[過去ログ] アトリエロSS・part2.5 (955レス)
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249: くそみそテクニック(8/9) 03/04/24 18:38 ID:XrbOXqWI(8/10) AAS
ヒョイ!
「あっ…」
ドウッ
「こんどは僕の番だろ?」
「ああっ!!」
省5
250: くそみそテクニック(9/9) 03/04/24 18:39 ID:XrbOXqWI(9/10) AAS
「なんだって? こんどはウンコォ?
お前 僕をバキュームカーとまちがえてんじゃねえのか!?」
「え、し、しーましェーン!!」
「しょうがないなあ、いいよ、いいよ
俺が栓しといてやるからこのまま出そうよ
クソまみれでやりまくるのもいいかもしれないしね!」
「え―――っ!?」
省5
251: くそみそテクニック(あとがき) 03/04/24 18:40 ID:XrbOXqWI(10/10) AAS
コピーネタだ・・・鬱だ氏脳
252: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
253: 03/04/25 17:49 ID:96JUvc7V(1) AAS
かきやーさんのクリスタ小説の続き書いてみた。
そして軽く10分後・・・
「助けて、開放して…」
「残念だが、貴様は氏ぬまで開放しねェぜ・・・シュルツェの娘だからよぉ・・・」
「もちろん、そこの女もな・・・」
「さあ・・・今度は死姦だ・・・」
「覚悟しな、今すぐ肉奴隷にしてやるよ・・・」
省10
254: 03/04/27 18:59 ID:lwN6/x5d(1) AAS
age
255: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
256: 03/04/29 20:50 ID:V/asGTFx(1) AAS
ひとがいないあげ
257: 175 03/05/01 00:27 ID:QKmQ11HW(1/22) AAS
短くまとめる文才がないので、今までのも相当でしたが
今回さらにどえらく長いです。多分20レスぐらい使います。
しかもあまりエロくなかったり。
それでも書くし。
258: 175 03/05/01 00:27 ID:QKmQ11HW(2/22) AAS
カスターニェとザールブルグを結ぶ街道。エリーのザールブルグへの帰途、護衛として
雇われたルーウェンは盗賊と切り結びながら逃げていた。
相手はすでにあと二人にまで減っていたが、ルーウェンもそれ相応のダメージを
負っていた。もう一人の護衛であるはずのマリーが、忘れ物を取りに行くといって
戻ったまま、まだ追いついてこないことがもどかしい。2人で行くのは危険だと、
ルーウェンは反対したのだが帰り道だから大丈夫とエリーに押し切られた結果が
今の事態だ。
省7
259: 175 03/05/01 00:28 ID:QKmQ11HW(3/22) AAS
が直後、エリーは突然何もないところで転び、路肩の斜面を転がり落ちた。
勢いをつけて踏み出していたのと、たまったダメージのために、一瞬ルーウェンの
反応が遅れる。
その隙を盗賊は見逃さなかった。盗賊の方が一瞬早く、路肩を滑り降りてエリーを
とらえる。
「きゃあああぁっ」
「エリー!」
省8
260: 175 03/05/01 00:29 ID:QKmQ11HW(4/22) AAS
どうやっても反撃に出る目がないと判断して剣を捨てたルーウェンにもう一人の
盗賊が近づき、抜け目無く警戒しながらも鎧を外してめぼしいアイテムを取った後、
彼を荒縄で縛り上げ、猿轡をかませる。
殺されることを覚悟していたルーウェンはいぶかしく思いながらも、この状態を
打開する方法をひたすら考えながらなりゆきを慎重に見守る。
「さてと、お嬢ちゃん…これがどういうことかわかってるよなァ?」
盗賊はエリーの腕と首に押し当てていた刃を離す。あまり手入れが良くないらしく、
省8
261: 175 03/05/01 00:34 ID:QKmQ11HW(5/22) AAS
「…自分でできます! だから、彼を離して!!」
エリーは叫んだ。
「それにはまずおめえが言うことを聞くかどうかだなァ」
エリーは震える手で身につけた物を外し、その場に積み上げる。
自分の判断ミス、そして失敗でルーウェンの命を危険にさらしていることで
エリーの頭はいっぱいで、他のことは考えられない。
下着姿になったエリーに盗賊はさらに命じる。
省8
262: 175 03/05/01 00:35 ID:QKmQ11HW(6/22) AAS
「いやあっ!!!」エリーはルーウェンのことも忘れてしゃにむに抵抗するが、
難なくそこらの木にくくり付けられてしまう。男はこういったことには慣れている
ようで、巧みに”やりやすく”エリーを固定する。
「おい、こっちのはもう片づけてもいいかよ?」
もうひとりの男がルーウェンに突きつけた刃をじりじりと動かす。
「わかってんだろ、こっちが済んでからだ。俺は恋人の前で女を犯るってのが
イイんだからよ」
