[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日)12:28 ID:BsxFtcvF0(1/2) AAS
まぁこのスレストップぶりが全てを物語っているね。
で、小ネタ・考察・妄想スレはどうする?
作者さんに意見を仰いでからにしたほうがいいのは百も承知だが
171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日)14:08 ID:/azFOLLbo(1/2) AAS
確か前スレ辺りで、軽い雑談はOKって作者さんが言ってたと思うので、わざわざ別スレ立てる必要は無くね?
ただ、雑談OKなのをいい事に一部のファンがどんどんエスカレートして、誰得な妄想垂れ流すのが問題。
誰かに咎められたら暫くおとなしくなるけど、すぐにまた活性化するし…。
特に、>>67みたいなキャラに喋らすのは余りに痛すぎるので勘弁してほしい。
172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日)16:36 ID:BsxFtcvF0(2/2) AAS
それは定期的に沸くキャラ叩きにも同じ事が言えるだろ
正直この10レス前後の流れは虫唾が走ったぞ
それに比べれば遥かにマシとか言うつもりは無いが痛すぎるというのは言いすぎだろ
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/17(日)21:31 ID:/azFOLLbo(2/2) AAS
あー、ごめん。言い方悪かった…。
勿論、キャラ叩きの奴らは論外よ。妄想の類いは、元々はキャラ叩きが暴れて悪くなった空気を何とかしようとしたのが始まりだし。
ただ、そういう下地があるので、今度は妄想の方がエスカレートしても、なかなか強く言えない。まあ、アンチの荒らしよりはマシか…って感じで。
でも、更新来てる!と思って覗いたら全部妄想談義だったりがザラなので、ちょっと自重してほしいってのは本音。
あと、座談会みたいなのは自分の黒歴史を掘り返されるみたいで、うわあああああああってなるのでホント勘弁して下さい(切実)
174: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2013/03/18(月)04:18 ID:7w+pZ8Vdo(1/13) AAS
前スレにも書きましたが、
キャラクターに対しては荒れる原因にもなりますので、言葉を選んでいただければと思います
もちろん「俺の〇〇はこんなじゃない」「魅力が出せていない」「捉え方がおかしい」
といった形なら、つまりSSへの批評批判でしたら歓迎ですが
ネタ、妄想に関しては、(上記の件についてもですが)
気になるかもしれませんが、悪気あってではないでしょうし、あったならなおのことスルーでお願いできないでしょうか
小ネタを書く方は自由ですが、書き込む前に他の方が不快にならないかどうか御一考ください
それと技名等データについては私がお願いしたものなので、ご理解ください
以上の理由から分ける必要はないと考えます
ですが、このスレ、SSとまったく関係ないものとして立てるのでしたら止める権利はありません
遅くなりましたが、投下します
175: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:20 ID:7w+pZ8Vdo(2/13) AAS
だとしたら、零の指摘は正しい。
おそらく彼は違う意味で言ったのだろうが。
「いえ、あなたの言う通りかもしれません。私は、私のことを知らない……。
でも、だからこそ、会わなくちゃいけないんです。でないと私……」
目蓋が震える。
マミは太股に落ちた拳をギュッと固く握った。気を抜くとまた泣いてしまいそうだった。
ダメだ、まだ泣くなと、必死で己に言い聞かせる。
「生きる意味を見失ってしまう。何も残らなくなる……」
――キュゥべえに裏切られた私に残された……ううん、裏切ったのは私。
彼は私が友達だと思う限り友達だと言った。
彼は鏡のような存在で、大事なのは私の心ひとつ。
だからこそ、疑いと憎しみを抱いたら二度と友達とは見られなかった。
だからキュゥべえと決別した。
命さんは成り行きとはいえ私の正体を知り、受け入れてくれた。友達になってくれた。
命さんがいてくれれば、もう彼はいらないと思ったのかもしれない。
美樹さんは冴島さんに憧れている。それに今日のことで、きっと私にも幻滅したはず。
鹿目さんも美樹さんも、魔法少女の真実を知ってしまった以上、仲間には誘えない……。
一緒にいたら彼女たちはともかく、私は二人を求めてしまう。
