[過去ログ] 【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 (981レス)
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70: 2010/12/24(金)11:04 ID:oHNy8n2c(1/2) AAS
chūn mián bù jué xiǎo  
春 眠 不 觉 晓 ,
chù chù wén tí niǎo  
处 处 闻 啼 鸟 。
yè lái fēng yǔ shēng  
夜 来 风 雨 声 ,
huā luò zhī duō shǎo  
省1
71: 2010/12/24(金)11:05 ID:oHNy8n2c(2/2) AAS
七步诗

zhǔ dòu rán dòu qí  
煮 豆 燃 豆 萁 ,
lù chǐ yǐ wéi zhī  
漉 豉 以 为 汁 。
qí zài fǔ xià rán  
萁 在 釜 下 燃 ,
省6
72: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2010/12/26(日)14:39 ID:nJw8Qe9h(1/3) AAS
こんにちはですよ
早いもので、今日が本年最期の日曜日となりましたよ
みなさま、この1年間、こんなおバカなスレにお付き合い頂いて本当に有り難うございました
少々早いですが、一足先に仕舞わせて頂きますよ
どうか、誰方様もみな良いお年をお迎え下さい
また来年、お会い出来ることを楽しみにしております

それでは、本年最期の詩をどうぞ
73: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2010/12/26(日)14:40 ID:nJw8Qe9h(2/3) AAS
  贈従弟司庫員外*球  by王維

少年 事を識ること浅し
強いて学んで 名利(めいり)を干(もと)む
徒(いたず)らに聞く 躍馬(やくば)の年
人に出(い)づるの智無きに苦しむ
事に即(つ)く 豈(あ)に徒言(とげん)ならんや
官を累(かさ)ぬ 試みざるに非ず
省11
74: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2010/12/26(日)14:40 ID:nJw8Qe9h(3/3) AAS
やく:

若い頃は 考えが浅く
ひたすら勉強して 名誉と利益を得ようとした
出世するには43年有ればいいと 話には聞くけれど
人に抜きん出た才覚もなく 悩むばかりの日々だった
ただ 働くのは一生懸命働いた 嘘ではない
次々官職に就いたのだから 怠けていた訳ではないのだ
省10
75
(1): 2010/12/28(火)01:06 ID:fsnbftQd(1) AAS
井伏鱒二の訳なんか好きなんですが、
>>1さん影響とか受けてたりしますか?
76: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/03(月)11:17 ID:069w3J5s(1/3) AAS
あけましておめでとうございますよ
本年も相変わらずよろしくお願い致しますよ

初詣にちょいと遠くへ出掛けて、帰って来たら日本列島が冷え冷えで参りましたよ
お酒が買ってあって良かったですよ
なけりゃ今頃凍えてますよ

>>75
返事が遅くなって済まねーですよ
省9
77: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/03(月)11:18 ID:069w3J5s(2/3) AAS
  『飲中八仙歌』  by杜甫

知章が馬に騎(の)るは 船に乗るに似たり
眼花(がんか) 井に落ちて水底に眠る
汝陽は三斗にして 始めて天に朝し
道に麹車(きくしゃ)に逢えば 口に涎を流す
恨むらくは 封を移して酒泉に向かわざりしを
左相の日興(にっきょう) 万銭を費やす
省17
78: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/03(月)11:20 ID:069w3J5s(3/3) AAS
いつもながら、適当にやりましたよw

知章が馬に乗っていると 船上にいるように揺れている
眼が眩んで井戸に落ちても 水底でそのまま眠っているだろう
汝陽王は 三斗の酒を飲んでから やっと朝廷に出向くが
道中 麹を積んだ車に出会えば 涎をたらたら
酒の湧く泉がある所へ 任官したいと願っている
左相である李適之は 毎日の楽しみに大金を費やす
省16
79: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/08(土)23:56 ID:gA3NdrNt(1/3) AAS
こんばんはですよ
年明けからこちら、思い切りガクブルですよ
風邪の人がいらしたら、本当に大変だと思います