省9
263: 175 03/05/01 00:36 ID:QKmQ11HW(7/22) AAS
「よーく見とけよ、お前もおっ立てたら今生の名残にお裾分けぐらいしてもらえる
かもしれネエぜ!!」ルーウェンについた方の盗賊が彼の頬をべちべちと
軽侮するように軽く叩きながら言った。
ルーウェンは盗賊の言葉などはなから聞く気はなく、歯を食いしばり、目を閉ざして
いたが、耳をふさぐことだけはできなかった。
盗賊は、男のことより早く自分も女にありつきたい思いで一杯だったので、
それ以上彼に無理強いしてまで見せようとはしなかった。
省8
264(1): 175 03/05/01 00:37 ID:QKmQ11HW(8/22) AAS
「こいつぁ上物だ。なるべくお前も傷つけんなよ、こいつら大して金は持っちゃ
いなかったがこりゃ高く売れるぜ!!」
男はそこをくじりまくり、エリーの体が自分自身を守るために愛液を流し始めるのを
待った。すぐにも女を引き裂き、めちゃくちゃに壊したい残虐な欲望を未来の
金のために我慢する。
やがてエリーの体は彼女の心を裏切り、ぴちゃぴちゃと水音を立て始める。
「へへ…こいつ、感じてやがる…感度もばっちりってわけだ」
省6
265: 175 03/05/01 00:38 ID:QKmQ11HW(9/22) AAS
が、突然、ごつっと鈍い音がして、エリーの上から男の姿が消えた。
エリーにのしかかっていた男は何の予告もなく殴り飛ばされた。
男が倒れたあたりに、すでにもう一人の男ものびていた。
「な…お前、どうやって…」今しもエリーを犯そうとしていた男は信じられないものを
見る目でルーウェンを見た。
すかさず全身で怒りを叩きつけるような女の声が響いた。
「メガフラムッッ!!!」その声に続いてまばゆい光が辺りを包み込み、激烈な爆発が
省1
266: 175 03/05/01 00:39 ID:QKmQ11HW(10/22) AAS
「エルフィール! けがはない?」
マリーがエリーに走り寄り、彼女の口から布きれを取り出し、拘束をほどく。
「なんとか…」エリーは咳き込みながら答える。
服が無事だったのは幸いだった。縛られていたため手がしびれた様子で、服を着込む
手つきがたどたどしいエリーをマリーが手伝う。
「こわかった…」エリーは震えていた。
「もう大丈夫だよ、エルフィール!」マリーはエリーの震える体を母親のように
省5
267: 175 03/05/01 00:40 ID:QKmQ11HW(11/22) AAS
ルーウェンもその様子を遠巻きに見守っていて、不審に感じた。
「ごめんなさい…なんか、私、変…ですね」
エリーはマリーの体に腕を回して体をすり寄せていた自分に気づいて、体を離して
自分を抱きしめた。
「なんか…胸が…苦しくて…でも、大丈夫です…」
そう告げるエリーの声は熱っぽかった。
ぱっとエリーの額に手を当てたマリーはすぐに手を放し、考えながら言った。
省8
268: 175 03/05/01 00:41 ID:QKmQ11HW(12/22) AAS
マリーは頭を抱えた。
「まあ、あたしもやったことあるけどさ…」苦々しげに言う。
「マリーはその時はどうした? どうすりゃ治るんだ?」
ルーウェンはマリーを問いつめる。マリーはエリーの方に答えを言う。
「あたしは解毒薬使ってもらった。エルフィール、持ってる?」
エリーは首を振る。
「じゃあ睡眠薬は? 眠っちゃえば、朝には治ると思うけど」
省7
269: 175 03/05/01 00:42 ID:QKmQ11HW(13/22) AAS
「どっちも持ってない…ってわけか…」
「まあ一晩したら治るわよ、たぶん。今日は眠れなくてつらいだろうけど。あとは
そーねー、あそこに大きな木があるでしょ、あの根方のあたりにちょっとした泉が
あるの。そこで水浴びでもしたら少しは楽になるかも…それでなくてもあんな目に
あっちゃって水浴びはしたいでしょうし」
「じゃあ決まりだ、そこまで行くぞ、マリー」
「勘弁してよ〜。あたしもう動けないよ」
省7
270: 175 03/05/01 00:43 ID:QKmQ11HW(14/22) AAS
「…さすがに二人は無理だなぁ」ルーウェンは動けそうにないエリーを見やる。
「だよね。ふわぁ…じゃ、あたしはここで姿消して寝てるから、後はルーウェン
よろしく〜」
あくび混じりに言い捨てて、すぐにマリーの姿はルーウェンの視界から消えた。
マリーは宣言通りさっさと寝入ってしまったらしかった。
ルーウェンは肩をすくめてエリーに話しかけた。「仕方がない、二人で行こう」
「…いえ、いいです…私、大丈、夫、です…」エリーは体を支配する疼きと
省10
271: 175 03/05/01 00:44 ID:QKmQ11HW(15/22) AAS
ほどなく、マリーに聞いた泉に到着し、ルーウェンはエリーを降ろす。
「俺はあの木のあたりで周りを見張ってるからさ、終わったら声かけてくれ」
エリーはこくん、とうなずいた。
しばらくして。薄暗かった辺りが完全に暗くなった頃になって、ルーウェンは
不安になってきた。
(遅すぎやしないか?)
