【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
上下前次1-新
123(2): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/03 02:38 AAS
>>120120(2): 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/03 00:04 AAS
ピッチャー第1パケットなげたぁ!
おおっと、SSHだ!ハッカー空振り
第2パケット投げた!
おーっとまたまたSSHだ!!ハッカーまたまた空振り
ビッチャー余裕な笑顔、さて次はどーなる
おーっと第3パケットなげた!
あーっとまたまたSSH ハッカーどーする!
おーっと打った打ちました!どーやらOPENSSHのバグを突いたようです!
ピッチャーマウンドで倒れる、力尽きて倒れたー!
つづ・・・・かない
バグよりトロイが入ってたというオチだったら時事ネタとして面白かったね(笑)
124: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/03 10:58 AAS
>>123流に書き換えて掲載キボンニュ
125(2): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/04 06:40 AAS
老人の言ってたように、その先には、またもやルータが待ち構えていた。
今度の検査官は、若手のインテリ風の男だ。
延々と続く行列を、見事な手さばきで処理している。
「ハイ、次の方。IDは…?じゃあ、向こうですね。行ってらっしゃい。 次の方。どうぞ。」
先ほどの老人に比べると、処理速度はかなり速い。
すぐに俺の番がやってきた。
126(1): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/04 06:41 AAS
「お待たせしました。IDを見せてもらえますか?」
「さっきの爺さんに比べると、えらく手際が良いですね。」
お世辞ではない。事実、彼の動きはとてもスムーズで、ストレスをまるで感じさせないのだ。
見事な動きだった。彼は苦笑いを浮かべながら、
「つい最近配属されたばかりなんですよ。もっとも私も、いつまで現役で居られるか分かりませんけどね。」
俺は自分の耳を疑った。
「どうして?そんなに仕事が出来るのに。」
「この世界は、私たちが考えている以上に寿命が短いですから。(笑)前の前任者は結構長く勤めたみたいですけどね。」
寿命が短いのはパケットの宿命とは分かっていたが、ハードの連中も同じ不安を抱えているらしい。
127(1): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/04 06:42 AAS
「ええっと。あなたの行き先は…。ああ、****.comですね。随分前に、あなたのお仲間が通り過ぎていきましたよ。」
「もしかして、俺が最後かな?」
「さあ、そこまでは分かりかねますが…。おっと失礼。」
さっと彼の腕が伸びた。俺が来た方向と反対側の方向、すなわち会社内に入り込もうとしたパケットを、彼がクイッとつまみ上げた。
鼻をクンクンさせているそいつを彼は、ヒョイと壁に叩きつけた。
目にも止まらぬ早業。俺は改めて思い知った。彼もまた「門番」なのだと。
しかし、彼が一瞬呟いた言葉を俺は聞き逃さなかった。
「許せよ…これも仕事なんだ…。」
彼はすぐに、笑顔を浮かべたが、それはほのかに苦味を帯びていた。
128(1): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/04 06:43 AAS
「はい、確認終了。あなたの行き先は、こちらです。」
検査官は、そういって俺に一枚の紙片を手渡してくれた。
「ここに行って、次の目的地を聞いて下さい。途中、いろんな連中と出会うでしょうが、相手をしない方が良いですよ。
最近は、怪しげな連中も増えましたから。」
「今みたいな連中?」
「ええ。他にもいろいろと。…物騒な世の中になりました。」
ふと検査官は寂しげな表情を浮かべたが、すぐに笑みを取り戻すと、俺の背中を押した。
「さあ、行きなさい。ここで足止めをさせるわけには行きません。あなたにも私にも、お互いの職務があります。
御無事を祈ってますよ。」
俺はこの、どこまでも職務に忠実な検査官に、もう一度会いたいと思った。そのことを正直に伝えると
「そうですね。あなたは見たところ、メールのようですから、おそらくまた会えるでしょう。 お気をつけて。いまなら道も空いています。」
こうして俺はようやく老人のいう「外部」へと足を踏み出した。
129(1): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/04 06:51 AAS
とにかく先を急ごう。
さっきの検査官の言葉では、どうも俺が一番最後らしい。
しかし、分かっているのは次の目的地だけというのが、俺を不安にさせる。
とその時、向こうからパケットがやって来た。
「怪しげな連中?」
俺は身構えた。どうやら相手は一人ではなく集団らしい。
(以下、HTTPやSMTPなどの特性を織り込んだパケットとの交流希望〜)
130: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/04 11:38 AAS
いい!!
