【剣と魔法】ファンタジークエスト【TRPG】 (325レス)
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63: シリル ◆X4hrf3EOqI 2018/09/01(土)00:02 ID:gsx4tb2E(1/6) AAS
風化していくプラントフラワーを眺めながら、僕は勝ち誇った。
「……やった!魔法が使えなくても戦えるんだぞ!」
バァァァンと決めポーズっぽいなにかを決めつつ勝利!
疑問形じゃなければフラグは立たないらしい!!
>「やっつけたよ。頼み事って何?」
>「”ここより遥かとおいところ……。暗い、闇の国々から、魔の手が伸びつつある……。
>世界が再び混迷の時代に陥るかもしれぬ時。種族の垣根を超えこれから蔓延る危機を王たちは憂いている”」
「それは僕が言っ……あれ……もしかして何かの一節をそのまま暗唱しちゃったのかな……」
ふむ、と指で顎を触りながら考えるも、なかなか思い出せない。
僕がぼやぼや思い出せないでいるうちにキャトラがあっさりと答えてくれた。
>「それ知ってる! 幻想探訪《ファンタジークエスト》の冒頭だよね」
嫌な予感がしてきた。
>「ええ、そしてまた……魔王の封印が解かれようとしている……
>単刀直入に言いましょう、……闇の軍勢の王――”魔王”の復活を阻止し世界を救ってほしいのです!」
「ひいえええぇぇぇっ!!」
ガバッとその場に這いつくばる。
恥も何もかも忘れて亀の状態になりながら、
僕は一度聞かされたきりの嫌な占いを思い出していた。
師匠は言った。そう遠くない将来、闇の軍勢と戦い、そして――……
――――勇敢な魔法使いとして華々しく散るだろうと(笑)
「いっ、いやだーーーっ死にたくないぃぃーーーっ!!
おかあさーん、シリルが悪い子だったよーーっだから助けてー!」
だから死ななくて済むように旅に出て修行しろと言われたのだ。
だがそんな事知ったこっちゃない。シリル戦法?3、ピンチの時は泣き落とし……だ。
ごっごめん普通に怖いから泣いてるんだけど一応戦法ってことにしといてホント……。
「ひっくひっく……」
恥ずかしながら、僕のそれらしい所など暗黒魔法が使えるところくらい……。
魔法学校ではよくないものとされているから、教えてない体系の魔法だからだ。
その暗黒魔法だって適当な(実際僕の師匠は超テキトー)魔法使いに師事すれば誰だって覚えられる。
「…………」
シリルの返事を待つ少女。
「……分かった。いたいけな少女の頼みを無下にはできない。
シリル・フラマリオンがここに誓う。必ずや魔王の復活を阻止してみせるよ……」
ここで逃げたら魔法使いがすたる。僕は勇気を振り絞った。
そして半べそをかきながら弱々しく答えたのだった。
その瞬間、僕の送った人生が遠い過去のものになっていくのを感じた。
魔法学校で育んできた青春、勝手な休学、そしてこの小さな冒険までもが……。
亡くなるその瞬間まで、この"幻想殺しの樹海"での出来事を、僕は生涯忘れることはないだろう。
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