[過去ログ]
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む67 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む67 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/
上
下
前次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
抽出解除
レス栞
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
358: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/06/09(日) 08:09:27.07 ID:nOfbA8rJ >>357 つづき オイラーやベルヌーイ家の活躍した時代の解析学においては,式と関数の区別はハッキリしない. 関数とは,「独立変数の式」であった. フーリエ(Joseph B.Fourier) は熱伝導現象の数学的解析を通じてフーリエ級数のアイデアを得た. 区間[-π,π] で定義された"任意"の関数f (x) について,三角級数展開が可能(であるはず) だと, フーリエは論じた. フーリエの論文を審査したラグランジュらは, 彼の議論の正当性に疑問を呈した. フーリエの主張を確立するには, 無限級数の項別積分ができねばならない. その保証がないばかりか, そもそも”任意の関数の積分" が何を意味するのかも, 当時は明らかでなかった. コーシーの定積分は連続関数に対してはうまく機能したが, フーリエ級数を扱うために必要とされた”任意の関数" を相手にするには(概念がガバガバで) 十分ではない. 現代的な「対応」としての関数概念が全面的に採用されるのは, ディリクレ(J.P.G.Lejeune Dirichlet) 以後のこと. ディリクレの関数概念 変数y が変数x に関連づけられていて, x の数値が与えられるたび に, それに対するy の値がただひととおりに決まる仕組みがあるな ら, y は独立変数x の関数である, と言われる. この関数概念にもとづいて, ディリクレは初めて, ”任意の関数" が どんな条件を満たせばフーリエ級数であらわされるか, という問題 についての(部分的な) 解答を得た. (『任意の関数を表示する三角級数の収束について』1829 年) つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/358
360: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/06/09(日) 08:09:43.29 ID:nOfbA8rJ >>358 つづき リーマンは何をしたのか コーシーによる定義を, ”任意の関数" のために精密化した. 自分の定義の有効範囲をきちんと論じている. ディリクレの不連続関数が積分不可能なのは承知のうえ. リーマンの条件が理解されない!! リーマンの条件は, 現代の言葉では, すべてのσ > 0 について, Sσ が, (次に述べる意味で) ジョルダン測度ゼロとなること, と言い換えられる. カントール集合とハルナック集合 リーマン積分可能性は位相的な条件ではない! 足りなかったのは測度の理論だった ジョルダン測度の理論は, リーマン積分の理論の整理と(とくに多変 数への) 拡張のために, ジョルダンの解析学の講義において論じられた. ボレルの測度の理論 要請?〜?の繰り返しにより可測集合の範囲を一歩一歩広げていき, それぞれの可測集合に測度を割当てようとした(→ 超限再帰的定 義) その結果, 「可測集合」の全体は, すべての区間を含む最小の σ-加法的集合族に一致する. 現代の用語では, 「可測集合」→ ボレル集合 「測度」→ ボレル集合のルベーグ測度 ということになる. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/360
368: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/06/09(日) 08:32:43.60 ID:nOfbA8rJ >>364 長々と引用したが 言いたいことは ・カントールが集合論を考えたのは、 「フーリエ解析(級数)を考えていて・・」とよく言われるが 下記 (>>358) "コーシーの定積分は連続関数に対してはうまく機能したが, フーリエ級数を扱うために必要とされた”任意の関数" を相手にするには(概念がガバガバで) 十分ではない." (>>360) "リーマンは何をしたのか コーシーによる定義を, ”任意の関数" のために精密化した. 自分の定義の有効範囲をきちんと論じている. ディリクレの不連続関数が積分不可能なのは承知のうえ." を読むと 後の ”ルベーグの積分は, それが提供する収束定理がフーリエ解析におい て特に有効に働くことが示されたことによって市民権を得た. この 意味では, リーマンによる積分の再定義の狙いはルベーグ積分に よってようやく果されたと言える.” を、カントールは最終目標としていたのかもしれませんね(^^ ・要するに、「連続体とはなんぞや」が分らないと、関数論や積分ができない (>>350) "アキレスとカメのパラドックスを題材として、運動の数学的記述に連続体が必要不可欠であることを説明しています。" ・で、最後に”現代的な「対応」としての関数概念”がワカランのかね〜(^^ (これが一番言いたかったこと!(^^) (>>199) ”>>197 >関数f(x)が解析関数でない限り、それは関数論の教科書に反する(^^ 具体的に言え。関数論のどの定理に反すると?” (>>358) ”現代的な「対応」としての関数概念が全面的に採用されるのは, ディリクレ(J.P.G.Lejeune Dirichlet) 以後のこと. ディリクレの関数概念 変数y が変数x に関連づけられていて, x の数値が与えられるたび に, それに対するy の値がただひととおりに決まる仕組みがあるな ら, y は独立変数x の関数である, と言われる.” 以上 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1559830271/368
メモ帳
(0/65535文字)
上
下
前次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.039s