やっぱ。文豪さんはいるんですね。
131: 名奈資産 [sage] 02/08/04 23:17 AAS
私は席を離れ、情報通信システム部へと足を運んだ。
ここはかつて『電算部』と呼ばれていたところであり、日本書紀にもその記述が多くある。
故に、ここは情報配送・情報処理の拠点として重視されていたことは、想像に難くない。
情報の流れを辿る旅のはじめとしては、穏当なところであろう。
現在は四角い、塔を思わせる風体の無機質なWindowsマシンが乱立するところではあるが、
ここにはかつて『mika』というピザボックスマシンがあったという。このマシンはLANイ
ンターフェースを複数備え、『情報の要衝』、古代ローマ風に言うならば、『ルーター』
として栄えたそうである。当時は欧米の様々な文化が流入したらしく、その影響からか、
このマシンは太陽神信仰のシンボルである『sun』の印が刻まれていたらしい。
132: 名奈資産 [sage] 02/08/04 23:34 AAS
…
当時の栄華を窺い知ることは叶わないが、今でも配送機器のインジケータランプを見れ
ば、その名残を残していることが分かるだろう。目を閉じれば様々な色に輝くパケット
達が、遠く離れた相手先へ向けて、東西南北へ旅立っていったのを想像することは、難
しくないように思える。
そして何世代も経ち、配送のシステムまでもが大きく変化した現在であっても、今な
お多くのパケット達が、この部屋を通って四方八方へ送り届けられている事実は、驚愕
に値するといえよう。
# 参考文献ねーからよくわかんねーよー(w
133: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/05 00:30 AAS
太陽神信仰ワラタ
134: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 01:15 AAS
私はパケット
宿命という名の線に結ばれた者がいるとすれば
それは、私とワーム
いかにつらくてもいかに遠くても
互いの約束を果たす為に私たちは旅を続ける…
私はパケット
私はパケット
HUBの海が永遠だと言うのならば
私とワームと
信じたrouteとtelnetする人との誓いもまた永遠に不滅。
消えることはない。
どこへ行くかはわかっている。
私はそのために生まれてきた女。
私はパケット
135(1): 森 鶏外 [] 02/08/05 08:26 AAS
石炭をばはや積み果てつ。電算機室の卓(つくゑ)のほとりは
いと静かにて、冷却機の風音の喧(かまびす)しきも徒なり。
今宵は夜ごとにここに集ひ来るパケツト仲間も「フレーム」に宿りて、
スタツクに残るは余一人のみなれば。
五ホツプ前のことなりしが、平生(ひごろ)の望み足りて、
洋行の官命をかうむり、この大手町のラウタまで来しころは、
目に見るもの、耳に聞くもの、一ビツトとして新たならぬはなく、
筆にまかせて書き記しつる紀行ログ、日ごとに幾千キロバヰトをかなしけむ、
当時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、
今日になりて思へば、幼きペイロオド、身のほど知らぬテイ・テイ・エル、
さらぬも尋常(よのつね)の動植金石、さてはプロトコオルなどをさへ
珍しげに記ししを、心ある人はいかにか見けむ。
こたびはフアイヤ・ヲウルに上りし時、日記(にき)ものせむとて買ひし
フアイルもまだ空白のままなるは、ドイツにて物学びせし間に、
一種のヌル・ポインタの気象をや養ひ得たりけむ、あらず、
これには別に故あり。
136(1): 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 08:43 AAS
>>125-129
これすっげーいいぞヽ(`Д´)ノゴルァ
元ネタあんのか?オリジナル?教えろやヽ(`Д´)ノゴルァ
137(2): 宮澤 賢台 [] 02/08/05 08:49 AAS
なめとこ山の熊のことならおもしろい。なめとこ山は大きな山だ。
とにかく、なめとこ山の熊は名高いものになっている。
NFS にも使えれば web も見れる。熊カフェの入り口に
なめとこ山の熊ありという、昔からの看板も掛かっている。
昔はこの辺には熊がごちゃごちゃいたそうだ。
熊捕りの名人の淵沢小十郎がそれを片っぱしから捕ったのだ。
熊もいろいろだから、気の激しいやつなら
ごうごう咆えて立ち上がって、23番ポートのほうへ両手を出してかかってゆく。
小十郎はぴったり落ち着いて、熊のヘッダをめがけてズドンとやるのだった。
すると森までが、があっと叫んで熊はどたっと倒れ、赤黒いバイト列を
どくどく吐き、鼻をくんくん慣らして死んでしまうのだった。
小十郎は鉄砲を立てかけて、注意ぶかくそばへ寄ってきて、こう言うのだった。
「熊、おれはてまえを憎くて殺したのでねえんだぞ。おれも商売なら
てめえも撃たなきゃあならねえ。ほかの罪のねえ仕事していんだが、
ディスクスペースはなし、デバイスはお上のものに決まったし、ユーザランドへ
出てもだれも相手にしねえ。しかたなしにファイヤーウォールなんぞしるんだ。
てめえも熊に生まれたが因果なら、おれもこんな商売が因果だ。やい、
この次には熊なんぞに生まれなよ」
138(1): 宮澤 賢台 [] 02/08/05 08:59 AAS
>>137
ところが、この豪儀な小十郎が、町へ熊を売りに行く時のみじめさといったら、
全く気の毒だった。町の中ほどに大きなファイルサーバがあって、
小十郎がそこを一歩またぐと、店ではまた来たかというように、