二人は魔女とも、魔法少女とも……私とも関わりを持たない普通の生活に戻るべき。
私にはもう命さんしかいないのに、あの人を失ったら私は――
176: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:22 ID:7w+pZ8Vdo(3/13) AAS
マミは俯き、沈んだ。
あれこれ独りで考えていると、どうしても悲観的になってしまう。
そこへ頭上から軽い調子の声。
「生きる意味なんて考えてる人の方が珍しいよ。
かくいう俺も意味なんてよくわかんないしね」
だから生きる意味なんてなくたって平気だとでも言うのか。
そんなふうに、気楽に生きられない人間だっているのに。
最初からないのと、あったものを失うのとでは、大きな差異がある。
世界が色褪せて、何もかもが無味乾燥に感じられるのだ。
その気楽さへの呆れは怒りに変わり、ひとこと言ってやろうとマミが顔を上げると――。
同時に黒い物体が鼻先に突き出された。
「それでも、美味いケーキとお茶があれば、ちょっとは生きてて良かったって思える」
ふわりと鼻腔をくすぐる香しさ。
この香りは――チョコレート。
零が注文していたチョコレートケーキだった。
「ほら。マミちゃんも食べなよ」
いりません、と突っぱねようとした瞬間。
クゥ〜、という音が。
177: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:24 ID:7w+pZ8Vdo(4/13) AAS
「あ……」
発生源はマミのお腹からだった。
小さな音だったが、マミは露骨に表情に表してしまった。
当然、耳聡い零が聞き逃すはずがない。
そういえば昨日の夕方から何も食べていないと、今になって思い出す。
泣き疲れて眠り、惰性で登校し、授業中も昼休みも物思いに耽っていただけだった。
その間、食事のことなど忘れていたし、空腹も感じなかった。
心に引き摺られて、身体までもが生きるのを拒んでいた。
それがどうだ。
チョコレートケーキの香りを嗅いだ瞬間、死んでいた全身の細胞が生き返ったかのよう。
灰色だった世界が色付いていく。
目に飛び込んできたのは、テーブルに所狭しと並べられたスイーツの数々。
彩り鮮やかなデコレーションが眩しく、甘い香りは否応にも食欲を刺激する。
今の今まで目にも映らなかったのに、自分でも不思議だった。
ごくり――と、無意識に唾液を嚥下する。
今度は最初より大きく腹の虫が鳴いた。
「や、やだ……」
マミは顔を真っ赤にして恥じらい、両手で腹を押さえながら縮こまった。
零は、くつくつと苦笑しながら、マミの前に新しいフォークを添えて皿を置くと、
「さ、どうぞ召し上がれ」
右手を差し出し、恭しげに促した。
178: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:26 ID:7w+pZ8Vdo(5/13) AAS
マミは悔しそうに零を見上げて数秒。
観念したように息を吐いた。
身体が求めている以上、虚勢を張っても仕方がない。言い訳の余地がない完敗だった。
軽く会釈した後、フォークを手に取ると、まず全体を見回す。
チョコを練り込んだ生地。
層になったチョコクリーム。
表面を白く覆う雪のような粉砂糖。
シンプルで派手さはないが、他のケーキに微塵も見劣りしない。
見た目ほとんど黒と茶だけなのに、むしろ高貴ですらある。
今まで見ていた、褪せた灰色の景色とは比べ物にならない美しさ。
既に零に対する屈辱感は頭になく、マミの胸は期待に踊っていた。
いつもお菓子を前にすると、日々の疲れや不安を束の間でも忘れ、幸せな気分に浸れた。
流石に普段ほどではないが、無気力、無感動に錆ついていた心は確実に動き出していた。
フォークで突き刺して、一部を口に運ぶ。
甘さとほろ苦さが絶妙に組み合わさり、舌の上で解ける。
一口にチョコレートの美味しさが凝縮されていた。
食べ進めるごとに、忘れていた食欲が目覚めていく。
もっと、もっと食べたいと欲している。
生きる意味も見失い途方に暮れていたのに、身体は生きたいと渇望していた。
大げさだが、今この瞬間だけは心の底から思う。
生きていて良かった、と。
179: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:27 ID:7w+pZ8Vdo(6/13) AAS
たった一個のケーキに、こんなにも揺さ振られるなんて。
こんなことが堪らなく嬉しい単純な自分が情けなかしかった。
そして、悲しくて寂しかった。
キュゥべえや杏子と、何度も一緒に談笑しながら食べた想い出が蘇って。
まどかやさやかと食べることがもう叶わなくて。
お菓子が美味しかった理由。お茶会が幸せだった理由。