この季節、滅多に雪が積もらない大阪でも雪が降ったりしますよ
すると、雪国に暮らす人々から見れば笑い話のような小さな事故があちこちで起こります
雪に慣れていない所為なのですが、そんな所だからこそ降雪の大変さを思うより、
雪景色に憧れを持ってしまうのですね
省1
80: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/09(日)00:00 ID:gA3NdrNt(2/3) AAS
  『雪後書北台壁 其一』  by蘇東坡

黄昏 猶お雨の繊々たるを作す
夜 静かにして 風無く 勢い転(うた)た厳なり
但だ覚ゆ *衾綢(きんちゅう)の水を*溌(そそ)ぐが如し
知らず 庭院の已に塩を堆するを
五更の暁色 書幌(しょこう)に来たり
半月の寒声 画簷(がえん)に落つ
省4
81: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/09(日)00:02 ID:gA3NdrNt(3/3) AAS
こんな感じですかw

夕方 細々と降っていた雨は
夜には止み 風もおさまったが 代わりに寒さがひどく厳しくなった
寒い寒い 布団や夜着は冷水を浴びせられたみたい
しかし まさか 中庭に塩の山が出来ていようとは
夜明けの光が 書斎のカーテンに届き
半月の 寒さと嬉しさが綯い交ぜになった歓声が
省4
82
(2): 2011/01/10(月)14:03 ID:Kq7yPD8x(1/2) AAS
私にとって、詩の半分は音韻で、残りの半分は内容だ。
音とリズムに身をまかせる心地よさ。
その意味で、上の方で 音表記を載せられた方に敬意を表したい。
また、この点について学識高きルビーさんの見解を求めたい。
83: 82 2011/01/10(月)14:05 ID:Kq7yPD8x(2/2) AAS
訂正:×音表記→○ピンイン表記
84: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/16(日)13:48 ID:08iTD7FC(1/3) AAS
こんにちはですよ
今日は強烈に寒いですよ
さっきゴミ出しに行って帰って来たら、鼻の下に氷柱が下がってましたよ
ああ、他人様に目撃されねーで良かったですよ

>>82
>学識高きルビーさん
鼻から脳味噌吹いちゃいましたよ、まったくもう
省10
85: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/16(日)13:49 ID:08iTD7FC(2/3) AAS
  『宿温城望軍営』  by駱賓王

虜地 寒膠(かんこう)折れ
辺城 夜柝(やたく)聞こゆ
兵符(へいふ) 帝闕(ていけつ)に関し
天策 将軍を動かせり
塞 静かにして 胡笳(こか)撤(とお)り
沙 明らかにして 楚練(それん)分かる
省11
86: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/16(日)13:51 ID:08iTD7FC(3/3) AAS
(訳しながら、アンタ現場へ行ってねーでしょう?と突っ込んでしまいましたよw)

蛮族の住むこの辺りは 凍ったニカワが折れる程
そんな辺境の城に 夜回りの兵士が打つ拍子木の音が響く
朝議で討伐軍の出陣が決まり
それを預かる将と軍が遣わされた
静かな城の中を 寂しげな蛮族の笛の音が通り過ぎる
白く輝く砂と 兵たちの練り絹の軍服
省10
87: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/22(土)20:54 ID:RYabeLxh(1/3) AAS
こんばんはですよ
冬の夜空は美しいですが、夜明け前もなかなか美しいですよ
殊にこの数日は西の空の有明の月が見事でした
が、夜明け前と言えばやはり金星は外せませんね
まだ空が白みかける前の東の空に、くっきりはっきり輝いて
それはそれは美しいものですよ

今日は、そんな夜明けの空の描写から始まる詩をお届けしますよ
88: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/22(土)20:54 ID:RYabeLxh(2/3) AAS
  『早朝』  by王維

皎潔として 明星高く
蒼茫として 遠天 曙なり
槐霧(かいむ) 暗くして開かず
城鴉 鳴きて稍(ようや)く去る
始めて聞く 高閣の声
更衣の処を弁ずる莫し
省3
89
(1): ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/22(土)20:56 ID:RYabeLxh(3/3) AAS
これは朝廷へ出勤する官僚の姿をうたった詩だそうですよ

