[過去ログ] 勇者「お前が勇者をやってみろ」 魔王「どうしてそうなる?」 (130レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)17:42 ID:wqn4CCQG0(47/59) AAS
AA省
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)17:47 ID:wqn4CCQG0(48/59) AAS
―――王城 大結界の間

魔法使い「多くの人々が亡くなる瞬間に発生する負のエネルギーがどの程度かはわかりませんが、確実に魔王復活のエネルギーは集まると思います」

勇者「・・・・・・」

賢者「(どうした勇者? わしを利用して、また魔王に戻れるとでも思っておるのか?)」 ヒソヒソ

勇者「(ふん。 魔王が復活するとしても、それは我ではない。 そのような器に興味はない)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉっふぉww そうか。 それは何よりじゃ)」 ヒソヒソ

勇者「(賢者?)」 ヒソヒソ

賢者「(倒した矢先にまた復活では、“彼”も浮ばれん)」 ヒソヒソ

勇者「(・・・・・・)」

賢者「魔法使いよ、解呪は出来そうかの?」

魔法使い「お師匠様になら出来るかもしれませんが、私にはマジックボウの為に持ってきた魔石のストックを全て使っても術式の一部を削り取るくらいしか・・・・・・」

賢者「それで十分じゃわい」

魔法使い「え、お師匠様?」

賢者「わしはこれから、大臣を追ってみる」
省5
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:01 ID:wqn4CCQG0(49/59) AAS
魔法使い「わ、私がですか!? 無理ですよ!! というか今言ったじゃないですか! 術式の一部を削るくらいしか出来ないって」 オロオロ

賢者「魔法陣とは、大きければ大きいほど複雑であり、発動までの時間も長い。 そうじゃな?」

魔法使い「それは、そうですけど・・・・・・」

賢者「これだけの規模の魔法陣じゃ、時計のように、歯車を一つ外せば、正常には機能せんじゃろう」

魔法使い「でも、私なんかじゃ・・・・・・」

賢者「何を言うとるか。 愛弟子じゃから信頼できるんじゃよ」

魔法使い「お師匠様・・・・・・」

賢者「わしか魔法使い、どちらかがうまくいけばいいんじゃ。 あまり、肩肘張らずにの」

魔法使い「分かり、ました・・・・・・。 私、やってみます!」

賢者「うむ、その意気じゃ。 で、勇者よ」

勇者「何だ?」

賢者「妨害が入らないとも限らん。 解呪の間、魔法使いを守ってやってくれんか?」

勇者「ほう、お目付け役がの貴様が我を信用するのか?」

賢者「仕方がないじゃろ。 今頼めるのは、お主しかおらん。 それにじゃ」

勇者「・・・・・・?」
省12
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:08 ID:wqn4CCQG0(50/59) AAS
賢者「じゃあ、よろしく頼むぞい」 ブゥン

勇者「任せろ。 そっちもしっかりやれ」

賢者「うむ。 おっと、そうじゃ・・・・・・。 盗賊のお嬢ちゃん」

盗賊「ん? あたい?」

賢者「おぬにも手伝ってもらうかの」ガシ

盗賊「え!? ちょ、ちょっと待っ・・・・・・」

―――賢者は転送魔法を発動させた!!

勇者「行ったか。 さて・・・・・・ではこちらも。 ハッ!!」

―――勇者は剣で衝撃波を放った!! 大結界の門がバラバラになった!!

勇者「入口を潰しておけば、そう簡単には邪魔も入ってこれまい」

魔法使い「では、私は解呪の準備に入ります」

勇者「ああ。 安心して始めろ」

魔法使い「はい・・・・・・」

―――魔法使いは魔法陣に干渉した!!
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:11 ID:wqn4CCQG0(51/59) AAS
魔法使い「・・・・・・あ」

勇者「どうした?」

魔法使い「い、いえ・・・・・・その・・・・・・」

勇者「構わん。 言ってみろ」

魔法使い「その、見落としてた術式のトラップに引っかかりました・・・・・・」

勇者「・・・・・・それは、どんなトラップだ? かなりまずいのか?」

魔法使い「解呪しようとするものを排除するために、魔法陣の周囲から・・・・・・」 シュイーン シュイーン シュイーン

勇者「別の魔法陣が・・・・・・次々と・・・・・・?」

魔法使い「モンスターを転送させてくるんです・・・・・・」

勇者「oh・・・・・・」

魔法使い「ご、ごめんなさい!!」

勇者「扉を壊した意味がなくなったが、まぁいい」

勇者「勇者としての初仕事だ。 派手に参ろうぞ!!」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:15 ID:wqn4CCQG0(52/59) AAS
―――魔王城

