[過去ログ] 【艦これ】提督「…さて、と」 (1002レス)
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260: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:11 ID:vaHQ+iaVO携(1/7) AAS
翌日、北の前線基地、執務室
北提「瑞鶴、龍驤、日向、そして、加賀さん。皆揃ったかい。響には先に作戦概要を伝えて、この島の防衛部隊の所へ相談に行ってもらってるから居ないけど。」
一同「はい。」
北提「じゃあ、作戦会議を始めるよ。」
北提「えっと、今回の攻略目標はこの基地の東にある比較的大きな離島。現在は周辺に深海棲艦の艦載機が確認されていて、空母ヲ級及びその護衛戦力が存在すると考えられる。深海棲艦出現以前の資料によると、ここに地下資源が存在する事が確認されているらしい。僕たちはこの離島を深海棲艦より奪還し、資源の回収及び新たな前線基地として利用する意図がある。」
北提「戦力はこの4隻に加え、今ここには居ない響、更に本土からの増援が3隻手配されている。この離島の奪還は、戦略的戦術的に重要。諸君には一層の奮起を期待するよ。」
一同「はっ!」
加賀「(…離島は確か、かなり離れていたはず…数百キロを巡洋した後の戦闘…厳しくなりそうね。)」
北提「今は増援部隊を待ち、合流後調整が済み次第出撃、という流れだ。今すぐではないが、各員準備だけはしておいてくれ。」
261: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:12 ID:vaHQ+iaVO携(2/7) AAS
艦娘寮内
龍驤「いよいよ出撃やな。離島を確保出来れば、周辺に島は無いからな。暫くはゆっくりできそうや。」
日向「そうだな。資源開発に力を注ぐだろうし、前線拡大は一時的に停止するらしいな。」
龍驤「しっかし深海棲艦もヘンやなー。海の底から上がって来よった癖に、陸地の付近に集中して居るもんな。ずっと海上を漂っとるワケではないと。ウチらの本土に近づいてた時も島を経由してたらしいし。」
日向「恐らく陸に、奴らに補給が必要な何かが存在するのではないかという話だが…まだよくわかってないようだな。」
262: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:14 ID:vaHQ+iaVO携(3/7) AAS
龍驤「そもそも、深海棲艦がどこから来るねんっていう話になるねんけどな…もういっそ仲良くしたらええのにな。艦娘と人間みたいに、深海棲艦と人間も。」
日向「…まぁ、我々と違って深海棲艦は人間の天敵だからな。難しいだろうな。」
龍驤「ま、倒せばええねんけどな。」
加賀「慢心はダメよ。」
龍驤「加賀、おったんかいな!ビビらせんといてーや。」
加賀「勝てると決まったわけではないわ。」
龍驤「言うて瑞鶴の偵察によると、敵は今のところ4隻って話やん?大丈夫やろ。こっちは倍やで。」
加賀「だからと言って気を抜いてはダメよ。そういうのが思わぬ惨事に繋がるの。」
龍驤「そうかもしれんけどなぁ…」
263: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:15 ID:vaHQ+iaVO携(4/7) AAS
響「皆、お疲れ様。」
日向「お、響。お疲れ様。防衛部隊の連中とは上手くいったか?」
響「うん。いい人達だったよ。」
日向「そうか。それは良かった。我々が留守の間は、ここを守って貰わねばならないからな。」
響「皆、ご飯は済ませた?」
日向「いや、こっちはまだだな。」
響「それなら、ご飯に行こうよ。」
日向「私は構わん。」
龍驤「ウチもええで。」
加賀「右に同じく。」
食堂
響「次の作戦は離島攻略なんだってね。偵察機によると確認された敵影は4なんだっけ?」
龍驤「それらしい影は4やって瑞鶴が言うてたね。」
響「なんだか、最近敵の数が少なくなったよね。どこか別のところに集まってるのかな?」
龍驤「ちょ、怖い事言わんといてーな。嫌やでまた総力戦とか。前の大反攻作戦でお腹いっぱいや。」
加賀「あり得ない話ではないわ。ただ、ここ以外でそんな話は聞かないわね。指揮可能な深海棲艦が残存してるかもわからないし…」
響「洋上に新たな拠点を求めているとか?」
日向「だとしても、本土からはかなり離れているはず…大反攻戦によって国近海の深海棲艦の拠点は潰れたからな。」
264: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:18 ID:vaHQ+iaVO携(5/7) AAS
加賀「何れにせよ、我々が今出来ることは目の前の離島を攻略する事ね。余計な事に気を回していては、沈みますよ。」
龍驤「加賀はいっつもストイックやねぇ。」
加賀「あなたがユル過ぎるだけよ。」
響「…あー、間宮さん、また来てくれないかなぁ。そろそろ毎日同じ食事にも飽きてきたよー。」モシャモシャ
日向「間違い無いな。やれやれ、本土時代に舌が肥えてしまってかなわん。」
響「そういえば、龍驤と日向は北提と本土で出会ったんだっけ?」
龍驤「せやで。ペーペーの頃からずっと一緒や。」
響「私と瑞鶴と、あと加賀さんは北東海域の攻略のために、直前に編入されたんだよね。」
加賀「そうね。私は大反攻戦で受けた傷が原因で1年?2年?…それくらい眠っていたらしいから、突然違う人の元に配属されて驚いたわ。」
響「ま、私は良かったと思ってるけどさ。前の人が厳しい人だったし。」
加賀「本来ならば、厳しいのが普通なのだけれど。特に主張派が解体されてからは、以前の体制の保守派が主流だから。艦娘に甘い北提は特殊よ。」
265: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:19 ID:vaHQ+iaVO携(6/7) AAS
龍驤「そんな他の上司は艦娘にきついん?」
加賀「きついというか…北提流に言うと、家族という扱いはあり得ないわ。」
日向「まぁ、我々は兵器だしな。…それだけに、人間扱いされるのは…素直に嬉しいんだが。」
龍驤「それに、ウチらが沈んだら深海棲艦なってまう言う話もあるくらいやしなぁ。仲良うし辛いんかなぁ。」
日向「…いつからだろうな、沈むのが怖くなったのは…」
加賀「ならば沈まないようになさい。それが全員にとっての最良なのだから。幸い、深海棲艦一つ一つは艦娘より弱い。入念に準備し、良い作戦を立てれば、滅多な事では死なないわ。」
日向「…そうだな、うん。…食い終わったら訓練に励むとしよう。」
響「がんばろうね。…あれ?もしかしてあれは瑞鶴と北提?」
日向「…ッ」
龍驤「お、ほんまや。二人でどこ行くんやろ。」
加賀「…さぁ?細かいブリーフィングじゃないかしら。電波の中継アンテナも瑞鶴の艦載機が持つのでしょう?」
龍驤「確か今回は攻略目標がかなり遠くにあるから、無線指示や映像電波の為のアンテナを艦載機につけて、中継地点で飛ばしとくんやっけ?」
加賀「そうね。北提が戦場に出るには船が必要だし、船は深海棲艦の格好の的。自ら弱点を作るよりは、基地で指示を出して貰った方がよっぽど良いわ。」
龍驤「深海棲艦はある程度のサイズの物体を感知できるんやっけ。難儀やなぁ。」
加賀「そう言われているわね。」
日向「…」
266: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/13(金)01:29 ID:vaHQ+iaVO携(7/7) AAS
とりあえずここまで
部下などのお話はそのうち…
鳳翔さんはただ単にピンピンしてただけの可能性が!
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