それは単に味だけじゃない。大切な誰かと時間を共有できたから。
もし一緒だったなら、どんなに楽しかったろう。きっと何倍も美味しかったはず。
でも、ここにいてほしい人は誰もいない。
それでも、ケーキはやっぱり美味しかった。
喜怒哀楽。
様々な感情が一気に押し寄せて、胸が詰まって言葉にならない。
瞳の端から、ずっと堪えていた涙が溢れる。
ポロポロ零れて止まらない涙。
マミは拭うこともせず、一口一口を大事そうに噛み締めた。
口内を満たすのは甘味と苦味。それと少しの塩味――。
180: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:29 ID:7w+pZ8Vdo(7/13) AAS
皿を綺麗に平らげたマミは、紅茶を含んで口を洗う。
鼻から息を吐くと、紅茶の香りと心地良い満足感だけが残った。
不安から逃げる為、がぶ飲みしても得られなかった精神の安定。
それが僅かだが戻ってきた。
何故だろう。それほど長く、激しく泣いた訳でもないのに、心が軽くなった。
独りの時は、何時間泣いても澱のように溜まっていく一方だったのに。
零の前で泣いたことも後悔はしていない。彼のおかげで気持ちが楽になったのは紛れもない事実。
ただ、ひとつ問題がないではなかった。
――は、恥ずかしい……。
落ち着くと、猛烈な羞恥心が湧いてきた。
そう思えるだけの余裕が戻ったのは喜ばしいのかもしれないが。
マミは伏せた顔をなかなか上げられずにいた。
泣きながらケーキにがっつく女を見て、彼はどう思っただろうと。
また笑われるか。それとも、親身になって同情されるか。
数十秒の後、そ〜っと上目遣いで零を窺う。
結果は、どちらでもなかった。
零はこちらに見向きもせず、頬杖をついて窓の外を眺めていた。
食べている間、ずっとそうしていたのだろうか。
今がチャンスと、急ぎ取り繕うマミ。
顔と口元を拭いて、お絞りで頬の火照りを冷まし、深呼吸。
ようやく人に晒せる表情になってから、もしかしたら、と思う。
181: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:31 ID:7w+pZ8Vdo(8/13) AAS
――これも、この人なりの気遣いだったのかしら……。
それとも、本当に深入りする気がなかっただけ……?
どっちにしても、私にとって一番嬉しい対応だったけど――
マミも零の視線を追ってみた。
彼が見上げる空には、欠け始めた月が雲の切れ間から覗いていた。
雨脚も弱まっている。
それから長い間、マミと零は月を見上げていた。
二人とも一言も発しなかったが、気まずい沈黙とは無縁だった。
周囲の雑音も気にならない。何も語らなくてもいいのだと思えた。
もしかしたら、もしかして。
このまま、すべてがうまくいくんじゃないか。
雨がいつか必ず上がり、黒雲が晴れ、夜明けが来るように。
甘えた考えだとしても、期待せずにいられなかった。
実際は何も変わっていない。気持ちがやや上を向いたに過ぎない。
なのに、映る世界は違って感じられた。
「あの……せっかくですから、少しお話しませんか……?」
切り出したのはマミから。
一歩を踏み出せば、何かが変わるかもしれない。
そんな、何の根拠のない漠然としたプラス思考。
その瞬間、マミは希望を垣間見ていた。
182: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:32 ID:7w+pZ8Vdo(9/13) AAS
共通の嗜好を持つ者同士だった為か、それなりに話は弾んだ。
この街で美味しい店を教えたり、
逆にこれまで行った店で特に美味しかった店を聞いたり。
零は自分が注文したスイーツを気前よくマミにも分けてくれた。
マミも最初こそ遠慮したものの、最後には誘惑に抗えず、厚意を受け取った。
彼は本当に命とは真逆だった。
他人に深入りしないし、胡散臭い発言もある。
かと思えば、妙に紳士的だったりもする。
温かいのか冷たいのかわからなくて、どうしていいか混乱してしまう。
――何て言ったらいいんだろう。本当に掴みどころのない人……。
でも、不思議と嫌いじゃない――
命との会話がひたすら安らぎに満ちていたのに対し、零は気が抜けない。
良くも悪くも緊張感のある時間。少なくとも退屈はしなかった。
もし彼を詳しく知る機会があったなら、それが良い方に傾いただろうか。
そう思う程度には、マミは零に心を開きつつあった。
態度も軟化し、ぎこちない笑顔を浮かべもした。
しかし――。
183: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:34 ID:7w+pZ8Vdo(10/13) AAS