天高く 明けの明星が清らかに輝く頃
暗い夜空の彼方で 夜明けが始まる
槐の木を覆う霧は まだ深く立ち込めているが
城のカラス共は 朝の一啼きをして だんだん飛び立って行く
やっと 建物の辺りで人のざわめきが聞こえ始めたが
まごついて 休憩所が何処なのやら 聞くことすら出来ない
省2
90
(2): 2011/01/24(月)21:10 ID:nfoHsdKQ(1) AAS
>>89
すみませんが、まずはお題を出した方にいつ出勤されるのか尋ねてみて下さい
91: 2011/01/25(火)12:49 ID:5KMj8HZQ(1) AAS
>>90
>お題を出した方
誰それ?
92
(3): 2011/01/27(木)05:52 ID:pFcL/5mp(1) AAS
元は是れかな

 早朝
皎潔明星高
蒼茫遠天曙
槐霧暗不開
城鴉鳴稍去
始聞高閣声
省5
93: 2011/01/27(木)12:44 ID:puqMgqCq(1/2) AAS
>>92
94: 2011/01/27(木)12:51 ID:puqMgqCq(2/2) AAS
>>92
>原文書いてくれると有難い
それはしないと前スレでルビーさんが言ってたYo
95: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/30(日)18:44 ID:ewLqRbKL(1/3) AAS
こんばんはですよ
日本列島冷え冷え!ですが、立春まではもう少し
来週には春節祭ですよ
爆竹鳴らして、獅子舞が来て、熱々の水餃子を頂くですよ
傍らのお酒は関帝などが宜しいですw

あ、さてさて
>>90
省5
96: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/30(日)18:44 ID:ewLqRbKL(2/3) AAS
  『幽州新歳作』  by張説

去歳(きょさい)荊南(けいなん) 梅 雪に似たり
今年(こんねん)荊北(けいほく) 雪 梅の如し
共に知る 人事は何ぞ嘗(かつ)て定まらん
且(しばら)く喜ぶ 年華(ねんか)の去って復(ま)た来たるを
辺鎮(へんちん)の戍歌(じゅか) 夜を連(つら)ねて動き
京城(けいじょう)の燎火(りょうか) 明に徹して開く
省2
97: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/01/30(日)18:46 ID:ewLqRbKL(3/3) AAS
適当に、まあ

去年 荊南にいた頃は 舞い散る梅が雪に見えた
今年 荊北にいると 雪が梅のように降りしきる
人生 何が起きるかわからない とは誰でも知っているが
とりあえず 新玉の春の再訪を祝おう
この辺境の町では 夜通し 守備兵達の歌が聞こえるが
都では 宮廷の篝火が一晩中焚かれていることだろう
省1
98: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/06(日)17:38 ID:MX1Y+0Rt(1/4) AAS
こんばんはですよ
いやいや、立春に入った途端に3月なみのポカポカ陽気とは恐れ入りました
でもだがしかーし、油断は禁物ですよ皆様
これからは三寒四温、四日は暖かですが三日は寒いというアメムチ状態に突入!です
ちょうどそんなアメムチ状態の詩を見付けましたのでお届けしますよ

では、どうぞw
99: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/06(日)17:39 ID:MX1Y+0Rt(2/4) AAS
  『立春』  by杜甫

春日 春盤(しゅんばん) 生菜(せいさい)細やかなり
忽(たちま)ち憶う 両京(りょうけい) 全盛の時
盤(ばん) 高門より出でて 白玉(はくぎょく)を行(めぐ)り
菜 纎手より伝わりて 青糸を送る
巫峡(ふきょう)の寒江  那(なん)ぞ眼に対せんや
杜陵(とりょう)の遠客(えんかく) 悲しみに勝(た)えず
省2
100: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/06(日)17:41 ID:MX1Y+0Rt(3/4) AAS
立春の日 細かに切られた五色の野菜が 大皿に盛られている
それを見て 昔 洛陽や長安にいた頃の 華やかな日々を思い出した
祝いの皿は 富貴な家から あちこちの知り合いの元へ届けられ
菜はたちまち女性達の手で 青い糸のように 細く美しく刻まれていた
今は巫峡にいて 目に映る景色は 寒々とした川の流れだけ
都から 遠く杜陵に配されたことが 哀しくてたまらない
いつになれば私は都へ帰れるのか まったくわからない
省1
101: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/06(日)17:44 ID:MX1Y+0Rt(4/4) AAS
「ゴースト・プリンセス」ではありませんが、『生きてりゃいいことあるって』
と言ってあげたくなりますよ

