選挙・議員関連情報スレ (4222レス)
前次1-
抽出解除 レス栞

リロード規制です。10分ほどで解除するので、他のブラウザへ避難してください。
1468
(7): MakePeace 2003/11/21(金)09:01 AAS
ちょっと前の記事ですが先の衆院選に関する各地の毎日新聞の記者座談会が面白いので、知る限りアドレス貼っ付けときます。長いですがすみません。
これによると今回全国一投票率が高かったのは大分3区とか。さもありなん。

群馬
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
富山
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
石川
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
福井
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
愛知
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
岐阜
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
三重
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
京都
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
兵庫
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
福岡
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
佐賀
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
長崎
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
大分
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
宮崎
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
鹿児島
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
1469: とはずがたり 2003/11/21(金)12:02 AAS
>>1468
有り難うございます。朝から読み込んでしまいました…。
しばらくたつと消えちゃうんだよなあ。どうしよっか。
1470: とはずがたり 2003/11/21(金)15:03 AAS
>>1468
<群馬>

 ◇民主2区、3区で票伸ばす
A 民主は投票率が低迷する中、出遅れがあった4区で微減だった以外は得票を伸ばした。
B 特に2区の石関圭氏と3区の長沼広氏は、他県の結果次第では、復活当選する可能性もあった。
C 石関氏は事前の活動を行わなかったことなどが当初、支援者の反発を招いていたが。

 ◇危機感強めしのぐ
C 対する笹川尭氏は、競艇問題もあって相当、危機感を強調していた。陣営の読み通り、桐生市では大幅に票を減らしたが、伊勢崎市で大きく伸ばし、合計では前回とほとんど同じ得票までこぎつけた。
B しかし、テコ入れを図った伊勢崎市で今回もトップを取れなかったことは今後の反省材料になるだろう。
A かつて自民公認だった森田修氏は大きく票を減らしたが。
E 組織に頼らない選挙戦を掲げたが、これまで支援を受けていた大沢善隆桐生市長の陣営が「自主投票」としたため、かなりの大沢票が石関氏へ流れたと思う。
C 森田氏がこれまで受け皿になっていた「反笹川票」だが、今回は行き場を失っていた感がある。それが2区全体で55・65%と県内5選挙区で最低の投票率になった要因じゃないかな。
D 3区では、前回と比べて約7000票も谷津義男氏から長沼氏に流れた計算になる。
B 特に大票田の太田市では得票が逆転した。前回同様、自民党内でゴタゴタがあったため、支持層に嫌気がさした面もあるんじゃないかな。
E 長沼氏にとっては大きなチャンスだったわけだけど、館林・邑楽地区では水をあけられた。太田・新田に的を絞った戦術だったからやむを得ないが、結果的に、その戦略では復活当選にも届かなかった。
1471: とはずがたり 2003/11/21(金)15:04 AAS
<富山>>>1468