閉店が近付くにつれ、マミは次第に無口になっていった。
命はまだ来ない。
零と話す前より強い焦燥に駆られる。
笑顔が翳っていくのは止められなかった。
マミ自身にも、零にも、誰にも。
そしてオーダーストップを経て、閉店。
肩を落として店を出たマミに、零が言った。
「それで、マミちゃんはこれからどうする?」
「私も、帰ります」
訊かれるだろうと、あらかじめ用意していた答えだった。
零は真剣な顔つきで何か言いたげにしていたが、
「そっか。じゃ、気を付けて」
と、背を向けて去っていく。
その背中を、マミは一礼して見送った。
「ご馳走様でした。それと……ありがとうございました」
暫く反対に歩いたマミは立ち止って振り返る。
零が見えなくなったのを確認すると踵を返し、また店の前まで戻ってきた。
184(1): ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:35 ID:7w+pZ8Vdo(11/13) AAS
――涼邑さん……ひょっとして私の嘘に気付いてたかも。
最後まで読めない人だったな……――
零との時間は楽しい。しかし、求めていたものではない。
彼では命の代わりにはなり得ないし、代わりなんて零にも失礼だ。
もうキュゥべえの時のような自己嫌悪に苛まれるのは嫌だった。
運良く通りから見えにくく、店の周囲を見張れる物陰に入る。
自分の執着が異常だという自覚はある。でも、どうしても諦めきれなかった。
せめて、もう一度だけでも会って確認したかった。
故にマミは、この場に残ることを選択した。
零には悪いと思っているが、心配を掛けたくなかったのだ。
もう春だが、まだ雨が降ると冷える。ずっと暖かい店内にいたせいか、外は余計に寒かった。
一応ここは建物の陰ではあるが、雨を完全には凌げない。
冷たい雨が時間を掛けて全身を濡らし、体温を奪う。
それでもマミは吐息で手を温めながら、命を待った。
待って、待って、待ち続けて。
いつの間にか日付が変わっていた。
185: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:37 ID:7w+pZ8Vdo(12/13) AAS
月は再び分厚い雲で覆い隠され、雨は勢いを増す。
髪の毛や服から滴るほど、マミは全身くまなく濡れていた。
最早、信じて待つのも限界だった。
魔法が解けたかのように、今では悲観的な思考しか浮かばない。
希望を抱いた分、失望も大きかった。
暗がりで独り、ぬか喜びの代償を噛み締める。
眺める街の明かりがひとつ、またひとつと消え、マミの瞳からも光が失われていく。
灰よりもなお暗い色に変わっていく。
やがて世界が漆黒に染まっても。
遂に夕木命は現れなかった。
186: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:41 ID:7w+pZ8Vdo(13/13) AAS
ここまでで一区切り
3話Aパートでしょうか
続きは少し後になるかもしれませんが、来週また経過報告は
基本的には、さやかまどかほむらを鋼牙担当というか主に絡む役割、マミ杏子を零が担当と考えています
2話3話はマミと杏子が中心だったので、必然的に零が目立ったと
>>130
私見ですが、零が本当の意味でシルヴァに感謝と愛情を抱くようになったのは、庇って壊れてからじゃないかな
と思っています
大人と子供で言えば、一期の途中までは子供っぽさがあり、それがミステリアスな雰囲気にも繋がっていた
「俺たちは魔戒騎士じゃないのか!」のあたりから変わったような気がします
187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/18(月)09:50 ID:3ASRUbFy0(1) AAS
口喧嘩で荒んだ心が癒されました。乙です。
料理漫画好きの俺から見てもおいしそうなケーキの描写と零の優しさの表現がすばらしい。
なんとか真実がバレる前に零と打ち解けないと・・・。
188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/18(月)19:08 ID:nYAAcTtF0(1) AAS
乙です。
ここで零が騎士だってマミさんが知ると思っていましたが持ち越しのようで。
今後両者がどうなるか何とも緊張感のある展開ですな。
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/18(月)21:07 ID:uYO/v/Cv0(1) AAS
良かったね、良かったねマミさん…て思った直後にこれだよ!ひどいよ作者!あと投下乙!
