[過去ログ] 勇者「お前が勇者をやってみろ」 魔王「どうしてそうなる?」 (130レス)
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81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/03/29(木)15:56 ID:U/UYIqBWo(1) AAS
AA省
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)15:57 ID:xxKpLjt/0(10/31) AAS
魔王「あれ?」

賢者「やりすぎじゃ!! このジゴロww 倒してどうする!!」

魔王「知るか!! 勝手に生き返らされてこっちだってまだテンパってるんだ!!」

賢者「いいから早く起こせ!! ローブのフードを被っておけば目を隠せるじゃろ!」 バサリ

魔王「だぁぁもう!! 俺の死んだ時の覚悟を返せ!!」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)16:07 ID:xxKpLjt/0(11/31) AAS
―――数分後

側近「分かりました。 これより魔方陣を解除します」

魔王「ああ、頼む」

賢者「ふぉっふぉww」

側近「あの、そこにいる賢者は・・・・・・」

魔王「今は、君のことしか見えないな」

側近「は、はい! 魔王様!」 ///

賢者「早くせんかww」

―――側近は全身から魔力を解き放つ!!

側近「・・・・・・あ、あれ?」

魔王「どうした?」

側近「お、おかしいんです。 解呪の念を送ったのに・・・・・・流星落下の術式が外れません」

魔王「どういうことだ?」

側近「わ、分かりません。 こんなこと初めてで・・・・・・。 一部でも術式を改ざんしない限り、
   誤作動なんて起こるはずないのですが・・・・・・」
省1
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) 2012/03/29(木)16:32 ID:LKC8Ugl7o(1) AAS
勇者復活ワロタ@@@@円
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)16:42 ID:xxKpLjt/0(12/31) AAS
魔王「どうした賢者?」

賢者「・・・・・・ま、まぁそれはこっちで何とかしよう! ふぉっふぉww」

魔王「何とかって・・・・・・大丈夫なのか?」

賢者「わしを誰だと思うておる。 問題なしじゃ!!」

魔王「・・・・・・本当は?」

賢者「・・・・・・ふぉww」

賢者「(まぁ、せっかく生き返ったんじゃ。 お主は魔族のこと、頼むぞよ。 お主が魔王をやっておれば、そうそう大きな戦も起こらんじゃろう)」 ヒソヒソ

魔王「(ああ、まぁこうなっちまったら仕方ないよな。 やってみるよ。 神や精霊の束縛がないだけまだ自由だし、すぐそばには美人もいるしな)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉw 羨ましいのうww)」 ヒソヒソ

魔王「(これぐらいの特典がないとやってられねぇよ)」 ヒソヒソ

賢者「(・・・・・・そうじゃな。 わしも、友を二度殺せるほど、タフじゃないわい)」 ヒソヒソ

魔王「爺さん・・・・・・」

賢者「ふぉっふぉww やっぱり、生きてるってことはいいことじゃてw」

魔王「・・・・・・そうだな。 ほら、手を出してくれ」 スゥ

賢者「む?」 スゥ
省9
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)16:53 ID:xxKpLjt/0(13/31) AAS
―――大結界の間

賢者「ふぉっふぉっふぉww ただいまじゃ!」

魔法使い「お、お師匠様!!」 ポロポロ

賢者「おお、若い子のハグは最高じゃのww」 

勇者「ふん、何の心配もしていなかったがな」

魔法使い「お怪我は?」

賢者「五体満足、五臓六腑問題無し!!」

魔法使い「よかった・・・・・・」

盗賊「それで爺さん、魔王はどうなったんだい?」

魔法使い「そ、そうです! 復活してしまったのですか?」

賢者「復活はしたが、問題はない。 わしがなんとかしておいたww ふぉっふぉっふぉっふぉww」

盗賊「冗談だろ!? 爺さんどんだけだよ!?」

魔法使い「す、凄いですお師匠様!!」

勇者「・・・・・・」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:06 ID:xxKpLjt/0(14/31) AAS
賢者「ふぉっふぉっふぉ・・・・・・。 しかしの、まだ問題は残っておる」

