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【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 (981レス)
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/
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70: 名無氏物語 [sage] 2010/12/24(金) 11:04:53 ID:oHNy8n2c chūn mián bù jué xiǎo 春 眠 不 觉 晓 , chù chù wén tí niǎo 处 处 闻 啼 鸟 。 yè lái fēng yǔ shēng 夜 来 风 雨 声 , huā luò zhī duō shǎo 花 落 知 多 少 。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/70
71: 名無氏物語 [sage] 2010/12/24(金) 11:05:43 ID:oHNy8n2c 七步诗 zhǔ dòu rán dòu qí 煮 豆 燃 豆 萁 , lù chǐ yǐ wéi zhī 漉 豉 以 为 汁 。 qí zài fǔ xià rán 萁 在 釜 下 燃 , dòu zài fù zhōng qì 豆 在 釜 中 泣 。 běn shì tóng gēn shēng 本 是 同 根 生 , xiāng jiān hé tài jí 相 煎 何 太 急 。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/71
72: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2010/12/26(日) 14:39:49 ID:nJw8Qe9h こんにちはですよ 早いもので、今日が本年最期の日曜日となりましたよ みなさま、この1年間、こんなおバカなスレにお付き合い頂いて本当に有り難うございました 少々早いですが、一足先に仕舞わせて頂きますよ どうか、誰方様もみな良いお年をお迎え下さい また来年、お会い出来ることを楽しみにしております それでは、本年最期の詩をどうぞ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/72
73: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2010/12/26(日) 14:40:10 ID:nJw8Qe9h 贈従弟司庫員外*球 by王維 少年 事を識ること浅し 強いて学んで 名利(めいり)を干(もと)む 徒(いたず)らに聞く 躍馬(やくば)の年 人に出(い)づるの智無きに苦しむ 事に即(つ)く 豈(あ)に徒言(とげん)ならんや 官を累(かさ)ぬ 試みざるに非ず 既に 性を遂(と)ぐるの歓び 寡(すく)なし 恐らくは 時に背くの累を招かん 清冬に遠山を見れば 積雪 蒼翠(そうすい)を凝らす 皓然として 東林より出で 我が遺世(いせい)の意を発す 恵連(けいれん) 清(せい)を素(もと)より賞す 夙(つと)に 塵外の事を語る 手を携うるの期を 緩(ゆる)うせんと欲す 流年 一に何ぞ駛(はや)き *球:本当は糸偏に求と書きます http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/73
74: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2010/12/26(日) 14:40:46 ID:nJw8Qe9h やく: 若い頃は 考えが浅く ひたすら勉強して 名誉と利益を得ようとした 出世するには43年有ればいいと 話には聞くけれど 人に抜きん出た才覚もなく 悩むばかりの日々だった ただ 働くのは一生懸命働いた 嘘ではない 次々官職に就いたのだから 怠けていた訳ではないのだ しかし 自分の才能を活かせる歓びは ほとんどなく それどころか 高潔の士気取りだと 陰口を叩かれる有様 清々しい冬のある日 遠くの山を眺めれば 降り積もった雪が 濃い緑の木々をすっかり覆い隠している 真っ白に輝いて 東の林の向こうから姿を現し 私に 俗世から去ろうとする気を起こさせる 君は謝恵連のように 普段から 清らかな暮らしを良しとし 昔から 煩わしい世間を離れた生活について語っていた いつか一緒にそんな暮らしをと言いつつ なんとなく延び延びになっているが 流れる月日というのは 本当に恐ろしく速いのだよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/74
75: 名無氏物語 [] 2010/12/28(火) 01:06:11 ID:fsnbftQd 井伏鱒二の訳なんか好きなんですが、 >>1さん影響とか受けてたりしますか? http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/75
76: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/03(月) 11:17:57 ID:069w3J5s あけましておめでとうございますよ 本年も相変わらずよろしくお願い致しますよ 初詣にちょいと遠くへ出掛けて、帰って来たら日本列島が冷え冷えで参りましたよ お酒が買ってあって良かったですよ なけりゃ今頃凍えてますよ >>75 返事が遅くなって済まねーですよ うんにゃ、そんな大先生の影響なんぞ全然ねーですよ 思うのですが、文学などは百人百様の受け取り方や解釈の仕方があって良いのでは ねーでしょうか 人はみんな資質も環境も違うのですから、感じ方が違ってもおかしくねーでしょう? まあ、学校のテストの答えはひとつしかねーですがヽ(^^;) あああ、酔っ払ってると文章がますます怪しいですよ 申し訳ねーですよ そこで今日は、酔っ払ってもすげー才能を発揮した人々の事をうたった詩をお送りしますよ どうぞ楽しんで下さいよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/76
77: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/03(月) 11:18:21 ID:069w3J5s 『飲中八仙歌』 by杜甫 知章が馬に騎(の)るは 船に乗るに似たり 眼花(がんか) 井に落ちて水底に眠る 汝陽は三斗にして 始めて天に朝し 道に麹車(きくしゃ)に逢えば 口に涎を流す 恨むらくは 封を移して酒泉に向かわざりしを 左相の日興(にっきょう) 万銭を費やす 飲むこと 長鯨の百川を吸うが如し 杯を銜(ふく)み 聖を楽しみ 賢を避くと称す 宗之は*瀟洒たる美少年 觴(さかずき)を挙げ 白眼にして青天を望む 皎(きょう)として 玉樹の風前に臨むが如し 蘇晋は長斎す 繍仏(しゅうぶつ)の前 酔中 往々 逃禅を愛す 李白は一斗 詩百篇 長安市上 酒家に眠る 天子 呼び来たれども 船に上らず 自ら称す 臣は是れ酒中の仙と 張旭は三杯 草聖(そうせい)伝う 帽を脱ぎ 頂を露(あらわ)す 王公の前 毫を揮い 紙に落とせば 雲煙の如し 焦遂は五斗 方(まさ)に卓然 高談 雄弁 四筵(しえん)を驚かす *瀟洒:洒の字が本当はさんずいに麗です http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/77