薄笑っているのだった。店の次の間に大きな唐金(からかね)の火鉢を出して、
主人がどっかり座っていた。
「だんなさん、先(せん)ころはどうもありがとうごあんした」
あの山では主のような小十郎は、ていねいに敷板に手をついて言うのだった。
「はあ、どうも、今日は何のご用です」
「熊のパケット、また少し持って来たます」
「熊パケか。この前のもまだあのまましまってあるし、今日ぁまんつ、いいます」
「だんなさん、そう言わないで、どうか買ってくんなさい。安くてもいいます」
「なんぼ安くても要らないます」主人は落ち着きはらって、
きせるをたんたんと手のひらへたたくのだ。
「だんなさん、お願いだます。どうが何ぼでもいいはんて、買ってくない」
主人は黙ってしばらく煙を吐いてから、顔の少しでにかにか笑うのを
そっと隠してから言ったもんだ。
「いいます。置いでおいでれ。じゃ、平助、小十郎さんさ二円あげろじゃ」
いくら物価の安い時だって、熊のパケット2つで
二円はあんまり安いとだれでも思う。それは小十郎でも知っている。
けれども日本では狐拳というものもあって、狐は猟師に負け、
猟師はだんなに負けると決まっている。ここでは熊は小十郎にやられ、
小十郎がファイルサーバにやられる。ファイルサーバはプライベート
ネットワークの中にいるから、なかなか熊に食われない。
僕はしばらくの間でも、あんな立派な小十郎が、二度と面も見たくないような、
いやなやつにうまくやられることを書いたのが、
実にしゃくにさわってたまらない。
139: 宮澤 賢台 [] 02/08/05 09:10 AAS
>>138
それから何年もたったある日、小十郎は白沢の岸を登っていた。
白沢から峰をひとつ越えたとこに、一匹の大きなやつがすんでいたのを、
夏のうちにたずねておいたのだ。小十郎がその頂上で休んでいた時だ。
いきなり犬uxが火のついたように吠えだした。小十郎がびっくりして
後ろを見たら、あの夏に目をつけておいた大きな熊が、両足で立って
こっちへかかってきたのだ。
小十郎は落ち着いてふんばって鉄砲を構えた。ぴしゃというように
鉄砲の音が小十郎に聞こえた。ところが熊は少しも倒れないで、
あらしのように黒く揺らいでやってきたようだった。犬uxがその足元にかみついた。
と思うと小十郎は、があんと頭が鳴って画面が一面真っ青になった。
それから遠くでこう言うことばを聞いた。
「おお小十郎、おまえを殺すつもりはなかった」
もうおれはシャットダウンした、と小十郎は思った。
そして、ちらちらちらちら青い星のような光が、そこら一面に見えた。
「これがクラックされたしるしだ。クラックされる時見るエラーだ。熊ども、許せよ」と
小十郎は思った。それからあとの小十郎の心持ちは、もう私には分からない。
140(1): 名無しさん@Emacs [sage] 02/08/05 10:42 AAS
>>136
前スレのこれ↓の続きかな?
2chスレ:unix
141: 名無しさん@Emacs [sage] 02/08/05 10:45 AAS
ごめん、倉庫に逝ってたのか。
2chスレ:unix
142: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 12:35 AAS
おおお。
文豪さん降臨!
すげー
143(1): 125-129 [sage] 02/08/05 13:45 AAS
>140
前作者の1じゃないんだが、パケットロスさせるのが惜しくて、
チョット続きを書いてみた。
読み返してみると、もうちょっと外部ルータの役割を強調すべきだった…と反省。
144: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 17:35 AAS
まだまだTTLは残ってますガンがれ!>>143
145: 名無しさんお腹いっぱい。 [] 02/08/05 19:32 AAS
この夏にあえて昔の本を読みたくさせてくれるスレだな
どっかの温泉旅館に泊まりながらだらだら読みたいね
AirH"持ってさ(w
でも、スレでDATにしておくのは惜しい 誰か出版社に…(w
146: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/05 21:13 AAS
>>135
>>137 138, 139
激(;・∀・',)イイ!!
(* 風呂上がりで汗したたってます *)
147(3): 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 22:09 AAS
五時間目の授業が終わると、パケットは学校の裏手にあるつただらけのビルまで走った。
それはNTPだったから、無駄の無い走りは見事というほか無かった。
HUBに急ぐ他のパケットたちを追い越してrouterを突っ切り、防火壁のドアを開けて裏ゲートウェイから
光ケーブルに飛び出すと、ひたすらDNSへ全速力。およそ300ミリ秒後、パケットは大通りに出る手前の
小さなプロバイダーの角を回りこむ。目指すビルに向かって、斜め一直線に走っているIXがあるからだ。
パケットが向かうビルは裏ゲートウェイからみてOCNの方向にあったが、常識的にOCNから行こうとすると、
迂回路が多く200ミリ秒ロスする。逆転のIXは勝利へのrouteだ、とパケットは思っていた。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 615 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.011s