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/19(火)10:03 ID:v1PSMxfAO携(1) AAS
牙がぉーーーん!狼
Aパート終了乙!
マミは辛い事ばかりだが……>>1の手腕もあって、きっと挫けずに生き抜いてくれると信じられるよ。きっとね…
鋼牙ともまた絡んで欲しい。
ところで今回のマミさん、腹ぺこマミさん、がん食いマミさん、びしょ濡れマミさんと、上品にエロさが薫るのが>>1のクオリティですよ。
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/19(火)10:36 ID:8c7bAIqAO携(1) AAS
>>1乙
とりあえず零は爆発するといいよ。
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/19(火)12:18 ID:JQLKD+Mq0(1) AAS
地味にあの悪夢の日の後から零の時系列で一番古いのは
【果実】でミサオを交通事故から守ってケーキを御馳走してもらったシーン。
よく見るとシルヴァの位置がネックレスになっている。コートの下は二期の黒シャツだが。
実は零は東の管轄にちょっかいを出す以前、変化の薬で阿門法師に成り済ましたバラゴに鋼牙が静香や道寺を殺したといううその情報を吹き込まれたというバックストーリーがある。そこから一期初期のようなアブナイ奴みたいな振る舞いをするようになったものと思われる。
193(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土)16:01 ID:M+liiQvf0(1) AAS
△速報!△ ←牙狼のアイキャッチ風に
なんと、七月に邪美烈花主役のスピンオフ映画。その名も
牙狼〜桃幻の笛
が公開決定!シグトもいるよ!
194(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土)23:06 ID:DEfc9RRf0(1) AAS
このSSほどはまったSSが無い位このSSが優秀な件について
195(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/24(日)01:48 ID:7lwtHRgAO携(1) AAS
優秀だよ?このSSとこの>>1は。
196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/25(月)02:04 ID:4BB2EkFEo(1) AAS
魔翌竜...上演22:50〜...俺未成年...死にたい...
197: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2013/03/26(火)01:44 ID:ksaxkj7Po(1) AAS
ちょっと展開が煮詰まってないので、まだあまり書けていない状況です
その分、wikiの追加や手直しなどしようかと
いつも多くのコメントありがとうございます
>>193
スピンオフとは予想外で楽しみです
法師の派手な戦いが見られそうで期待
>>194>>195
恐縮です。期待にこたえられるよう頑張ります
198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/26(火)23:56 ID:xxmcgz3e0(1) AAS
今思ったけど
こんな文章を書く才能があるのなら小説を書いてなんかの賞とかに応募すればいいと思った。
この世には狂気太郎というホラー小説を書いている人がいて、その人も最初はネット小説を書いてから小説を賞に投稿して見事賞を取ったっていう経歴がある。
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水)00:32 ID:RJTIm2nZ0(1) AAS
更新が来たと思ったらこれだよ…
紛らわしいなsageろよ
後、応募しろだのなんだのは余計なお世話だろ
本人の趣味でやってる最初の方で言ってるんだし
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/28(木)01:14 ID:PaL8YQAW0(1) AAS
というか>>1を貶める?下に見る?という訳ではないが二次創作でうまいからっても設定組みはして無いじゃん。
ある程度用意されてる材料を使ってるのであって応募とかその材料も1から用意しなきゃいけないんだから労力も変わってくるが
最初がネット小説っていっても二次と一次じゃ雲泥の差があると思うぞ。商業に応募するってことに関しては
201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/28(木)01:34 ID:2j5b9awAo(1) AAS
一次は設定も世界観もキャラも全部考えないといけないしな
某サイトとか他作品の焼き増しとかテンプレばかりで散々なのばっかだし
202(2): ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2013/04/01(月)02:40 ID:XAZFz7zqo(1) AAS
遅れて申し訳ありません
続きは現在鋭意製作中です
今週末には投下したいと思います
また、明日にでもwikiに3話前半を載せる予定です
闇を照らす者が早いところでは今週から開始ですが、ここでのネタバレはご遠慮ください
今さらかもしれませんが念の為
203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/03(水)23:51 ID:dK7AkrESO携(1) AAS
乙
wikiも更新されてたな
まとめがあると見返すのが楽でいい
3期ももうすぐだが、どうなるか……
204(2): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/06(土)15:15 ID:8eybx13AO携(1) AAS
乙です。Wikiもご苦労様です!