 ◆B 極論だが、「富山の無党派層って、本当に無党派層なの?」という疑問が最後まで離れなかった。少なくとも、東京や大阪圏で「無党派です」と言い切っている人たちとは違うと思う。
 その理由として、兼業農家が多いことに注目したい。「1区現象」という言葉がある。「都市生活者が多い全国の『1区』では必然的に無党派層が増え、現政権に対する批判票も比例して増える」というものだが、富山1区を構成する富山市の場合はどうだろう。普段はサラリーマンや主婦であっても、家には田んぼがあるという家庭が多い。農業を通じた昔ながらの共同体システムが、今も強固に残っている。自民党の後援会組織がこことすっぽり重なっている以上、職場での普段の顔が「無党派」であっても、地域でのつながりでは、別の力学に従わざるをえなくなる。こんなことは大都市の「1区」にはない。
 ◇自民、公明票を上積み 民主、自由との合併効果−−地殻変動は起きなかった
 ――だが、比例復活とはいえ、1区の民主新人が当選した。
 ◆C 「自民王国に風穴を開けた」と本人は大喜びだった。出口調査でも、無党派層で村井氏に投票したと答えた人は5割強で、長勢氏と答えた人の約4割を超えている。ある程度の「浸透」はうかがえるよ。
 ◆B いや、当の村井選対のプロの幹部は全然違う分析なんだ。
 村井氏は今回1区で約5万1000票とった。前回選挙での民主候補の獲得票よりも約3万4000票を上積みしたが、この大半は、00年の前回選に旧自由党から1区に出た広野允士氏の基礎票の大半をもらった、と言っている。広野票は約4万あったからね。つかみどころのない無党派うんぬんではなく、旧自由との合併効果を冷静によんでいる。地殻変動的なことが起きたと見るのは、間違いじゃないかな。
 ◆A 投票率が下がった中で、長勢氏は前回よりも約9600票伸ばした。保守優位の流れは変わっていない。
 ◆C 面白いことに、この長勢票の上積み分について、村井選対も長勢選対自身も、同じ読みをしている。いずれも公明票だ、と言うんだね。公認候補を出さなかった公明は、前回も長勢氏を推薦したが、票が本当に長勢氏に行ったのは今回が初めてだ。旧新進党からのつながりで、公明は広野氏との関係が強かった。今回、広野氏は出馬していないから、公明支持者も気がねなく「長勢」と書くことが出来た、と言うわけだ。
 ◆D 2区の宮腰氏の出陣式でも、公明県本部の幹事長が宮腰陣営の支援者に向かって、「比例代表では公明党に」と言い放った。会場からは笑いやどよめきが漏れたけれど、とげとげしい雰囲気にはならなかった。自・公選挙協力の本音の部分が見えたような気がする。
 自民陣営の幹部は公明について「以前なら距離を置いていた相手だが、今や“第二の集票マシン”かも」ともらした。
 公明の比例票は、3選挙区すべてで前回よりも着実に伸ばしている。
 ◆B 結局、小選挙区に候補を立てなかった公明、水面化に潜った旧自由の基礎票が、実数以上の「妙味」を発揮したということだ。その意味でも、旧来の枠の中で、今回の選挙も展開されたと考えた方がいいようだ。(毎日新聞)
1472: とはずがたり 2003/11/21(金)15:17 AAS
<石川>>>1468
>「2区の舎弟」「ゾンビ的議員」といった言葉が飛び交うなど舌戦も激しかった。
誰が誰を罵っているのかよくわからんなあ。2区の舎弟は森の舎弟の馳のことか?
ゾンビ議員といっても前回比例優遇して貰ったのは馳の方だ。

外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
[選挙]衆院選 記者座談会 波及効果ある民主党の1区取り /石川