78: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/03(月) 11:20:28 ID:069w3J5s いつもながら、適当にやりましたよw 知章が馬に乗っていると 船上にいるように揺れている 眼が眩んで井戸に落ちても 水底でそのまま眠っているだろう 汝陽王は 三斗の酒を飲んでから やっと朝廷に出向くが 道中 麹を積んだ車に出会えば 涎をたらたら 酒の湧く泉がある所へ 任官したいと願っている 左相である李適之は 毎日の楽しみに大金を費やす 巨大な鯨が百の川の水を一息に吸い込むような飲みっぷり 飲む度に 聖人の境地を楽しみ 賢人なんかになりたくないと言う 宗之は 上品な美少年 杯を挙げ 世俗を離れ 青い空を見上げる様は まるで 神々しい宝玉の樹が 静かに風に吹かれているようだ 蘇晋は 長々 長々 刺繍の仏を拝んでいるが 酔うとすぐ 坐禅をサボろうとする 李白は 一斗飲むごとに 百篇の詩を作る 長安の居酒屋で酔いつぶれている所に 皇帝から呼び出しが来たが 迎えの舟に乗らなかった そんな彼が自分で言う 私めは酒の世界の仙人なのです と 張旭は 三杯飲めば筆に神を宿し 人は彼を草聖と讃える 彼は 王公の前でも平気で被り物を取り 素頭を曝す だが 紙上に筆を揮えば たちまち雲が湧くように 素晴らしい文字が踊る 焦遂は 五斗ほど飲めば それはもう気高さに溢れた人となる そして 高尚な話を滔々と語り 満座の人々を感動させるのだ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/78
79: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/08(土) 23:56:51 ID:gA3NdrNt こんばんはですよ 年明けからこちら、思い切りガクブルですよ 風邪の人がいらしたら、本当に大変だと思います この季節、滅多に雪が積もらない大阪でも雪が降ったりしますよ すると、雪国に暮らす人々から見れば笑い話のような小さな事故があちこちで起こります 雪に慣れていない所為なのですが、そんな所だからこそ降雪の大変さを思うより、 雪景色に憧れを持ってしまうのですね 今日はそんな詩の中から、“豚の角煮”で有名な蘇東坡の詩をひとつお送りしますよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/79
80: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/09(日) 00:00:47 ID:gA3NdrNt 『雪後書北台壁 其一』 by蘇東坡 黄昏 猶お雨の繊々たるを作す 夜 静かにして 風無く 勢い転(うた)た厳なり 但だ覚ゆ *衾綢(きんちゅう)の水を*溌(そそ)ぐが如し 知らず 庭院の已に塩を堆するを 五更の暁色 書幌(しょこう)に来たり 半月の寒声 画簷(がえん)に落つ 試みに 北台を掃(はら)いて馬耳を看れば 未だ埋没に随(あ)わずして 双尖(そうせん)有り *衾綢:綢の字が糸偏ではなく衣偏です *溌ぐ:本当はさんずいに發と書きます http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/80
81: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/09(日) 00:02:12 ID:gA3NdrNt こんな感じですかw 夕方 細々と降っていた雨は 夜には止み 風もおさまったが 代わりに寒さがひどく厳しくなった 寒い寒い 布団や夜着は冷水を浴びせられたみたい しかし まさか 中庭に塩の山が出来ていようとは 夜明けの光が 書斎のカーテンに届き 半月の 寒さと嬉しさが綯い交ぜになった歓声が 軒先の雪に乗って滑り降りる 使用人に 北台(庭の北の築山の建物)の雪掻きをさせ 馬耳という名の 近くの名山を看れば まだ ピンと立った二つの峰が 雪に埋もれることなくそそり立っていた http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/81
82: 名無氏物語 [sage] 2011/01/10(月) 14:03:28 ID:Kq7yPD8x 私にとって、詩の半分は音韻で、残りの半分は内容だ。 音とリズムに身をまかせる心地よさ。 その意味で、上の方で 音表記を載せられた方に敬意を表したい。 また、この点について学識高きルビーさんの見解を求めたい。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/82
83: 82 [sage] 2011/01/10(月) 14:05:02 ID:Kq7yPD8x 訂正:×音表記→○ピンイン表記 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/83
84: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/16(日) 13:48:52 ID:08iTD7FC こんにちはですよ 今日は強烈に寒いですよ さっきゴミ出しに行って帰って来たら、鼻の下に氷柱が下がってましたよ ああ、他人様に目撃されねーで良かったですよ >>82 >学識高きルビーさん 鼻から脳味噌吹いちゃいましたよ、まったくもう 私なんざ“春眠 暁を覚えず”と聞いて、aa(みんみん)の餃子食いてーと思うような、 学識どころか知識の欠片もねーアホですよ なので難しいことは全然わかりませんよ でも、楽しみや楽しみ方は人それぞれですよ 同じ「旅行」が好きな人でも、精力的に観光地を見て回りたい人もいれば、お気に入りの 場所でだらーんと過ごしてたいひともいるでしょう? デミタスカップでエスプレッソ飲むのが好きな人も、マグカップでアメリカンを飲むのが 好きな人も、どっちも「コーヒーが好きな人」ですしね 好きなものを思うように楽しめばいいと思いますよ さてさて、今日の詩はこんなんですよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/84
85: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/16(日) 13:49:37 ID:08iTD7FC 『宿温城望軍営』 by駱賓王 虜地 寒膠(かんこう)折れ 辺城 夜柝(やたく)聞こゆ 兵符(へいふ) 帝闕(ていけつ)に関し 天策 将軍を動かせり 塞 静かにして 胡笳(こか)撤(とお)り 沙 明らかにして 楚練(それん)分かる 風旗 翼影を翻し 霜剣 竜紋を転ず 白羽 揺らいで月の如く 青山 断って雲の若(ごと)し 煙は疎にして 幔を巻くかと疑い 塵は滅して *雰(ふん)を消すに似たり 筆を投じては 班業(はんぎょう)を懐(おも)い 戎(いくさ)に臨んでは 顧勲(こくん)を想う 還(ま)た 応(まさ)に漢の恥を雪(すす)ぎ 此を持して 明君に報ずべし *雰(ふん)を消す:雰はきがまえの中に分、消すは金偏+(小の下に月)が正しい字です http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/85
86: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/16(日) 13:51:17 ID:08iTD7FC (訳しながら、アンタ現場へ行ってねーでしょう?と突っ込んでしまいましたよw) 蛮族の住むこの辺りは 凍ったニカワが折れる程 そんな辺境の城に 夜回りの兵士が打つ拍子木の音が響く 朝議で討伐軍の出陣が決まり それを預かる将と軍が遣わされた 静かな城の中を 寂しげな蛮族の笛の音が通り過ぎる 白く輝く砂と 兵たちの練り絹の軍服 風をはらんだ戦旗は 羽根飾りと共に大きく翻り 霜のように冷たく光る剣は 刀身の竜の姿を煌めかせる 兵を指揮する白羽扇が 月のように高く掲げられて揺れると 周囲の山並は 野を断ち切り 地平に湧く雲かと見紛うし 薄い霧は 陣営の幕を上げたかと思わせ いつもの砂塵と同時に 不穏な気配すら消え去ってしまったかのようだ 私も筆を投げ捨て あの班超のように 異郷で功績を立てたく また 戦陣に臨んで 顧栄のように武勲を打ち立てたいと思う さあ 今こそ蛮族を倒して 我等の名誉と領土を奪い返し 英明なる皇帝陛下のご恩に報いようではないか http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/86