側近「む? ・・・・・・ほう」

大臣「どうされました?」

側近「どうやら、魔法陣に干渉してきた輩がいるようだ」

大臣「なんと・・・・・・っ」

側近「案ずるな。 そう簡単に破られるような、生半可な術ではない」

大臣「でしたら、良いのですが」

側近「しかし、この作戦に、万が一があってはならぬ。後顧の憂いは断ってくぞ」

賢者「なら、わしは災いの禍根を断たせてもらおうかの。 ふぉっふぉっふぉwww」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:21 ID:wqn4CCQG0(53/59) AAS
側近「・・・・・・っ!? 何やつ!?」

大臣「お、お前は・・・・・・!?」

賢者「呼ばれずとも飛び出る天才の具現、賢者じゃ!! ふぉw」

側近「ふん、人間風情がっ。 魔王城に単身乗り込んでくる気概だけは褒めてやろう。 
   しかし、私は今忙しい。 自殺志願なら、私の見えないところで勝手に自決しろ」

賢者「可愛い顔して辛辣じゃのう・・・・・・。 しかし、大臣を探すつもりがいきなり元凶に行き着いた感じじゃな」

大臣「お前達は王城地下の特殊牢に入れておいたはず・・・・・・」

賢者「ふぉっふぉっふぉww その辺は極秘事項じゃ」

大臣「っく、さすがは生ける伝説と言われるだけある」

側近「それで、その生ける伝説とやら。 ここに何のようだ? あいにく人事募集に空きはないぞ」
   
賢者「そう難しいことではないわい。 王城に発動された魔法陣、あれ解除してくれんかのう」

側近「何を言うかと思えば・・・・・・。 いや、あまりに期待通りの言葉だな」

賢者「根が真面目だと捻りを加えるのも難しいんじゃよ。 ふぉww」

側近「当然、私が何と答えるかも分かっているのであろう?」

賢者「そうじゃの〜。 わしも荒事は苦手じゃから、出来ることなら前向きな回答を期待したいんじゃが・・・・・・」

側近「ふふふ、私は荒事が大好きだ!!」 キィィン!!
省1
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:29 ID:wqn4CCQG0(54/59) AAS
側近「消し飛んだか・・・・・・。 肩慣らしにもならない。 所詮人間は人間か・・・・・・」

大臣「しかし、魔王様を倒したパーティーの一員でもありますが・・・・・・」

側近「ならば、それだけ先の魔王様が惰弱だったのだろう。 此度の作戦で誕生する魔王様の器も魂も、歴代最強を顕現させて見せようぞ!! 
   はぁっはっはっはっはっは!!」

大臣「そう、なのでしょうか・・・・・・」

側近「この分だと、魔界を蹂躙した勇者というのも、そう大したものではなさそうだな。
   魔王様復活の前に、私が始末しに出向こ・・・・・・っ!?」

賢者「ふぉw 先の魔王よりは、魔法のセンスがいいのう。 魔力の収束にキレがある。 これはまだまだ伸びるのうww」

―――煙が吹き飛び その中から賢者が現れた!!

側近「・・・・・・無傷だと?」

賢者「じゃが、密度がまだまだ半端じゃな。 及第点くらいは与えてやるかの」

側近「・・・・・・ふ、ならば何度でも食らわせてやるわ!! この老いぼれめがぁぁぁ!!」 キィィン!!

―――側近の眼前に 強大な魔力が集まっていく!!

賢者「・・・・・・小娘が」 ギィィン!!

―――賢者の眼前に 膨大な魔力が収束していく!!

賢者「“あの青年”の決意を踏みにじるような行い、決して見逃しはせぬわ!!」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:35 ID:wqn4CCQG0(55/59) AAS
―――王城 大結界の間

勇者「ふっ!! はぁ!! ちぃ!!」

―――勇者の攻撃!! 

魔物Eを倒した!
魔物Fを倒した!
魔物Gを倒した!

魔法使い「・・・・・・っ。 ここを・・・・・・魔力の流れが・・・・・・」

勇者「ふ、間断無く出てくるとは、っく! 良く出来た術式だ」

勇者「(それに、徐々に召喚される魔物の強さが上がっていくとはな)」

魔法使い「勇者様、大丈夫ですか?」

勇者「気遣いは無用だ。 貴様は自分の仕事に集中しろ。 式を崩す時間が早ければ、我の休まる時間も早まる。 期待しているぞ」

魔法使い「・・・・・・っ。 はい!! 頑張ります!!」

勇者「ふん、その意気だ。 さぁ、まだまだ夜は長いぞ」

勇者「(こやつら・・・・・・己の意識なく、ただ召喚されるだけの傀儡というだけまだ救われるな。 わが同胞達よ)」 

魔法使い「(そちらはどうなっていますか・・・・・・お師匠様)」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:48 ID:wqn4CCQG0(56/59) AAS
―――魔王城

