【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/unix/1026133065/
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168: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/09 02:35 Etherealがピピピピピと音を立てた。 最も難しいルーティングループが始まる証拠だった。 パケットたちは画面を見つめた。 暗黒のルーティングループの中で、パケットは手さぐりで進む道を選んでいく。選ん だルータにだけいくつかの赤い点が受かび上がってきた。 一見ランダムに見えるその赤い照明も、パケットたちにとっては正確な配列だった。 ルーティングテーブルに熱中した者は、この暗黒ルーティングループに最も多くの時 間を費したからだ。それは苛立ちと懐かしさを呼び起こす。 コリジョンの数がさらに増えた。 フラグメント化された弟のパケットは経路情報の帯に映し出されるルーティングテー ブルに十分の注意を払いながら、パケットを走らせた。ルーティングテーブルと赤い 配列から情報を読み取り、正しい場所でブロードキャストを自爆させないと、次第に 強さを増していくコリジョンには対抗できない。 この暗黒ルーティングループでこそTTLが必要なのだ。普通のパケットであれば、こ こに来る前にいくつかのTTLを使ってしまう。と言うより使わざるを得ない。そして 暗黒ルーティングループの中に入り込む頃には、TTLが与えてくれた効力を使いきっ てしまうものだった。 フラグメントの弟のパケットが息を詰めるのが、パケットには分かった。 自爆する場所に来たのだ。 フラグメントの弟のパケットは特定の赤い光の近くにパケットを近づけると、飛んで くるコリジョンをやり過ごしてTTLに1を持たせた。 赤い点の上にそのTTLのなくなったパケットを置くと、その小さな足はルータに吸い 込まれ二度と動けなくなる。フラグメントの弟のパケットは残りの全パケットを下 に避難させた。 「ボム」 という音とともにパケットが死んだ。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/unix/1026133065/168
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