87: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/22(土) 20:54:05 ID:RYabeLxh こんばんはですよ 冬の夜空は美しいですが、夜明け前もなかなか美しいですよ 殊にこの数日は西の空の有明の月が見事でした が、夜明け前と言えばやはり金星は外せませんね まだ空が白みかける前の東の空に、くっきりはっきり輝いて それはそれは美しいものですよ 今日は、そんな夜明けの空の描写から始まる詩をお届けしますよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/87
88: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/22(土) 20:54:39 ID:RYabeLxh 『早朝』 by王維 皎潔として 明星高く 蒼茫として 遠天 曙なり 槐霧(かいむ) 暗くして開かず 城鴉 鳴きて稍(ようや)く去る 始めて聞く 高閣の声 更衣の処を弁ずる莫し 銀燭 已に行を成し 金門 *趨馭(すうぎょ)儼(げん)たり *趨馭の趨は走にょうではなく、馬偏が正しいです http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/88
89: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/22(土) 20:56:49 ID:RYabeLxh これは朝廷へ出勤する官僚の姿をうたった詩だそうですよ 天高く 明けの明星が清らかに輝く頃 暗い夜空の彼方で 夜明けが始まる 槐の木を覆う霧は まだ深く立ち込めているが 城のカラス共は 朝の一啼きをして だんだん飛び立って行く やっと 建物の辺りで人のざわめきが聞こえ始めたが まごついて 休憩所が何処なのやら 聞くことすら出来ない もうとっくに 銀の燭台を持ち 列をなしている人々すらいるのに 金馬門の周辺は 御供の騎士を従えた厳めしい馬車ばかり http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/89
90: 名無氏物語 [] 2011/01/24(月) 21:10:01 ID:nfoHsdKQ >>89 すみませんが、まずはお題を出した方にいつ出勤されるのか尋ねてみて下さい http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/90
91: 名無氏物語 [] 2011/01/25(火) 12:49:16 ID:5KMj8HZQ >>90 >お題を出した方 誰それ? http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/91
92: 名無氏物語 [] 2011/01/27(木) 05:52:22 ID:pFcL/5mp 元は是れかな 早朝 皎潔明星高 蒼茫遠天曙 槐霧暗不開 城鴉鳴稍去 始聞高閣声 莫弁更衣処 銀燭已成行 金門儼〓馭 で去声五御韻か 原文書いてくれると有難い http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/92
93: 名無氏物語 [] 2011/01/27(木) 12:44:34 ID:puqMgqCq >>92 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/93
94: 名無氏物語 [] 2011/01/27(木) 12:51:13 ID:puqMgqCq >>92 >原文書いてくれると有難い それはしないと前スレでルビーさんが言ってたYo http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/94
95: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/30(日) 18:44:00 ID:ewLqRbKL こんばんはですよ 日本列島冷え冷え!ですが、立春まではもう少し 来週には春節祭ですよ 爆竹鳴らして、獅子舞が来て、熱々の水餃子を頂くですよ 傍らのお酒は関帝などが宜しいですw あ、さてさて >>90 宿題やってる訳ではねーので、“お題を出した方”というのはいねーですよ 中国・朝廷等のキーワードでググってみては如何でしょう? >>92 申し訳ねーですが、ここでは原文はスルーしてるですよ さあ、それじゃ今日の詩行ってみましょうか http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/95
96: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/30(日) 18:44:32 ID:ewLqRbKL 『幽州新歳作』 by張説 去歳(きょさい)荊南(けいなん) 梅 雪に似たり 今年(こんねん)荊北(けいほく) 雪 梅の如し 共に知る 人事は何ぞ嘗(かつ)て定まらん 且(しばら)く喜ぶ 年華(ねんか)の去って復(ま)た来たるを 辺鎮(へんちん)の戍歌(じゅか) 夜を連(つら)ねて動き 京城(けいじょう)の燎火(りょうか) 明に徹して開く 遙々(ようよう)として 西のかた 長安の日に向かい 願わくは上(たてまつ)らん 南山の寿 一杯 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/96
97: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/01/30(日) 18:46:54 ID:ewLqRbKL 適当に、まあ 去年 荊南にいた頃は 舞い散る梅が雪に見えた 今年 荊北にいると 雪が梅のように降りしきる 人生 何が起きるかわからない とは誰でも知っているが とりあえず 新玉の春の再訪を祝おう この辺境の町では 夜通し 守備兵達の歌が聞こえるが 都では 宮廷の篝火が一晩中焚かれていることだろう 我が君が南山の如く長寿を保たれるよう 乾杯 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/97
98: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/06(日) 17:38:47 ID:MX1Y+0Rt こんばんはですよ いやいや、立春に入った途端に3月なみのポカポカ陽気とは恐れ入りました でもだがしかーし、油断は禁物ですよ皆様 これからは三寒四温、四日は暖かですが三日は寒いというアメムチ状態に突入!です ちょうどそんなアメムチ状態の詩を見付けましたのでお届けしますよ では、どうぞw http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/98
99: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/06(日) 17:39:04 ID:MX1Y+0Rt 『立春』 by杜甫 春日 春盤(しゅんばん) 生菜(せいさい)細やかなり 忽(たちま)ち憶う 両京(りょうけい) 全盛の時 盤(ばん) 高門より出でて 白玉(はくぎょく)を行(めぐ)り 菜 纎手より伝わりて 青糸を送る 巫峡(ふきょう)の寒江 那(なん)ぞ眼に対せんや 杜陵(とりょう)の遠客(えんかく) 悲しみに勝(た)えず 此の身 未だ知らず 定処(ていしょ)に帰するを 児を呼び 紙を覓(もと)めて 一詩を題す http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/99