…Wiki見て初めてわかったんですけど、ここらで第3話のエンディングテーマが切なく流れてちょうど良くないですか!?分量的に。
勿論すべて>>1次第ですけど。
まだサブタイ消化してるとは言えないかな……
始まった〜!!
【牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜】
o(^-^)oイイネ!
205: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2013/04/08(月)02:25 ID:/VuK8cjjo(1) AAS
今日はちょっと追い付きませんでした
明日には必ず
206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/09(火)00:40 ID:LL+PVtPJo(1) AAS
がんばれ
闇を照らすものを考察していくの楽しみ
207: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/04/09(火)03:54 ID:SeCyawNro(1/5) AAS
明朝、さやかは眠い目を擦りながら通学路を歩く。
足取りは重く、表情は暗い。昨日の雨が嘘みたいに空は晴れているのに、憂鬱な気持ちでいっぱいだった。
今日ほど学校に行きたくないと思う日もなかった。
昨日の放課後は色々あって、まだ気だるさが残っている。
何だか疲れてしまって、病院にも寄らず真っ直ぐ帰宅した。
それでも一昨日やその前に比べれば、まだ軽いと言えなくもない。
考えてみれば、鋼牙と出会った日から毎日、何かしら命の危険を感じている。
あの日から、すべてが変わってしまった。
何事もなく一日を終えられることがどれほど幸運だったか、今では痛感している。
さやかは深く溜息をつく。
平穏無事に一日を終えられる日が来るのはいつになるのか。
それとも、そんな日は二度と来ないのか。
そして非日常に片足を突っ込んだのみならず、日常までが崩壊を始めている。
具体的には、幼馴染のまどかと親友の仁美との関係。
仁美に魔法少女の秘密を隠し、そのせいで不信を抱かせた。彼女を除け者にして傷つけ、怒らせた。
まどかとの方は、もっと深刻だった。
始まりの夜――転校生、暁美ほむらと彼女が、走れないさやかをホラーの前に置き去りにして逃げた。
真実は不明だ。ただ状況からは、そうとしか考えられなかった。
駆けつけた鋼牙のお陰で事なきを得たものの、直後に助け起こそうとしてくれたまどかの手を払ってしまい、
今日まで尾を引いて仲をギクシャクさせている。
208: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/04/09(火)03:56 ID:SeCyawNro(2/5) AAS
本当は疑いたくなんかない。
まどかを信じたい。
でも、あの暗闇で植えつけられた絶望は、疑念は、心の奥底に根を張っていて、ふとしたきっかけで芽を出す。
昨日も、まどかがほむらを疑わないという、ただそれだけで発作的に酷い言葉をぶつけてしまった。
今は激しく後悔している。
しかし、また暴言を吐かない自信はない。さやかの意思では、どうにもならなかった。
どうやって接したらいいか、わからなくなっていた。マミにも、仁美にも、まどかにも。
それでも足は、いつもの待ち合わせ場所に向かっている。
自分だけが先に行って二人を待ちぼうけさせてしまったら、それこそ裏切りだからだ。
――でも……もし、誰もいなかったら……。
二人に愛想を尽かされていたら。
考えると足が竦む。手に汗がにじみ、動悸が激しくなる。
――あぁ……弱虫だなぁ、あたし。
疑っちゃいけないのに。それだけでも裏切りなのに。
どうしても抑えられない。たったそれだけが、こんなにも怖い……。
何で、こうなっちゃったんだろう――
あの夜、心がぽっきり折れて以来、はっきりとは実感できないが、自分の内で何かが変わった。
そのひとつとして、臆病になった。日常の温かさと脆さを思い知った分、失うことが堪らなく怖くなった。
非日常に踏み入るのも、周囲の人間との関係が変わるのも嫌だった。
こんな時、頭に浮かぶのは、何度も自分を守ってくれた冴島鋼牙の白い背中と黄金の鎧。
不思議と顔よりも、後姿の方が脳裏に焼き付いている。
209: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/04/09(火)03:59 ID:SeCyawNro(3/5) AAS