あ、いいことと言えば来週は旅など行って来ようと思いますよ
いいお風呂に入りてーですよ、はい
102
(1): 2011/02/12(土)19:23 ID:Xe4bOXSA(1) AAS
このスレは勉強になるなあ
103: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/20(日)19:57 ID:ByGnBAxo(1/3) AAS
こんばんはですよ
もう雨水だと言うのにまだまだ寒いですよ
早く春一番が吹かねーかと思いますねえ

>>102
勉強だなんてとんでもねーです
楽しんで頂けたなら嬉しいですよ

あ、さてさて
省13
104: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/20(日)19:59 ID:ByGnBAxo(2/3) AAS
  『酌酒與裴迪』  by王維

酒を酌(く)んで君に與(あた)う 君 自ら寛(ゆる)うせよ
人情の翻覆(はんぷく) 波瀾(はらん)に似たり
白首の相知(そうち) 猶(なお)剣を按じ
朱門の先達 弾冠(だんかん)を笑う
草色 全く細雨を経て湿(うる)おい
花枝 動かんと欲して春風寒し
省2
105: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/20(日)20:00 ID:ByGnBAxo(3/3) AAS
こんな感じでどうでしょう

さあ 一杯やろう 気楽にくつろいでくれ
他人の気持ちがころころ変わるのは 寄せては返す波のようなもの
古馴染みの友同士さえ 裏切りの刀を何時抜こうかと謀っているし
先んじて出世した者達は 胸算用して冠の埃を払う連中を嗤ってる
雑草は ほんの僅かな雨さえ養分にしているのに
枝いっぱいの花のつぼみは 冷たい春風に縮こまったまま
省3
106
(1): 2011/02/26(土)13:01 ID:DbPck0az(1) AAS
去年今日此門中
人面桃花相映紅
人面不知何處去
桃花依舊笑春風
107: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/27(日)11:06 ID:luhjkuoI(1/3) AAS
こんにちはですよ
春の行事は目白押しですが、気温がどうも乱高下なものでワタワタしていますよ

>>106
いらっしゃいませ、その詩なら
 【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  2chスレ:kobun
こちらの75で『人面桃花』として取り上げてますのでヨロシク
省2
108: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/27(日)11:07 ID:luhjkuoI(2/3) AAS
  『重過聖女祠』  by李商隠

白石の巌扉(がんぴ) 碧蘚(へきせん) 滋(しげ)し
上清(じょうせい)より淪謫(りんたく)せられ 帰りを得ること遅し
一春 夢雨(むう) 常に瓦に飄(ひるがえ)り
尽日 霊風 旗に満ちず
萼緑華(がくりょくか) 来たるは 定むる所無く
杜蘭香(とらんこう) 去るは 未だ時を移さず
省5
109: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/02/27(日)11:08 ID:luhjkuoI(3/3) AAS
こんな感じでどうでしょう

白い岩の扉は すっかり緑の苔に覆われている
天界から流されて来た仙女がそこに ずっと帰れずにいるのだ
春中 幻のような霧雨が瓦を濡らしているが
終日吹く不思議な風は 旗を翻すには及ばない
萼緑華は何処からともなく現われ
杜蘭香は来てすぐ人界から去って行った
省2
110: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/06(日)11:36 ID:wbK3jNdS(1/2) AAS
こんにちはですよ
今日は啓蟄だというのに、まだまだ寒いですよ
それでも、この間の雛祭りの日よりはマシですが
あの日はあんまり寒くて、ちらし寿司を京都のように蒸し寿司に、桜鯛の焼き物は
ホイル鼓焼きに、ハマグリのお吸い物はあんかけにしましたですよ
それでも、折々の祝い事というのは楽しく、その際の人寄りも良いものですねえ
今日はその辺りの繋がりで、こんな詩をお届けしますよ
111: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/06(日)11:38 ID:wbK3jNdS(2/2) AAS
  『三日尋李九荘』  常建