100: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/06(日) 17:41:21 ID:MX1Y+0Rt 立春の日 細かに切られた五色の野菜が 大皿に盛られている それを見て 昔 洛陽や長安にいた頃の 華やかな日々を思い出した 祝いの皿は 富貴な家から あちこちの知り合いの元へ届けられ 菜はたちまち女性達の手で 青い糸のように 細く美しく刻まれていた 今は巫峡にいて 目に映る景色は 寒々とした川の流れだけ 都から 遠く杜陵に配されたことが 哀しくてたまらない いつになれば私は都へ帰れるのか まったくわからない やるせなく 童を呼んで紙を運ばせ 詩を書き留めた http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/100
101: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/06(日) 17:44:55 ID:MX1Y+0Rt 「ゴースト・プリンセス」ではありませんが、『生きてりゃいいことあるって』 と言ってあげたくなりますよ あ、いいことと言えば来週は旅など行って来ようと思いますよ いいお風呂に入りてーですよ、はい http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/101
102: 名無氏物語 [sage] 2011/02/12(土) 19:23:43 ID:Xe4bOXSA このスレは勉強になるなあ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/102
103: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/20(日) 19:57:50.74 ID:ByGnBAxo こんばんはですよ もう雨水だと言うのにまだまだ寒いですよ 早く春一番が吹かねーかと思いますねえ >>102 勉強だなんてとんでもねーです 楽しんで頂けたなら嬉しいですよ あ、さてさて 先週お休みを頂いて我愛羅の所でお泊まりして来ました いやいや、話には聞いていましたが本当に雪が深いのですね、越後湯沢のあの辺は 大雪で難儀して居られる方々もお有りだとは知っていますが、滅多に雪が降らない 所で暮らしている者にとっては、身の丈よりも深く積もった雪や軒から下がる氷柱など、 それはもう夢の世界なのですよ 殊に我々日本酒好きにはとても嬉しい事があります それは、ロックグラスにキュッと握り固めた雪の玉を入れ、そこに酒を注ぐ雪割り酒や その変形で、まぁるく固めた雪に10センチばかり折り取った氷柱を数本指したものに 酒を注ぐ「鬼ころし」が楽しめること これは本物のフワフワ雪で無ければ全然美味くねーのです あああ、自分が酒飲みで良かったー、としみじみ思いましたよ 自分の楽しみだけでなく、酒は友達の憂さを晴らす手伝いもしてくれますしね そんな詩を今日はお届けしますよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/103
104: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/20(日) 19:59:36.34 ID:ByGnBAxo 『酌酒與裴迪』 by王維 酒を酌(く)んで君に與(あた)う 君 自ら寛(ゆる)うせよ 人情の翻覆(はんぷく) 波瀾(はらん)に似たり 白首の相知(そうち) 猶(なお)剣を按じ 朱門の先達 弾冠(だんかん)を笑う 草色 全く細雨を経て湿(うる)おい 花枝 動かんと欲して春風寒し 世事(せじ)浮雲(ふうん) 何ぞ問うに足らん 如かず 高臥し且つ餐(さん)を加えんには http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/104
105: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/20(日) 20:00:14.60 ID:ByGnBAxo こんな感じでどうでしょう さあ 一杯やろう 気楽にくつろいでくれ 他人の気持ちがころころ変わるのは 寄せては返す波のようなもの 古馴染みの友同士さえ 裏切りの刀を何時抜こうかと謀っているし 先んじて出世した者達は 胸算用して冠の埃を払う連中を嗤ってる 雑草は ほんの僅かな雨さえ養分にしているのに 枝いっぱいの花のつぼみは 冷たい春風に縮こまったまま でもね 世の中のことは浮き雲みたいに移り変わる 悩むことなんて要らない そう 何にも気にせず 飯食ってりゃいい http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/105
106: 名無氏物語 [] 2011/02/26(土) 13:01:29.49 ID:DbPck0az 去年今日此門中 人面桃花相映紅 人面不知何處去 桃花依舊笑春風 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/106
107: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/27(日) 11:06:17.04 ID:luhjkuoI こんにちはですよ 春の行事は目白押しですが、気温がどうも乱高下なものでワタワタしていますよ >>106 いらっしゃいませ、その詩なら 【勝手に】感じで漢詩【解釈】 ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/ こちらの75で『人面桃花』として取り上げてますのでヨロシク 春も待ち遠しいけど、お迎えもまた待ち遠しいものですよ てな訳で、今日は李商隠の詩をどうぞ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/107
108: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/27(日) 11:07:03.27 ID:luhjkuoI 『重過聖女祠』 by李商隠 白石の巌扉(がんぴ) 碧蘚(へきせん) 滋(しげ)し 上清(じょうせい)より淪謫(りんたく)せられ 帰りを得ること遅し 一春 夢雨(むう) 常に瓦に飄(ひるがえ)り 尽日 霊風 旗に満ちず 萼緑華(がくりょくか) 来たるは 定むる所無く 杜蘭香(とらんこう) 去るは 未だ時を移さず 玉郎 会(かなら)ず此に仙籍を通ぜん 憶う 天階に向(お)いて紫芝(しし)を問いしことを *萼緑華・杜蘭香:仙女の名 *玉郎:天界で仙人の名簿を管理する役職の仙人 *紫芝:仙人が服用する薬(仙)草 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/108
109: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/02/27(日) 11:08:26.56 ID:luhjkuoI こんな感じでどうでしょう 白い岩の扉は すっかり緑の苔に覆われている 天界から流されて来た仙女がそこに ずっと帰れずにいるのだ 春中 幻のような霧雨が瓦を濡らしているが 終日吹く不思議な風は 旗を翻すには及ばない 萼緑華は何処からともなく現われ 杜蘭香は来てすぐ人界から去って行った いつかきっと 玉郎が私の名を仙籍簿に記してくれる ああ 天界の階で紫芝について問うた あの頃が懐かしい http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/109
