音楽理論的に林檎を語るスレ (318レス)
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129 2019/05/01(水) 16:25:10.46 ID:4svc4Ks6(2/5)
せっかくなので無罪の音楽的に好きな部分8行感想。?
【正しい街】
・同主調転調。サビだけがEメジャーで他はEマイナー
ほぼ何の前触れもなく転調するのがツボ
・サビのコード進行。E→G#7→C#m7→Cm7→Bm7→A→Am7→B
ちなみに細かいところを端折るとこの進行で一青窈のハナミズキが歌える
・Cメロ。バンドがメロと関係ないユニゾンフレーズを弾くところ
あと大きなリズムのキメが入ってる(本能とか丸の内にもあるやつ)。かっこいい
・アウトロ。ギターのフレーズとEM7をなぞるベースラインの間に
ぽつんと鳴らされるE6(これギターの音?)が切ない。
【歌舞伎町の女王】
・イントロのクリシェ(Bm→BmM7→Bm7→BmM7)
・Aメロ2小節の強烈さ。イントロでも間奏でもラストでも使いまわす徹底ぶり。
この半音の使い方は思いついてもなかなか使うのに勇気いると思う。
・サビ頭でまさかのAm7。GメジャーとBマイナーを行ったり来たりしてるのにすごく自然!不思議!
・2番に入るときにさっさと転調しちゃう(1音上げ)ところ。歌詞に合わせた展開っぽい
ラスさびとかじゃないところで転調するのはこれとボクノート(スキマスイッチ)くらいしかぱっと思いつかない。
・アウトロに一瞬出てくるDm(今夜からは此の街「で」)、最後に出てくるC#m6。ここがthe 歌謡曲っぽい。
・全体を通して2分53秒くらいしかない。短いのに濃い。すごい。
【丸の内サディスティック】
・編成のシンプルさ。ドラム・ベース・ピアノ・飾りのピアニカ。これだけ。
ギター、オルガン、ストリングス、ブラス等、空間埋めてくる系の楽器はほぼなし。
しかもベースなんて1番サビからやっと入るんだぜ。
なのに「スッカスカやん」てなんないのすごい(俺だけ?)。
・荒ぶるベースソロ。荒ぶる亀田師匠。
・サビのA♭M7→G7→Cm7→E♭7の無限ループ。あふれるスタンダード感。
長く短い祭とかもこれ系。
エンディングの歌とピアニカのソロ合戦もいい感じに盛り上がってて好き。
130 2019/05/01(水) 16:44:02.48 ID:EB5prbx+(1)
>>129
おもしろーい
丸サディのベースの入りとか全然知らなかった
こういうの知るとまた違う聞き方できるなあ
131 2019/05/01(水) 17:24:12.88 ID:4svc4Ks6(3/5)
>>129
?8行だと長いことに気づいて5行にしました。
【幸福論(悦楽編)】
・前曲に対してギター中心の編成。もはやP'UNK~EN~CIEL。
いやP'UNK~EN~CIELのほうがずっと後だけども(笑)
・速い。この速さでこのサビ歌うのとか大変だよねぇ。Aメロの半音変化とかシングル版でも難しいのに。
・時の流れと空「の」色に の音使いはいつ聴いてもよい。
レキシのカバーはこの音程が再現されてなくてちょっとしょんぼりした(´・ω・`)意図的なのか?
【茜さす 帰路照らされど・・・】
・イントロのパターン。C#m7とBm7を直接行き来するという独特の浮遊感。
コード自体もテンションたっぷりでさらなる浮遊感。逆にサビのコード進行は割と素直。
・生ストリングス、歪みなしのアコギなどアコースティックな質感のアレンジ。
さっきはパンクだったのにね。一瞬現れるギターソロが美しすぎて泣ける。
・なにげに1番Aメロとアウトロの前半だけドラムは打ち込みという。あとラストのドラムソロかっこよすぎない?