立つこともやっとの状態だったエリーを一人で置いてきたことは果たして
省5
272: 175 03/05/01 00:45 ID:QKmQ11HW(16/22) AAS
「おいまさか、溺れてるんじゃないだろうな?」不安をうち消したくて、大声で
呼びながらルーウェンはエリーの姿を探す。
と、エリーの裸体は死人のように水面に浮かんでいる、ように見えた。
「! エリー!!」一瞬息をのんだルーウェンは走り寄り、服のままざぶざぶと
水を蹴たてて泉に踏み込む。近づいてみると意外に浅いところに横たわっていた
だけだったが、明らかに様子がおかしかったのでルーウェンはエリーを抱き起こした。
「…だれ…?」エリーの目はうつろだった。見れば…ルーウェンは見たくはなかったが…彼女の両手は秘所に置かれ…自分を慰めていた…。
省5
273: 175 03/05/01 00:47 ID:QKmQ11HW(17/22) AAS
羞恥のためでなく強すぎる欲望のために彼女の手は震え、ルーウェンの鎧や衣服を
はぎ取ろうとしては失敗を重ねる。
「はやく…たすけ、て…」男の腕の中にいてさえ求める物が与えられないことに
絶望したように、エリーの手は再び自分を慰める。
ルーウェンはその手を払いのけて、彼女を強く抱きしめた。エリーの手は彼の
背中に回る。こうしていれば、もう彼女はあさましいことをしなくて済む。
そのまま抱き上げて岸辺に運び、軽く体を拭いてやる。
省7
274: 175 03/05/01 00:49 ID:QKmQ11HW(18/22) AAS
エリーは彼の衣服をすべてはぎ取ることはあきらめ、あちこち中途半端に脱がそうと
したままほったらかして局部だけを露出させると、彼のモノを口に含んだ。
異常なほどの熱心さで彼のモノに奉仕するエリーの白い体が夜の中でうごめく。
直接的な刺激を送り込まれて、彼のモノは彼の意志に関わりなく勃起する。
ある程度の硬度を得るとすぐに、エリーは彼の上にまたがり、腰を沈める。
自ら乳房をもてあそび、秘所に手を添え…みだらな姿で彼の上を上下し、
あられもない声をあげてよがる。
省6
275: 175 03/05/01 00:52 ID:QKmQ11HW(19/22) AAS
このままでもエリーを汚さないことにはならないうえに、彼女の苦しみは
むしろいや増していることに気づかされ、ルーウェンは意を決する。
彼女の体を支え、彼女を下から突き上げる。白い頼りない乳房にくちづけ、背筋を
掃くように撫でる。やっと、自分の動きによるものでない快楽を得て、彼女の声は
甘くせつない響きをまして高まっていく。
ルーウェンは先ほどまでの彼女の動きで自分の限界が思ったより近くに迫ってきて
しまっていることを悟って、必死にこらえながら彼女を責めることに集中する。
省9
276: 175 03/05/01 00:53 ID:QKmQ11HW(20/22) AAS
抗えぬ快楽の波が去り呼吸が整うとすぐに、ルーウェンは自分の身支度もそこそこに、
まずエリーの顔と体を拭き清め、覚えている限り元通りに衣服を整えてやった。
それから自分も体を清める。
(意識を取り戻したとき、夢でも見たと思ってくれれば…その方が、エリーには
いいだろう…)
彼女が正気に戻れるのかどうかさえ心のどこかで危ぶみながら、ルーウェンは
祈るような思いと共に、一見安らかに眠るエリーを抱えてマリーがいるはずの場所に
省2
277: 175 03/05/01 00:54 ID:QKmQ11HW(21/22) AAS
「マルローネさーん、早く早く〜」今日も周りをきょろきょろしながら旅をする
エリーは、一人でしょっちゅう街道から外れてしまう。
「エルフィールぅ…勘弁してよぉー、ほんっとにあたし、疲れてんのよぉ?」
「だってだって、これ見てくださいよ! 見たことない植物ですよ!!」
「え! 本当?」マリーも途端に目を輝かせて走ってゆく。
自分の腕とマリーの爆弾があれば大抵のことは切り抜けられるので、
ルーウェンは周囲を警戒しながらも、エリーがふらふらすることは止めなかった。
省6
278: 175 03/05/01 00:57 ID:QKmQ11HW(22/22) AAS
長すぎる。そしてあらゆるものがご都合主義。
保守と言い張るには資源使いすぎとは知りつつも…。
279(2): 03/05/01 01:47 ID:DRE7UWYv(1) AAS
(・∀・)ウヒョス!!