110: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/06(日) 11:36:23.01 ID:wbK3jNdS こんにちはですよ 今日は啓蟄だというのに、まだまだ寒いですよ それでも、この間の雛祭りの日よりはマシですが あの日はあんまり寒くて、ちらし寿司を京都のように蒸し寿司に、桜鯛の焼き物は ホイル鼓焼きに、ハマグリのお吸い物はあんかけにしましたですよ それでも、折々の祝い事というのは楽しく、その際の人寄りも良いものですねえ 今日はその辺りの繋がりで、こんな詩をお届けしますよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/110
111: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/06(日) 11:38:04.55 ID:wbK3jNdS 『三日尋李九荘』 常建 雨は歇(や)む 楊林 東渡の頭(ほとり) 永和三日 軽舟を盪(うご)かす 故人 家は桃花の岸に在り 直ちに到らん 門前 渓水の流れ 訳も一緒にやっちゃいましょうw 雨上がり 楊柳の林の外れ 東の渡し場から 昔のあの日とまるで同じ 穏やかな三月三日 小舟を出す 行き先は 桃の花の咲き誇る 川のほとりの友の家 門前にはあっと言う間に着くだろう 谷川の軽やかな流れに乗って http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/111
112: 名無氏物語 [sage] 2011/03/07(月) 21:41:34.58 ID:VA/bvR2Q 門外漢ですがさっそくhttp://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%e3%80%8e%e4%b8%89%e6%97%a5%e5%b0%8b%e6%9d%8e%e4%b9%9d%e8%8d%98%e3%80%8f+%e5%b8%b8%e5%bb%ba&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr= でみると最後の行など微妙に違うもんですね。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/112
113: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/12(土) 15:29:05.28 ID:35U7iJZz こんにちはですよ 昨日から日本中が、殊に東北・関東方面が酷いことになっています 被災された方々が一刻も早く安全を確保されることを願います また、不幸にして命を落とされた方々のご冥福をお祈り致します 申し訳ねーですが、諸般の事情により今週は詩をお届けすることが出来ません どうか悪しからずご了承下さい http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/113
114: 名無氏物語 [sage] 2011/03/12(土) 23:59:56.88 ID:D0KM4iL4 ルビーさんこんばんは。東京は今も時々少し揺れます。 微弱地震が多すぎて、連日船酔いのようなアタマグラグラの状態で過ごしています。 次回のうpを楽しみにしています。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/114
115: 名無氏物語 [sage] 2011/03/13(日) 23:17:44.50 ID:8xQ0VCYa 被災者を励ますような、ゴリッとした漢詩は無いものでしょうかね。。。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/115
116: 因果 [] 2011/03/14(月) 15:00:32.28 ID:DuWR4ryE 扶桑東望水天哀, 暗日寒雲動遠懷。 何堪眾生多浩難, 白蒼一夢斷仙台。 辛卯二月初十于哈爾濱 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/116
117: 因果 [] 2011/03/14(月) 15:20:02.04 ID:DuWR4ryE 《行路难》 作者:李白 金樽清酒斗十千,玉盘珍馐直万钱。 停杯投箸不能食,拔剑四顾心茫然。 欲渡黄河冰塞川,将登太行雪暗天。 闲来垂钓坐溪上,忽复乘舟梦日边。 行路难,行路难,多歧路,今安在。 长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/117
118: 因果 [] 2011/03/14(月) 15:29:46.12 ID:DuWR4ryE 昨日所有之榮譽,今天遙遠之回憶。 to115 辛苦已度過半生,今夜重走入風雨。 我不能隨波浮沉,為了摯愛之親人。 再苦難也要堅強,只爲期待之眼神。 良知若在夢就在,天地之間有真愛。 看成敗人生豪邁,只不過從頭再來。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/118
119: 名無氏物語 [sage] 2011/03/15(火) 12:59:00.68 ID:CxsHys1b >>116〜>>118 誰か日本語にして下さいm(__)m http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/119
120: fucakine [] 2011/03/15(火) 23:40:20.97 ID:PE2R3RDO 日本のみなさん、頑張って! 日本の平安を祈ります。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/120
121: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 13:46:11.54 ID:LLZPLUas こんにちはですよ >>114さん、>>115さん、因果さん、>>119さん、fucakineさん、その他の皆さん こんなスレを気にかけて下さってありがとうございますよ 深くお礼を申し上げます 静かなお彼岸です 連絡の取れない親類や知り合いは、ただ通信手段が途切れているからだと信じてーですよ きっと多くの方が私と同じ気持ちでいらっしゃるかと思います 私は、被災地の皆さんに「頑張って下さい」とはとても言えねーです 何故って、皆さんは既に十分頑張っておられるから だから、せめて復興のお手伝いをさせて下さい ささやかな物資を送ることしか出来ませんが、どうか宜しくお願いします http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/121
122: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 13:51:03.70 ID:LLZPLUas まず今日は、因果さんのレスを勝手に解釈させて頂きますよ 私、はっきり言って ア ホ なので、読みも訳もスーパー誤解ですw どうぞガンガン突っ込んでやって下さいよ では>>116から参りましょう 扶桑の東を望まば 水天哀し 日は暗く寒し 雲は遠くを懐(つつ)みて動く 何ぞ堪えん 衆生 多いに浩難するを 白蒼 一夢 仙台を断つ 東日本を見れば 天地が一繋がりになっている 何と哀しいことだろう 暗い寒空の下 失われた故郷を覆うように 雲が遠く動いている どうして黙っていることが出来ようか こんなにたくさんの人々が水難に苦しめられている事を 轟々たる水煙を上げ 押し寄せる青波が 一瞬にして仙台を滅ぼしてしまったことを (辛卯の年 二月十日 哈爾濱において) http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/122
