マルチジャンルバトルロワイアルpart20 (683レス)
1-

206: 2012/11/19(月)21:06 ID:GFVnmzjT(1) AAS
真紅のローザミスティカは絶賛戦闘中の美琴が持ってるよな
翠星石は沙都子として、蒼い子のローザミスティカは回収されてたっけ
207: 2012/11/20(火)13:32 ID:vy9BsOgq(1) AAS
美琴が真紅に渡したんじゃなかったっけ。
208: 2012/11/21(水)01:07 ID:+MEZD+dJ(1/2) AAS
真紅に渡したけど今は美琴が持ってるね。
ローザミスティカは集まるかな。
209: 2012/11/21(水)03:07 ID:iK9o0FrD(1) AAS
投下乙です。

うーん、渋い。リヴィオがタバコを吸うのとか読んでいてしんみりとしてくる。
未来でつかめたはずの幸せはもう二度と手に入ることがないと思うと……。
ミュウツーもアルルゥ殺したらそりゃあ戻れないよな。
此処から先はカツラの為にまっすぐだろうし。
210: 2012/11/21(水)19:38 ID:+MEZD+dJ(2/2) AAS
また予約きてるぞー!
211: ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)21:56 ID:IzQMJNzm(1/9) AAS
沙都子、グラハム投下します
212: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)21:57 ID:IzQMJNzm(2/9) AAS
闇の中で青い人影がゆらめいている。
スプレーを吹きつけたように染まった青色が嫌でも目につく。
これまた目立つ金髪と合わさり、その存在感をこれでもかと醸し出していた。
そう。非常に鬱陶しいくらいに。

「悲しい……悲しい話をしよう」

青色の作業服を着た男、グラハム・スペクターがぼそりと呟く。
同時に、横に居た小さな少女が頭を抱えるような仕草を見せた。
省22
213: 2012/11/25(日)21:58 ID:Xl0xvgb6(1/5) AAS
支援
214: 2012/11/25(日)22:00 ID:Xl0xvgb6(2/5) AAS
支援
215: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:00 ID:IzQMJNzm(3/9) AAS
『私達はE-6に向かいます』

竜宮レナによって書かれた一枚の紙は数分前、彼女の命を受けた一羽の鳩により沙都子とグラハムに届けられた。
書かれた内容は簡素であるが、沙都子とグラハムを大いに惑わせた。
何故なら二人は消防署を経由し、モール沿いに合流地点であるB-4の民家を目指していた。
合流地点はB-4の民家であると、途中で合流したライダーに教えられていたためだ。

「ライダーさんが私達にウソをついたとは考えにくいですわ。大体、ライダーさんにウソをつく理由はありませんですの」
「そうだな……。あのおっさんでもそれはないだろう」
省24
216: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:01 ID:IzQMJNzm(4/9) AAS
沙都子とグラハムの目的地は決まっていた。
レナ達の事情はわからないが、E-6に向かうと書かれている以上、二人もE-6に向かわないわけにはいかない。
ただ、合流地の変更を知らないライダー達とどこで合流するかを考える必要がある。
二人がライダーと別れた地点はG-5であり、ライダーは北へ向かった。
ライダーはアルルゥを保護した後、そのまま中央エリアを通り、E-6に向かうかもしれない。

ちなみに二人が現在居る場所はH-5であり、会場のループを利用すればすぐにB-2に着くことが出来る。
あらかじめB-4でライダー達を待ち、その後全員でE-6に向かうというのも手だ。
省12
217: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:02 ID:IzQMJNzm(5/9) AAS
「あの、グラハムさん――」

B-4でライダーとアルルゥを待つという方針を決めて数十分後、沙都子が口を開いた。
その声を背中で受けて、グラハムがぐるりと首を後ろへ回した。
相変わらずその瞳はドブ川に沈んだように暗かった。
見慣れた光景に構わず沙都子は続ける。

「クリスさんは…その、どんな人だったんでしょうか?」

沙都子が呼ぶクリスとはクリストファー・シャルドレードの事である。
省25
218: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:03 ID:IzQMJNzm(6/9) AAS
「でも、時々どうしても思いますの。
私にはクリスさんやグラハムさん、ライダーさんのような力はありません。
何も力がない私が、本当に誰かを守ることが出来るのかと……」

