[過去ログ] 現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む60 (1002レス)
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114(10): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [sage] 2019/02/04(月) 23:45:17.02 ID:/k6m2Duw(15/22) AAS
これ(下記)、考えてみると、深いね〜(^^;
円分体から、ずっと先へ、高木、谷山志村、ラングランズとかへ繋がっていくね
大学1、2年は、この問題をしっかり解いておくと、役に立つと思うよ
で、ちょっと書いておくよ(^^
<再録>
前スレ 58より 2chスレ:math
795 名前:132人目の素数さん[sage] 投稿日:2019/01/25(金) 20:04:22.96 ID:9ZTI/ojo [3/3]
おっちゃん(とスレ主)への練習問題
Qを有理数体とする。
Q(a)はQにaを添加して得られる体を表す。
nは3以上の奇数とする。
問1
cos(π/n)∈Q(sin(π/n)) を示せ。
(高校数学の範囲で解ける。多少工夫は必要。)
問2
sin(π/n)はQ(cos(π/n))には含まれないことを示せ。
cos(π/n)=√(1-{sin(π/n)}^2), sin(π/n)=√(1-{cos(π/n)}^2)
という関係があるので、最初のルートは外れるが、2番目のルートは外れないことになる。
(但し、ルートを外すという方向で考えても解けない。)
(引用終り)
カンニングしました(下記)(^^;
おっちゃん、やる気ないみたいだから、ちょっと書いておきます
問題紹介ありがとう
<解答もありますが、その引用は、省いています(^^;>
http://fjmttty.hatenablog.com/entry/2017/08/05/202216
数学雑記
2017-08-05
体論の期末試験(再現)
(抜粋)
問1
(1) Q(2cos2π/7)/QがGalois拡大であることを示し、そのGalois群を求めよ
(2) 2cos2π/7のQ上最小多項式を求めよ
問2 pを奇素数とする。
(1)Q(cos2π/p)/QがGalois拡大であることを示し、その拡大次数を求めよ。
(2)sin2π/p=cos{2π(4-p)}/4pであることを利用し、[Q(sin2π/p):Q]を求めよ。
(引用終り)
つづく
115(3): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [sage] 2019/02/04(月) 23:45:40.73 ID:/k6m2Duw(16/22) AAS
>>114
つづき
スレ59 2chスレ:math
809 名前:132人目の素数さん[sage] 投稿日:2019/02/03(日) 05:09:06.36 ID:wDePzez3
>>381に書いたけどもう一度書くと
Qを有理数体、Rを実数体とする。
オイラーの公式: e^(ix)=cos(x)+i*sin(x).
xをsin(x)≠0である任意の実数とする。
(すなわちxはπの整数倍でない任意の実数。)
K=Q(cos(x)), L=Q(e^(ix))=K(i*sin(x)) とおくと
L/K は2次拡大。また、L∩R=K という関係がある。
2次拡大であることはいいでしょう?
(i*sin(x))^2=cos(x)^2-1∈K でまた
Kは実の体で、虚数 i*sin(x)は含まれてないからL/Kは真の拡大だ。
2次ということは、2が素数であることから中間体が存在しないということ。
従って、sin(x)がLに含まれるなら、そもそもKに含まれていなければならない。
sin(x)がLに含まれないとき、Q(sin(x))/KはL/Kとは別の2次拡大だ。
次の命題が成立することが分かる。
命題 sin(x)∈K ⇔ i∈L.
