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さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 (1002レス)
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◆ySV3bQLdI.
[ saga] 2012/10/27(土)03:10
ID:U5eNztmHo(5/7)
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729: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/10/27(土) 03:10:37.27 ID:U5eNztmHo 零は容赦なく命の顔面を打つ。 これはホラーだ。人ではない。手加減など必要ない。 たとえ、美しい女の顔をしていようと。油断すれば、喰われるのはこちらなのだ。 命は仰け反って、反撃もままならないかに思えたが。 命の重心と、軸足が心なしか動いているのを零は見逃さなかった。 来ると感じた瞬間に、床にブーツを滑らせる。 床に手をつき、左足を大きく前に突き出した格好は一見、滑って転んだかにも見える姿勢。 それがミスではないことを証明したのは直後、返す刀で零の頭頂を掠めた踵。 脚が戻りきる前に零が軸足を払うと、命は堪らず尻餅をつく。 両者が同じ目線まで下がった。 零が見たものは爬虫類を連想させる冷たく光る瞳。感情は読み取れなかった。 驚きもなく、ただあるのは殺意。 けれど危険を察した零は、即座に上に跳んだ。片足のみで、しかも曲げた膝をほとんど伸ばさずに。 ほんの僅かな一手間も惜しかった。 その下――数瞬前まで零の顔があった位置を、ついた両手をバネにした命の両足が貫く。 この時、初めて命の目に驚愕の色が宿った。 零のブーツが、真上から伸び切った命の右脚を踏み砕く。 落ちた、ではなく、踏んだ。 ただでさえ無理な跳躍にも関わらず、逆らおうとする肉体を意志で捻じ伏せ、跳んだその足を強く叩きつけたのだ。 喉から甲高く、それでいて濁った金切り声が絞り出された。 ホラーとて痛みは感じる。痛ければ反応するし、叫びもする。 命は重い両足を震わせながらも、どうにか立ち上がろうとする。 か弱く美しい女性の外見もあってか、痛々しくもあった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332687612/729
零は容赦なく命の顔面を打つ これはホラーだ人ではない手加減など必要ない たとえ美しい女の顔をしていようと油断すれば喰われるのはこちらなのだ 命は仰け反って反撃もままならないかに思えたが 命の重心と軸足が心なしか動いているのを零は見逃さなかった 来ると感じた瞬間に床にブーツを滑らせる 床に手をつき左足を大きく前に突き出した格好は一見滑って転んだかにも見える姿勢 それがミスではないことを証明したのは直後返す刀で零の頭頂を掠めた 脚が戻りきる前に零が軸足を払うと命は堪らず尻餅をつく 両者が同じ目線まで下がった 零が見たものは虫類を連想させる冷たく光る瞳感情は読み取れなかった 驚きもなくただあるのは殺意 けれど危険を察した零は即座に上に跳んだ片足のみでしかも曲げた膝をほとんど伸ばさずに ほんの僅かな一手間も惜しかった その下数瞬前まで零の顔があった位置をついた両手をバネにした命の両足が貫く この時初めて命の目に驚の色が宿った 零のブーツが真上から伸び切った命の右脚を踏み砕く 落ちたではなく踏んだ ただでさえ無理な跳躍にも関わらず逆らおうとする肉体を意志で捻じ伏せ跳んだその足を強く叩きつけたのだ 喉から甲高くそれでいて濁った金切り声が絞り出された ホラーとて痛みは感じる痛ければ反応するし叫びもする 命は重い両足を震わせながらもどうにか立ち上がろうとする か弱く美しい女性の外見もあってか痛しくもあった
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