[過去ログ] 純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)13 (1002レス)
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600
(3): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 2023/07/21(金)16:19 ID:L/LQf6Gh(1/6) AAS
>>591
>「箱入り無数目」の決定番号を潰す話を、あとで書こうと思う

スレ主です
<「箱入り無数目」の決定番号を潰す話>

1)決定番号については、下記をご参照
 2chスレ:math
2)記号を整備しよう
 有限長さnの数列:sn = (s1,s2,s3 ,・・,sn)
 可算有限長さの数列:sN = (s1,s2,s3 ,・・・)
 可算有限長さ一点コンパクト化の数列:sN+ = (s1,s2,s3 ,・・・,sω)
3)集合の包含記号を濫用して
 sn ⊂ sN ⊂ sN+ とできることは見やすい
 (勿論、sn-1 ⊂ sn も成り立つ)
4)いま、snの極限を考えよう。nが下記のリーマン球面で、北極点に到達するとして
 lim n→ω sn=sN+ となる
 可算有限長さの数列 sN = (s1,s2,s3 ,・・・)は、一点コンパクト化の数列 sN+からsωを除いたものになる
5)「確率測度は?」(そら耳かも知れないが、ゼミの先生が言ったような気がしたw)
 いま、箱 s1,s2,s3 ,・・・,sωたちは、確率論の意味で独立と仮定する
(独立の定義は、一般の確率論の本の通り。また、いまの議論では独立の場合を扱えば十分)
 独立の仮定より 確率測度は 1次元空間 si∈R i∈{1,2,3 ,・・・,sω}=N∪ω
 を考えれば良いことになる
 いま、確率測度を考えるために、簡単に区間[0,1]に限定して考える
(R全体を考えるのは、確率測度としては発散が入り、不都合)
(なお、区間[0,1]の実数→コイントスなら{0.1}、サイコロなら{1,2,3・・6}、確率pで{1,2,3・・1/p}(但し1/pは自然数)など、適宜に換えればよい
 また、区間[0,1]の実数の場合の1点的中は、p=0である(区間[0,1]のルベーグ測度による確率測度から従う))

つづく
601
(5): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 2023/07/21(金)16:22 ID:L/LQf6Gh(2/6) AAS
>>600
つづき
6)一つの箱に確率pで数が入れられるとする。また、一つの同値類内で考える
 lemma 1:有限長さnの数列 snで、決定番号n-1以下の確率p、nの確率1-p
 証明:決定番号n-1以下の場合、n-1番目が一致しているべきで確率p、nの確率は余事象で1-p
 lemma 2:確率p=0で、有限長さnの数列 snで、決定番号n-1以下の確率0、nの確率1
 証明:lemma 1で、p=0とすればよい
 lemma 3:確率p=0で、可算有限長さ一点コンパクト化の数列 sN+において、決定番号ωの確率1、ω未満(つまり有限n)の確率0
 証明:lemma 2において、上記4)のlim n→ω sn=sN+ を適用すればよい
 lemma 4:確率p=0で、可算有限長さの数列 sN = (s1,s2,s3 ,・・・)において、決定番号ω未満(つまり有限n)の確率0
 証明:lemma 3で、sN+からωを除いて、数列 sNとして適用すればよい

7)つまり lemma 4より、「箱入り無数目」のp=0での決定番号が有限nの確率0が導かれる
 この傍証として、決定番号が有限nとは、n番目より以降の無限の箱の数が一致する確率であり p^∞=0となると考えることができることを付言しておく
 (なお、可算有限長さの数列 sN における決定番号の確率の和は、1にならない
  詳しくは、2chスレ:math 非正則事前分布を見よ)
8)結論として、「箱入り無数目」の想定している有限の決定番号{d1,d2,・・d100}などは
 p=0で確率0の事象であり、仮に99/100が得られても、(99/100)*0=0であり
 「箱入り無数目」の決定番号を使った確率計算は、無意味である QED

(参考)
外部リンク:ja.wikipedia.org
コンパクト化
一点コンパクト化の例
自然数全体(離散位相)Nの一点コンパクト化は Nに最大元ω を付け加えた順序集合N∪ω の順序位相と同相になる
(下記のリーマン球面の自然数部分+北極点)
画像リンク

複素平面の一点コンパクト化。複素数 A を埋め込み写像P により球面(リーマン球面と呼ばれる)の上の一点 α に写す。図でP (∞)と書かれている部分が無限遠点である
(引用終り)
604: 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 2023/07/21(金)16:48 ID:L/LQf6Gh(3/6) AAS
>>600 補足

ツッコミがある前に

(R全体を考えるのは、確率測度としては発散が入り、不都合)
  ↓
(R全体の一様分布を考えるのは、確率測度としては発散が入り、不都合)

追伸
ガウス分布(正規分布)のように、無限大で早く減衰する分布ならば
R全体を考えることは可
(L^2の手法も似た思想ですかね?w)
612
(4): 2023/07/21(金)20:55 ID:Dpf9+zTy(2/6) AAS
>>600-601
スレ主です
<「箱入り無数目」の決定番号を潰す話>
に加えて
<開けた箱と 開けていない箱の比較の話>
をしよう
これが、時枝「箱入り無数目」のトリックの一つ
これを、以下説明する

1)いま、二人が居て、箱が一つずつ計二つ
 これを、AとBとしよう
 いま、サイコロの目を入れる
 大きい数の人が勝ち(同数は引き分け)
 同時に開けるならば、勝ち負けの確率は1/2だ
 しかし、Aの箱を開けて1だったら? 引き分け以上は望めない
 一方、Aの箱を開けて6だったら? 負けはない
 平均の3だったら? 勝ち負け半々だ
2)さて、いま上記は数の範囲に制限があり、平均値3の話です
 ところが、決定番号には上限がなく、平均値も∞に発散している
 いま仮に、決定番号が、自然数Nの一様な分布だとしよう
 Aの箱を開けて有限のmだったら? 平均値が∞に発散しているのだから、まず勝てない
(Bの箱は未開封で、有限のmより大きいと予想されるから)
3)つまり、決定番号のように上限がなく、平均値も∞に発散している場合
 Aの箱を開けて有限のmを得たら、Bは平均値も∞に発散しているのだから
 未開封のBの箱の数は、mより大と予想され、Aは勝てないという予想になる
 これは一見おかしな話に見えるが、その原因は、
 ”決定番号のように上限がなく、平均値も∞に発散している”数との大小比較を問題にしているからである
 つまり、分かっている数m(有限)と、”上限がなく、平均値も∞に発散している”分布の数との比較をすることから来るトリックなのです
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