この命題を>>42の問2に適用すると、結局、証明はiがQ(ζ)
(ζは1の原始n乗根)に含まれないことの証明に帰することが分かる。
( e^(iπ/n)は1の原始2n乗根だが、それは-ζとして
実現できるから、体としてはn乗根の体と同じ。)
これはほとんど自明のようだが、キッチリ証明するためには
大学の数学が必要。
(引用終り)
つづく
134(2): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/02/05(火) 07:44:21.15 ID:YkzLfObS(5/8) AAS
>>131-133
ありがとう
これ、被っているかも知れないが
>>116
つづき
数学雑記さん(>>114)は、sin2π/p=cos{2π(4-p)}/4pであることを利用し
ζ4pを使っている
ζ4p=e^(2πi/4p)=cos(2π/4p)+i*sin(2π/4p)
ζ4p=e^(πi/2p)=cos(π/2p)+i*sin(π/2p)
なので、
cos(π/2p)∈ Q(ζ4p)
i*sin(π/2p)∈ Q(ζ4p)
(直ちに、-{sin(π/2p)}^2∈ Q(ζ4p) |蛇足だが実数化した)
で、倍角公式で
cos2θ=cos^2θ-sin^2θ、sin2θ=2sinθcosθ
を使うと
cos(π/p)∈ Q(ζ4p)
sin(π/p)∈ Q(ζ4p)
が分る
(cos(π/p)∈ Q(ζ4p)の方は、cos(π/p)∈ Q(ζ2p)から自明ですけどね)
で、Q(sin(π/p))⊂ Q(ζ4p) が示せた
これをベースに、>>114の
問1 cos(π/p)∈Q(sin(π/p))
問2 sin(π/p)はQ(cos(π/p))には含まれない
については、 Q(ζ4p)、Q(ζ2p)、Q(sin(π/p))とQ(cos(π/p))の関係を見て行けば良い
つまり、円分体の理論が即つかえる
それを、具体的に実行しているのが、
数学雑記さん(>>114)http://fjmttty.hatenablog.com/entry/2017/08/05/202216
なのですね(^^
細かくは、また後で
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%A7%92%E9%96%A2%E6%95%B0%E3%81%AE%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
三角関数の公式の一覧
つづく
147(3): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [sage] 2019/02/05(火) 11:50:17.17 ID:T/njRROM(5/13) AAS
>>134 追加
スレ59 2chスレ:math
を、ご参照
数学雑記さん(>>114)http://fjmttty.hatenablog.com/entry/2017/08/05/202216
が、解答の中でやっているのが
ヒント、”sin2π/p =(cos{2π/p-π/2}) =cos{2π(4-p)}/4p” に注意してなんだけど
ζ4p^(4-p)+ζ4p^-(4-p)で、”sin2π/p=cos{2π(4-p)}/4p”を使っているのですね
分かりやすく書くと
ζ4p^(4-p)+1/ζ4p^(4-p) = 2cos{2π(4-p)}/4p=2sin2π/p
ってことなのですが
で、左辺の{ζ4p^(4-p)+1/ζ4p^(4-p)}を使って、
Q(sin2π/p)を考えようというのが
数学雑記さんの解答で書かれていることですね
gcd(4p,k)=1とか、gcd(4p,4-p)=1とかは、
{ζ4p^(4-p)+1/ζ4p^(4-p)}を使って拡大体を構成するときの、注意点だったと思った
拡大体を、ベクトル空間とみて、基底を定める。そのときに、原始元がすぐ見つかるといい
{ζ4p^(4-p)+1/ζ4p^(4-p)}が、原始元であれば、うれしいと(^^
(下記をご参照)
細かいところが、再現できないのが、残念ですが(^^
(もうちょっと、カンニングすれば、思い出せそうですが・・)
院試でも受けようという人は、ここは再現できないといけませんよね(^^;
http://hooktail.sub.jp/algebra/ExtensionField/
物理のかぎしっぽ
拡大体
(抜粋)
体 F の拡大体 E は, F 上のベクトル空間になっています.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%99%90%E6%8B%A1%E5%A4%A7
有限拡大
(抜粋)
数学、より正確にはガロワ理論に際して代数学において、有限拡大 (仏: extension finie) は次数有限の体の拡大である、すなわち、体 K の拡大可換体であって、K-ベクトル空間として次元が有限のものである。そのような拡大はつねに代数的である。
動機付け
線型代数学と同様、ガロワ理論は有限次元の方が無限次元よりもはるかに簡単である。原始元の定理は例えばすべての代数体、すなわち有理数体 Q のすべての有限拡大は単拡大であることを保証する。
つづく
160(3): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/02/05(火) 22:06:47.90 ID:YkzLfObS(8/8) AAS
>>152 タイポ訂正の訂正
ζ4p^(4-p)+1/ζ4p^(4-p) = 2cos{2π(4-p)}/4p=2sin2π/p
↓
ζ4p^(4-p)+1/ζ4p^(4-p) = 2cos{2π(4-p)}/4p=2sin2π/4p=2sinπ/2p
Q(sin2π/p)を考えようというのが
↓
Q(sinπ/p)を考えようというのが
これもとい。訂正の方が間違っていた(^^;
いやー、おっちゃんのこと言えんな〜(^^;
下記と混同していたな
スレ59 2chスレ:math
(抜粋)
Q(cos2π/p)とQ(sin2π/p)と問題で
sin2π/p=cos{2π/p-π/2}=cos{2π(4-p)}/4pであることを利用
↓
この類推で
原問のQ(cosπ/p)とQ(sinπ/p)では
sinπ/p=cos{2π/2p-π/2}=cos{2π(2-p)}/4pであることを利用
とでもして、
ζ4p^(2-p) + 1/ζ4p^(2-p)=2cos{2π(2-p)}/4p=2sinπ/p
なので
ζ4p^(2-p)k + 1/ζ4p^(2-p)k
を作って、
OG(sinπ/p)
を作るのでしょうか?
