[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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110: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/07(木)02:14 ID:PsMjcm9go(2/3) AAS
「あなたも……同じことを言うんですね」

 昨夜と同じ言葉でも、マミの反応は昨夜とは違う。
 薄く儚く、それでいて呆れたような笑みを浮かべる。
 それは柔らかな拒絶。

「いいえ……なんでもありません。いいんです、どうせ帰ったって誰もいませんし。
私、一人暮らしで親もいませんから」

 マミは早口に捲し立ててから、少し後悔した。
 気付けば勝手に口が動いていたのだ。
 半端な同情なんて、されたくもないのに。

 だが、こう言ってしまえば、それ以上は訊かれないだろう。
 自ら一線を引いて、触れられたくない過去を守れるなら。
彼が口を噤んでくれるなら、この際どうでもよかった。

 しかし――。

「そっか。なら、俺と同じだ」

 と、零はこともなげに言い放つ。
 予想外の反応に、マミは続く言葉を失った。
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