側近「そんな・・・・・・がはっ。 馬鹿な・・・・・・」 ガクッ

大臣「これ程か、よもや、人の身で・・・・・・」

賢者「終わりか。 お主の腕で、よく戦ったほうじゃ」

側近「お前、本当に、人間か・・・・・・?」

賢者「人のままで歩もうとすれば、どこまでも行ける。 あきらめなければ、どこまでも、どこへでも」

大臣「・・・・・・!?」

賢者「わしは人に恵まれた。 道をそれそうになった時、常にそこには人がいた。 だから、高みに至れる事が出来た」

大臣「あ、あなたは・・・・・・」

賢者「国を思うが故に、道を誤ることもある。 次からは、身近にでもなくていい、いい酒場にでも、愚痴をこぼせる友を作っておくことじゃ」

大臣「あなたは・・・・・・どうして・・・・・・」

賢者「なに、人より長く生きていると、見えるものも増えてくるもんじゃよ。 ふぉww」

大臣「それでは、私の事も・・・・・・」

賢者「まずは、先走らず、人に相談することから初めてはどうじゃ? それができるのも人間じゃてな」

大臣「・・・・・・私は、私は・・・・・・っ」
省4
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)18:58 ID:wqn4CCQG0(57/59) AAS
側近「少しでもおかしな真似をしたら、こいつをの喉を掻き斬る!! おとなしくしていることだな!!」

大臣「がっ、ぁっ・・・・・・」

賢者「往生際が悪い奴じゃ。 もう完全にわしのグレイトな勝利で決着じゃろう」

側近「黙れ!! こんな、こんな巫山戯たことがあるか!! 私は認めないっ。 絶対に認めない!!」

大臣「に、人間を・・・・・・裏切っ、た私がっ、人質になど・・・・・・」

側近「貴様も死にたくなければ口を噤んでいろ」 グイッ!

大臣「ぐっ・・・・・・!?」

側近「あと少しで復活なさるのだっ。 こんなところで終わってたまるか!!」

賢者「(さて、ポーカーフェイスを決めてはおるが、わしも結構魔力を消耗してくたくたなんじゃけどなぁ)」

賢者「まぁ、頃合じゃろうな。 ほいっ!!」ヒュン

―――賢者は持っていた杖を頭上に放り投げた!!

側近「余計な真似はするなと・・・・・・なにっ!? ぐあ!?」 バシッ!!

盗賊「悪いね、気配を消すのは職業柄得意なんだ。 人質は返してもらうよ」

賢者「ナイスじゃ盗賊のお嬢ちゃん!!」 ダッ!

―――賢者は一瞬にして側近との距離を詰めた!!
省4
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)19:01 ID:wqn4CCQG0(58/59) AAS
側近「な・・・・・・何・・・・・・が・・・・・・?」

賢者「わしは、賢者になる前は武闘家だったんじゃよ。 こっちもまだまだ現役でいけそうじゃの。 ふぉっふぉww」

側近「はっ・・・・・・けい・・・・・・だと?」

賢者「(足の骨にヒビ、あと肩が外れたかのぅ・・・・・・。 じゃが、それを顔には出せんわい)」

賢者「そっちはうまくやっておるかのう? 勇者、魔法使いよ・・・・・・」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/28(水)19:03 ID:wqn4CCQG0(59/59) AAS
外出してくるので、続きは帰宅した時に。
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/28(水)19:22 ID:41o8uxTDO携(1) AAS
賢者色々凄過ぎww
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/28(水)20:07 ID:2E9b6mUqo(2/2) AAS
賢者ぱねぇww
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)13:12 ID:xxKpLjt/0(1/31) AAS
―――大結界の間

魔法使い「もう少しです勇者様! もう少しだけ頑張ってください!!」

勇者「了解した。 敵が複数のドラゴンになってきたあたりで手間が増えたが、この調子なら大丈夫だ」

魔法使い「ストックしていた魔石も一つを残して終わりそうです」

勇者「ふ、賢者が認めるだけはあるな。 ハァァ!!」

―――勇者の攻撃!! ドラゴンは大きな音を立てて倒れた!!

魔法使い「勇者様も、剣戟だけでここまで・・・・・・。 凄いです!」

勇者「あぁ。 だいぶ馴染んできたところだ。 まだまだいけるぞ」

魔法使い「あと・・・・・・少し・・・・・・。 これが終われば、私も加勢に・・・・・・」

―――突然 魔法陣の一部が輝き出す!!
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)13:19 ID:xxKpLjt/0(2/31) AAS
勇者「もう終わったのか? 仕事が早いな」

勇者「(魔力を持たぬ人間が、魔方陣を無力化する・・・・・・か)」

魔法使い「・・・・・・ぇ?」 ポカーン

勇者「・・・・・・魔法使い?」

魔法使い「まだ・・・・・・終わっていません・・・・・・」

勇者「・・・・・・何?」

魔法使い「あともう少しだった。 けど、まだ終わってない・・・・・・。
 そんな・・・・・・。 流星の時間すらまだなのに・・・・・・」

勇者「まさか、またトラップか?」

魔法使い「いえ、これは・・・・・・術式の一部が正常に発動しています・・・・・・ここの術式は・・・・・・え、そんな・・・・・・」 ブルブル

勇者「どうした?」

魔法使い「・・・・・・やられ、ました。 全て、私の、責任です」 ガタガタ

勇者「しっかりしろ魔法使い!! 一体何がどうしたんだ!!」

魔法使い「は、初めのトラップに掛かった時から・・・・・・もうすでに・・・・・・」

勇者「落ち着け、落ち着くんだ。 っ!? オォ!!」 ズバァ!