魔法使い「どうしたんです? 急に真面目な顔になって」

賢者「わしはいつでも真面目じゃww」 キリッ

勇者「いいから続けろ爺ぃ」

賢者「うむ。 魔王復活の方は確かになんとかなった。 しかしじゃ、流星の方はどうにもならんかった」

魔法使い「え、ええぇぇぇぇ!?」

盗賊「ダメじゃん!! ヤバすぎるじゃん!!」

大臣「・・・・・・っ」

賢者「・・・・・・そこでじゃ、魔法使いよ」

魔法使い「え!? あ、はい!」

賢者「お主なら、どうする?」

勇者「ほう・・・・・・」

魔法使い「わ、私ですか!? 私にはとても・・・・・・」

賢者「お主の万物を読み解く能力なら、この先のより良き未来をも読めるはずじゃ。 
   その知恵を、貸してくれんかのう?」

魔法使い「私の・・・・・・能力」
省4
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:16 ID:xxKpLjt/0(15/31) AAS
賢者「うむ。 期待しておるぞ」

勇者「(賢者)」 ヒソヒソ

賢者「(なんじゃ?)」 ヒソヒソ

勇者「(復活した魔王はどんな奴だった)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉっふぉw そんなに知りたいか?)」 ヒソヒソ

勇者「(元魔王として、興味はある)」 ヒソヒソ

賢者「(なら、今の問題を解決したら、会わしてやるわい)」 ヒソヒソ

勇者「(いや、我は別に・・・・・・)」 ヒソヒソ

賢者「(遠慮するでないわいww)」 ヒソヒソ
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:23 ID:xxKpLjt/0(16/31) AAS
―――十分後

魔法使い「お待たせしました」

勇者「それ程でもない」

大臣「そろそろ、王城の人々が目覚める頃だ」

賢者「皆が眠っている間に事を終わらせられたらいいんじゃがのw」

盗賊「で、どんな作戦なのさ?」

魔法使い「はい・・・・・・。 色々と考えたのですが、私にはこの方法しか思いつきませんでした」

賢者「お主がそこまで考えて出した答えなら。 それ以上のモノを思いつける人間はどこにもおらんよ」

魔法使い「・・・・・・はい」

勇者「時間も限られている。 言ってくれ」

魔法使い「すぅ・・・・・・ふぅ・・・・・・。 では、流星をどうするかですが」

盗賊「まずはそこよね」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:37 ID:xxKpLjt/0(17/31) AAS
魔法使い「端的に言ってしまえば、受け止めるしかありません」

盗賊「・・・・・・は?」

勇者「受け止める、か」

魔法使い「現実的に考えれば、大質量の流星を受け止めるのは不可能です。 しかし、それを可能とするアイテムが、偶然にもこの城には眠っています」

大臣「・・・・・・まさか」

魔法使い「はい。 あらゆる攻撃を跳ね返す“伝説の盾”。 これがこの作戦の要です」

大臣「しかしあれは、王族のものにしか所在を明かされていないアイテム・・・・・・」

盗賊「はぁ・・・・・・。 いっくら宝物庫を漁っても見つからないわけよね」

魔法使い「私は、伝説の盾が保管されている場所を知っています」

盗賊「えぇ!?」

大臣「なんと・・・・・・」

魔法使い「いえ、正確には、分かってしまったというか。 ここで働いていた時に、古い文献や王城の見取りで・・・・・・」

勇者「天才を通り越しているな」

賢者「さすが愛弟子ww」

魔法使い「そして、盾を手に入れたら・・・・・・」 チラ
省5
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:00 ID:xxKpLjt/0(18/31) AAS
魔法使い「・・・・・・っ 即答、なんですね」

勇者「ふ、それしかないのであろう?」

魔法使い「・・・・・・はい」

勇者「ならば、作戦立案者が胸を張らずにいてどうする。 そんな事では、周りが不安になるであろう」

盗賊「そうよ! あんたがビビッてちゃしょうがないでしょうが」

魔法使い「・・・・・・」 コクリ

賢者「わしはどうするかの?」

魔法使い「お師匠様は、流星と勇者様の衝突の余波から、お城を出来る限り守ってください。
     かなりの被害が出るでしょうが、まるごと吹き飛ぶよりはましかと。 まだお城には人が沢山いますし」

賢者「ふぉっふぉww 了解じゃ」

魔法使い「盗賊さんは、私と一緒に伝説の盾を取りに行きますよ」

盗賊「え、私も!?」

魔法使い「この作戦がうまくいかなかったら、盗賊さんも死んじゃうんですよ?」

盗賊「うぅ、もう! 分かったよ!! やりゃあいいんでしょ!!」

大臣「・・・・・・」
省8
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:22 ID:xxKpLjt/0(19/31) AAS
賢者「ふぉw 待機組は時間を持て余すわい」

勇者「賢者、天井を壊しておいてくれるか?」

賢者「ほう、なぜじゃ?」

勇者「なに、これから我が弾き飛ばす小石がどこから来るのか、方角と距離だけでも目視しておこうと思ってな」

賢者「ふぉっふぉっふぉww おまかせじゃww それ!」 ドォン!!