だからOG(sinπ/p)の元を調べて、
2sinπ/p = ζ4p^(2-p) + 1/ζ4p^(2-p)
は、OG(cosπ/p) の外だと言えればいい
(引用終り)
と、自分で書いたのに、ボケとるよなー、おれって・・(^^;
で、ζ4p^(2-p)k + 1/ζ4p^(2-p)kが、拡大Q(sinπ/p)の原始元になっていれば、嬉しい
で、繰り返しになるが
数学雑記さん(>>114)http://fjmttty.hatenablog.com/entry/2017/08/05/202216
が、解答の中でやっているように
ζ4p + 1/ζ4p を作ることができれば、これは2cos 2π/(4p)=2cosπ/(2p)
なので、倍角公式で、cosπ/p が出せる
gcd(4p,k)=1とか、gcd(4p,4-p)=1とかに似た話しはどっかで読んだ気がするのだが
{ζ4p^(2-p)k + 1/ζ4p^(2-p)k}を何度も掛けていく(べき乗を作る)と思った・・(^^;
ここらの式変形はガウスのDAにあったかもね・・。もし、あったらガウスはほんと天才やね(^^
(彼は、19歳でDAをほとんど書き上げたというからね・・)
まあ、もうちょっと、調べてみましょう
確かに、ここらは(円分体は)、いろんな数論の出発点やね・・
知っといて損はない。というか、知っておく方が絶対良いよね
177(1): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [sage] 2019/02/06(水) 13:36:21.54 ID:QNIYYpOH(2/7) AAS
>>176 蛇足
これも蛇足だが
ζ2=cos2π/2 + i*sin2π/2 =cosπ + i*sinπ =-1
なので、
Q(ζ2p)=Q(ζp)・・・(1)
かな?
で、
Q(ζ4p)=Q(i,ζp)・・・(2)
(iとζpとを添加した体)
と見ることができて
Q(ζ2p)⊂Q(ζ4p)=Q(i,ζp)
ζ2p - 1/ζ2p =-2i*sinπ/p
だったから
sinπ/p ∈ Q(ζ4p)=Q(i,ζp)
は、すぐに得られるね
だから、どうしたと言われそうだがね
で、問題は、
(>>114)
命題2:sinπ/p not ∈ Q(ζ2p + 1/ζ2p)⊂Q(ζ2p)=Q(ζp)
をどう示すかなのだが
こういう場合に、背理法が使えればいいのだが
sinπ/p ∈ Q(ζ2p + 1/ζ2p) を仮定して、
うまく矛盾が導かれるかどうか
(当然矛盾はしているのだが・・)
鈍才の私には、なかなか閃きません(^^;
206: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [sage] 2019/02/07(木) 10:24:30.08 ID:fQeIm3x1(1/10) AAS
>>201
>数学がしたいなら他所へ行けよ
同意だね(^^
数学雑談はするが、練習問題はやらない
>>114の問いを取り上げたのは
円分体の視点から掘り下げると面白いと思ったから
前々スレから蒸し返して取り上げているだけのことだ
このスレは>>192
テンプレ>>7より
このスレは、半分趣味と遊びのスレと思ってくれ(^^;
もう半分は、ここはおれのメモ帳だ (ここには、自分が面白いと思った情報を集めてあるんだ。過去ログ見ると、いろいろ面白い情報(リンクやPDF があるよ(^^ )
ってことです
以上
446(1): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/02/09(土) 20:52:59.29 ID:c3aU14PB(34/37) AAS
>>441
いや、いま、折角アップしてくれた
円分体の>>114を、掘り下げていたんだ
時枝もそのうちやるよ
だけど、>>435に書いたとおり、時枝だけをやるつもりはない
共闘したけりゃしても良いが、そのときは、適当に流すよ
まともに相手する気も無いし
まあ、過去なんども決着ついているんだ
落ちこぼれの残党が2人残っているみたいだがね(^^
516: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/02/10(日) 21:23:04.00 ID:6AF3LOKJ(8/13) AAS