―――勇者の攻撃! ドラゴンは壁に吹き飛ばされた!!
省1
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)13:29 ID:xxKpLjt/0(3/31) AAS
―――魔王城

側近「く、くくく。 はっはははは・・・・・・」

賢者「む?」

賢者「何を笑っておる?」

側近「いや、魔法陣のトラップに引っかかった奴、お前の仲間だろう? 思いの外、随分がんばってくれたようだ。 何体魔物をけしかけても倒せそうにもないよ くくく」

賢者「そうじゃろう? 何せ勇者じゃからな。 そう簡単にはくたばらんじゃろうて」

側近「通りで・・・・・・。ふふ、私でさえ手を焼く大型のドラゴン級でさえ、何体もほふられているみたいだよ。 もう完敗さ・・・・・・」ニヤニヤ

賢者「なら、もういいじゃろ。 そろそろ魔法陣を解除してもらえんかのう?」

賢者「(何じゃ、何を狙っておる・・・・・・?」

側近「でもね、そうやって何体も、何十体も何百体も倒してくれたおかげで・・・・・・」

―――突然 側近の足下に巨大な魔法陣が現れた!!
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)13:35 ID:CxBUpQwDO携(1/2) AAS
魔物を贄に…!?くっそハメられたっ!!
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)13:36 ID:xxKpLjt/0(4/31) AAS
側近「最低限のエネルギーが集まった!!」

盗賊「えぇ!?」

賢者「なんじゃと!?」

側近「本当によくやってくれたよ!! 最高の勇者様だ。 私たちが同じ事をしようとしても、同族からの反発でこうはならない。 
   無差別に、一瞬で、慈悲無く大量に殺しまくる勇者様でないと出来ないよ、これは!!」

賢者「(まずい、復活を止めようにも、それだけの魔力が残っておらん・・・・・・。 盗賊と大臣だけでも転送魔法で・・・・・・)」

側近「さぁ、あなたを滅ぼし、憎き人間に復讐を果たす時です! 魔王様、今こそ我らの元へ顕現なさいませ!! 復活なさいませ!!」

―――魔法陣が一段と輝きだす!!

賢者「っく・・・・・・、盗賊のお嬢ちゃん!! 大臣と一緒に逃げるんじゃ!!」

盗賊「あ、あんたはどうすんのよ!?」

―――賢者は転送魔法を発動させた!!

賢者「(もう二人分を送るくらいしか魔力がないんじゃ!)」

賢者「後から行くわい! 頼んだぞ!」

盗賊「わ、わかった!!」 シュン!
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)13:47 ID:xxKpLjt/0(5/31) AAS
―――大結界の間

盗賊「わわわ・・・・・・!」 シュン

大臣「っく・・・・・・!」 シュン

勇者「貴様達、無事だったか」

大臣「・・・・・・」

勇者「死に損なったか。 まぁ、挽回できるチャンスをもらったと思え」

盗賊「こっちは、大丈夫なの?」

勇者「ああ、魔法陣が光った後、魔物の出現が無くなった」

魔法使い「あ、あの、お師匠様は?」

大臣「すぐに、来るとは言っていたが・・・・・・」

盗賊「そ、そうだっ! 大変なんだよ!! 魔王が復活しちまうんだよ!! あのじいさん、先にあたし達だけ逃がしたんだ!!」

魔法使い「そんな・・・・・・まさか・・・・・・お師匠さま」 ポロポロ

勇者「そう悲観するな、魔法使い」

魔法使い「勇者様・・・・・・」 グスッ

勇者「あの爺ぃがそう簡単にくたばるわけがないだろう。 今は、信じて待っているんだ」
省2
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/03/29(木)13:55 ID:dvMhWY9Bo(1/2) AAS
魔王が復活したところであんまり危機感湧かない
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)13:59 ID:xxKpLjt/0(6/31) AAS
―――魔王城

賢者「(かつて、ここまでグレイトな窮地に陥ったことがあるだろうか?)」

―――魔法陣からでる粒子が人型をなしていく!!

賢者「(ふぉっふぉっふぉww やばすぎじゃなww 終わったかもww)」

―――光が収まり 漆黒のローブを纏った魔王が現れた!!