―――賢者は天井に向けて魔力を解き放った!! 天井は瓦解し、白み始めた空が見えた!!

大臣「(何という攻撃力!? 地下のココから地上にかけて、何メートルあると思っているんだ・・・・・・)」

勇者「・・・・・・まったく。 勇者となってまだ一日も経っていないのに、大した仕事量だな」

大臣「え?」

賢者「ふぉっふぉww 気にするでないわいw」
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:29 ID:xxKpLjt/0(20/31) AAS
―――王城 深部 

盗賊「ねぇ、魔法使い」 タッタッタ

魔法使い「はい? なんですか?」 タッタッタ

盗賊「あんたさ、この一件が片づいたらあたしと組まない?」 タッタッタ

魔法使い「え、どうしてですか?」 タッタッタ

盗賊「だって、あんたの能力とあたしの鍵があれば、どんな場所にあるお宝でもイージーモードでゲットできるじゃない」 タッタッタ

魔法使い「・・・・・・確かに、そこにはきっと、誰も見たこともないような太古の文献とかも眠ってそうですね」 タッタッタ

盗賊「そうよ! あたし達二人なら、この世に手には入らないアイテムはないわよ!!」 タッタッタ

魔法使い「けど、お断りします。 先約がいるので」 タッタッタ

盗賊「え!? 誰よそれ! あたしよりもすごい奴なの!?」 タッタッタ

魔法使い「すごいも何も、これからこの国を救って頂く方ですよ。 あ、そこ左です」 タッタッタ

盗賊「まさか、それって・・・・・・」 タッタッタ
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:37 ID:xxKpLjt/0(21/31) AAS
―――王城 廊下

兵士「う、うぅ・・・・・・」

兵士長「む、・・・・・・これは、どうしたことだ?」

兵士「突然、急激な眠気が・・・・・・」

兵士見習い「・・・・・・ふぁ。 おふぁようございまふ」

兵士「っく、ほら、見習い! しゃきっとしろ!!」バシン

兵士見習い「は、はいぃぃぃ!!」

兵士長「皆同時に、という事は・・・・・・外部からの攻撃かっ」

兵士「一体、どれ位寝ていたのでしょう?」

兵士見習い「へ、へ・・・・・・へっくち!!」

兵士長「こんな廊下で・・・・・・まだ、だるさが・・・・・・む?」

兵士「どうしました?」

兵士見習い「・・・・・・zzz」ゴロリン

兵士長「・・・・・・」
省1
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:42 ID:xxKpLjt/0(22/31) AAS
ちょっと 出かけてきます。 遅くはならないので、今日中には完結すると思います。
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)19:46 ID:lk/hfa+DO携(1) AAS
完結……だと?

一年ぐらい続けてもいいんだぜ?
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)21:17 ID:+Wau1WhIO携(2/2) AAS
完結とかまたまた御冗談を

折角面白い下地なんだ。もっと続けようぜ
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/03/29(木)21:25 ID:dvMhWY9Bo(2/2) AAS
面白いうちに終わらせた方がいい、はじめの一歩みたいになる
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:27 ID:xxKpLjt/0(23/31) AAS
―――王城 深部

盗賊「いや〜、人ん家のタンスから薬草盗むより簡単にゲット出来ちゃったなぁ・・・・・・ちょっと拍子抜け」

魔法使い「トラップの有りそうなポイントは全部回避してきましたからね。
     最後の扉も、盗賊さんの鍵で簡単に開きましたし。 って、それより大事に扱ってくださいよ」