俯きながら沙都子が思い出していたのは先刻の出来事だ。
沙都子の傍にいたアルルゥがミュウツーによりさらわれてしまった。
ポケモンを駆使しても、ミュウツーを止めることは出来なかった。
『ねーねー!』と叫びながら連れ去られていったアルルゥの姿を思い浮かべる度に、沙都子は自らの非力さを呪っていた。
省25
219: 2012/11/25(日)22:03 ID:Xl0xvgb6(3/5) AAS
支援
220: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:04 ID:IzQMJNzm(7/9) AAS
「沙都子、お前はあいつの仲間なんだろう。命の恩人Aは自分に力がないなんて泣きごとは言わなかった。
そんな命の恩人Aの友人だから、俺はお前を守ると誓った。
だったら、お前も言うな。俺を迷わせるな。俺を失望させるな。お前は命の恩人Aの友人なのだから、自信を持っていろ。
大体、力がなくてもいいだろう。ゼロやギラーミンの相手はこの俺だ。
要するにだ。つまり――」

一呼吸を置くグラハム。
好き勝手に己の理論を展開していく、グラハムだが結局は次の一言に彼の感情は詰まっている。
省30
221: Sの選択/仲間はきっとそこに居る ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:05 ID:IzQMJNzm(8/9) AAS
AA省
222: 2012/11/25(日)22:05 ID:Xl0xvgb6(4/5) AAS
支援
223: ◆Wott.eaRjU 2012/11/25(日)22:07 ID:IzQMJNzm(9/9) AAS
投下終了しました。
支援ありがとうございます。
何かあればお願いします。
224: 2012/11/25(日)22:07 ID:Xl0xvgb6(5/5) AAS
支援
225: 2012/11/25(日)23:03 ID:GQZbFNr6(1/2) AAS
投下来てたー!投下乙です!

同盟の慎重さが裏目に出るかと思ったが、そんなことはなかったぜ!
しかしどんなに待ってもライダーは戦闘中、他は死んでて集まる見込みが少ないという…悲しい、悲しい話だ

それにしてもギャグといいシリアスといい、グラハムいいキャラしてるよなぁww
がんばれ沙都子、明るい未来はポケモンマスターサト○にかかっている!…かもしれないw
226: 2012/11/25(日)23:46 ID:GQZbFNr6(2/2) AAS
投下乙です

思えば○同盟も半分以上が死亡か。ロワは無情だ
そんな中でも沙都子とクリストファー、レナとグラハム、
今までのキャラとキャラ同士の思いが連鎖していくのは痺れるなぁ

新たな目標を見つけた沙都子、これが吉と出るか凶とでるのか
227: 2012/11/26(月)18:37 ID:bhuGcGi+(1) AAS
投下乙です。

暗号を解けるライダーは戦闘中。
果たして無事に合流できるのか。
228: ◆OQO8oJA5SE 2012/11/26(月)22:57 ID:ddAywaMI(1) AAS
どうも、以前4作ほど投下した木っ端書き手です。

本日、トリップ付で参上しましたのは、一つ提案がありまして……
というのも現行のまとめwikiですが、……正直、見づらいです。
○ロワは分岐制を採用していますが、

・現在B−1ルート以外がほぼ凍結状態である
・初見では現行ルート(A−1の178話→B−1ルート)を時系列順に読み進めるということが分かりにくい。
・B−1ルートの現状と死亡者情報の間に齟齬がある状態になっている。
省11
229: ◆Wott.eaRjU 2012/11/26(月)23:12 ID:e8Nz5zLk(1) AAS
提案ありがとうございます。

私は特に異論はないので、作って頂けたら嬉しいです。
何かあれば手伝いとも思いますので、是非ともよろしくお願いいたします。
230: 2012/11/26(月)23:28 ID:Rpzy53WP(1) AAS
確かにわかりづらいから賛成
けど、挿絵がなくなるのは寂しいなぁ
231
(1): ◆eVB8arcato 2012/11/28(水)16:10 ID:TPDsp8nu(1) AAS
提案中失礼いたします。
現在、投票で決めた各パロロワ企画をラジオして回る「ロワラジオツアー3rd」というものを進行しています。
そこで来る12/9(日)の21:00から、ここを題材にラジオをさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?