123: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 13:52:05.05 ID:LLZPLUas 続いては>>117 『行路難』 by李白 金樽の清酒 斗(と) 十千(じゅっせん) 玉盤の珍羞(ちんしゅう) 直(あたい) 万銭 盃を停(とど)め 箸(はし)を投じて 食らう能(あた)わず 剣を抜き 四顧(しこ)して 心 茫然 黄河を渡らんと欲すれども 冰(こおり) 川を塞(ふさ)ぎ 将(まさ)に太行(たいこう)に登らんとすれども 雪 天を暗くす 閑来(かんらい) 釣を垂れ 渓上に坐し 忽(たちま)ち復(ま)た舟に乗り 日辺(にっぺん)を夢む 行路 難(かた)し 行路 難し 岐路多し 今 安(いずく)にか在る 長風(ちょうふう) 波を破る 会(かなら)ず時有り 直(ただ)ちに雲帆(うんぱん)を挂(か)け 滄海(そうかい)を済(わた)らん http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/123
124: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 13:53:54.06 ID:LLZPLUas 訳:こんなん出ました〜 黄金の樽の中の酒は 一斗で一万銭 豪華な大皿に盛られた珍味も それに見合う高価なもの だが 私は酒を飲む気にも 箸を取る気にもなれず 何も食べる気がしない 意気に燃え 剣を振り上げたが 四方を見渡して茫然とした 黄河を渡ろうと思っても 氷が川を塞いでしまい さあ太行山に登ろうと思っても たちまち雪が空を暗く覆ってしまう 心静かに釣り糸を垂れようと 谷川の辺に座れば たちまち また舟に乗って 都を目指す自分の姿を夢想してしまうのだ ああ 人生はなんと ままならないものなのだろう 分かれ道がいっぱいあって 今の自分の居場所さえわからなくなる けれど 大風が波を左右に吹き分けるような時が いつか必ずやってくる その時こそ 直ちに舟に帆を掛けて 大海原を渡ってやろう http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/124
125: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 13:55:27.16 ID:LLZPLUas さて>>118と行きますよ 昨日所有の栄誉 今天遙かに 回憶遠し 辛苦 已に半生度過し 今夜 重(ま)た風雨に走入す 我は波の隨(まま)に浮沈するも能わず 親人の愛を摯(つか)まんと為(す)るのみ 再びの苦難 堅強を要し 只 期待の眼を神に為す 良く知らるるところ 若し夢に在り 就(すなわ)ち在るならば 天地の間に真の愛有りと 看よ 人生の豪邁は成敗にして 只 従頭の再来に過ぎず 昨日までの幸せは 今日はもう遠い昔の思い出話 辛いことばかり 今夜また嵐の中を駆けてくように 逆巻く波に翻弄される私 愛する人よ あなたの心を私に下さい 繰り返す苦しみに心が折れてしまいそう 神様 どうかお願い もし 夢で会えたら その通りにいられたら 世界でたった1つの真実の愛 人生はメリーゴーランド 何度だって最初からやり直せるわ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/125
126: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 14:10:32.57 ID:LLZPLUas 人様の落として下さったものばかりでは何なので、何か選ぼうとしたのですが、 ごめんなさい 選ぶことが出来ませんでした その代わりに、以前やりました『與蘇武詩 其一』を再度お届けしようと思います 被災された方々が一刻も早く平常の生活に戻られるますように http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/126
127: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 14:11:06.70 ID:LLZPLUas 『與蘇武詩 其一』 by李陵 良時 再びは至らず, 離別 須臾(しゅゆ)に在り 衢路(くろ)の側に屏営(へいえい)し 手を執(と)りて 野に踟躊(ちちゅう)す 雲の馳するを仰ぎ視るに 奄忽(えんこつ)として 互いに相い踰(こ) 風波に一たび所を失えば 各々 天の一隅に在り 長く 当(まさ)に此れ従り別るるべくも 且(しば)し 復(ま)た立ちて斯須(ししゅ)す 晨風の發するに因って 子を送るに 賤躯を以てせんと欲す http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/127
128: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/21(月) 14:11:52.62 ID:LLZPLUas (訳) 夢のような一時を 再び過ごす事は無いだろう 間もなく 別れの時が来る 人生の岐路に立つ今 心は大きく揺れ動く 君の手を取り 町外れまで見送りながら 心を横切るいろんな事を 思い悩んで 歩がはかどらない 当て所なくこの世を流離う人々は 浮雲が 互いに追い越し合うのにも似て 定めのまま 共に居場所を失った我々であったが 今や 別々の片隅へ別れようとしている この後は 相まみえる事も無いだろう そんな事を思うから 知らぬ間に足を止めてしまっている 朝風の勢いを借り 歩を早めるとしよう こんな 敵の中で生きているような賎しい私だが 心を込めて 君を見送りたいと思う http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/128
129: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/27(日) 17:16:03.18 ID:uufgghli こんばんはですよ、と言っても未だ明るいですがw お陰様で、生死を含め、少しづつ親類や知人の消息がわかり始めました ありがとうございます ご尽力下さっている方々に深く御礼申し上げます 今は通信がダメな所の皆様にも、それが復旧次第また笑って頂けるよう、今週も おバカな変訳をお届けしますよ さあ、参りましょうw http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/129
130: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/27(日) 17:16:41.96 ID:uufgghli 『小寒食舟中作』 by杜甫 佳辰(かしん)に 強いて飯すれば 食は猶お寒く 几に隠(よ)り 蕭条(しょうじょう)として*曷冠(かつかん)を帯ぶ 春水の船は 天上に坐するが如く 老年の 花は霧中に看るに似たり 娟々たる戯蝶(ぎちょう)は 閑幔(かんまん)を過ぎ 片々たる軽鴎(けいおう)は 急湍(きゅうたん)を下る 雲白く 山青きこと 万余里 愁え看る 直北は是れ長安 *曷:本当の字は曷+鳥です http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/130
131: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/27(日) 17:18:15.48 ID:uufgghli 変訳ですよ、エッヘン! めでたい日だからと 頑張って箸を付けてみたものの あまり食べる気にはなれず 隠者の冠を被ったまま 何やら寂しい気持ちで脇息にもたれていた 春の水に浮かぶ舟は さながら雲の上に座っているようで 年寄りの目には とりどりの花も 霧の中にあるようにぼんやり霞んで見える 艶やかな蝶がひらひら舞いながら 時の止まったようなこの舟を通り過ぎ 身軽なカモメは 勢いよく早瀬の上を飛んで行く 白い雲と青い山並が 何処までも果てしなく続いている 泣きそうな思いで遙かに望む真北 そここそが我が懐かしき故郷 長安なのだ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/131