魔王「・・・・・・」

側近「おお!! 魔王様!! 復活おめでとうございます!!」

賢者「なんと、いうことじゃ・・・・・・」

賢者「(空気が帯電するほどの魔力、間違いなく魔王じゃ)」

側近「(素晴らしい。 想像以上の力です、魔王様!! これなら人間共も、この忌々しい老いぼれ賢者も、一瞬にして消し炭だ!!)」

魔王「・・・・・・」

側近「私は側近と申します、あなた様の片腕であり、補佐をする者です。 お見知りおきくださいませ」

魔王「・・・・・・」

賢者「(う、動けん・・・・・・っ。 今少しでも動いたら殺られる」 
省6
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)14:25 ID:xxKpLjt/0(7/31) AAS
魔王「(・・・・・・)」 

賢者「(・・・・・・)」

魔王「(・・・・・・賢者)」 ヒソヒソ

賢者「・・・・・・ん?」

側近「(魔王様? 老いぼれの目前で足を止め、一体何をしておられるのか?)」

魔王「(・・・・・・えっと、これ、どういう事? どういう状況?)」 ヒソヒソ

賢者「・・・・・・? 何を言っておるんじゃ?」

魔王「(・・・・・・俺、確かに賢者に消滅させてもらったよな?)」 ヒソヒソ

賢者「・・・・・・!?」

側近「魔王様? 如何なされました?」

魔王「(あそこの際どい服着た超絶美人誰? 知り合いか?)」 ヒソヒソ
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)14:44 ID:+Wau1WhIO携(1/2) AAS
すげぇ面白い
続きも期待してる
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)15:15 ID:xxKpLjt/0(8/31) AAS
賢者「なんと、このような事が・・・・・・奇跡がダースで送られたかのようじゃ」

側近「まさか、復活したばかりでお加減でも悪いのですか?」

魔王「(魔王って言ってるけど、それ俺の事だよな? 復活とか・・・・・・何? 俺、生き返った的なSomething?)」 ヒソヒソ

賢者「(・・・・・・YESww)」 ヒソヒソ

魔王「(・・・・・・なんだってそんな事に? 全然状況がつかめないんだけど?)」 ヒソヒソ

賢者「(実は今、お主が死んでおった間に王国が吹っ飛びそうなんじゃよ。 言いたいことは色々あるじゃろうが、
   今は何も聞かずに、あそこにいる側近のお嬢さんに、魔方陣を解除するように頼んでみちゃくれんかのう?)」 ヒソヒソ

魔王「(マジかよ。 そりゃまたぶっ飛んだ話だな)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉっふぉww)」 ヒソヒソ

魔王「(いや、まぁ、聞くのはいいけど・・・・・・大丈夫なのか? 初対面だぜ?)」 ヒソヒソ

賢者「(なぁに、今のお主は魔族の頂点に君臨する魔王じゃ。 いけるじゃろww)」 ヒソヒソ

魔王「(かなぁ?)」 ヒソヒソ

賢者「(さぁさぁ・・・・・・ww)」 ヒソヒソ
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)15:34 ID:xxKpLjt/0(9/31) AAS
側近「魔王様・・・・・・?」

魔王「・・・・・・ゴホン。 あぁ、君、側近て言ったっけ」 クルッ

側近「あ、は、ははぁっ!!」 ドクンッ

側近「(な、何だ? 魔王様のお顔を見た瞬間・・・・・・いや、瞳を覗かれた瞬間に、む、胸が・・・・・・」 ドキドキ

魔王「君が、俺を復活させたのかい?」

側近「作用でございます!!」

魔王「そうか。 それは、その・・・・・・」

側近「す、全ては魔王様のためにおこなったこと。 何も、お気になさらず」

魔王「あ、いや・・・・・・うん。 まぁ、ありが、とう?」

側近「っ!? も、勿体無きお言葉っ。 私は、感無量でございます!!」 ドキドキ

魔王「そ、そう?」

側近「はい!」 

魔王「(どういう事? なんでこんなに素直なのこの娘?)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉっふぉw もしかしたら、魔王が持つ魅了の魔眼に勇者特有のカリスマ補正でも掛かっているんじゃないかの?
   さっきからお嬢ちゃん、顔真っ赤じゃww)」 ヒソヒソ

魔王「で、さ・・・・・・側近。 魔法陣? それ発動してるんだよね?」
省13
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/03/29(木)15:56 ID:U/UYIqBWo(1) AAS
AA省
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)15:57 ID:xxKpLjt/0(10/31) AAS
魔王「あれ?」

賢者「やりすぎじゃ!! このジゴロww 倒してどうする!!」

魔王「知るか!! 勝手に生き返らされてこっちだってまだテンパってるんだ!!」

賢者「いいから早く起こせ!! ローブのフードを被っておけば目を隠せるじゃろ!」 バサリ

魔王「だぁぁもう!! 俺の死んだ時の覚悟を返せ!!」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)16:07 ID:xxKpLjt/0(11/31) AAS
―――数分後

側近「分かりました。 これより魔方陣を解除します」

魔王「ああ、頼む」

賢者「ふぉっふぉww」

側近「あの、そこにいる賢者は・・・・・・」

魔王「今は、君のことしか見えないな」

側近「は、はい! 魔王様!」 ///

賢者「早くせんかww」

―――側近は全身から魔力を解き放つ!!