お疲れでした。
べつだん長いとは思わなかったですけど、
エリーが初めてだったのかは気になったり(w
280(1): 03/05/01 06:16 ID:1jMnbIRu(1) AAS
資源はこういうためにあるのです。
175たん、乙〜。ルーウェンの使い方はこうか、こうなのか・・・。
ルーウェンかっこよかったです。
>279
エリーは初めてではないよ(w エロ部分だけ読まないようにね(笑)
ということで前の設定が続いてエリーたん総受けってことでよろしいか>175氏
281: 279 03/05/01 10:50 ID:VLxqBiT/(1) AAS
失礼、全く読み落としていました。
本当に申し訳なかったです。
282: 03/05/04 22:21 ID:XJ3ky6sR(1) AAS
だれもいないのかな?
みんなGWでお出かけ?
283: 03/05/04 22:44 ID:oqO1QBVU(1) AAS
こんな三連休で海外SARSでどこへお出かけしろと。
(居るって意味)
284: 03/05/05 07:13 ID:2xlIBjHA(1) AAS
リリータンの読みたい。
285: 175 03/05/05 14:41 ID:T1lnpkR3(1/20) AAS
おっしゃる通りエリーたん総受けでした。>>280さん
実は勝手に176からシリーズ化してたが、ばれたところで最終回。
ザールブルグでもあと2人はカラますつもりだったんだが
あとはクスリとレイープの繰り返しなのでヤメ。
前の方でルーエリ陵辱物希望されてた方がいたのでルーエリは
ああなったのだが、最後まで犯ってないという半端な出来。
ルーウェンの扱い自体もかなり自分が不満なので、
省3
286: 175 03/05/05 14:42 ID:T1lnpkR3(2/20) AAS
ダグエリエンド
依頼品の調合を終えて、一息ついたエリーの工房のドアを叩く音がした。
木鶏の告げるその名を確かめ…エリーは一呼吸置いて、ドアの向こうに
声をかけた。ここしばらく、会っていなかった人に。
「…開いてます」
パタン。後ろ手にドアを閉めながら、男は低い声でエリーに話しかけた。
「…いつもながら、不用心じゃネエか?」
省5
287: 175 03/05/05 14:43 ID:T1lnpkR3(3/20) AAS
あれから…ケントニスへ向かう船上での一件があってから、二人がまともに
顔を合わせるのは久しぶりだった。
あの後、ダグラスは前夜の記憶があやふやなままエリーとケンカになり、その場で
解雇されてケンカ別れのままザールブルグに戻ってきてしまっていた。
が、彼は彼なりにその後、ケンカになった理由を思い返し…そして船上での一件も、
今はほぼ思い出していた。
今エリーが自分と目を合わせようとしない理由は、ダグラスにも想像はできた。
省4
288: 175 03/05/05 14:44 ID:T1lnpkR3(4/20) AAS
また来客が来て邪魔が入る前にここに来た目的をすませようと、
ダグラスは切り出した。
「あの、船でのことだけどな、すまなかった。許して欲しいなんてムシのいい
ことは言わねえが、俺がお前のこと好きだってのは本当のことだってことだけは
信じて欲しい…」
エリーは黙っていた。
「あの街で別れちまった時は勢いでこう…ひどいことも言ったが、あの時も
省9
289: 175 03/05/05 14:45 ID:T1lnpkR3(5/20) AAS
エリーが彼の顔を見に城門に現れなかったこと、飛翔亭で会っても
半ば逃げるように帰ってしまったこと、そして今現に目を合わせようと
しないこと…全ては、彼を許せずにいるという答えを指していることに、
彼も苦しんではいた。
そしてエリーは、黙りこくったままだった。考えにふけっているような
顔をしたエリーと、言い切ったまま次の言葉が思いつかないダグラスの間に
張りつめた沈黙の時が流れる。
省8
290: 175 03/05/05 14:46 ID:T1lnpkR3(6/20) AAS
「お前の客が来てるんだろ? …いいのか?」
「…いいの。気が散るなら、上に行って話そうか」
エリーはダグラスを手真似でどかせてドアに歩み寄り、聞きなれたノックの音に
一瞬思いをはせる。
それでもゆっくりと静かにドアの内鍵を閉めたエリーは2階に向かう。
ダグラスはとまどいながらもエリーの言うがままにその後に従う。
エリーはテーブルに着き、ダグラスにも椅子を勧めたが、ダグラスはエリーの
省7