>>475
>円分体の高度な理論のコピペやpdfを貼って蘊蓄をたらたら語りながら
> 1のべき根の意味さえ誤解してたバカっぷりには呆れた
円分体と1のべき根の意味とは、表裏一体でしょ?(^^
加川研>>174 より
>それにしても円分体は面白い。時間があれば Washington の本をじっくり読みたいところだが
立命館 数理科学科 教授が、「じっくり読みたい」と言われる(^^
>>173 より
>ノイキルヒのゼミ。で今は Q(ζn) の整数環が Z[ζn] であることの証明だったが、n が素数の冪の場合で沈没したらしく、「一般の場合は来週にします」とのことだった。
>で40分くらいで終了。円分体の整数環の決定って、何でこんなに難しいんだろう?そもそも [Q(ζn):Q]=φ(n) であることも、一般の場合は実に難しい。
これ読むと、まあ、おれなんか
怖じ気づいてしまうよね〜(^^
で、まあ、せめて>>114の円分体くらいは、齧り付いてみようとしたわけです、はい(^^
520(5): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/02/10(日) 23:57:54.10 ID:6AF3LOKJ(11/13) AAS
>>160 関連
(問題は >>114 ご参照)
円分体の一般論は、私にはとても手に負えないが
問題に必要な最小限の p,2p,4p の場合のみ考えてみたので、ご参考までに書く
<数学の内容は、ほぼ高校数学の延長線上だが、円分体やガロアでは頻出だったと思う>
数学雑記さんより
http://fjmttty.hatenablog.com/entry/2017/08/05/202216
2017-08-05 体論の期末試験(再現)
が、解答の中でやっていることの補足です
(円分体の掘り下げ)
ζ4pを作ります
ζ4p
=cos2π/4p + i sin2π/4p
=cosπ/p + i sinπ/p
これは
x^4p - 1=0の根です
拡大体 Q(4p)内で、
ζ4pのベキを考えることができます
p乗で
(ζ4p)^p
=cos2π/4 + i sin2π/4
=cosπ/2 + i sinπ/2
= i
となり、iが得られます。なお、iは虚数単位です。
つまりi=e^(π/2)=ζ4 ∈Q(ζ4p)です
(後述の永野哲也研 長崎県立大 1の8乗根の図解ご参照 )
つづく
523(2): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/02/11(月) 00:00:44.35 ID:qyW7buAe(1/40) AAS
>>522
つづき
で、これを因数分解で見ると
x^4p - 1
=(x^2p - 1)(x^2p + 1)
=(x^p - 1)(x^p + 1)(x^2p + 1)
=0
x^p = 1 から、ζpがでる
x^p = - 1 から、- 1=e^πi を使ってζ2pがでるが、Q(ζp)= Q(ζ2p)
x^2p = - 1 から、- 1=e^πi を使ってζ4pがでる
体の拡大の次数は
|Q(ζp):Q|=p-1
|Q(ζ2p):Q|=p-1
|Q(ζ4p):Q|=2(p-1)
|Q(ζp)∩ R:Q|=|Q(ζ2p)∩ R:Q|=(p-1)/2
|Q(ζ4p)∩ R:Q|=p-1
>>114の
問1:cos(π/n)∈Q(sin(π/n)) の証明は、
>>158-159の通りで、
「nが奇数ならn-1=2mと表せてcosの2m倍角公式がsinだけで書ける」(spread 多項式 Smを使う)ことから従う
問2:sinπ/p not ∈ Q(ζ2p + 1/ζ2p)⊂Q(ζ2p)=Q(ζp)の略証は、>>178に書いた通り
あと残っているのは
”Q(sinπ/p) = Q(ζ4p)∩ R ”が成り立つはずなのだが・・、
まだ示せていない(^^;
追伸
なお、ここらの式変形やテクニックは、円分体やガロア理論では頻出だったよね、確か(^^;
まあ、ガウスなら秒殺で浮かぶだろうことが、鈍才のスレ主は、思いだしながら1週間くらいかかったよ(^^
つづく
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