132: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/03/27(日) 17:23:07.56 ID:uufgghli ちょいと豆知識♪ 中国では冬至後の105日目とその前後の合わせて3日間、竈に火を炊くことを憚り、 冷たいものを食べたところから、その時期を寒食と言いました 小寒食とはその最期の1日で、更に翌日、つまり冬至後の107日目が清明節に当たります http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/132
133: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/03(日) 08:35:15.54 ID:PmrnFZfE おはようございますよ ここ数日で急に桜の開花が始まりましたよ@大阪 花見など、と自粛される向きもおありでしょうが、桜はその年の天気と豊作を占う花です 特別にお目こぼし願いたいですよ 一日も早くいつもの日々が戻ることを願います 今日の詩はこれを http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/133
134: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/03(日) 08:35:46.08 ID:PmrnFZfE 『韋員外家花樹歌』 by岑参 今年(こんねん)の花は 去年に似て好し 去年の人は 今年(こんねん)に到りて老ゆ 始めて知る 人は老いて花に如かざるを 惜しむ可し 落花 君掃(はら)うこと莫(な)かれ 君が家の兄弟(けいてい) 当る可からず 列卿(れっけい) 御史(ぎょし) 尚書郎(しょうしょろう) 朝(ちょう)より回(かえ)れば 花底(かてい)に恒(つね)に客を会す 花は玉缸(ぎょくこう)を撲(う)って 春酒 香(かん)ばし http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/134
135: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/03(日) 08:36:33.44 ID:PmrnFZfE こんな風になりましたよ 今年の花は 去年と同じように美しい けれど 去年ここで花を見た人は 今年はひとつ年寄りになっている ああ そうか 年々老いて行く人は 繰り返し美しく咲く花には叶わないのだ (ひとつの命が咲いて終わって と思えば) 落ちた花さえ愛おしい だからもうしばらく そのままおいてやってはもらえまいか まあそんな世間と 君のご兄弟は全く無縁だね なにしろ列卿・御史・尚書郎と言った人々が揃っておられるのだから 皆さんが朝廷から戻られたら いつも優雅に花の下で お客を招いて宴を催される 舞い散る花が玉の酒甕に入り 春の酒がいっそう香り立っているそうじゃないか http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/135
136: motomasa [motomasa909@yahoo.co.jp ] 2011/04/05(火) 20:46:08.44 ID:v6Dmkm/t 「千葉揚州種 春深霸秀芳」王十朋の芍薬を題にした漢詩で北斎の浮世絵に書かれました。 現代語訳宜しくお願いします。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/136
137: 名無氏物語 [] 2011/04/06(水) 12:40:35.22 ID:uKMgDMy3 >>136 小町で答もらってるじゃんw http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/137
138: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/09(土) 21:53:37.47 ID:VVC1DDKH こんばんはですよ 急な気温上昇につれ、こちらは一気に桜が咲いてしまいましたよ 春ですねえ、まさしく こんな時は宴会が宜しいですよ 思い切り酒を飲み、楽しく過ごす 最高に良いですよ さあ、それでは今日の詩を http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/138
139: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/09(土) 21:54:07.40 ID:VVC1DDKH 『将進酒』 by李賀 瑠璃(るり)の鍾(さかづき) 琥珀(こはく) 濃し 小槽 酒 漓(したた)って 真珠の紅なり 竜を烹(に) 鳳を炮(あぶ)れば 玉脂(ぎょくし)泣き 羅屏(らへい) 繍幕(しゅうばく) 香風を囲む 竜笛(りゅううてき)を吹き *鼇鼓(だこ)を撃つ 皓歯(こうし) 歌い 細腰(さいよう) 舞う 況んや是れ青春 日は将に暮んとす 桃花 乱れ落ちて 紅雨の如し 君に勧む 終日 酩酊して酔え 酒は到らず 劉伶が墳上の土 *鼇:本当は大海亀を表わすこの字ではなく、敖の部分が口口の下に田と書き、ワニを表わす字です。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/139
140: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/09(土) 21:54:51.37 ID:VVC1DDKH や〜くデスw 透き通るガラスの盃 その中にはたっぷりと 琥珀色の酒 小さな酒船から滴る酒は 紅い真珠 竜を煮 鳳凰を焙れば ジュウジュウ音を立てる脂 薄絹の屏風と 刺繍された幕屋の内に 香ばしい匂いが立ち込める 伶人は 澄んだ音色の笛を高らかに吹き ワニ皮の太鼓を勇ましく打つ 麗人は 美しい歯を見せて歌い 艶めかしい細腰で優雅に舞う それだけでも素晴らしいのに 時は春 これ真っ盛り 日はまさに暮れかかろうとするところ 果てもなく降りしきる桃の花は まるで紅の雨 君に勧める 一日中気分良く 飲んで飲んで飲みまくり そして酔え あの劉伶でも 墓の下どころか その上の土にさえ酒はやって来ないのだから 劉伶:竹林七賢の一人で、大酒飲みとして有名。 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/140
141: 名無氏物語 [sage] 2011/04/11(月) 23:06:47.10 ID:LKYE/QLe 原発易老御難成 一寸光陰不可軽 未覚炉心臨界夢 改善誤用未修正 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/141
142: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/17(日) 12:36:59.18 ID:eWfd/xBv こんにちはですよ もうお昼間は“暖かい”を通り越して“暑い”ですよ? いったいコレは何やねん!?と聞きたくなってしまいますが、お陰でいろんな花が盛りを迎えて 眼を楽しませてくれますよ ここ大阪では、枝垂れ桜に里桜、射干(シャガ)が真っ盛りで、牡丹がもうそろそろという感じ それに合わせて、今日は久し振りに牡丹の詩を李白でお届けしましょう ヨロシクですよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/142