291: 175 03/05/05 14:46 ID:T1lnpkR3(7/20) AAS
「あれからいろいろ、本当にいろいろあって…私、わかったよ。ダグラスは
あの日まで、ずっとずっと我慢してきてくれてたんだって」
「そんなの…当然のことだ、ほめられるようなことじゃネエ!」
ダグラスは激しくかぶりを振った。
「ううん。私って…うっかりしすぎというか、隙がありすぎだから…当然、なんて
言葉では済まされないぐらい、ダグラスは我慢してくれてたと思う。
だから…おあいこかな、って思って」
省8
292: 175 03/05/05 14:47 ID:T1lnpkR3(8/20) AAS
彼はかたく目を閉じ、時間を戻せたなら、と願った。
エリーのこんな悲しい顔なんかダグラスは見たくなかった。こと恋に関してはまるで
尻尾をつかませないエリーをずっとそばで見ているだけだった時も苦しかったが、
今の苦しみに比べれば、そしてエリーに与えてしまった苦しみに比べれば
いかほどでもなかった…なぜ自分の思いだけをエリーに押しつけてしまったのかと、
彼は心底自分に腹立っていた。
「お前が俺の顔を見たくネエってんなら、俺は騎士団もやめてこの街を出るから…。
省1
293: 175 03/05/05 14:48 ID:T1lnpkR3(9/20) AAS
その言葉を聞いた瞬間。エリーの心のなかで、何かがカチリと音を立てて動きだす。
騎士団をやめて、この街を出る…。それは、ダグラスが夢をあきらめるということ。
彼のその言葉を聞いて、エリーの心に彼と二人で眺めたあの海が、その時胸を
埋めていた思いが、潮の香りと共に鮮やかによみがえる。
そしてあの夜からどこか麻痺したままだったエリーの心の時計が動き出す。
突然エリーはダグラスの腕をほどいて勢いをつけて立ち上がった。
「だめ…ダグラス、そんなの、だめ…!」
省8
294: 175 03/05/05 14:48 ID:T1lnpkR3(10/20) AAS
「あんなことがあったのはつらかったけど、ダグラスは謝りにきてくれた。
私の気持ちも考えてくれた…」
ダグラスの背中に頬を寄せて、エリーはささやく。
「私のこと好きって言ってくれたけど私まだ答えてなかったね…。
私もね、ダグラスのこと好きだった…今のダグラスになら、また好きって言えるよ…」
悔悟の念にとらわれていたダグラスの心に、その言葉はゆっくりとしみ通っていく。
おそるおそる、彼は顔をあげて、エリーを振り向く。
省6
295: 175 03/05/05 14:49 ID:T1lnpkR3(11/20) AAS
「エリー!」考えるより先に、ダグラスの体は動く。
彼はエリーを抱きしめ、その唇を奪っていた。エリーはおずおずと応える。
くちづけを交わすうちに彼の熱はどんどんと昂ぶっていき、さらに次の段階へと
進んでいきそうになってダグラスはふと(これじゃ前の時と同じじゃねえか!)と
気づいて体ごと勢いよく唇をもぎ離した。
「す、すまねエ…俺、また…」意味もなくダグラスは口をぬぐった。
「いいよ、やめなくて」エリーは意味ありげな瞳でダグラスを見つめた。
省4
296: 175 03/05/05 14:50 ID:T1lnpkR3(12/20) AAS
ダグラスは一瞬エリーを力一杯抱きしめそうになって、エリーの体を壊して
しまいそうな自分にすぐ気づいて、彼に出来る限りそっとエリーを抱きしめた。
「…今度は、優しくするから、よ…」
柄でもない言葉を言って、顔を赤らめる。意外に幼く見える照れ顔を見てエリーは
くすっと笑ってしまう。
「いいよ、ダグラスはダグラスのままで」
「そういうわけにゃ、いかねえだろ…」言いかけるダグラスの唇をエリーがふさぐ。
省6
297: 175 03/05/05 14:51 ID:T1lnpkR3(13/20) AAS
ダグラスの少しあやふやな記憶の中で、あの時のエリーはいつも泣いていた。
それを思い出すたび、ダグラスは悔悟の念に襲われながらもその都度劣情に悩まされ、
結局いつも眠れなくなっては自己嫌悪に陥るような行為をしていた。
が、今目の前にいるエリーは、彼の存在を受け入れ、頬を紅潮させて恥じらいに
目をうるませている。
そんなエリーを見て、冷静でいられる彼ではなかった。
自分がまだ服を着たままであることも忘れて、エリーの体に触れていく。
省9
298: 175 03/05/05 14:51 ID:T1lnpkR3(14/20) AAS
ダグラスは彼女の秘所へと手を伸ばす。