雨は歇(や)む 楊林 東渡の頭(ほとり)
永和三日 軽舟を盪(うご)かす
故人 家は桃花の岸に在り
直ちに到らん 門前 渓水の流れ

訳も一緒にやっちゃいましょうw

雨上がり 楊柳の林の外れ 東の渡し場から
省3
112: 2011/03/07(月)21:41 ID:VA/bvR2Q(1) AAS
門外漢ですがさっそく外部リンク:www.google.co.jp
でみると最後の行など微妙に違うもんですね。
113: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/12(土)15:29 ID:35U7iJZz(1) AAS
こんにちはですよ

昨日から日本中が、殊に東北・関東方面が酷いことになっています
被災された方々が一刻も早く安全を確保されることを願います
また、不幸にして命を落とされた方々のご冥福をお祈り致します

申し訳ねーですが、諸般の事情により今週は詩をお届けすることが出来ません
どうか悪しからずご了承下さい
114
(1): 2011/03/12(土)23:59 ID:D0KM4iL4(1) AAS
ルビーさんこんばんは。東京は今も時々少し揺れます。
微弱地震が多すぎて、連日船酔いのようなアタマグラグラの状態で過ごしています。
次回のうpを楽しみにしています。
115
(1): 2011/03/13(日)23:17 ID:8xQ0VCYa(1) AAS
被災者を励ますような、ゴリッとした漢詩は無いものでしょうかね。。。
116
(2): 因果 2011/03/14(月)15:00 ID:DuWR4ryE(1/3) AAS
扶桑東望水天哀,
暗日寒雲動遠懷。
何堪眾生多浩難,
白蒼一夢斷仙台。
辛卯二月初十于哈爾濱
117
(1): 因果 2011/03/14(月)15:20 ID:DuWR4ryE(2/3) AAS
《行路难》
作者:李白
金樽清酒斗十千,玉盘珍馐直万钱。
停杯投箸不能食,拔剑四顾心茫然。
欲渡黄河冰塞川,将登太行雪暗天。
闲来垂钓坐溪上,忽复乘舟梦日边。
行路难,行路难,多歧路,今安在。
省1
118
(2): 因果 2011/03/14(月)15:29 ID:DuWR4ryE(3/3) AAS
昨日所有之榮譽,今天遙遠之回憶。
to115
辛苦已度過半生,今夜重走入風雨。
我不能隨波浮沉,為了摯愛之親人。
再苦難也要堅強,只爲期待之眼神。
良知若在夢就在,天地之間有真愛。
看成敗人生豪邁,只不過從頭再來。
119
(1): 2011/03/15(火)12:59 ID:CxsHys1b(1) AAS
>>116>>118 誰か日本語にして下さいm(__)m
120: fucakine 2011/03/15(火)23:40 ID:PE2R3RDO(1) AAS
日本のみなさん、頑張って!
日本の平安を祈ります。
121: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)13:46 ID:LLZPLUas(1/8) AAS
こんにちはですよ
>>114さん、>>115さん、因果さん、>>119さん、fucakineさん、その他の皆さん
こんなスレを気にかけて下さってありがとうございますよ
深くお礼を申し上げます

静かなお彼岸です
連絡の取れない親類や知り合いは、ただ通信手段が途切れているからだと信じてーですよ
きっと多くの方が私と同じ気持ちでいらっしゃるかと思います
省4
122: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)13:51 ID:LLZPLUas(2/8) AAS
まず今日は、因果さんのレスを勝手に解釈させて頂きますよ
私、はっきり言って ア ホ なので、読みも訳もスーパー誤解ですw
どうぞガンガン突っ込んでやって下さいよ

では>>116から参りましょう

扶桑の東を望まば 水天哀し
日は暗く寒し 雲は遠くを懐(つつ)みて動く
何ぞ堪えん 衆生 多いに浩難するを
省7
123: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)13:52 ID:LLZPLUas(3/8) AAS
続いては>>117