――恭介のこと考える時は、顔やヴァイオリンの演奏が真っ先に浮かぶのに、何で冴島さんは背中なのかな……。
単純に顔よりも眺めていた時間が長かった。それもある。
さやかが最も強い衝撃を受けたのが、死の間際で救ってくれた瞬間だったのもあるが、
それ以外にも彼が常に背を向けて弱者を守り、敵と戦っていたからだ。
広くて、逞しくて、雄々しい背中。
あの日から、不安や恐怖に囚われた時、いつも思い出す。
目蓋を閉じれば、いつでも思い出せる。なけなしの勇気を奮い立たせてくれる。
たった数日なのに、恭介とはまた違ったベクトルで自分を支えてくれる人。
だが、それだけに弱く情けない己が浮き彫りになり、失望する。
――ひょっとしたら、マミさんもこんな気持ちだったのかな……。
それでも思ってしまう。
いつか、あの背中に追い付きたいと。
あの背中に笑われない自分に、力では無理でも、同じくらい心の強さを持てたら。
決意と呼ぶにはほど遠く、なれたらいいなという子供じみた憧れ。
叶わないとわかりきっている、薄っぺらな願望だったが。
やがて待ち合わせの場所に着くと、歩道の端に二人の女生徒の姿が見えてくる。
遠目からでもわかる。まどかと仁美だった。
さやかは勇気を振り絞り、声を発した。
「その、おはよ、二人とも」
ぎこちなく挨拶をするさやかに、彼女らも気付いて振り向く。
二人を見て、さやかは一瞬ギョッと目を見張った後に察した。
210: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/04/09(火)04:00 ID:SeCyawNro(4/5) AAS
「さやかさん、おはようございます」
「あ……おはよう、さやかちゃん」
二人とも、昨日の出来事を忘れてはいない。それどころか、今も気に病んでいる。
さやか同様、どこか無理をした陰のある笑顔。きっと、ここにいる理由も同じ。
来たくはなかった。しかし、より状況が悪化すると思ったから、来ざるを得なかった。
「うん……お待たせ。じゃ、行こっか」
一昨日もそうしたように、先頭に立って振り返らないさやか。
内心で、見放されていなかったと安堵すると同時に、まだ許されていなかったとしょげている。
自分で何も行動しない内から好転するなんて、ある訳がないのに。
三人が三人とも仲直りしたいと思っていながら、きっかけが見つからない。
互いに会話もなく、黙り込んだまま歩く。
せめて三人だけなら他愛ない話題もあったかもしれないが、今日は彼も一緒にいる。
「(あんたもいたんだ)」
さやかは言葉を頭に思い浮かべた。
背後のまどかを、正確には彼女の肩に乗った白い小動物を一瞥して。
『おはよう、さやか』
赤い目の小動物――キュゥべえは無表情で首を傾げ、口を開かずに言った。
キュゥべえという異物が傍にいると、どうも調子が狂ってしまう。
さっきも危うく仁美に動揺を悟られるところだった。
いや、所詮は言い訳に過ぎない。
本当の問題は自身の心にあることも、さやかはわかっていた。
わかっていても、素直な謝罪の言葉は出てこなかった。
211(1): ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/04/09(火)04:05 ID:SeCyawNro(5/5) AAS
短いですが、ここまで
勘を取り戻すのに時間がかかっていますが、週末までにもう一度くらい
闇を照らす者は雰囲気は変わっていますが、これはこれで面白そうですね
遅れて生放送でもあるようで
>>204
バランスが悪いと感じてはいますが、まだサブタイトルも言ってませんし、
もう少し続けたいと思います
212(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/09(火)08:45 ID:9//B/COM0(1) AAS
乙
さやかちゃん上条君などより鋼牙様のほうが何倍も素敵だよ☆
≫闇を照らす者考察
また「投下来てると思ったら・・」とか言われて叩かれるのが関の山。やめとけ。この板からその自由は消えた。
213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/09(火)11:53 ID:dpuu0LWAO携(1) AAS
乙乙。相変わらずキャラの崩し加減が絶妙。友情の行方がどうなりますか。
>>211
>>184〜185のマミの哀しい姿に『and I'm home』とか合わせたら切ないなあと思ったまでです。
そこにスタッフロールが流れて…
まどかの部屋の隠し撮り映像に繋がるわけですww
>>212
sageとネタバレに注意すれば自由が無いなんてあるわけない!