 9日投開票が行われた衆院選。石川1区では民主の奥田建氏(44)が自民の馳浩氏(42)に競り勝ち雪辱を果たし、2区は自民の森喜朗氏(66)が安定した戦いで民主の一川保夫氏(61)に、3区は自民の瓦力氏(66)が支持層を固め民主の桑原豊氏(58)に勝った。馳氏、一川氏は比例代表で復活当選したが、桑原氏は届かなかった。共産3氏は自民対民主の構図を批判したが、割り込めなかった。自民の3小選挙区独占が崩れた今回の選挙を、取材記者の話で振り返ってみた。 【衆院選取材班】
 ■マニフェスト選挙■
 ◆A マニフェスト(政権公約)選挙を仕掛けた側の民主3氏は濃淡はあるが、演説時に触れてはいた。
 ◆B 奥田氏は地方分権を演説政策の柱にすえ、マニフェスト冊子を掲げて訴えた。馳陣営は政党版には消極的で、馳氏の個人版マニフェストを配布し、チラシにもそれを刷り込んでいた。
 ◆C 桑原氏は少し触れる程度だった。瓦陣営は「魔術師みたいな名前のものを出してきた」と言っていた。
 ◆D 2区でも森陣営は「リーフレットすらなかなか読んでくれないのに…」と話していた。一川陣営も含めて「マニフェストという言葉自体がややこしい」「人物本位の話が中心だから」という印象のようだ。
 ◆B 政策秘書も「政治にあまり関心のない人が読んでくれるのか、どうか」と困惑していた。
 ◆C 有権者の側もパラパラめくってはいたが、結局よく読んではいないと思う。文字が小さいし、興味のある項目も探しにくい…。
 ◆A 政権や政策を「どちらにしようか」という「選択」をイメージさせる小道具で、利用するか否かは、陣営の政策と人物の打ち出しようのバランスと関係すると思う。
 ■戦術■
 ◆A 奥田陣営はかなり早い段階から動いていた。馳陣営には「奥田さんはもう室内ポスターも着々。しっかりして」との声も入っていた。
 ◆B 「9月が一番きつかった」という自民県議の話からも奥田陣営の準備の早さは想像がつく。
 ◆C 投票率からみても、陣営の動きからみても1区は組織戦だった。奥田氏は民由合併で組織のすそ野が広がり、すそ野は無党派層的な部分も含めてがっちり固める組織戦だった。
 ◆A 馳氏も今回は前回以上に組織づくりに力を入れた。馳氏自身の足腰が軽くても組織重視で臨んでいたようだ。馳陣営の幹部は奥田陣営の戦術を「まったく正しい」とみていた。
 ◆C 選挙活動の一部とはいえ、金沢市内での事務所開きの時から、「2区の舎弟」「ゾンビ的議員」といった言葉が飛び交うなど舌戦も激しかった。
 ◆A ただ、馳氏も比例代表の自民名簿4位に入り、復活当選の可能性が出てきたあたりから相手を批判して「こっちは後がない」と強調する口撃は影をひそめた。
 ◆D 2区でも激しかった。一川陣営が森氏を「荒れた森を征伐して新しい木を植えよう」「恐怖心を与える化け物。退治しよう」と言えば、森陣営も「3、4歳しか違わない人に賞味期限切れと言われる筋合いはない」「裏から国会の門をくぐって、えらそうなことを言うな」とエスカレートした。
 ◆B 奥田陣営では「森奥戦争」という構図で戦いの気力を保っている風もある。馳陣営はその戦いの気力をそぐためか、「森奥戦争はもう今となってはそぐわない」と言い始めている。
 ◆A だけど、実際には珠洲原発計画をめぐる知事発言に森氏が絡み、さらに奥田氏を支える新進石川が森氏の発言に絡むなど、「森奥戦争」の火は消えていないし、知事、市長のひっぱり合いはまさにそうみえた。
1473: とはずがたり 2003/11/21(金)15:17 AAS
<石川>>>1468
森さん相変わらず笑わせてくれるなあ>森陣営では森氏へのほめ言葉がエスカレートしていた。「小泉内閣の大黒柱」の次には「世界を支える重要人物の一人」。

タレントの妻でも土下座するんだねえ。奥田氏が奥さんを貰ったのは良い事だ。

◇民由合併を生かす
 ■陣営事情■
 ◆C 3区の瓦氏の貢献度問題では瓦氏自身が「直すべきところは直す」と公言しても、演説内容が外交、防衛などの国政課題中心のため、支援市議からは「地域の課題をぜんぜん分かっていない」とぼやかれていた。
 ◆B 当選後の万歳のあとも、ある市議は「貢献度が低ければ、首長が反旗を翻して、次は瓦対保守新人の対決だってあるかもしれない」と話していた。
 A 比例代表から3区に移った桑原氏は早くなじんでもらおうと、演説では七尾市出身をアピール、応援弁士の県議も富来町出身を訴えるなど苦労していた。
 ◆D 森陣営では森氏へのほめ言葉がエスカレートしていた。「小泉内閣の大黒柱」の次には「世界を支える重要人物の一人」。森氏自身も「地球を豊かに、平和にするため体が動かなくなるまで尽くしたい」と風呂敷を広げていた。
 ◆A 前回に比べて奥田陣営のプラス材料は、新婚の妻麻理さんだった。選挙戦の前線へ押し出し、出陣式ではおじさん、おばさんに囲まれ握手攻め。個人演説会では奥田氏が駆けつけるまで弁士を務め、握手をして回ることも。終盤では「父敬和の思いを…」と語りながら声を詰まらせていた。
 ◆B 馳氏側はタレントの妻、高見恭子さんの所属事務所の意向らしく、地元になかなか入れず、解散前後、離婚のうわさも流れたが、間もなく演説会では冗談の材料にしていた。高見さん自身のトークショーでは「馳はみなさんのもの」と語り、土下座をして涙する場面もあった。
 ◆C 奥田氏対馳氏では、互いの組織固め戦術の一方で、後半戦になると馳陣営のパフォーマンスが目立ってきた。プロレスラー仲間を呼んで候補とは別の場所でアピールしたり、馳氏自身は黄色や赤のTシャツとジャージー姿で歩いて走って、走って歩いての遊説で注目を集めた。
 ◆B 奥田陣営では「パフォーマンスをやろうと思ってもうちの候補には…」とタレント性のなさを認めながらも、「トレパンはいたり、Tシャツ着たりスーツ着たり、政治にそんなゆとりはない」と付け加えた。
 ◆C 一方、馳陣営は馳氏自身が「相手候補の個人批判は止めよう」と何度も公言していただけに、陣営内で奥田氏への目立った攻撃はなかったが、文科政務官という念願のポストの職務にかかわるユネスコの世界遺産の話などで目を引こうとしていた。
 ■今後■
 ◆A 1区では奥田氏、馳氏の両陣営のほぼ予想通りの投票率になった。しかも、60%を一つの当落ラインとかなりの確度でみていた陣営があって、60%以下なら奥田氏、60%超えると馳氏。その通りになったのかもしれない。
 ◆B 組織戦で押してきた奥田氏陣営からは「これだけやって負けたら、選挙の戦い方を変えなければならない」との声も漏れた。4年後へ向け若者へのアピール戦術は必要かもしれない。
 ◆C 県内全体でみれば、自民は1区の議席を失い、民主は比例代表を1議席失い、痛み分けのようにもみえるが、1区取りの波及効果は目に見えないうちに広がり、参院選へ影響が及ぶかもしれない。(毎日新聞)
[11月11日20時8分更新]
1474: とはずがたり 2003/11/21(金)15:17 AAS
<福井> >>1468

