[過去ログ] 【艦これ】提督「…さて、と」 (1002レス)
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605: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:35 ID:OhuUO2jIO携(1/14) AAS
………
……



金剛「……こんなところで何してるノ」

川内「アハ、見つかってたんだ?」

金剛「最初からネ」

川内「って事は、アタシが提督と話すのを防ぐ為にわざわざ出てきたの?暇な人だなぁ」

金剛「……Be gone.」

川内「せっかく提督とお話出来ると思ったんだけどなぁ……今喧嘩したら提督とお話出来なくなるしなぁ……」

金剛「……あなたはテートクを苦しめる。消えなさい」

川内「アハハ。そんな事ないよ。提督はアタシを大事にしてくれた……してくれてる……。今一緒に居れないのは周りが悪いんだ……金剛みたいな奴がさぁ。邪魔しないでよ……」

金剛「……freak……」

606: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:36 ID:OhuUO2jIO携(2/14) AAS
川内「……なんか、いつもよりウザいなぁ金剛……榛名と提督見て嫉妬しちゃったの?」

金剛「……」

川内「あ、図星だ図星だ!アハハ♪」

金剛「お前と一緒にするナ、クレイジーサイコ軽巡」

川内「アハハハ……うん……そろそろ殺すぞ色ボケ戦艦」

金剛「Ooh. You are sooooooo dead……!」

張り詰めた緊張の糸が切れる、その時。

神通「川内」

川内「……神通」

神通「帰りますよ」

川内「……わかった。……命拾いしたね、金剛」

金剛「Hell no.」

川内「……」ザッザッザッ……

神通「……姉がご迷惑をお掛けしました」ぺこり

金剛「なんとかしてヨ……そっちも大変じゃないノ?川内が提督を追い回してて」

神通「……さぁ、どうでしょうか。……私はここで失礼します」

金剛「……ほんと、夜戦隊って嫌いネ。……テートクに言うべきカナ……テートク、川内には特に甘いから……ウーン」

607: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:39 ID:OhuUO2jIO携(3/14) AAS
………
……



川内「うーん……金剛もウザイけど、榛名もウザイなぁ……魚雷のくせに提督とイチャイチャだもんなぁ」

川内「……そういえば、用務員のアイツ……榛名と話がしたいって言ってたなぁ……」

川内「よし、川内様が引き合わせてあげよう……榛名がぶっ壊れて提督は悲しむだろうけど、そこをアタシが慰めてあげよっと!ついでに加賀と不知火もなんとかできたらいいなぁ」ケラケラ

608: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:44 ID:OhuUO2jIO携(4/14) AAS
翌日、宿舎、提督の部屋


コンコン
榛名「提督、おはようございます。」

提督「ああ、おはよう。入れ」

ガチャ
榛名「失礼します」

不知火「おはようございます」

提督「不知火も榛名と一緒か。おはよう……さて、今日の話をしようか」

榛名「はい」

提督「この後、私は会議に出席する事になる。この会議は艦娘の参加は禁止のため、その間、不知火と榛名には共に行動してもらう。……と言っても、特に仕事は無い。恐らく明日からは忙しくなるが……二人で適当に過ごしてくれ」

榛名「はい!」

提督「それと……榛名、少し外してくれ」

榛名「わかりました」
ガチャ

提督「不知火。榛名から目を離さぬ様に。……特に何もないとは思うが、あまり長時間の外出は控えるようにな」

不知火「はい。お任せ下さい」

提督「……お前には苦労ばかりかけるな。すまない」

不知火「や、やめて下さい!不知火はそんな……」

提督「損な役回りばかりだが……なんとか、頼む」

不知火「……大丈夫です。不知火に、お任せ下さい」

提督「……助かる」
609: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:45 ID:OhuUO2jIO携(5/14) AAS
………
……



宿舎、玄関


提督「では、行ってくる。休暇のようなものだ。ゆっくりしてくれ」

不知火「はい」

榛名「はい!」

不知火「さて、我々はどうしましょうか」

榛名「榛名は少し、不知火さんが行ったという甘味処が気になります」

不知火「もう少しでお昼ですし……行きましょうか。(甘味処くらいなら、大丈夫でしょう)」

榛名「はい!」

610: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:46 ID:OhuUO2jIO携(6/14) AAS
艦娘区画、レクリエーション地区


榛名「艦娘専用地区……こんなところが有るんですね!」テクテク

不知火「遠隔監視はされていますが、少し気楽ですね。中央では数少ない、艦娘が自分の意思で動ける地区ですから。」テクテク

榛名「宿舎も提督と同じで、その提督の監視下に置かれなければならない、と言うのには驚きましたね」

不知火「基本的に大きい鎮守府は、そういうのに厳しいですから。あ、そこ曲がりましょう」

榛名「はい」

不知火「……最近、調子はどうですか」

榛名「えと……」

不知火「正直に。大丈夫ですよ」

榛名「……提督の思いが、やっとわかった気がします。今まで、周りが見えてなかったような……」

不知火「(……金剛さんの影響か、いたく前向きですね。いい傾向です。)」

不知火「それは良かったです!それに、秘書艦としての技能の方も、とても上達したと思いますよ」

榛名「そうですか?えへへ」

不知火「はい。(……今はまだ不安定でも、前向きに変わっていける。そんなあなたが羨ましいです)……あ、ここを左ですねーー」

611: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:49 ID:OhuUO2jIO携(7/14) AAS
川内「やあ不知火」