……が、3期は2期と別物過ぎるので、それで盛り上がり過ぎるとスレ違いかもですね。
【牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜】みんなで観ましょう!
214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/09(火)17:59 ID:blUDrYtio(1) AAS
テレ東系列映らん山奥に引っ越した身には
今回BSでやってくれるのはホント有難い
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/09(火)18:59 ID:pRWA9SRSO携(1) AAS
背中という表現は対照的でいいと思った
恭介は顔=見つめあいたい=恋愛
鋼牙は背中=追いかけたい=目標か
さやかの鋼牙のポジションは定まったのかな
本当は恭介こそ追いかけないといけないんだろうけど
原作でも振り向いてほしいと待つだけだったから
216(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/11(木)22:20 ID:yHzI0Ii90(1) AAS
ところでもう公開から一月以上経ったんだが蒼哭の魔翌竜の話は相変らずNGなのか?
もしその理屈で行くなら三期の話題なんかできるわけないわな。
しかし先の無駄レス大粛清からというもの見事に書き込みが減ったな。いいのか悪いのかようわからんが
≫215
上条君はまどポ番外編でしかさやかちゃんに振り向きはしないのさ・・・・
鋼牙様を追いかけるさやかちゃんのほうが断然様になる。おなじ魔戒の剣士だし。
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/11(木)23:54 ID:9kbP8Mag0(1) AAS
乙。
滅茶苦茶強いクールな剣士とその弟子(女の子)って様になるよね
鋼牙には相棒・仲間・友・師はいるけど弟子ポジションの人物っていなかったからなんか新鮮に感じる
>>216
さすがに蒼哭は映画公開が終わったらいいんじゃない?
3期に至ってはBSで全国放送な上にニコニコで公式配信してくれるし
次の話を放映したら全話の話はOK的な感じなら公式配信の後だし「ネタバレすんな!」って書き込みもないだろうし
後当然だがここは議論スレじゃないので>>1への乙および感想を忘れないこと
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/12(金)01:48 ID:XJH9YN/m0(1) AAS
ああ、実は俺、≫212なんだよ。
そうか。なら遠慮なく。
妖赤の罠ネタであるサバックが最後の最後で活かされたのは嬉しかったね。
その内容が見れなかったのは残念だが
魔戒決戦牙王ではないが、その全容を納めたスピンオフも見てみたい。
そうすれば、牙王でも正体がわからなかった獣身騎士戯牙(ギガ)のこともわかるし。
鋼牙が赤ノ犬と化した牙狼剣に手を伸ばしたときの回想は卑怯すぎる。
幼少の修行、ハンプティ、呀、メシア、魔界樹、レギュレイス、カルマ、ジャアク、ザジ、ギャノン、そしてシグマ。
鋼牙の戦いの歴史は牙狼剣の歴史でもある。あんな三千体撃破の時の素体ホラーの映像しかなくても、いままでの
鋼牙の闘いの歴史を知る者にとっては胸アツなくしては見れないシーンだ。
また、蒼哭ノ魔翌竜が牙狼初体験の人にとっても、「鋼牙はいままでどんな闘いをしてきたのだろう」と俄然興味をそそられる素晴らしい演出だね。
是非さやかちゃんにも見せたい作品だ。
鋼牙の弟子か・・・一時的、ややもすると一瞬であるにせよ翼・烈花・レオがそれに近い状態にはなったね。
でもさやかちゃんが鋼牙の弟子になるならそれは最高のシナリオだと思うんだ
鋼牙のように剣を構えるさやかちゃんを想像しただけで赤酒五杯はいける
鋼牙→まどか、さやか、ほむら 零→マミさん、杏子
という構図だって作者さんもおっしゃってたけど、前者は家族がいて後者は家族を失ったという共通点がまたニクい。
黄金つながりでマミさんは鋼牙とかと思ってたけどこうして見ると零もいいと思えてしまいます。
219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土)00:51 ID:7xDj42ol0(1) AAS
あぁーすでに遅いが「もう時間たってるしいいだろ」はふつうの牙狼スレとかならともかくここじゃだめだと思うぞ
>>1にしか決定権無いんだから
魔翌竜はともかく三期については>>1の返答があるまで一切禁止にすべきかと
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