 ――前哨戦の激しかった選挙だったが。
 A 2区で前職の牧野隆守さんの去就が注目された。きっかけともなった週刊誌記事の出所を巡って、さまざまな噂が飛んだが結局はわからない。前哨戦といえば、当選した山本拓さんの陣営はかなり早くから選挙準備を進めていたのが奏功した。牧野さん不出馬で自民党公認は宙に浮き、世論調査をもとに党本部で公認決定へと、まるでシナリオライターがいるかのようなストーリー展開だった。
 B 牧野さん不出馬表明のあとの自民党公認問題は出来レースにみえた。県連の執行部会での松村龍二県連会長や党本部の対応は、明らかに「山本拓ありき」。関孝治県連幹事長も、山本さんの応援演説で「党本部は初めから決めていた」と話しており、一部の県議が「県連の議論はなんだったのか」と主張するのは的を射ていた。また、1区で松宮勲さん支持を決めた平泉渉さんの後援会の一部が「松宮さんの個人演説会に松村会長が来るなら動員をしない」などと文書を出していたようだ。反松村の思いが平泉陣営を覆っていた。
 A 1区では民主公認を巡る党県連と笹木竜三さんとの駆け引きが気になった。笹木さんは民主と連携しようと県連と協議したが、党県連に相談なく9月30日に出馬会見をしたことから亀裂が入り、10月9日の衆院解散前日に決裂した。結局、民主は出遅れ、本郷史剛さんは労組票を固めることが出来なかった。決裂の後、ある県連幹部は「彼は信頼できない」とかなり憤慨していた。狙いは時間稼ぎだったの声も出るほどだった。
 C 3区は、玉村和夫さんが「もんじゅ」の運転再開の是非を問う住民投票の実施を目指す会の代表を務めていたことが、原発の関連労組に嫌がられ公認調整に手間取った。原発は「票が逃げる」と国政選挙では争点にならないが、やはり選挙に大きな影響を及ぼしたと思う。有権者は「原発隠し」とも取れる民主党県連の対応を見て、中央で「マニフェスト」を前面に押し立て、都会的な選挙戦を進める「民主党」と同じ党とは思えなかったのではないか。
◇あの手、この手…
 ――今だからこそいえる選挙のこぼれ話を。
 B 2区の山本陣営に応援に来た中川秀直国対委員長が1区の笹木さんの事務所にも行ったという噂も流れた。笹木さんが当選していたら、どういう政治行動をとるかは今一つはっきりしなかったが、前回選挙で自民公認を申請した経緯から自民・森派に入るとの噂もよく聞いた。とにかく今選挙はあらゆる場面で森派の影がちらついた。また今回も選挙期間中に怪文書を目にすることが多かった。出所は分からないが、誹謗(ひぼう)中傷で相手をおとしめるのも情けない。
 A ある候補の選挙カーとすれ違った時、「田中真紀子でございます」と田中さん本人の声が聞こえてきたのはびっくりした。道端を歩いていたおばちゃんたちもみんな振り向き、手を振っている。でも、車内をのぞいても本人の姿はない。陣営に確認するとテープを流し、住民に「真紀子さんが来た」と思わせて家を飛び出させる戦術だった。でも、家から出て、車を降りてきた候補者を見たら違う。逆効果という気もした。
 C 高木さんが出陣式で演説した後、勢い余って台の上で転んでしまった。あわてて靴が脱げたままの状態で手を振って「大丈夫ですから。大丈夫ですから」と必死のアピール。縁起をかついで、「落ちる」や「こける」を嫌う政治家という仕事は大変だと感じた。
1475: とはずがたり 2003/11/21(金)15:20 AAS
<愛知> >>1468