触れた指先で、エリーのそこがすでに熱くなり始めていることを感じて、
彼の欲望はますます高まっていく。
エリーの反応を確かめながらそこを指先で何度もなぞる。
彼の指のわずかな動きにもエリーは反応し、彼女の奥からは充分すぎるほどに
愛液が湧きだす。
くっ、とダグラスは指先を軽くエリーの秘裂に潜り込ませる。
省7
299: 175 03/05/05 14:52 ID:T1lnpkR3(15/20) AAS
すがりつかれて初めて、ダグラスはまだ自分が服を着ていたことに気づく。
客観的な目で見ればまたも無理に犯しているような光景であることに思い至って、
ダグラスは自分が恥ずかしくなり、あせりを隠そうともせずに急いで邪魔な服を
脱ぎ捨てる。
まるっきりムードはぶちこわしだが、エリーにはそんな彼が愛しかった。
向き直ったダグラスは照れ隠しのようにエリーにキスをする。
エリーは彼のキスに精一杯応えようとするが、すぐにダグラスの熱の方が上回って、
省6
300: 175 03/05/05 14:53 ID:T1lnpkR3(16/20) AAS
すぐにもめちゃくちゃにしてしまいたい凶暴な欲望の存在を感じながら、ダグラスは
エリーに苦痛を与えないことを優先して、ゆっくりと動き出す。
「ふぅ…は…あ、あぁ…」エリーの表情は苦悶するようにゆがむが、その声は
明らかに昂ぶる。
エリーのどんな反応も見逃すまいとしながら、ダグラスはゆったりとした動きを
繰り返す。その動きにさえエリーはぐいぐいと頂点に向かって押し上げられ、
あまりに早く果てが見えて来てしまった彼女は、あえぐばかりの息の下から
省11
301: 175 03/05/05 14:54 ID:T1lnpkR3(17/20) AAS
普段こういう場面でない時にはひとり突っ走るダグラスが今日は冷静で、そんな
ダグラスに達しているところを見られてしまってエリーは恥ずかしくて涙がにじんだ。
何でこんな時だけ冷静なのよ? とエリーはダグラスをなじりたいほどだった。
ダグラスはダグラスで必死に自分を抑えていたのだが。
エリーのその瞳を見てダグラスは、彼女にまだ余裕があることを半ばは確信、
半ば期待して、再び腰を使い始める。
はたしてエリーは再び彼の動きに敏感に反応を見せる。
省8
302: 175 03/05/05 14:55 ID:T1lnpkR3(18/20) AAS
「や…あ、ダグラス…も、もう…っ」エリーが彼に限界の訪れを告げようとする。
恥じらいのためでなく、悦楽のために彼女の目から涙がこぼれる。
その涙にダグラスは、また突っ走りすぎている自分を感じて彼女を抱きしめて
キスをする。だが、もう彼の体は欲望を解放することに向かってしまっていて
動きを止めることはできなくて、抱きしめたまま彼女の中で幾度も幾度も
突き上げるように動いてしまう…。
「…っ、アあああっ…!!」
省4
303: 175 03/05/05 14:56 ID:T1lnpkR3(19/20) AAS
どっと押し寄せる疲労に一瞬彼は体をエリーの上に投げ出し、すぐにエリーの体を
思いやってその横に横たわる。
荒かった息が整い、全身を包んでいた汗がひいてきた頃、天井を見たまま、
ダグラスはエリーにつぶやく。
「…なあ、武闘大会、応援しに来てくれるか…?」
「もちろん。…あ、でも…」
「何だ?」
省7
304: 175 03/05/05 14:57 ID:T1lnpkR3(20/20) AAS
ラブとエロ、ヘタレがどちらも追えばご都合になるしかない。
不自然とわかっちゃいてもやっちまったもんはしょうがない…。
最後エリー寝てるけど夜なのか昼なのかは考えてない。
ダグラスは多分非番なんだろう。言い訳すればするほどご都合。
次回、ノルエリエンド書くです。ダグエリエンドとは分岐。
305: 03/05/05 15:23 ID:K8SO3I5w(1) AAS
ダグエリエンド乙かれー。次は何描くぅ?
306: 03/05/05 15:23 ID:G3u/EmtS(1) AAS
外部リンク[htm]:www.eonet.ne.jp
外部リンク[htm]:www.benricgi.com
外部リンク:www.my-nikki.com
307: 03/05/05 15:34 ID:9rU9d/xG(1) AAS
ヴェル、リリ ウル、リリ 番外でヴェル、メイド、リリ ゲマ、リリ希望。
308: 03/05/06 00:26 ID:ZNZ09tHm(1) AAS
>175さん
むちゃむちゃイイ!