  『行路難』  by李白

金樽の清酒 斗(と) 十千(じゅっせん)
玉盤の珍羞(ちんしゅう) 直(あたい) 万銭
盃を停(とど)め 箸(はし)を投じて 食らう能(あた)わず
剣を抜き 四顧(しこ)して 心 茫然
黄河を渡らんと欲すれども 冰(こおり) 川を塞(ふさ)ぎ
省7
124: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)13:53 ID:LLZPLUas(4/8) AAS
訳:こんなん出ました〜

黄金の樽の中の酒は 一斗で一万銭
豪華な大皿に盛られた珍味も それに見合う高価なもの
だが 私は酒を飲む気にも 箸を取る気にもなれず 何も食べる気がしない
意気に燃え 剣を振り上げたが 四方を見渡して茫然とした
黄河を渡ろうと思っても 氷が川を塞いでしまい
さあ太行山に登ろうと思っても たちまち雪が空を暗く覆ってしまう
省6
125: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)13:55 ID:LLZPLUas(5/8) AAS
さて>>118と行きますよ

昨日所有の栄誉 今天遙かに 回憶遠し
辛苦 已に半生度過し 今夜 重(ま)た風雨に走入す
我は波の隨(まま)に浮沈するも能わず
親人の愛を摯(つか)まんと為(す)るのみ
再びの苦難 堅強を要し 只 期待の眼を神に為す
良く知らるるところ 若し夢に在り 就(すなわ)ち在るならば
省11
126: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)14:10 ID:LLZPLUas(6/8) AAS
人様の落として下さったものばかりでは何なので、何か選ぼうとしたのですが、
ごめんなさい
選ぶことが出来ませんでした

その代わりに、以前やりました『與蘇武詩 其一』を再度お届けしようと思います
被災された方々が一刻も早く平常の生活に戻られるますように
127: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)14:11 ID:LLZPLUas(7/8) AAS
   『與蘇武詩 其一』  by李陵

良時 再びは至らず,
離別 須臾(しゅゆ)に在り
衢路(くろ)の側に屏営(へいえい)し
手を執(と)りて 野に踟躊(ちちゅう)す
雲の馳するを仰ぎ視るに
奄忽(えんこつ)として 互いに相い踰(こ)
省6
128: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/21(月)14:11 ID:LLZPLUas(8/8) AAS
(訳)

夢のような一時を 再び過ごす事は無いだろう
間もなく 別れの時が来る
人生の岐路に立つ今 心は大きく揺れ動く
君の手を取り 町外れまで見送りながら
心を横切るいろんな事を 思い悩んで 歩がはかどらない
当て所なくこの世を流離う人々は
省8
129: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/27(日)17:16 ID:uufgghli(1/4) AAS
こんばんはですよ、と言っても未だ明るいですがw

お陰様で、生死を含め、少しづつ親類や知人の消息がわかり始めました
ありがとうございます
ご尽力下さっている方々に深く御礼申し上げます

今は通信がダメな所の皆様にも、それが復旧次第また笑って頂けるよう、今週も
おバカな変訳をお届けしますよ
さあ、参りましょうw
130: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/27(日)17:16 ID:uufgghli(2/4) AAS
  『小寒食舟中作』  by杜甫

佳辰(かしん)に 強いて飯すれば 食は猶お寒く
几に隠(よ)り 蕭条(しょうじょう)として*曷冠(かつかん)を帯ぶ
春水の船は 天上に坐するが如く
老年の 花は霧中に看るに似たり
娟々たる戯蝶(ぎちょう)は 閑幔(かんまん)を過ぎ
片々たる軽鴎(けいおう)は 急湍(きゅうたん)を下る
省3
131: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/27(日)17:18 ID:uufgghli(3/4) AAS
変訳ですよ、エッヘン!

