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「硫黄みたい」東京と千葉で謎の異臭騒ぎ、地殻変動の影響指摘も [583597859] (98レス)
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(ワッチョイ 7989-ASru)
[] 2023/04/22(土) 10:12:56.87
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78: (ワッチョイ 7989-ASru) [] 2023/04/22(土) 10:12:56.87 ID:jnGMP61e0 第七章 第三のお告げ 芳香と悪臭 … 翌十六日、早朝の祈りに聖堂に入った姉妹たちを待ちうけていたのは、 今度は芳香どころかものすごい悪臭であった。それも普通の臭気ではない。 あの芳香が地上のものとは思えなかったように、これも何か神秘な、この世ばなれした無類の悪臭であった。 さらに、ふしぎな “おまけ” まで付いていた。 姉妹笹川の回想によれば、次のごとくである。 ?〈お聖堂の戸を開けると同時に襲って来た臭いは、思わず花を蔽ったほどひどいものでした。 香部屋が、その源のように、とくべつ臭うので、いそいで調べましたが、原因らしいものは何も見あたりません。 それに動物の死臭ともちがう、今まで嗅いだことのない臭さですが、一同がすぐに連想したのは、 タクアンの腐った臭いでした。でも漬物小屋は反対の方角にあります。 ともかく、聖務の時間なので、むかつく気分をむりやりお祈りに集中させました。 そして、ロザリオの祈りが終わったときKさんが聖母の御像の前のロウソクを消しに立ち上がりました。 とたんに「あっ」という身ぶりで、隣りのIさんの膝の前を指さしました。 こちらは、何か白い米粒のような物を示されて、つまみかけ、その手ざわりに「ワッ、蛆!」と言われたようでした。 同時にわたしたちも、それぞれ隣りの人の前に、這っている一匹の蛆虫を見つけて、 「そら、そこにも」「あなたの前にも」と教え合って、身ぶるいしました。 いったいどこから出て来たものか、手分けして調べましたが、これもふしぎな臭気と同様、 原因をつきとめることはできませんでした。 この二つの出来事は、昼の食事のとき、当然にぎやかな話題となりました。 あの悪臭は、十七日間もつづいた芳香を満喫したあとだけに、ひとしお烈しく身にこたえましたが、 やはり自然の領域よりも神秘の世界に属するもの、と皆の意見が一致しました。 蛆虫のほうは、白く光っているいやらしい姿に、わたしはおのずと、 自分の醜い真実の姿をむき出しに見せつけられた気分がしていましたが、 姉妹たちも、めいめい同じ思いで深く反省をうながされていた、ということでした。 二週間以上も天来の芳香をたのしませていただいて、なんとなく良い気分にのぼせていた私たちは、 たちまち冷水を浴びせられたように、身をちぢめて恐れ入ったかたちになりました。 あの芳香こそ、いささかの罪の汚れもないマリア様の香り。この悪臭こそ、罪にまみれた私たちの臭い。 聖母の御存在がみなぎらす妙なる香気が去れば、あとは臭気ふんぷんたる私たちの体臭が立ちこめる。 神のお恵みが取り去られれば、われわれはいったい何者か。一匹の蛆虫に過ぎないではないか…… と誰もが心から反省していたのでした。 蛆虫はこの一回きりで姿を消しましたが、おぞましい悪臭はこのあと三日間もつづいたのでした〉 http://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1682118248/78
第七章 第三のお告げ 芳香と悪臭 翌十六日早朝の祈りに聖堂に入った姉妹たちを待ちうけていたのは 今度は芳香どころかものすごい悪臭であったそれも普通の臭気ではない あの芳香が地上のものとは思えなかったようにこれも何か神秘なこの世ばなれした無類の悪臭であった さらにふしぎな おまけ まで付いていた 姉妹笹川の回想によれば次のごとくである お聖堂の戸を開けると同時に襲って来た臭いは思わず花を蔽ったほどひどいものでした 香部屋がその源のようにとくべつ臭うのでいそいで調べましたが原因らしいものは何も見あたりません それに動物の死臭ともちがう今までいだことのない臭さですが一同がすぐに連想したのは タクアンの腐った臭いでしたでも漬物小屋は反対の方角にあります ともかく聖務の時間なのでむかつく気分をむりやりお祈りに集中させました そしてロザリオの祈りが終わったときさんが聖母の御像の前のロウソクを消しに立ち上がりました とたんにあっという身ぶりで隣りのさんの膝の前を指さしました こちらは何か白い米粒のような物を示されてつまみかけその手ざわりにワッ!と言われたようでした 同時にわたしたちもそれぞれ隣りの人の前に這っている一匹の虫を見つけて そらそこにもあなたの前にもと教え合って身ぶるいしました いったいどこから出て来たものか手分けして調べましたがこれもふしぎな臭気と同様 原因をつきとめることはできませんでした この二つの出来事は昼の食事のとき当然にぎやかな話題となりました あの悪臭は十七日間もつづいた芳香を満喫したあとだけにひとしお烈しく身にこたえましたが やはり自然の領域よりも神秘の世界に属するものと皆の意見が一致しました 虫のほうは白く光っているいやらしい姿にわたしはおのずと 自分の醜い真実の姿をむき出しに見せつけられた気分がしていましたが 姉妹たちもめいめい同じ思いで深く反省をうながされていたということでした 二週間以上も天来の芳香をたのしませていただいてなんとなく良い気分にのぼせていた私たちは たちまち冷水を浴びせられたように身をちぢめて恐れ入ったかたちになりました あの芳香こそいささかの罪の汚れもないマリア様の香りこの悪臭こそ罪にまみれた私たちの臭い 聖母の御存在がみなぎらす妙なる香気が去ればあとは臭気ふんぷんたる私たちの体臭が立ちこめる 神のお恵みが取り去られればわれわれはいったい何者か一匹の虫に過ぎないではないか と誰もが心から反省していたのでした 虫はこの一回きりで姿を消しましたがおぞましい悪臭はこのあと三日間もつづいたのでした
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