盗賊「分かってるって。 にしてもさ」

魔法使い「・・・・・・?」

盗賊「う〜ん、やっぱり欲しいなぁ。 その能力」

魔法使い「他をあたってください」

盗賊「ねぇ、ちょっとマジで考えない?」

魔法使い「だから、もう先約がいるんですってば」

盗賊「お願い!」

魔法使い「ダメです」

盗賊「そこをなんとか!!」

魔法使い「できません」

盗賊「それを曲げて!!」
省8
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:34 ID:xxKpLjt/0(24/31) AAS
兵士長「城内の異変・・・・・・貴様らが元凶か!!」

兵士「一体何が目的だ!!」

兵士見習い「へっくしゅん!!」

盗賊「あ、あんたが煩くしてるから見つかっちゃったじゃない!!」

魔法使い「それは盗賊さんのせいです!!」

 
兵士長「っ!? おい、貴様が抱えているものは何だ!?」

兵士「ゆっくり下におろすんだ!!」

兵士見習い「妙な真似はするな〜!!」

盗賊「ど、どうすんのよ!! このままじゃ捕まっちゃうわよ」

魔法使い「・・・・・・やむを得ません」

―――魔法使いはマジックボウに魔石を装填した!

兵士長「なんだそれは!?」

盗賊「ちょっとあんた!?」

魔法使い「行ってください・・・・・・盗賊さん」

兵士「各所に兵を配備している。 無駄な抵抗はやめろ!!」
省7
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:43 ID:xxKpLjt/0(25/31) AAS
―――大結界の間

勇者「・・・・・・遅いな」

賢者「うむ、手こずっておるのかのう?」

勇者「・・・・・・流星がうっすらとだが、もう肉眼で確認できるぞ」

賢者「あれか。 ど〜れ・・・・・・。 なるほどのう。 もう、五分もないじゃろう」

勇者「様子を見てくるか?」

賢者「ふぉっふぉww それは無理じゃ。 わし、こう見えて今フルパワーで城に防御結界を貼る準備をしておるからのww 一歩も動けんww」

大臣「・・・・・・」

賢者「大臣もあまり動くでないぞ。 結界から出たら余波で吹っ飛ぶぞい」

大臣「・・・・・・分かった」

勇者「・・・・・・なら、俺が見てくるか?」

賢者「ふぉww もっとだめじゃ。 どこにおるかも分からんのに、そんな事に時間をかけるわけにもいくまいて」

勇者「・・・・・・」

賢者「流星は間違いなく魔法陣に向かってくる。 なら、お主は二人を信じて待っておれ」

勇者「・・・・・・」
省6
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:48 ID:xxKpLjt/0(26/31) AAS
―――城内 深部

兵士長「舐めるなぁぁ!!」 ブン!!

盗賊「え!?」

―――盗賊は兵士長に回り込まれた!

盗賊「こいつ、ただもんじゃない! あたしのスピードに着いてこられるなんてっ」

魔法使い「盗賊さん!!」 ダン!! ダン!!

―――魔法使いは兵士長、兵士に向けてマジックボウを放った!!

兵士長「甘い!!」

兵士「ふっ!!」

兵士見習い「あわわわわ」

―――兵士長 兵士は魔法使いの攻撃をかわした!!
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:58 ID:xxKpLjt/0(27/31) AAS
AA省
104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)23:10 ID:xxKpLjt/0(28/31) AAS
―――大結界の間

大臣「時間・・・・・・か」

勇者「間に合わなかったか」

賢者「ほう、想像していたよりも大きく見えるのう・・・・・・」

勇者「ざっと、大型客船分・・・・・・いや、それ以上か」

勇者「(勇者という存在の能力がどの程度かわからんが、神や精霊の加護を期待して、本当に力技でいくしかないようだな・・・・・・)」

賢者「わしはどの道、全力で城を守るだけじゃ。 まぁ、流星が防げなければそれまでじゃがの」

勇者「・・・・・・くっくっく」

賢者「どうしたのじゃ?」

勇者「初日でこれなら、当分この先退屈することはなさそうだ・・・・・・」

賢者「ふぉ、ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉww 城で引きこもっていた頃からしたら、考えられんじゃろうw」

勇者「あぁ、悪くない」

賢者「まだまだ、冒険に出たらこんなもんじゃないぞい」

勇者「そうか、それなら・・・・・・」

勇者「勇者としての初仕事、見事成し遂げて見せようぞぉ!!」
省1
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)23:22 ID:xxKpLjt/0(29/31) AAS
賢者「はぁぁ!!」 ヒュィィン!!