めでたい日だからと 頑張って箸を付けてみたものの あまり食べる気にはなれず
隠者の冠を被ったまま 何やら寂しい気持ちで脇息にもたれていた
春の水に浮かぶ舟は さながら雲の上に座っているようで
年寄りの目には とりどりの花も 霧の中にあるようにぼんやり霞んで見える
艶やかな蝶がひらひら舞いながら 時の止まったようなこの舟を通り過ぎ
身軽なカモメは 勢いよく早瀬の上を飛んで行く
省2
132: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/03/27(日)17:23 ID:uufgghli(4/4) AAS
ちょいと豆知識♪

中国では冬至後の105日目とその前後の合わせて3日間、竈に火を炊くことを憚り、
冷たいものを食べたところから、その時期を寒食と言いました
小寒食とはその最期の1日で、更に翌日、つまり冬至後の107日目が清明節に当たります
133: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/03(日)08:35 ID:PmrnFZfE(1/3) AAS
おはようございますよ
ここ数日で急に桜の開花が始まりましたよ@大阪
花見など、と自粛される向きもおありでしょうが、桜はその年の天気と豊作を占う花です
特別にお目こぼし願いたいですよ

一日も早くいつもの日々が戻ることを願います

今日の詩はこれを
134: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/03(日)08:35 ID:PmrnFZfE(2/3) AAS
  『韋員外家花樹歌』  by岑参

今年(こんねん)の花は 去年に似て好し
去年の人は 今年(こんねん)に到りて老ゆ
始めて知る 人は老いて花に如かざるを
惜しむ可し 落花 君掃(はら)うこと莫(な)かれ
君が家の兄弟(けいてい) 当る可からず
列卿(れっけい) 御史(ぎょし) 尚書郎(しょうしょろう)
省2
135: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/03(日)08:36 ID:PmrnFZfE(3/3) AAS
こんな風になりましたよ

今年の花は 去年と同じように美しい
けれど 去年ここで花を見た人は 今年はひとつ年寄りになっている
ああ そうか
年々老いて行く人は 繰り返し美しく咲く花には叶わないのだ
(ひとつの命が咲いて終わって と思えば)
落ちた花さえ愛おしい
省5
136
(1): motomasa [motomasa909@yahoo.co.jp ] 2011/04/05(火)20:46 ID:v6Dmkm/t(1) AAS
「千葉揚州種 春深霸秀芳」王十朋の芍薬を題にした漢詩で北斎の浮世絵に書かれました。
現代語訳宜しくお願いします。
137: 2011/04/06(水)12:40 ID:uKMgDMy3(1) AAS
>>136
小町で答もらってるじゃんw
138: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/09(土)21:53 ID:VVC1DDKH(1/3) AAS
こんばんはですよ
急な気温上昇につれ、こちらは一気に桜が咲いてしまいましたよ
春ですねえ、まさしく
こんな時は宴会が宜しいですよ
思い切り酒を飲み、楽しく過ごす
最高に良いですよ

さあ、それでは今日の詩を
139: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/09(土)21:54 ID:VVC1DDKH(2/3) AAS
  『将進酒』  by李賀

瑠璃(るり)の鍾(さかづき)
琥珀(こはく) 濃し
小槽 酒 漓(したた)って 真珠の紅なり
竜を烹(に) 鳳を炮(あぶ)れば 玉脂(ぎょくし)泣き
羅屏(らへい) 繍幕(しゅうばく) 香風を囲む
竜笛(りゅううてき)を吹き
省8
140: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/09(土)21:54 ID:VVC1DDKH(3/3) AAS
や〜くデスw

透き通るガラスの盃
その中にはたっぷりと 琥珀色の酒
小さな酒船から滴る酒は 紅い真珠
竜を煮 鳳凰を焙れば ジュウジュウ音を立てる脂
薄絹の屏風と 刺繍された幕屋の内に 香ばしい匂いが立ち込める
伶人は 澄んだ音色の笛を高らかに吹き ワニ皮の太鼓を勇ましく打つ
省8
141: 2011/04/11(月)23:06 ID:LKYE/QLe(1) AAS
原発易老御難成
一寸光陰不可軽
未覚炉心臨界夢
改善誤用未修正
142: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/17(日)12:36 ID:eWfd/xBv(1/3) AAS
こんにちはですよ
もうお昼間は“暖かい”を通り越して“暑い”ですよ?
いったいコレは何やねん!?と聞きたくなってしまいますが、お陰でいろんな花が盛りを迎えて
眼を楽しませてくれますよ
ここ大阪では、枝垂れ桜に里桜、射干(シャガ)が真っ盛りで、牡丹がもうそろそろという感じ

