[過去ログ]
さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 (1002レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
999
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga] 2013/02/11(月)03:42
ID:YBVQg99/o(5/5)
AA×
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
999: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/02/11(月) 03:42:12.50 ID:YBVQg99/o ――だったら、あたしは……いったい何の為に生きてるんだろう……。 わかっている。 全部、覚悟の上で決めたこと。今さら後悔なんてしない。 不意に感傷的になってしまい、虚しくなっただけ。 思考を打ち切り、立ち上がる杏子。 軽く爪先で床を叩く。ほとんど痛みは消えていた。 冷たい雨に踏み出すと、 「……今日はいいよ。興が殺がれちまった……」 零を見向きもせずに言った。 何の為にここに来て、何をしたかったのか。それを見失って、一緒に戦意も消えてしまった。 もう、ここに留まる意味もない。 ずぶ濡れになりながら杏子が歩みを再開すると、背後で水溜まりを叩く靴音。 その直後に、 『放っておきなさいな。いい薬かもしれないわ。これで迂闊にホラーに近付かなくなるでしょうよ』 とシルヴァの声。 暗い眼差しで振り向くと、零も雨の中を追ってきていた。 彼は何を言うか迷っていたが、やがて杏子の背中に一言を投げ掛けた。 「あんこちゃん! 今日の分の借り、次の機会に取っとくぜ」 杏子はギリ、と歯を噛み鳴らす。白くなるまできつく握られた拳には爪が食い込み、 ――何が借りだ……! 命助けられて、あんな醜態晒して……! とっくに貸しなんて返されて、お釣りがくる。 むしろ借りを作ったのはあたしの方じゃねーか……!―― 一瞬、怒りという名の炎が燃え上がるが、それもすぐに雨で掻き消される。 虚しい。今は何もかもが虚しかった。 冷え切った心を抱え、杏子は傷付いた足を引き摺って去っていく。 零は暫し小さくなる背中を見送っていたが――やがて自らも背を向け、逆方向へと歩き出した。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332687612/999
だったらあたしはいったい何の為に生きてるんだろう わかっている 全部覚悟の上で決めたこと今さら後悔なんてしない 不意に感傷的になってしまい虚しくなっただけ 思考を打ち切り立ち上がる杏子 軽く爪先で床を叩くほとんど痛みは消えていた 冷たい雨に踏み出すと 今日はいいよ興が殺がれちまった 零を見向きもせずに言った 何の為にここに来て何をしたかったのかそれを見失って一緒に戦意も消えてしまった もうここに留まる意味もない ずぶ濡れになりながら杏子が歩みを再開すると背後で水溜まりを叩く靴音 その直後に 放っておきなさいないい薬かもしれないわこれで迂にホラーに近付かなくなるでしょうよ とシルヴァの声 暗い眼差しで振り向くと零も雨の中を追ってきていた 彼は何を言うか迷っていたがやがて杏子の背中に一言を投げ掛けた あんこちゃん! 今日の分の借り次の機会に取っとくぜ 杏子はギリと歯を噛み鳴らす白くなるまできつく握られた拳には爪が食い込み 何が借りだ! 命助けられてあんな醜態晒して! とっくに貸しなんて返されてお釣りがくる むしろ借りを作ったのはあたしの方じゃねーか! 一瞬怒りという名の炎が燃え上がるがそれもすぐに雨で掻き消される 虚しい今は何もかもが虚しかった 冷え切った心を抱え杏子は傷付いた足を引き摺って去っていく 零は暫し小さくなる背中を見送っていたがやがて自らも背を向け逆方向へと歩き出した
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 3 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.058s