ラジオのアドレスと実況スレッドのアドレスは当日にこのスレに貼らせて頂きます。

詳しくは
外部リンク[html]:www11.atwiki.jp
をご参照ください。
232: 2012/11/28(水)22:03 ID:2REcQ5UJ(1) AAS
ラジオきたーー!
233: 2012/11/29(木)01:13 ID:h141nF/9(1) AAS
ひゃっはー、ラジオだーっ!
234: 2012/11/30(金)20:47 ID:kOCnq7Kt(1) AAS
ここ結構止まってたけど、また始まってよかったよ。
235: ◆OQO8oJA5SE 2012/12/02(日)00:17 ID:9S85OxND(1) AAS
はい、では問題なさそうなので作成を始めています。
ラジオまでに完成したいけど難しいかなぁ……

>>231
ラジオ、楽しみにしています!
236: 2012/12/02(日)01:58 ID:kJUbjkcY(1) AAS
wikiもラジオも楽しみ!
そして最速兄貴が止まらねえ!また予約だ!
237: 2012/12/04(火)17:56 ID:ATzBUxtu(1) AAS
wikiにラジオに予約に…!活性化してて嬉しいかぎりですねえ
238: 2012/12/04(火)22:28 ID:d7yAzkAD(1) AAS
うおおお、あのバトル直前で止まってたところか…!
239: 2012/12/04(火)22:57 ID:O7luxNGi(1) AAS
今の予約が投下されれば次の放送にかなり近づくな。
あとはクレアとチョッパーとか古城組かな?
240: ◆OQO8oJA5SE 2012/12/06(木)23:11 ID:aQbu3OcH(1) AAS
最新話までwikiで読めないのは問題だと想い、
取り急ぎ移植だけでも……

というわけでB−1ルートwikiです。

外部リンク[html]:www52.atwiki.jp

ひとまず一通り移植作業は終了した……かな?
支給品や個人情報が最新になってないとか
そこらへんは今後ちょくちょくやっていく予定
241: 2012/12/06(木)23:22 ID:YTh6VOFE(1) AAS
おお!乙です!
すげぇ、話しも全部入ってる…!
242: 2012/12/06(木)23:32 ID:XI8f6yCv(1) AAS
乙乙
こうやって見ると○ロワも200話まで来てたんだなあ
243: 2012/12/06(木)23:36 ID:J0yXgbhM(1) AAS
移植乙です!

読み返してたら夜中〜真夜中は切ない話が詰まってるな
よく考えたらこの怒涛の展開でも、一日たってないんだな…
244: 2012/12/07(金)00:53 ID:BuqSyW5b(1) AAS
投下にwikiにラジオ!乗るしかない、このビッグウェーブに!
久々で申し訳ないですが現在位置更新です!

画像リンク[png]:www.dotup.org
245: 2012/12/07(金)01:06 ID:E4fy0q0s(1) AAS
現在位置もきたー!
乙です!
246: 2012/12/07(金)15:45 ID:eq3wE1uf(1) AAS
おおー!wikiと現在位置乙です!わかりやすい!
247: 2012/12/07(金)18:43 ID:C7umcpVW(1) AAS
乙乙!
しかしヴァッシュはずっと現在位置変わらんなww
248: ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:43 ID:x3t4VzTe(1/25) AAS
wiki&地図乙です!