側近「・・・・・・あ、あれ?」

魔王「どうした?」

側近「お、おかしいんです。 解呪の念を送ったのに・・・・・・流星落下の術式が外れません」

魔王「どういうことだ?」

側近「わ、分かりません。 こんなこと初めてで・・・・・・。 一部でも術式を改ざんしない限り、
   誤作動なんて起こるはずないのですが・・・・・・」
省1
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) 2012/03/29(木)16:32 ID:LKC8Ugl7o(1) AAS
勇者復活ワロタ@@@@円
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)16:42 ID:xxKpLjt/0(12/31) AAS
魔王「どうした賢者?」

賢者「・・・・・・ま、まぁそれはこっちで何とかしよう! ふぉっふぉww」

魔王「何とかって・・・・・・大丈夫なのか?」

賢者「わしを誰だと思うておる。 問題なしじゃ!!」

魔王「・・・・・・本当は?」

賢者「・・・・・・ふぉww」

賢者「(まぁ、せっかく生き返ったんじゃ。 お主は魔族のこと、頼むぞよ。 お主が魔王をやっておれば、そうそう大きな戦も起こらんじゃろう)」 ヒソヒソ

魔王「(ああ、まぁこうなっちまったら仕方ないよな。 やってみるよ。 神や精霊の束縛がないだけまだ自由だし、すぐそばには美人もいるしな)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉw 羨ましいのうww)」 ヒソヒソ

魔王「(これぐらいの特典がないとやってられねぇよ)」 ヒソヒソ

賢者「(・・・・・・そうじゃな。 わしも、友を二度殺せるほど、タフじゃないわい)」 ヒソヒソ

魔王「爺さん・・・・・・」

賢者「ふぉっふぉww やっぱり、生きてるってことはいいことじゃてw」

魔王「・・・・・・そうだな。 ほら、手を出してくれ」 スゥ

賢者「む?」 スゥ
省9
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)16:53 ID:xxKpLjt/0(13/31) AAS
―――大結界の間

賢者「ふぉっふぉっふぉww ただいまじゃ!」

魔法使い「お、お師匠様!!」 ポロポロ

賢者「おお、若い子のハグは最高じゃのww」 

勇者「ふん、何の心配もしていなかったがな」

魔法使い「お怪我は?」

賢者「五体満足、五臓六腑問題無し!!」

魔法使い「よかった・・・・・・」

盗賊「それで爺さん、魔王はどうなったんだい?」

魔法使い「そ、そうです! 復活してしまったのですか?」

賢者「復活はしたが、問題はない。 わしがなんとかしておいたww ふぉっふぉっふぉっふぉww」

盗賊「冗談だろ!? 爺さんどんだけだよ!?」

魔法使い「す、凄いですお師匠様!!」

勇者「・・・・・・」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:06 ID:xxKpLjt/0(14/31) AAS
賢者「ふぉっふぉっふぉ・・・・・・。 しかしの、まだ問題は残っておる」

魔法使い「どうしたんです? 急に真面目な顔になって」

賢者「わしはいつでも真面目じゃww」 キリッ

勇者「いいから続けろ爺ぃ」

賢者「うむ。 魔王復活の方は確かになんとかなった。 しかしじゃ、流星の方はどうにもならんかった」

魔法使い「え、ええぇぇぇぇ!?」

盗賊「ダメじゃん!! ヤバすぎるじゃん!!」

大臣「・・・・・・っ」

賢者「・・・・・・そこでじゃ、魔法使いよ」

魔法使い「え!? あ、はい!」

賢者「お主なら、どうする?」

勇者「ほう・・・・・・」

魔法使い「わ、私ですか!? 私にはとても・・・・・・」

賢者「お主の万物を読み解く能力なら、この先のより良き未来をも読めるはずじゃ。 
   その知恵を、貸してくれんかのう?」

魔法使い「私の・・・・・・能力」
省4
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:16 ID:xxKpLjt/0(15/31) AAS
賢者「うむ。 期待しておるぞ」

勇者「(賢者)」 ヒソヒソ

賢者「(なんじゃ?)」 ヒソヒソ

勇者「(復活した魔王はどんな奴だった)」 ヒソヒソ

賢者「(ふぉっふぉw そんなに知りたいか?)」 ヒソヒソ

勇者「(元魔王として、興味はある)」 ヒソヒソ

賢者「(なら、今の問題を解決したら、会わしてやるわい)」 ヒソヒソ

勇者「(いや、我は別に・・・・・・)」 ヒソヒソ

賢者「(遠慮するでないわいww)」 ヒソヒソ
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:23 ID:xxKpLjt/0(16/31) AAS
―――十分後

魔法使い「お待たせしました」

勇者「それ程でもない」

大臣「そろそろ、王城の人々が目覚める頃だ」

賢者「皆が眠っている間に事を終わらせられたらいいんじゃがのw」

盗賊「で、どんな作戦なのさ?」

魔法使い「はい・・・・・・。 色々と考えたのですが、私にはこの方法しか思いつきませんでした」

賢者「お主がそこまで考えて出した答えなら。 それ以上のモノを思いつける人間はどこにもおらんよ」

魔法使い「・・・・・・はい」

勇者「時間も限られている。 言ってくれ」

魔法使い「すぅ・・・・・・ふぅ・・・・・・。 では、流星をどうするかですが」

盗賊「まずはそこよね」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)17:37 ID:xxKpLjt/0(17/31) AAS
魔法使い「端的に言ってしまえば、受け止めるしかありません」

