[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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123: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/08(金)03:04:50.88 ID:Jp/GoSdMo(3/4) AAS
「家族も何もかも全部なくなったように思えても、
独りぼっちで生きてくのも、意外になんとかなるもんさ。
何か、ひとつでも残っていればね」

 そう、零はどこか遠い目をして語った。

 彼は平気だとは言わなかった。
 それを聞いて、少し安心した。自分だけじゃなかった。
 誰だって孤独が辛くないはずがない。怖くないはずがない。

 それでも、彼は耐えられると言った。
 鋼牙ほど歳は離れていないだろうに、背負った過去を窺わせる。
 擦り減って鈍くなったのか。鍛えられて強くなったのか。

 どちらであろうと、確かな事実がひとつ。
 自分が子供であり、彼が大人であるということ。

 あれは誰かの本で読んだのだったか。
 大人になるとは、鈍くなること。
 痛みや苦しみ、悲しさや寂しさ。喜びや快楽も含め、あらゆる刺激に慣れることだと。

 魔戒騎士じゃなくても同じ。
 世の大人たちは誰もが彼のように、大なり小なり折り合いをつけて生きているのかもしれない。
 だからキュゥべえは十代の少女を選んだのか。

「でも、私はあなたみたいに強くなれそうにない……」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日)01:08:33.88 ID:VpVDex+g0(1/2) AAS
偽善かどうか他人が決めるのは傲慢でしかない
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/19(火)10:36:05.88 ID:8c7bAIqAO携(1) AAS
>>1
とりあえず零は爆発するといいよ。
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水)00:32:24.88 ID:RJTIm2nZ0(1) AAS
更新が来たと思ったらこれだよ…
紛らわしいなsageろよ
後、応募しろだのなんだのは余計なお世話だろ
本人の趣味でやってる最初の方で言ってるんだし
382: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2013/07/01(月)01:45:49.88 ID:LrJ8wPxao(1) AAS
一度ペースが落ちると取り戻すのが大変
もう少しかかりそうです
390
(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/08(月)01:03:57.88 ID:5kzgjvFn0(1) AAS
>>389
精神的には強いかもしれないけど普通の魔法少女以上に人間の「黒い」ところを目にする機会が多そうだからなぁ……
610: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2014/06/21(土)01:47:15.88 ID:AaHsK9UBo(11/19) AAS
 
 だが、今さら豆鉄砲ひとつで何になる。まずはその右腕から喰い千切ってやる。
 そんな嘲りの意思を表すように、魔女はマミの右腕を開いた口に入れた。
 あとは口さえ閉じれば、サメのような、ノコギリのような牙が肉に食い込み、骨を砕く。
 女の細腕など容易く千切れる。

 そして魔女が上下の歯でマミの腕を挟むと――。

 ガチィィィィ……――と硬い音が響いた。

 柔らかい肉の感触はない。
 いくら力を入れようと、牙はそれを刺すことも砕くことも叶わず、ガリガリ火花を散らしている。
 
 最初、何が起こったのか理解できなかった。
 魔女は自らの口に視線を落とし、ようやく咥えている物を認識する。
 それは金属の筒――正確には巨大な銃。その先端が、すっぽり口の中に収まっていたのだ。

 大きな眼が一際見開かれると、魔女は全身をぶるりと震わせた。
 かつて人間であった頃の感情の残滓か。それとも生物としての本能か。
 ただひとつ確かなのは、突きつけていたはずの死が、ひっくり返ったことだけ。
632: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2014/06/23(月)02:47:54.88 ID:RHTFBxJro(9/21) AAS
 暫くの間、場は静寂に支配された。
 魔女は声もなく暴れ狂い、マミは静観していた。
聞こえてくるのは、ロープの摩擦音だけ。それとて広い空間ではないも同然だ。
 
 もう五分は過ぎただろうか。いや、実際はまだ一分かそこらだろう。
 この静けさが、マミには居た堪れなかった。

 空気が重苦しくて、痛々しくて、ひたすら辛い。死刑の場に立ち会うというのは、こんな気分なのだろうか。
自分の身まで裂かれる想いだった――もっとも、
本当に裂かれている魔女とは比ぶべくもないとわかってはいたが。

 待つこと数秒。遂に、その時が訪れる。
 ギシギシと軋む音に、微かに混じるブツッという音。
 マミの背筋にゾッと戦慄が走る。限界を超え肉体が断裂する音だと、すぐに察した。
 マミは固唾を呑んで、しかし目を逸らさず見届ける。

 八つ裂きと言っても、そう簡単に裂けはしない。
人間でさえ、あらかじめ骨を砕き、肉に"切れ目"を入れておくらしい。
でなければ上手く千切れないのだとか。
763: 2015/07/30(木)19:05:11.88 ID:oMrXDJJhO携(1) AAS
>>762
一度や二度はともかく何回もそれが続いてる現状なあ
時間がかかってもいいから腰を据えてゆっくり書きたいならここ(速報)は不向きだろ
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