お待たせしました。
美琴、ラッド、ライダー、ゼロ投下します。
249: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:44 ID:x3t4VzTe(2/25) AAS
E-5エリア、病院跡地に一人の参加者が立っていた。
男の真名は征服王イスカンダル。
第四次聖杯戦争においてライダーとして現界した英雄だ。
今までライダーはV-MAXを縦横無尽に走らせ、ある場所を目指していた。
だが、ライダーの前には二人の人影が彼の行く先を阻むように構えている。

「お前達、退くのであるなら今の内だぞ?」

片手に持ったファンクフリードの剣の切っ先を正面に据えて、ライダーが問う。
省28
250: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:45 ID:x3t4VzTe(3/25) AAS
迫りくる紫電の弾丸が、V-MAXを一瞬で破壊した攻撃であるとライダーは認識していた。
サーヴァントといえ、力を制限されているこの場では予想以上の傷になるかもしれない。
だが、避けようにもその隙をもう一人が見逃すとは思えない。
更に男が持っている武器は、ランサーが持っていた宝具であるため、侮ることは出来ない。
一瞬の思考を経て、やがてライダーは口角を釣り上げて笑った。
一人の殺人狂と、一つの弾丸を前にしてライダーが選んだ答えはとてもシンプルであった。
元より避けるつもりなど毛頭ない。
省31
251: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:46 ID:x3t4VzTe(4/25) AAS
「ちっ!見かけによらず、身軽ね」

舌打ちをしながら、ラッドの後方に位置する美琴が毒づく。
美琴の前髪は浮き上がり、彼女の顔からは小さな電磁波が走っている。
『超電磁砲』と呼ばれる超能力により、美琴は電気や磁力を自由に扱える力を有している。
先程の電撃も、ラッドの頭上を越えていくような形でライダーを狙ったものだ。
ラッドを囮として、必殺の一撃を与えるつもりだったが、美琴の目論見は外れることとなった。
もっとも、先刻の<超電磁砲>の一撃をライダーが容易く弾き返した時点で外れてはいたのだが。
省23
252: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:46 ID:x3t4VzTe(5/25) AAS
「そら、こいつは効くぞ」

鈍い音を伴った一撃がラッドの横腹を打つ。
確かな手ごたえをライダーが知覚した途端に、ラッドの身体は横っ跳びに吹き飛ばされた。
ファングリードの剣と、ライダーの力が合わさったことによる強烈な一撃。
勢いを殺すこともせずに、ラッドの身体は何度も地面に打ちつけられながら転がっていく。
後は後方に控えている筈である、もう一人を突破出来れば目的は達せられる。
そう考えていたライダーに、新たな衝撃が走った。
省23
253: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:47 ID:x3t4VzTe(6/25) AAS
「え……?」

しかし、美琴の予想を覆すように白煙の中から飛び出す影があった。
一直線に美琴の元へ詰めより、己の得物を左へ薙ぎ払う。
大柄な見かけに似合わぬ俊敏な動きを、美琴は両の目でしっかりと捉えた。
脳裏に浮かぶ危険信号に従い美琴は両腕を交差するように構え、やがて衝撃を知覚した。

「余を止めるには、まだ足りんなぁ!」

ライダーの怒号と共に繰り出された斬撃は美琴の身体を捉え、彼女の華奢な身体を容赦なく吹き飛ばす。
省18
254: 2012/12/08(土)22:47 ID:BM8SJmPz(1/10) AAS
支援
255: 2012/12/08(土)22:48 ID:BM8SJmPz(2/10) AAS
支援
256: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:48 ID:x3t4VzTe(7/25) AAS
だが、ライダーを制する声が正面から陽気に響く。
声の主はいつの間にか体勢を立て直していたラッドだ。
ラッドをみやるライダーは訝しげな顔を浮かべた。
美琴の時は何らかの力で防御されたことはわかっていたが、ラッドの場合は違った。
脇腹を完全に捉えた一撃であり、肋骨の何本かが折れた感触をライダーは確かに感じ取っていた。
しかし、まるで傷が元通りに治ったかのように、ラッドは平然としていた。

「俺とおっさんは赤の他人だ。俺はおっさんのコトよく知らねぇし、おっさんも俺のコトよく知らねぇはずだ。
省25
257: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:49 ID:x3t4VzTe(8/25) AAS
「なぁに、ただでは済まさんて。ラッド・ルッソよ、せいぜい――死んでくれるなよ?」