143: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/17(日) 12:37:38.59 ID:eWfd/xBv 『清平調詞 (三首)』 by李白 雲に衣裳を想い 花に容(かたち)を想う 春風 檻を拂(はろ)うて 露華(ろか) 濃(こま)やかなり 若(も)し 羣玉(ぐんぎょく)山頭に見るに非ずんば 会(かなら)ず 瑤台の月下に向(お)いて逢わん 一枝の紅艷(こうえん) 露 香りを凝らす 雲雨 巫山 枉(むな)しく断腸 借問す 漢宮 誰か似たるを得ん 可憐の飛燕 新粧に倚(よ)る 名花 傾国 両(ふた)つながら相い歓(よろこ)ぶ 長(とこし)えに 君王の笑いを帯びて看るを得たり 解釈す 春風 無限の恨み 沈香亭北 欄干に倚る 羣玉山:西王母の住むと云う仙山 瑤台:神仙の住まう土地 沈香亭:沈香(じんこう)という香木で作られた建物 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/143
144: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/17(日) 12:38:48.93 ID:eWfd/xBv やく〜♪ 綾なす雲は あの美しい人の衣裳のよう 盛りの花は まるであの美しい人のよう 上せる私を冷やかすように 春風が欄干を吹き渡り 濃(こま)かな夜露がきらきら輝いている あんなに美しい人には 羣玉山の辺りか 瑤台の月光の下でしか巡り会えないことだろう 枝先で鮮やかに咲く 紅牡丹 その高い香りが凍って露になり 花の上で煌いている 雲となり雨となる 巫山の神女の契りは 目覚めれば哀しい夢 だが ひとつ尋ねてみよう この宮中に あの牡丹に似た美しい人は居ますか 愛らしい趙飛燕が 装い新たに舞い降りたような人は 百花の王と 傾国の美女と どちらもが艶やかに咲き誇る いつまでも喜んでそれを見詰める天子 止むことなく生まれ出ずる 心悩ます思いを解きほぐし どこか遠くへやってしまうかのように 美しい人は 沈香亭の北 欄干に倚りかかり 牡丹の花を愛でている http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/144
145: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/24(日) 00:13:38.10 ID:1PoZSz2T こんばんはですよ 暑いと思っていたらまた寒くなったりして、衣替えするのも躊躇ってしまう此の頃ですが、 花は次々咲いて、小鳥のヒナの姿なども見られますよ そうそう、小鳥のヒナと言えばこんな話もありましたっけ 『昔、楊宝という子供が巣から落ちた黄雀のヒナを拾い、黄花を食べさせて養った。 そして大きく育った子雀が飛び立った夜、楊宝の夢に黄色い服の童子が現われ、 自分は西王母の使いで、君(楊宝)への恩返しに子孫を出世させてあげると言った。 やがて、その言葉の通りに楊宝の子孫は代々公卿となったという』 黄雀と言うのがどんな小鳥かわかりませんが、今日の詩はこの話に引っ掛けた詩ですよ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/145
146: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/24(日) 00:14:44.11 ID:1PoZSz2T 『孟門行』 by崔 黄雀 黄花を銜(ふく)み 翩翩(へんぺん)として 檐隙(えんげき)に傍(そ)う 本(もと) 君恩に報いんと擬(ぎ)す 如何(いか)んぞ 反って弾射す 金罍(きんらい)の美酒 満座の春 平原 才を愛して 衆賓(しゅうひん)多し 満堂 尽(ことごと)く 是れ忠義の士 何んぞ意(おも)わん 讒諛(ざんゆ)の人有るを得んとは 諛言(ゆげん)の反覆す 那(な)んぞ道(い)う可(べ)き 能(よ)く君が心をして 自ら保たざらしむ 北園 新たに栽(う)える 桃李の枝 根株(こんしゅ) 未だ固(かた)からざるに 何んぞ転移す 陰を成し 実を結ばば 君 自ら取れ 若(も)し 旁人(ぼうじん)に問うも 那んぞ知るを得ん http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/146
147: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/24(日) 00:15:51.64 ID:1PoZSz2T おおよそこんな感じでどうでしょうw 黄雀が 黄いろい花を銜(くわ)えながら ひらりひらり 軒端を掠めて飛んでいる あれは あなたの恩に報いようとしているのに どうして それを撃つような真似をするのか 黄金の酒甕にはなみなみと美酒 何処も彼処も一面の春 平原君は 有能の士を愛して 多くの賓客を集め 其処に居並ぶ人々は 全て彼に忠誠を誓った人々だった 考えもしなかった そんな中に 嘘吐きやおべっか使いが混じっているなんて そいつらの囁きが 繰り返し 主の耳に入るなら もはや弁解も無駄だろう しかも それがあなたの心を惑わせているとあれば なおさら 日当たりの悪い北の庭に 新しく植えられた桃や李(すもも) その根がしっかり育つ前に どうしてそれを植え替えようと思われるのか 木陰が出来る程にそれらが育ち 実を結んだなら あなたはご自分で収穫されるがよい 傍らにいる人に 実の不出来な訳を尋ねても その答えは決して得られまいが http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/147
148: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/30(土) 22:46:45.26 ID:EC4w01ax こんばんはですよ 今日は天気が良いと、何日も前から天気予報で言い続けていたので、そうなのかと 思って安心して出掛けたら何のこたぁない、しっかり曇りな1日でしたよ 私の友人なら、きっと言葉の最期に「ボケが」と付けたに違いねーですよ まあ、晩春から初夏にかけては雨が多いに決まっているのですが 今日の詩は雨上がりの朝を詠んだ詩をお送りしますよ さあ、どうぞ http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/148
149: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI [] 2011/04/30(土) 22:46:59.03 ID:EC4w01ax 『春日』 by秦観 一夕(いっせき)の軽雷(けいらい) 万糸(ばんし)落つ 霽光(せいこう) 瓦に浮かび 碧(みどり)参差(しんし)たり 情有る芍薬(しゃくやく)は 春涙(しゅんるい)を含み 力無き薔薇(そうび)は 曉(あかつき)の枝に臥す (訳w?) 一晩中 遠くで雷が鳴り 細かな雨が降っていたけれど 今朝は快晴 甍は輝き 緑は濃く浅く日に照り映える そんな朝 恋する芍薬は 愛しいひとを想って密かに涙し 愛を受けた薔薇は 朝 しどけなく枝先で眠っている http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/149
150: 名無氏物語 [sage] 2011/05/02(月) 21:22:49.28 ID:Tb4VvQsL >>149 俳句 http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1284864252/150
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