで続かないなんて俺が耐えられない。
753: 2007/02/04(日)07:27 ID:pHnZ9LuF(1) AAS
続きが気になる(;´Д`)
754: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/02/05(月)00:07 ID:lE7sV37g(2/2) AAS
『レディオ・ヘッド リンカーネイション』
]U―“撃滅”
《鉄腕》ダニエル=ブランチャードは考える。
――坊ちゃんにも困ったもんだ。
自分に護衛を任せた癖に、いざその時になれば勝手に《ビッグフット》に付いて行く。
あの巨漢は繊細な行動は出来るが、繊細な思考は出来ない。
無論、護りながら戦う事など考えもしないし、当然の如く出来はしまい。
別に《鉄腕》は、九鳳院竜二に忠誠を誓っている訳ではない。
今こうして彼の身を案じているのも、単に依頼主に何かがあって報酬の支払いに問題が発生しては困るからだ。
――全く、こっちの身にもなって欲しいもんだ。
省30
755: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/02/05(月)00:08 ID:KoEzCqF9(1/4) AAS
鋼同士が撃ち合う衝突音が響き渡る。 鮮やかな残響を残し、ジュウの渾身の一撃は《鉄腕》に止められた。
「なかなかの攻撃だ」
せりあう拳と剣。
それを視界に捉えながら《鉄腕》が口角を吊り上げ笑みを象る。
「むん!」
腕に力を込め、大剣を弾いた。
「こっちの番だ!」
刹那、《鉄腕》の右腕がジュウを襲う。ジュウは大剣の腹でそれを防御。
しかし《鉄腕》の剛力に、大剣毎吹き飛ばされる。
庭を囲う塀に叩きつけられ、背後に罅を造りながら、ジュウは壁に埋もれる様にして止まった。
省32
756: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/02/05(月)00:10 ID:KoEzCqF9(2/4) AAS
まさか、自分の突進すら利用されるとは。《鉄腕》は己の勢いも乗せられた一撃を受け、そのダメージによろめく。
――しかし、それは相手も同じ。ただでは済んでいないはず。
ならば、今が好機。先に仕掛けた方が圧倒的有利だ。
《鉄腕》は腕を降りかぶり――それが出来なかった。
「なにぃ!?」
鋼の義手は、今や無様なブリキ細工の如くひしゃげていた。
先の一撃に耐えきれなかったらしく、関節部を中心に、大破している。
――バカな。
《鉄腕》が、破られた。その事実に驚愕を抑え切れず呻く。
「なんなんだ、貴様ぁっ!」
省38
757: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/02/05(月)00:11 ID:KoEzCqF9(3/4) AAS
鮮血が、大輪を咲かせた。
《鉄腕》が、地に倒れ伏せる。
それの傍らには、いつからか小さな影。
小さな影は、怜悧な声音で言い放った。
「付け足すならば――」
その声は、少女。
「立ち続ける事は条件だからです。如何なる戦いにあっても勝利し続け、最後まで立ち続けた者を指して人はこう言うのですから――」
「――即ち、“王者”と」
血を払い、剣を鞘に収めるその姿は、獣王の、柔沢ジュウの従者。
百戦錬磨の大強者――堕花雨。
省19
758: 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 2007/02/05(月)00:16 ID:KoEzCqF9(4/4) AAS
毎度、伊南屋に御座います。
やっと、やっと雨を出せた……っ!
“ヒーローは遅れてやってくる”をやりたくてずっと出番無しだったけど、ようやく物語が雨の出番に追い付いた。
後はもうクライマックスまで突っ走るだけ。
役者は出揃い、雨というデウス・エクス・マキナまで登場。
長かったお話もなんとか終わりそうです。
それではまたいずれ。
以上、伊南屋でした。
759: 2007/02/05(月)12:25 ID:nP9M6axc(1) AAS
雨・・・こんなにかっこいい登場の仕方なんて卑怯だよ!!
伊南屋さんかっこよすぎます!毎度のようにですがGJ!!
760: 2007/02/06(火)10:44 ID:p0SNbE1e(1) AAS
しっかし雨の登場に全く違和感を感じなかったw
まぁ主の危機に必ず駆けつけるのは来世でも同様だし。何が言いたいかとゆうと伊南屋氏GJ!
761: 2007/02/06(火)16:39 ID:h8QPepVi(1) AAS
姉の事が好きだった
昔から他の人とは少し違っていたが、それでも優しい姉が好きだった
好き『だった』
姉よりも好きな人ができた。
姉はその人の従者だそうだ。 だから常に横にいる。
もし、姉が、いなくなれば、換わりに、自分が、あいつの、横に、立てるのでは、ないだろうか?
あぁ、そうだ。 間違いない。 きっと、そうだ。
姉は何でも出来る。多分自分の空手も敵わないだろう。
でも、そんな万能な姉にも弱いものがある。
それは朝、寝起き。
省5
762: 2007/02/06(火)17:03 ID:xvhz/RlV(1) AAS
闇光GJ
763: 2007/02/07(水)07:08 ID:dqYtDvut(1/3) AAS
ヤンデレGJ!!
764(1): 2007/02/07(水)10:46 ID:v54TMclT(1/2) AAS
ヤンデレと言えば美夜もヤンデレだよな
765: 2007/02/07(水)17:51 ID:dqYtDvut(2/3) AAS
>>764
その名前すごく懐かしいw
766: 2007/02/07(水)20:54 ID:xUTiT80Y(1) AAS
ちょwwww光黒いなwwwwwwww
767: 2007/02/07(水)21:22 ID:zodQKf+l(1) AAS
流れぶった切るがそろそろ次スレ立てた方がよくないか?
自分は立てられないが。
768: 2007/02/07(水)22:02 ID:dqYtDvut(3/3) AAS
新スレか…いつの間にかこんなレス数にw本当に「急成長」って感じがする(特に伊南屋さんが現れてから)
769: 2007/02/07(水)22:03 ID:v54TMclT(2/2) AAS
同意。
俺も立てられないが。
770: 2007/02/09(金)07:06 ID:p9eFV7zi(1) AAS
保守
771: 2007/02/10(土)01:21 ID:fwjzEkxo(1) AAS
スレ立て代行依頼で立ててもらいました。
みんなで感謝。
次スレ誘導
2chスレ:eroparo
テンプレとかラノベのほうから流用しようかと思ったけど、
何か怖いことになりそうだったから止めに。
ストイック?にエロパロしましょ。
よって既刊リスト、関係スレは2レス目以降で
記載する、しないの判断は皆に任せる。
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