互いの距離が0となろうとする間際、ライダーが冷酷な声を発した。
すれ違いざまにファングリードの剣を掬いあげるように、振り下ろすライダー。
対するように破魔の紅薔薇の切っ先を突きあげるように、振り上げるラッド。
轟音が鳴り響いたかと思うと、両者の衝突は終わっていた。
その場に立っていた者は――誰一人としていなかった。

ラッドの身体は、背にしていた劇場の外壁に強烈な勢いで飛び込み、内部へと姿を消した。
省4
258: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:50 ID:x3t4VzTe(9/25) AAS
死んだかと思った。
瓦礫に埋もれながらラッドが先ず考えたのはそれだ。
ライダーという男は悔しいが、一筋縄ではいきそうにもなかった。
馬は潰せただろうが、それでも明らかに自分の方が傷はでかい。

「ちっ、まったくよぉ……ひでぇところだぜ、ここは」

立ちあがり、身体中についた砂を振り払いながら立つ。
辺りを見回し、自分が居る場所は劇場の中の通路であると大体の辺りをつける。
省15
259: 2012/12/08(土)22:50 ID:hvvwdrZR(1/9) AAS
支援
260: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)22:50 ID:x3t4VzTe(10/25) AAS
「っ!ラッド!!」

劇場の方へ美琴が駆け寄ろうとする。
ラッドは気に入らない男であっても、一応は停戦協定を結んでいる仲だ。
いくら頑丈な男とは言え、見捨てることは美琴にとっても後味が悪かった。
このまま身捨ててしまえば命に関わるかもしれない。
それ以前に、即死している可能性だってあるのだから。

「おぉ……まったく、最後まで逃げずに突っ込んでくるとは大した度胸であるな」
省18
261: 2012/12/08(土)22:52 ID:BM8SJmPz(3/10) AAS
     
262: 2012/12/08(土)22:53 ID:hvvwdrZR(2/9) AAS
支援
263: 2012/12/08(土)22:53 ID:BM8SJmPz(4/10) AAS
    
264: 2012/12/08(土)22:54 ID:J1DE2ImK(1/9) AAS
 
265: 2012/12/08(土)22:57 ID:hvvwdrZR(3/9) AAS
支援
266: 2012/12/08(土)23:00 ID:J1DE2ImK(2/9) AAS
 
267: 2012/12/08(土)23:01 ID:hvvwdrZR(4/9) AAS
支援
268: 2012/12/08(土)23:05 ID:BM8SJmPz(5/10) AAS
      
269: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:05 ID:x3t4VzTe(11/25) AAS
「アンタはきっと殺し合いに乗っている、危険な人物だってね。
だったら……倒すしかないじゃない!
もうこれ以上、私のせいで、私の前で、誰かが……誰かが死ぬところは見たくないのよ!!」

それは美琴の心からの叫びだった。
ただ実験のためだけに殺されていく自分の妹達。
自分を助ける形で、見えない場所で死んでいった衛宮切嗣とストレイト・クーガー。
自分の目の前で、その命を散らせることとなったブレンヒルト・シルトと真紅。
省24
270: 2012/12/08(土)23:06 ID:J1DE2ImK(3/9) AAS
 
271: 2012/12/08(土)23:06 ID:hvvwdrZR(5/9) AAS
支援
272: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:06 ID:x3t4VzTe(12/25) AAS
「美琴よ、余は殺し合いに興味はない」
「ッ!嘘よ! だってラッドは――」
「あやつは生きておる」

一瞬、美琴はライダーの言葉の真意を読み取れなかった。
ライダーは美琴の反応を見届けながら続ける。

「グラハムという男が居てな。ラッド・ルッソとは知り合いだそうだ」

美琴にはグラハムという名前に覚えがあった。
省26
273: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:07 ID:x3t4VzTe(13/25) AAS
「レッドはラッドに殺されたそうだ。その身を焼き尽くされてな」
「え……?」

美琴には返す言葉が思いつかなかった。
確かにラッドなら殺人を犯してもおかしくない。
自分が関わった人間が、また一人ラッドに殺されていたと考えると心が重かった。
世話になった橘あすかもラッドに殺された。
だけど、美琴は復讐よりもこの殺し合いを潰すことを選んだ。
省24
274: 2012/12/08(土)23:08 ID:J1DE2ImK(4/9) AAS
  