最後までしっかり読ませてもらった感に満足です。
分岐ノルエリエンドも待ってます
309: 175 03/05/07 22:18 ID:LBDbdL+N(1/27) AAS
待っててくれる人がいるうちにノルエリエンド前後編行くです。
176からの流れだがダグエリエンドとは分岐で、ダグエリエンドは
なかったものとしての話。
勝手に前後編、しかも前編はここでupすべき内容になってないが、
後編も一気にupするのでご勘弁のほど。
310: 175 03/05/07 22:19 ID:LBDbdL+N(2/27) AAS
ノルエリエンド・前編
カスターニェから戻ってはきたものの、いくつか受けっぱなしだった依頼を
キャンセルされ、落ち込みながらも新しい調合に挑戦していたエリーだったが、
すでに何度も何度も失敗を繰り返してしまっていた。
くたくたに疲労しきった頃、妖精さんが友達を呼びたいと言い出したので、
自分の休みもかねて、とエリーは快諾したのだが…。
妖精さんに工房を占拠されてしまって、寝ることもできなくなってしまったエリーは
省7
311: 175 03/05/07 22:19 ID:LBDbdL+N(3/27) AAS
が、気づかぬうちにノルディスの服の裾をエリーがつかんでいたため
引っ張られたかたちとなって、ノルディスは立ち止まり振り返った。
「あ、起こしちゃったかい? ごめん。でもすぐ出てくから…」
ノルディスは動揺して早口になりながら、服にかかったエリーの手をほどいた。
ほどかれた手を力無く落としたエリーは天井を見たままつぶやいた。
「いいよ、しても」
別に今更あと一人男性経験が加わったところでもう何も変わりはしないし、
省10
312: 175 03/05/07 22:20 ID:LBDbdL+N(4/27) AAS
「アイゼル? 今は彼女の話はしてないだろう?」
「だってアイゼルから聞いたよ、工房を持ったら手伝ってくれるって言ってたって」
「それは確かに言ったけど、好きとか何とかいうことじゃないし、
アイゼルからもそういう文脈で言われたわけじゃないよ。
…そうじゃなくてさ、どうして、もうどうなったっていいなんて言うんだい?」
半身を起こしたエリーとは逆にノルディスはベッドサイドに椅子を引き寄せ、
浅く腰掛けてゆっくり話す姿勢になる。その彼からエリーは目をそらした。
省11
313: 175 03/05/07 22:21 ID:LBDbdL+N(5/27) AAS
「なんか…やっぱり私、ここじゃ眠れないみたい。せっかく泊めてくれるって
言ってくれたのに、ごめんね。朝までどっかそのへんうろうろしてることにするよ」
エリーは足元にあったブーツに足を入れ、立ち上がろうとした。
その肩をノルディスがひきとどめる。
「だめだよエリー、こんな時間に出歩いちゃあぶないって」
「放っておいてよ。もう私のことは構わないで」
エリーはノルディスと目を合わせていたくなくて体ごと顔をそむける。
省8
314: 175 03/05/07 22:22 ID:LBDbdL+N(6/27) AAS
エリーは目を伏せた。彼女が誘っても何もしようとしない彼にとっての好き、
という言葉の意味あいが測りきれなくて、エリーは戸惑った。
肩と唇に残された感触からじわりとせつないような暖かいような感情が
呼び起こされることを自分でも不思議に思いながら、エリーはぼんやりとつぶやく。
「ありがと…」
「とにかく今日は眠ること! とても疲れてるみたいだから」
患者にでも言い聞かせるようにきっぱりと、ノルディスはエリーに命じる。
省10
315: 175 03/05/07 22:22 ID:LBDbdL+N(7/27) AAS
ノルディスはエリーの上掛けを肩までひきあげ、彼女の髪をなでた。
「そうだ、眠れないなら睡眠薬のストックあるけど使うかい?」
「ううん、いらない…。けど、本当に、いいの?」
エリーは上掛けから腕を出してノルディスの手に触れる。
「睡眠薬? 僕は試したことないけどまあまあの評価はもらってるよ?」
ノルディスは触れてきたエリーの指に自分の指をからめた。
その行動と言葉の大きなギャップにエリーは内心ため息をつく。
省11
316: 175 03/05/07 22:23 ID:LBDbdL+N(8/27) AAS
エリーが目を覚ますともうノルディスはいなかった。
それもそうだ、カーテンごしに差し込む光の加減からすると
すでに昼近いようだった。
(ん…妖精さんたち、帰ってくれたかなぁ…?)
ゆっくりとのびをして起き上がる。
主のいないノルディスの部屋が珍しくてしばらくベッドに腰掛けてぼんやりする。
(そういえば、男の人と一緒の部屋でこんなにゆっくり寝たの初めてかも…)
省10
317: 175 03/05/07 22:24 ID:LBDbdL+N(9/27) AAS
「でも顔色が良くなってよかった。そうだ、軽く食べるもの買ってきたところ
だけど一緒に食べるかい?」
ノルディスは抱えていた紙袋の中身をテーブルに並べながら言った。
「それってノルディスのお昼ご飯でしょ? イイよ、私は」
胸の高さで両手を振って断るエリーの様子をノルディスは横目で見て、
もう一度勧める。
「少し買いすぎちゃったし、僕の調合品でよければ他にも食べ物のストックが
省10
318: 175 03/05/07 22:25 ID:LBDbdL+N(10/27) AAS
ノルエリエンド後編
さっそく補習をしようということになったエリーとノルディスだったが、