それに合わせて、今日は久し振りに牡丹の詩を李白でお届けしましょう
ヨロシクですよ
143: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/17(日)12:37 ID:eWfd/xBv(2/3) AAS
  『清平調詞 (三首)』  by李白

雲に衣裳を想い 花に容(かたち)を想う
春風 檻を拂(はろ)うて 露華(ろか) 濃(こま)やかなり
若(も)し 羣玉(ぐんぎょく)山頭に見るに非ずんば
会(かなら)ず 瑤台の月下に向(お)いて逢わん

一枝の紅艷(こうえん) 露 香りを凝らす
雲雨 巫山 枉(むな)しく断腸
省9
144: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/17(日)12:38 ID:eWfd/xBv(3/3) AAS
やく〜♪

綾なす雲は あの美しい人の衣裳のよう
盛りの花は まるであの美しい人のよう
上せる私を冷やかすように 春風が欄干を吹き渡り
濃(こま)かな夜露がきらきら輝いている
あんなに美しい人には 羣玉山の辺りか
瑤台の月光の下でしか巡り会えないことだろう
省11
145: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/24(日)00:13 ID:1PoZSz2T(1/3) AAS
こんばんはですよ
暑いと思っていたらまた寒くなったりして、衣替えするのも躊躇ってしまう此の頃ですが、
花は次々咲いて、小鳥のヒナの姿なども見られますよ
そうそう、小鳥のヒナと言えばこんな話もありましたっけ
 『昔、楊宝という子供が巣から落ちた黄雀のヒナを拾い、黄花を食べさせて養った。
  そして大きく育った子雀が飛び立った夜、楊宝の夢に黄色い服の童子が現われ、
  自分は西王母の使いで、君(楊宝)への恩返しに子孫を出世させてあげると言った。
省2
146: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/24(日)00:14 ID:1PoZSz2T(2/3) AAS
  『孟門行』  by崔

黄雀 黄花を銜(ふく)み
翩翩(へんぺん)として 檐隙(えんげき)に傍(そ)う
本(もと) 君恩に報いんと擬(ぎ)す
如何(いか)んぞ 反って弾射す
金罍(きんらい)の美酒 満座の春
平原 才を愛して 衆賓(しゅうひん)多し
省8
147: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/24(日)00:15 ID:1PoZSz2T(3/3) AAS
おおよそこんな感じでどうでしょうw

黄雀が 黄いろい花を銜(くわ)えながら ひらりひらり 軒端を掠めて飛んでいる
あれは あなたの恩に報いようとしているのに
どうして それを撃つような真似をするのか
黄金の酒甕にはなみなみと美酒 何処も彼処も一面の春
平原君は 有能の士を愛して 多くの賓客を集め
其処に居並ぶ人々は 全て彼に忠誠を誓った人々だった
省7
148: ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/30(土)22:46 ID:EC4w01ax(1/2) AAS
こんばんはですよ
今日は天気が良いと、何日も前から天気予報で言い続けていたので、そうなのかと
思って安心して出掛けたら何のこたぁない、しっかり曇りな1日でしたよ
私の友人なら、きっと言葉の最期に「ボケが」と付けたに違いねーですよ
まあ、晩春から初夏にかけては雨が多いに決まっているのですが

今日の詩は雨上がりの朝を詠んだ詩をお送りしますよ
さあ、どうぞ
149
(1): ルビー・D ◆T7sXN1iIiI 2011/04/30(土)22:46 ID:EC4w01ax(2/2) AAS
  『春日』  by秦観

一夕(いっせき)の軽雷(けいらい) 万糸(ばんし)落つ
霽光(せいこう) 瓦に浮かび 碧(みどり)参差(しんし)たり
情有る芍薬(しゃくやく)は 春涙(しゅんるい)を含み
力無き薔薇(そうび)は 曉(あかつき)の枝に臥す

(訳w?)
一晩中 遠くで雷が鳴り 細かな雨が降っていたけれど
省4
150: 2011/05/02(月)21:22 ID:Tb4VvQsL(1) AAS
>>149
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