275: 2012/12/08(土)23:08 ID:hvvwdrZR(6/9) AAS
支援
276: 2012/12/08(土)23:08 ID:BM8SJmPz(6/10) AAS
      
277: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:08 ID:x3t4VzTe(14/25) AAS
E-4エリアに存在する劇場は、大きく分けて三つの劇場に別れている。
北劇場、中央劇場、南劇場の三つであり、基本的な構造は同じだ。
三つの劇場は連絡通路で繋がっており、ラッドとゼロはそこを通り過ぎ、北劇場へ入った。
北劇場に至るまでのホールは至るどころ破壊されていたが、劇場内の内装は保たれている。
備え付けの椅子以外にも、あちらこちらに予備用の折りたたみパイプ椅子が置かれていた。
やがて先導する形で進んでいたゼロは劇場内を進み、立ち止る。
やや遅れて歩いていたラッドも、ゼロに倣うように脚を止めた。
省24
278: 2012/12/08(土)23:09 ID:NSbM6R+c(1/3) AAS
紫炎
279: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:09 ID:x3t4VzTe(15/25) AAS
「今度こそ首を落とし……ナナリーの仇を取らせてもらおう!」

そう言ってゼロはラッドとの距離を詰める。
いつの間にか右手に握っていた和道一文字を袈裟に振るった。
名工により打ちつけられた和道一文字の切れ味は非常に鋭い。
だが、和道一文字は虚しく空を切った。
それだけでなく、ゼロには視界が大きく揺れ、身体が下へと落ちていく感覚があった。

「そいつは――上等だぜ!!」
省21
280: 2012/12/08(土)23:09 ID:J1DE2ImK(5/9) AAS
 
281: 2012/12/08(土)23:10 ID:NSbM6R+c(2/3) AAS
支援
282: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:10 ID:x3t4VzTe(16/25) AAS
脅威的な跳躍力で跳んだゼロは空中で一つ目、そして二つ目の椅子を叩き落とす。
見透かしたようなタイミングでラッドは更にパイプ椅子の数を増やした。
三つ目、四つ目、五つ目のパイプ椅子が迫るが最早ゼロは止められない。
自らの身体に回転を加え、パイプ椅子をマントで跳ね返しながらラッドを狙う。
だが、それこそが――ラッドにとって最高なタイミングだった。

「もらったぜ、このクソ“不死者”野郎があああああああああああ!!」

渾身の力を込めて、ラッドが右腕を振りかぶる。
省30
283: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:10 ID:x3t4VzTe(17/25) AAS
新しい鮮血が舞う。
ラッドの絶叫と重なり、酷く不快なハーモニーを奏でた。
しかし、ゼロはただ己の刀を振るう。
まるで虫を解体するかのような冷酷さを以てして完了した。
ラッドの四肢は和道一文字により全て切り落とされた。
そしてゼロは改めて確信した。

「串刺しにされただけでなく、両腕、両脚を失っても貴様はまだ生きている。
省5
284: desire ◆Wott.eaRjU 2012/12/08(土)23:11 ID:x3t4VzTe(18/25) AAS
わかってみれば簡単なことだった。
魔女との契約により魔王の力を手に入れた自分が殺し合いに参加させられているのだ。
力を制限されていようとも自分の力は全参加者の中でも、最上の位置にあるだろう。
更に出力や時間の制約はあっても、量子シフトによるガウェインの召喚も可能ときている。
そんな自分が参加者として呼ばれているのだから、四肢をもぎ取られても生きている参加者が居てもおかしくはない。
ラッドの言葉を借りるなら“不死者”という参加者が居ても、可笑しくはなかったのだ。
ただし、それが先天的なものか、後天的なものかは定かではないが。
省26
285: 2012/12/08(土)23:11 ID:hvvwdrZR(7/9) AAS
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286: 2012/12/08(土)23:12 ID:hvvwdrZR(8/9) AAS
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