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40代のプログラマーいる?Part4 (1002レス)
40代のプログラマーいる?Part4 http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/prog/1619271177/
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252: 仕様書無しさん [sage] 2021/05/14(金) 21:06:55.62 40の手習いに自転車に乗り始めた。 子供の頃以来の自転車は、なかなか真っ直ぐに進まず、 あっちによれよれ、こっちによれよれしながらペダルを回していた。 高校生の自転車に追い抜かれたり、電動自転車に追い抜かれたりしながら、 それでも体にあたる風がすがすがしくてとてもいい気持ちだった。 そんな気分最高のおれの行く手に長い登り坂が見えてきた。 すっかり子供の気分に戻っていたおれは、この坂を登る決断をした。 坂の始まりから、ペダルを漕ぐ脚にものすごい抵抗を感じた。 でも、おれは負けたくなかった。 さっきまで子供の気分だったおれにはこんな坂越えられるって思った。 ありったけの力でペダルを漕いだ。おれは負けたくなかった。 まだまだやれるんだということを自分自身で発見したかった。 老いていく中でだんだん失われていってしまった、 自分への自信を取り戻したかったんだと思う。 おれは必死に頑張った。必死に脚を踏ん張った。 自転車はゆっくりゆっくり、だけど着実に坂を登っていった。 気がついたら、いつの間にか立ち漕ぎしてた。 おれは出来るって思った。おれはまだやれるって思った。 だけど、そんな思いもこの坂には通用しなかった。 自転車は前に進まなくなっていた。もうこれ以上は踏ん張れない。 ここがおれの限界だ。そう思った。自転車は完全に止まってしまっていた。 やっぱり駄目か。 苦笑いを浮かべながら、坂の上をみた。長い登り坂がずーっと続いていた。 登り坂のてっぺんには青い空が広がっていた。 おれには、あの青空には近づけないんだな、そんなことを考えた。 気がついたら、おれの頬を熱いものが伝っていた。おれは泣いていた。 泣きながら自転車を引いて歩いた。青い空と坂はどこまでも続いていた。 http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/prog/1619271177/252
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