盗賊「・・・・・・は?」

勇者「受け止める、か」

魔法使い「現実的に考えれば、大質量の流星を受け止めるのは不可能です。 しかし、それを可能とするアイテムが、偶然にもこの城には眠っています」

大臣「・・・・・・まさか」

魔法使い「はい。 あらゆる攻撃を跳ね返す“伝説の盾”。 これがこの作戦の要です」

大臣「しかしあれは、王族のものにしか所在を明かされていないアイテム・・・・・・」

盗賊「はぁ・・・・・・。 いっくら宝物庫を漁っても見つからないわけよね」

魔法使い「私は、伝説の盾が保管されている場所を知っています」

盗賊「えぇ!?」

大臣「なんと・・・・・・」

魔法使い「いえ、正確には、分かってしまったというか。 ここで働いていた時に、古い文献や王城の見取りで・・・・・・」

勇者「天才を通り越しているな」

賢者「さすが愛弟子ww」

魔法使い「そして、盾を手に入れたら・・・・・・」 チラ
省5
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:00 ID:xxKpLjt/0(18/31) AAS
魔法使い「・・・・・・っ 即答、なんですね」

勇者「ふ、それしかないのであろう?」

魔法使い「・・・・・・はい」

勇者「ならば、作戦立案者が胸を張らずにいてどうする。 そんな事では、周りが不安になるであろう」

盗賊「そうよ! あんたがビビッてちゃしょうがないでしょうが」

魔法使い「・・・・・・」 コクリ

賢者「わしはどうするかの?」

魔法使い「お師匠様は、流星と勇者様の衝突の余波から、お城を出来る限り守ってください。
     かなりの被害が出るでしょうが、まるごと吹き飛ぶよりはましかと。 まだお城には人が沢山いますし」

賢者「ふぉっふぉww 了解じゃ」

魔法使い「盗賊さんは、私と一緒に伝説の盾を取りに行きますよ」

盗賊「え、私も!?」

魔法使い「この作戦がうまくいかなかったら、盗賊さんも死んじゃうんですよ?」

盗賊「うぅ、もう! 分かったよ!! やりゃあいいんでしょ!!」

大臣「・・・・・・」
省8
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:22 ID:xxKpLjt/0(19/31) AAS
賢者「ふぉw 待機組は時間を持て余すわい」

勇者「賢者、天井を壊しておいてくれるか?」

賢者「ほう、なぜじゃ?」

勇者「なに、これから我が弾き飛ばす小石がどこから来るのか、方角と距離だけでも目視しておこうと思ってな」

賢者「ふぉっふぉっふぉww おまかせじゃww それ!」 ドォン!!

―――賢者は天井に向けて魔力を解き放った!! 天井は瓦解し、白み始めた空が見えた!!

大臣「(何という攻撃力!? 地下のココから地上にかけて、何メートルあると思っているんだ・・・・・・)」

勇者「・・・・・・まったく。 勇者となってまだ一日も経っていないのに、大した仕事量だな」

大臣「え?」

賢者「ふぉっふぉww 気にするでないわいw」
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:29 ID:xxKpLjt/0(20/31) AAS
―――王城 深部 

盗賊「ねぇ、魔法使い」 タッタッタ

魔法使い「はい? なんですか?」 タッタッタ

盗賊「あんたさ、この一件が片づいたらあたしと組まない?」 タッタッタ

魔法使い「え、どうしてですか?」 タッタッタ

盗賊「だって、あんたの能力とあたしの鍵があれば、どんな場所にあるお宝でもイージーモードでゲットできるじゃない」 タッタッタ

魔法使い「・・・・・・確かに、そこにはきっと、誰も見たこともないような太古の文献とかも眠ってそうですね」 タッタッタ

盗賊「そうよ! あたし達二人なら、この世に手には入らないアイテムはないわよ!!」 タッタッタ

魔法使い「けど、お断りします。 先約がいるので」 タッタッタ

盗賊「え!? 誰よそれ! あたしよりもすごい奴なの!?」 タッタッタ

魔法使い「すごいも何も、これからこの国を救って頂く方ですよ。 あ、そこ左です」 タッタッタ

盗賊「まさか、それって・・・・・・」 タッタッタ
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:37 ID:xxKpLjt/0(21/31) AAS
―――王城 廊下