―――賢者は防御結界を発動させた!!

大臣「・・・・・・っ!? あれは!?」

―――大結界の間に光が輝き、崩れた門の近くに、伝説の盾が現れた!!

勇者「(・・・・・・っ!? 着たか!?)」

賢者「(しかし、盾まで距離が・・・・・・っ)」

大臣「・・・・・・!!」

―――大臣は伝説の盾に向かって駆け出した!!

賢者「も、戻るんじゃ!! 流星の余波が・・・・・・!!」

大臣「勇者よ!!」 ガシッ ブン!

―――大臣は伝説の盾を放り投げ、勇者はそれを掴み、即座に腕に装備した!!

大臣「・・・・・・この国を頼ん・・・・・・っ」

―――超高熱と衝撃波が大結界の間を埋め尽くす!!

勇者「・・・・・・っ! 我に任せるがよい!!」
省1
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)23:28 ID:xxKpLjt/0(30/31) AAS
AA省
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)23:34 ID:CxBUpQwDO携(2/2) AAS
まおゆうーーーーーっ!?
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)23:40 ID:xxKpLjt/0(31/31) AAS
―――王城 深部

兵士長「何だ!? この振動は!?」

兵士「城が揺れている!?」

兵士見習い「なんなんです!?」

盗賊「や、やばいんじゃない!?」

魔法使い「・・・・・・勇者様っ」
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:03 ID:vPVuxhDP0(1/7) AAS
AA省
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:09 ID:vPVuxhDP0(2/7) AAS
―――静寂が、太陽の光が差し込む大結界の間に残った。

賢者「や、やりおった・・・・・・。 勇者の奴め、やりおったわい・・・・・・!!」

―――賢者は防御結界をといた!!

賢者「ふぅ、わしの魔力もすっからかんじゃわい。 まったく、お主がさっさと石ころ一つ跳ね返さんからこういう・・・・・・」

―――しかし、そこに帰ってくるはずの言葉はない。

賢者「・・・・・・勇者? 勇者よ、どこにおる?」
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:13 ID:vPVuxhDP0(3/7) AAS
こうして・・・・・・。

大臣の謀反から始まり、一夜にして巻き起こった大事件は幕を閉じた。

しかし、そのことを知る者は少ない。

城が半壊し、最悪の目覚めを体験した国王。

数時間内に起きた出来事を水晶に映し出して説明する賢者。

魔方陣の術式が完全に停止したか調査する魔法使い。

オーブどころか、伝説の盾までも手に入らず落ち込む盗賊。

各々が事後処理に、もしくは物思いに耽っていた。

しかし・・・・・・。

流星の落下を防いだ勇者の姿はどこにもなかった・・・・・・。
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:24 ID:vPVuxhDP0(4/7) AAS
―――某国 大草原

勇者「・・・・・・む、うぅ」

勇者「・・・・・・我は、どうなったのだ・・・・・・」

勇者「ここは、どこだ?」

勇者「(我は確か、流星を受け止めて・・・・・・)」

*「あなたは伝説の盾が力を発揮した瞬間、流星を跳ね返したエネルギーを受け止めきれず、遥か彼方の大陸まで吹き飛ばされたのです」

勇者「誰だ貴様・・・・・・。 いつからそこにいる?」

*「つれないですね。 せっかく国を救った英雄を労いに来たというのに」

勇者「・・・・・・そうか、貴様が」

*「はい。 あなたが奇跡を願った存在です」

勇者「ふん。 我は流れ星に世界で最も近かったのだ。 願い事の一つでも叶えてもらわねばな」

*「・・・・・・ん? ああ、そう言えば人間界にはそういう素敵な話がありますね」

勇者「・・・・・・王城はどうなった?」

*「城が若干えぐれた以外は、大きな被害はありません。 ただ・・・・・・」
省7
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:29 ID:vPVuxhDP0(5/7) AAS
―――賢者の家

魔法使い「これでよしっと。 忘れ物はなさそうですね」

賢者「なんじゃ、もう行くのか? 救国の英雄なんじゃし。もっとゆっくりしとったらどうじゃ?」

魔法使い「英雄なんかじゃありませんよ。 だから、私は本当の英雄を探しに行きたいんです。 
     冒険にも連れて行ってほしいですし、その練習も兼ねて、世界を自分の足で見てみようかと」