不知火「ッーー!!」

川内「『魚雷』借りるね?」

榛名「ッ」

不知火「……!榛名さんに触れるな、川内……!」

川内「なんだよ、連れないなぁ……魚雷がダメなら、不知火でも良いや。提督について話が有るんだけど?」

榛名「(魚雷……私が、かつて、そう、呼ばれていた事は、知っています……)」

不知火「魚雷じゃない、榛名です!撤回しろ……!」

川内「あ、そ。ゴメンゴメン。……で、ちょっと良い?」

不知火「(ここで無視しても付きまとわれるだろう……こいつをこれ以上榛名さんに近づけたくない……)……向こうで、聞きましょう。榛名さん、ここから動かないで下さいね」

榛名「は、はい」

612: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:51 ID:OhuUO2jIO携(8/14) AAS
………
……



川内「アハハ、魚雷、面白いくらい動揺してたね」

不知火「御託は要らない。要件だけを言って下さい!」

川内「うーん、じゃあ提督に会いたいんだけど、彼いついるの?」

不知火「教える訳がありますかっ!」

川内「どうして皆、アタシと提督を引き離したがるの?こんなにこんなにこんなにこんなにこんなにこんなにこんなに提督を愛してるのに!」

不知火「おぞましい……あなたは危険なんですよ、川内!」

川内「はぁ?」

不知火「提督に愛される為に周りを排除するような、危険な艦娘を提督の側に置けると?」

613: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:52 ID:OhuUO2jIO携(9/14) AAS
川内「アハハ。ギャグ?」

不知火「何をーー」

川内「愛宕も赤城も死んだ。霧島も那智も死んだ。大反攻戦で提督と最後まで戦ってたのはアタシだけ。そして今加賀は飛ばされて、側に残ったのは、自分に自信のない駆逐艦一人。アタシがそいつらを排除?勝手に淘汰されてるじゃんか」

不知火「私が、役立たずでも……他は違う!あれは、皆が犠牲になって……!」

川内「違わないよ。あいつらは死んだんだ」

不知火「川内……お前はいつからそんな屑に……!」

川内「……まぁ、加賀。アレは強かな女だね。アタシ、あいつだけは怖いよ。お前と違ってね」

不知火「……私が役立たずだとしても、あなたが提督と会う理由にはならない!」

614: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:53 ID:OhuUO2jIO携(10/14) AAS
川内「……そっか。とりあえず、会わせる気が無いのならもう良いや。時間の無駄だしね?」ケラケラ

不知火「……では、私は行きますから。この事は提督に報告させていただきます」

川内「どーぞどーぞ。そしたら提督が会ってくれるかもしれないしね。……てかさ、提督って、不知火が思ってるよりもずーっと計算高いと思うよ?なんで、不知火が提督と一緒に居られるか、もちょっと考えたら?」

不知火「……煩い……(……そんな事、自分でも思ってますよ……!……とにかく、ここを離れなければ……榛名さんの元へ戻らないと……)」



不知火「……え?」

不知火「榛名さんが、居ない」

615: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:54 ID:OhuUO2jIO携(11/14) AAS
………
……



榛名は、怯えていた。
己の手を引く存在に。

「嘘です……嘘です……」

「黙れ、榛名。お前にはきちんと聞かねば為らぬ事がある」

己の手を引く存在は。
艤装整備の用務員の格好をしていた。

「嫌……離して……!」

少し前、不知火と川内が激しく口論しているのを遠巻きに心配しながら眺めていた時、榛名は突然腕を掴まれた。
そして、驚く榛名が見た顔は……罷免された筈の、黒提督の、それだった。

「……貴様。まさか今の上司にも、失礼な事をしているのではあるまいな……」

「してない……提督は榛名を大事にして下さいます!あなたとは違うんです!」

「貴様ぁ!」

榛名は、道端の空き倉庫に無理矢理連れ込まれた。
鍵を掛ける黒提督。

616: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:55 ID:OhuUO2jIO携(12/14) AAS
「……提督?提督だと?!様をつけんかぁぁぁぁ!」

黒提督の容赦無い平手打ちが榛名を襲った。

「痛い……ううううう……痛いです……助けて、提督……」

「だから提督『様』だろうが!」

パン!と乾いた音を立てて、黒提督の手が再び榛名を叩いた。

「あああ……この役立たずめ……やはり、恐れていた事を……」

「うえええ……痛い、痛いです……ううううう……ひぐっ……えぐっ……提督……うううう……」

「……榛名……お前は……本当に愚図だな……。私は情けない……何故、魚雷のように突っ込むしか能のないお前が、提督様の元で秘書艦をしているのかと……」

「榛名は違います……えぐっ……役立たずじゃないって提督は……ひぐっ……言って下さいます……」

「この役立たずにそんな言葉を掛けるとは……やはり、なんと寛大な方なんだ……どうお詫びしたら良いか……糞が……!」

「ひぃっ……どうして、どうしてこんな事するんですか!もう、もう黒提督は私の上司じゃないのに!」

顔を鼻血と涙でぐしゃぐしゃにしながら、榛名は問うた。

「……何故、何故だと?そんなものは決まっているだろう?それは、お前の言う提督様がーー」

「ーーえ」

榛名の、時が止まった

617: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)15:56 ID:OhuUO2jIO携(13/14) AAS
一方ーー


同時刻、中央鎮守府、大会議室


会議室には7人の男が居た。
1人は中央長官。
1人は北方長官。
1人は南方長官。
1人は東方長官。
1人は西方長官。
1人は北提。
そして、最後は……提督。

中央長官「……時間だ、緊急作戦会議を始めようか」

中央長官「よろしく頼む、4方面軍長官、北提。そして……」


中央長官「英雄提督よ」


提督「……ご期待に添えるよう、努力致します」

最後は、英雄提督。

618: ◆hsyiOEw8Kw [saga] 2015/03/28(土)16:05 ID:OhuUO2jIO携(14/14) AAS
ここまで

川内大好きなんですけどね……
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