【シドと白昼夢】
・丸の内と同じシャッフル系だけど、イントロ〜Aメロ、間奏でシンセ多用してるし
サビ以外バンド編成じゃないし不思議な曲だと思ってたら
のちにビッグバンドアレンジされて、そっちが真の姿なのかなぁとなんとなく思った。
サビのベースもウォーキングだしね。ちなみにイントロ~Aメロのシンセアレンジで
4弦ベースじゃ出せない音域のベース音が鳴ってる。米津のLemonでも似たような手法が出てくる。
【積木遊び】
・イントロの野太いベースに痺れる。不惑の余裕で聴いたときはアガった。あと8分の9拍子のところ好き。
・ほとんどE7(#9)一発なところにファンクさが出てる。ジミヘンコードと呼ばれるやつ。らしい。
・「ののしるなんぢ」のところはコード進行(Dm/F→Dm→E7sus4)やなんちゃってお琴の音色で一気に雰囲気変わるけど、
ベースがオクターブでスラッピングしてるしやっぱりファンク。和風なファンク。
・てか全体的にベースがすごい。間奏とかコード感失われかけてる。師匠まじ荒ぶってる。
132 2019/05/01(水) 18:53:39.75 ID:4svc4Ks6(4/5)
>>131
?残りの4曲書こうと思ったけど収まらない…
【ここでキスして。】
・どっかのサイトで1曲まるまるアナライズしてるのを見た。この曲はなかなかコード複雑。
セクションごとに細かく転調してる。サビがキャッチーだから歌いたくなるけど、1曲通すの意外と難しい。
・サビラストのCm→C♭→B♭がいい感じ。C♭は同主調からの借用和音だけど、Cm→F→B♭の裏コードとも言えるかも。
なんにせよC♭にしないとこのメロは出てこないと思う。ギリギリ外れて聞こえないのがすごい。
・アウトロがなかなか衝撃。最後EM7(#11)だよ!キーE♭なのに!でも最後に残るボーカルのシ♭音で無事着地させてる。ヤバい。
【同じ夜】
・実はコードとメロディが寄り添うようで寄り添ってない。(いい意味で)
サビ頭でコードB♭なのにメロがド(吹き荒れ「る」)とか普通持ってこないよ。倚音解決もしてないし
・大きな高低差、ブルーノートを含むメロをこんだけ淀みなく歌うのは結構大変。(類似例:りんごのうた、ポルターガイスト)
・Cm7、Cm7-5、Cdimの使い分けに細かな気配りを感じる。あとサビのD♭がきゅんとする。
・ネコさんの最後のバイオリンソロがコード進行を大きく無視(たぶん)していて素敵。
【警告】
・前半のB♭m→E→E♭。B♭mとE♭の行き来はよくあるけど、一瞬Eに行くところがエモい。
・サビで同主調転調(B♭メジャー→B♭マイナー)してると見せかけてしてないのがすごい。
してるような解釈もできそうなんだけど、メロの感じ聴くと転調してないんだと思う。
ちなみにこの手口は「浴室」でいったん完成形になった(と思ってる)。その後あちこちで見かける。
例)ドッペルゲンガー、りんごのうた、おとなの掟など。作曲するときに真似してみたくなるがなかなか使いこなせない。
133 2019/05/01(水) 18:54:39.64 ID:4svc4Ks6(5/5)
>>132
?ラスト
【モルヒネ】
・なんといっても印象的なC→C#→D→D#→Eのパターン。?♭→?♭→?に経過音を挟んだ感じ?
?♭→?♭→?は個人的に近い年代でラルクのSTAY AWAY、DIVE TO BLUEを思い出す。
サビのキメに使われてるときに、メロが全くこの進行に干渉してないのが面白い。
aikoのカブトムシにも似た進行が出てくるけど、モルヒネが?に向かうのに対してカブトムシは?から外れていくスタイル。
達成感の強い進行なので、これを繰り返しながらフェードアウトする、ってのはアルバムの締めに相応しいと思う。
以上です。長々とおじゃましました。
自分は専門家じゃないので所々あれだとは思いますが、
「ふーん」くらいに楽しんでもらえればと思います。
今から実家に帰省してきますー
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