賢者「ふぉっふぉww そうかいそうかいww」

盗賊「ちょっと!! 早くしなさいよ!! 船が出ちゃうじゃない!!」

賢者「何じゃ、一緒に行くのかの?」

魔法使い「いえ、私は何も聞いていませんが・・・・・・」

賢者「ふぉw まぁ、わしの方でも探してみる。 何かあったら連絡するわい」

魔法使い「はい、お師匠様」

盗賊「ねぇ!! 早く早く!!」

賢者「仲良くやるんじゃぞ」

魔法使い「あはは・・・・・・。 頑張ります」

賢者「・・・・・・もはや、多くは語るまい。 気を付けてな」
省1
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:38 ID:vPVuxhDP0(6/7) AAS
―――某国 大草原

勇者「・・・・・・しかし、どうにも体が動かん。 まるで全身に鉛が仕込まれたようだ」

*「限界以上の力を使ったから、その反動かもしれない」

勇者「はぁ・・・・・・。 あと、やけに眠い」

*「ゆっくり眠ればいい。 君はそれだけの事をしたんだ。 悪行への戒めも、既に解いてある」

―――そよ風が勇者の頬を優しく撫でる。

勇者「そうか。 ならば・・・・・・少し眠らせてもらおうか。  我は、疲れた」

*「ああ。 お疲れ様、勇者。 また何かあったら、よろしく頼むよ」

勇者「ふ、冗談ではない。 またもなにも、次からは最初から、貴様らお得いの奇跡でなんとかするが良い」

*「そう何度もポンポンと使うわけにもいかない。 だから、君のような存在を頼りにするんだ」

―――青空はどこまでも広がっている。

勇者「頼られる身にもなってみろ。 初日でこの有様だ」

*「いや、初日にしてはすごいほうだ。 本当に。 さすが勇者」

勇者「勇者も万能ではない。 それほど勇者に期待を寄せているのなら―――」
省3
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/30(金)00:41 ID:jfNembFpo(1) AAS

116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/30(金)00:43 ID:tz3k7l/DO携(1) AAS
おつ
良かった
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/30(金)00:44 ID:vPVuxhDP0(7/7) AAS
以上で完結です。 読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
はじめはフィルターも分からず、読みにくい文章ばかりあげて申し訳なかったです。
加えて、誤字もあったりと、物語としての流れをぶった切ったりして反省も多々ありました・・・・・・。
それでも、アドバイス頂いたり、レスを頂けたお蔭でここまで書き上げることができました。

日を跨いでしまいましたが、お付き合い頂いた方々に多大なる感謝を!!
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/03/30(金)00:45 ID:/WpFMqWN0(1) AAS

面白かった
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/03/30(金)01:07 ID:/GqA98G8o(1) AAS
乙 楽しかったよー
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) 2012/03/30(金)01:16 ID:x5j9LhXYo(1) AAS

歯切りがいいとこで終わったな
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/30(金)01:38 ID:xWeMw6VDO携(1) AAS
お疲れ様!
こちらこそ、面白い話をありがとう!
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/30(金)01:44 ID:FszfLbtIO携(1) AAS
乙でした!面白かった!
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2012/03/30(金)02:30 ID:mu0W7gjqo(1) AAS
乙ー。面白くてきりの良いの所で終わった、良いSSだったよっ! ありがとー!
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) 2012/03/30(金)02:38 ID:nMbziMsCo(1) AAS
すばらしいプロローグだったな


125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/03/30(金)03:47 ID:JxxufWv4o(1) AAS

126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/04/08(日)15:00 ID:9rDz2+sDO携(1) AAS
いちょつ
さっき見つけたけどおもしろかった
続き読みたい
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2012/04/10(火)17:46 ID:a6Wx2OIg0(1) AAS
乙!
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/04/13(金)17:30 ID:frzUWi4IO携(1) AAS

サクサク読めて楽しかったわ
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) 2012/04/22(日)23:01 ID:ydyb9UnLo(1) AAS
気持ちよく終わりやがって…良SSだった!
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) 2012/04/25(水)00:28 ID:wYzi3NMqo(1) AAS
html化依頼だせよ
ださないなら書けください
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