兵士「う、うぅ・・・・・・」

兵士長「む、・・・・・・これは、どうしたことだ?」

兵士「突然、急激な眠気が・・・・・・」

兵士見習い「・・・・・・ふぁ。 おふぁようございまふ」

兵士「っく、ほら、見習い! しゃきっとしろ!!」バシン

兵士見習い「は、はいぃぃぃ!!」

兵士長「皆同時に、という事は・・・・・・外部からの攻撃かっ」

兵士「一体、どれ位寝ていたのでしょう?」

兵士見習い「へ、へ・・・・・・へっくち!!」

兵士長「こんな廊下で・・・・・・まだ、だるさが・・・・・・む?」

兵士「どうしました?」

兵士見習い「・・・・・・zzz」ゴロリン

兵士長「・・・・・・」
省1
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)18:42 ID:xxKpLjt/0(22/31) AAS
ちょっと 出かけてきます。 遅くはならないので、今日中には完結すると思います。
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)19:46 ID:lk/hfa+DO携(1) AAS
完結……だと?

一年ぐらい続けてもいいんだぜ?
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木)21:17 ID:+Wau1WhIO携(2/2) AAS
完結とかまたまた御冗談を

折角面白い下地なんだ。もっと続けようぜ
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/03/29(木)21:25 ID:dvMhWY9Bo(2/2) AAS
面白いうちに終わらせた方がいい、はじめの一歩みたいになる
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:27 ID:xxKpLjt/0(23/31) AAS
―――王城 深部

盗賊「いや〜、人ん家のタンスから薬草盗むより簡単にゲット出来ちゃったなぁ・・・・・・ちょっと拍子抜け」

魔法使い「トラップの有りそうなポイントは全部回避してきましたからね。
     最後の扉も、盗賊さんの鍵で簡単に開きましたし。 って、それより大事に扱ってくださいよ」

盗賊「分かってるって。 にしてもさ」

魔法使い「・・・・・・?」

盗賊「う〜ん、やっぱり欲しいなぁ。 その能力」

魔法使い「他をあたってください」

盗賊「ねぇ、ちょっとマジで考えない?」

魔法使い「だから、もう先約がいるんですってば」

盗賊「お願い!」

魔法使い「ダメです」

盗賊「そこをなんとか!!」

魔法使い「できません」

盗賊「それを曲げて!!」
省8
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:34 ID:xxKpLjt/0(24/31) AAS
兵士長「城内の異変・・・・・・貴様らが元凶か!!」

兵士「一体何が目的だ!!」

兵士見習い「へっくしゅん!!」

盗賊「あ、あんたが煩くしてるから見つかっちゃったじゃない!!」

魔法使い「それは盗賊さんのせいです!!」

 
兵士長「っ!? おい、貴様が抱えているものは何だ!?」

兵士「ゆっくり下におろすんだ!!」

兵士見習い「妙な真似はするな〜!!」

盗賊「ど、どうすんのよ!! このままじゃ捕まっちゃうわよ」

魔法使い「・・・・・・やむを得ません」

―――魔法使いはマジックボウに魔石を装填した!

兵士長「なんだそれは!?」

盗賊「ちょっとあんた!?」

魔法使い「行ってください・・・・・・盗賊さん」

兵士「各所に兵を配備している。 無駄な抵抗はやめろ!!」
省7
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:43 ID:xxKpLjt/0(25/31) AAS
―――大結界の間

勇者「・・・・・・遅いな」

賢者「うむ、手こずっておるのかのう?」

勇者「・・・・・・流星がうっすらとだが、もう肉眼で確認できるぞ」

賢者「あれか。 ど〜れ・・・・・・。 なるほどのう。 もう、五分もないじゃろう」

勇者「様子を見てくるか?」

賢者「ふぉっふぉww それは無理じゃ。 わし、こう見えて今フルパワーで城に防御結界を貼る準備をしておるからのww 一歩も動けんww」

大臣「・・・・・・」

賢者「大臣もあまり動くでないぞ。 結界から出たら余波で吹っ飛ぶぞい」

大臣「・・・・・・分かった」

勇者「・・・・・・なら、俺が見てくるか?」

賢者「ふぉww もっとだめじゃ。 どこにおるかも分からんのに、そんな事に時間をかけるわけにもいくまいて」

勇者「・・・・・・」

賢者「流星は間違いなく魔法陣に向かってくる。 なら、お主は二人を信じて待っておれ」

勇者「・・・・・・」
省6
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:48 ID:xxKpLjt/0(26/31) AAS
―――城内 深部

兵士長「舐めるなぁぁ!!」 ブン!!

盗賊「え!?」

―――盗賊は兵士長に回り込まれた!

盗賊「こいつ、ただもんじゃない! あたしのスピードに着いてこられるなんてっ」

魔法使い「盗賊さん!!」 ダン!! ダン!!

―――魔法使いは兵士長、兵士に向けてマジックボウを放った!!

兵士長「甘い!!」

兵士「ふっ!!」

兵士見習い「あわわわわ」

―――兵士長 兵士は魔法使いの攻撃をかわした!!
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga] 2012/03/29(木)22:58 ID:xxKpLjt/0(27/31) AAS
AA省
1-
あと 27 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.025s