 ◇旧態の組織戦で惨敗の自民
 県内15小選挙区のうち10議席を確保と、民主党が圧勝した今回の衆院選。小泉純一郎首相の高支持率を背景に前回の5議席からの上積みに自信を見せていた自民党は、わずか3議席の惨敗を喫した。“2大政党対決”が色濃く出る選挙戦に共産、社民両党は埋没したにもかかわらず、公明党は堅調に議席を伸ばす対照的な結果に終わった。その背景を、取材記者が語り合った。
 ●民主圧勝
 A 政権交代可能な政党への期待感をうまく生み出したのが勝因。95年参院選で新進党が比例得票で自民党を上回ったのと似ているね。
 B 民主党との合併で15区に移った旧自由党の都築譲氏が善戦したのには驚いた。14区では民主が初めて東三河で議席を獲得した。元蒲郡市長の鈴木克昌氏の個人票もあるだろうが、自民党の支持基盤を突き崩したのは、やはり無党派層がついたからだ。
 C 「ものづくり愛知」の県だけに、製造業が多い。やはり労組の基盤があってこその勝利じゃないの。
 ●自民惨敗
 D 組織が弱っている分、ウイングを広げるべきなのに、無党派層の票は小泉・安倍晋三幹事長の「二枚看板」効果だけで取れると勘違いした。有権者は見抜いていた。
 B 歯科医師会頼みで3区で落ちた吉田幸弘氏が象徴的。県歯科医師会も公明の坂口力厚生労働相を招いて「選挙区は吉田、比例は公明」のキャンペーンを張った。都市部でも旧態依然の組織選挙から抜けられなかったのが、自民党惨敗の原因じゃないか。
 A 自民党県連は選挙戦に入ってから6区で丹羽秀樹氏が当選した場合、候補者調整で比例に回った長谷川達也氏と「コスタリカ方式」にすることを決めた。県連の一存で党本部に認められるはずもないのに、支持者を甘く見てるね。
 ●2枚看板
 D 小泉首相も安倍幹事長も、どちらの応援演説もすごい人出だった。だけど、集まったのは携帯で写真を撮ろうとするようなノリの人ばかり。ナマで見たいという人は多かったのだろうが、集票効果があったかどうか疑問だ。
 C 評判が悪かった森喜朗前首相も、首相を辞めた後の集会では、姿を見た若い女の子に「キャー」とか言われて騒がれていたぐらいだから。騒がれれば支持があると思うのは大きな勘違いだ。
 B 民主党の菅直人代表や岡田克也幹事長の場合は、聴衆の数こそ小泉・安倍両氏に比べて少なかったが、中身のあることを言っているように感じさせたようだ。60代の女性も菅氏の演説後、「分かりやすかった」と言っていた。
 D 01年参院選の小泉ブームの立役者は、結局、「反自民」の無党派。抵抗勢力を解体した今、小泉首相は反自民の象徴でなく、自民そのものと見られるようになったんだろうね。(毎日新聞)
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ

ぬこの手 ぬこTOP 0.055s