農業総合スレ (2688レス)
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2120(1): とはずがたり 2017/07/04(火)15:08 AAS
>>2119-2120
残念ながら、と言っていいのかわかりませんが、栄養に関してはウナギに軍配が上がります。「穴子の日」が制定された理由の1つである夏バテ効果という観点でも、少なくともアナゴよりウナギを食べる価値は十分過ぎるくらいあるようです。
アナゴの品不足のニュースをあまり聞かないが…
ところで、近年ウナギ(注:正確には「ニホンウナギ」)の稚魚が激減したため、ウナギの流通量も大幅減少となり、その結果として価格高騰となっているのはご存知の通りです。
しかし、アナゴに関しては、同じような品不足のニュースをあまり聞かない気がします。また、品不足になったウナギの代用食品として、ナマズや東南アジア産の白身魚が増えつつあります。しかし、ウナギの代わりにアナゴという話もあまり聞かない気がします。
アナゴの漁獲量は激減、直近21年間で▲73%減
まず、アナゴの漁獲量を見てみましょう。結論から言うと、アナゴの漁獲量も激減しています。
1995年に約1万3千トンあった漁獲量は、2016年には約3千500トン(速報値)へと減っているのです。21年間で約▲73%減ですが、この減少ペースは、全体の漁獲量の減少度合(同▲46%減)と比べても大きなものとなっています。
一方で、韓国産や中国産のアナゴの輸入量は増えている模様であり、駅弁、回転寿司、天ぷらで使われるアナゴは、その相当量が輸入品と言われています。
ウナギの消費市場規模は激減してもなおアナゴの7~8倍以上
こうした状況にもかかわらず、ウナギに比べて、アナゴの品薄に関するニュースが少ないのは、市場規模と嗜好の差なのでしょうか。
ちなみに、輸入品(注:加工品を含む)を含めた年間のウナギ生産量(=ほぼ消費量に近い)は2016年実績で約5万500トンあります。この数字は、9年前(2007年実績)の約半分の規模です。
一方、養殖がほとんど実施されていないアナゴを同じベースに換算することは難しいですが、前述の漁獲量3千500トンに輸入品を含めても、高々6千~7千トンでしょう(筆者推計)。市場規模としては約7分の1~8分の1になります。日本人には“ウナギ神話”が根強く残っていると言うのは言い過ぎでしょうか。
そのようなことに思いを巡らせながら、「穴子の日」に改めてアナゴのおいしさを実感するのも悪くないと思われます。土用丑の日にウナギを食べそこねた場合にも、ぜひアナゴを味わってみてはいかがでしょうか。
投信1編集部
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