エリーは本もペンも何も持ってきていなかったので、待っててもらうよりは
工房に一緒に行こうと言い出したのはエリーだった。
が…。エリーの工房に招き入れられたノルディスは絶句した。
彼がそこに入るのはかなり久しぶりのことだった。床が見えないほどに
散らばった紙、何かの踏み台にしたとしか思えない参考書の山、
省7
319: 175 03/05/07 22:26 ID:LBDbdL+N(11/27) AAS
まだ呆然と立ち尽くしているノルディスに少しプライドを傷つけられながらも、
エリーは次の手を考えた。
「じゃ、2階に行こう! 2階ならちゃんときれいにしてるから!」
エリーは強引にノルディスの手をつかんで2階に続く階段を登った。
「2階なんてあったんだ…」ノルディスはおとなしくついていったが、
その部屋に通されてまた驚いて立ちすくんだ。
ノルディスの手を握ったままエリーはカーテンを開けて部屋に光を入れた。
省12
320: 175 03/05/07 22:26 ID:LBDbdL+N(12/27) AAS
「ごめん。ここじゃ余計落ち着けないってこと。とにかく1階の方に戻ろうか」
ノルディスはうながすようにエリーの肩を軽くたたいたが、エリーは動かなかった。
「……ここに人を入れたのは、ノルディスが初めてだよ」
エリーはノルディスの顔を見ないまま硬い声で言い、そして続けた。
「私があんまり危なっかしいから…ノルディスは放っておけないって、思って
くれてるだけ? ならどうして好きとか言ったりするの? 私を試してるの?」
「試してなんか…」ノルディスは言いかけたが、エリーは彼に背中を向けたまま
省8
321: 175 03/05/07 22:27 ID:LBDbdL+N(13/27) AAS
ノルディスは彼女を傷つけたことをさとり、慎重に言葉を選ぶ。
「エリー…からかってなんかいないよ。昨日も言ったけれど、僕は君のことが
好きだ、友人として以上に、一人の女性として」
ノルディスはエリーの横にまわりこみ、テーブルにおかれたエリーの両手をとる。
「まだ君の気持ちはきいてないけど、ゆうべ君の方からキスしてくれたから…
ちょっと調子に乗りすぎちゃったね、ごめん」
エリーは彼が試していると言うが、彼にとっては全く逆にしか思えないものの、
省8
322: 175 03/05/07 22:28 ID:LBDbdL+N(14/27) AAS
パッとノルディスはエリーの手を離し、階段に向かおうとする。
問いの答えとまるで裏腹なそのノルディスの態度に、エリーはますます不安になる。
「いや」
エリーは置いていかれる子供のようにノルディスの腕をつかまえた。
「エリー?」
「だって…このままじゃまた、聞き間違いか何かかと思っちゃいそうで…」
ノルディスは微笑んだ。
省8
323: 175 03/05/07 22:29 ID:LBDbdL+N(15/27) AAS
エリーはためらわずうなずいた。が、なぜか声がどうしても出ない。
誰よりも、その言葉を言わなければそれ以上は決して踏み込まないような
彼だからこそエリーは自身を任せたくて、そして彼の体に、その肌の下を流れる
熱い血潮の存在に触れたいのに…、のどに何かが詰まっているように声が出ない。
どうしてなのかわからなくて、エリーはただノルディスの瞳を見つめる。
今エリーの瞳に映るノルディスは、入学したての頃より少し背は高くなった
ようだけれど、その優しい瞳は全く以前のままで…そのまなざしをうけとめる
省12
324: 175 03/05/07 22:29 ID:LBDbdL+N(16/27) AAS
顔を覆ったままエリーは、しゃくりあげながら答える。
「…ごめんね」
泣かせてしまったのに謝られてノルディスはますます混乱する。
「何、が?」
エリーは答えない。
その沈黙が恐ろしくなってノルディスは言葉を継ぐ。
「僕が、無理強いしたせいなのかい? だったら、もう気にしなくていい。
省7
325: 175 03/05/07 22:30 ID:LBDbdL+N(17/27) AAS
エリーはノルディスの胸に顔を埋めて泣きじゃくる。
「ごめんね。ごめんね…!」
「エリー、初めてか初めてじゃないかなんて大したことじゃないよ。
何も恥じることはない」
本当のところは、ずっと見ていたのに誰かに先を越された自分に
ちょっと腹立たしくはあったが、それを言うべき時ではないことを
知っているノルディスは子供をあやすようにエリーの背をたたいた。
省7
326: 175 03/05/07 22:31 ID:LBDbdL+N(18/27) AAS
「エリー」ノルディスはハンカチをとり出してエリーの頬をぬぐう。
それでも次から次から湧きだしてくる涙に、口づける。
「僕の気持ちは変わらないよ。どうして君がそんな風に思うように
なったのかは今はきかないけど…何も恥じることはないと思う。
僕は君を信じてる。君は今も、男は信じられないかい?」
ノルディスのくちづけがくすぐったくて、どきどきして…そのせいで
やっと涙がおさまってきたエリーは悲しげにかぶりを振った。
省14
327: 175 03/05/07 22:31 ID:LBDbdL+N(19/27) AAS
「エリー」呼びかけながらノルディスはそのまま唇を重ねる。
もう悲しい言葉を言わせたくなくて、彼女の呼吸を奪う。
ノルディスの舌はエリーの唇に割りこみ、歯列をなぞり、舌にからみつく。
エリーは体を走り抜ける甘いしびれに力を奪われ、立っていることも
難しくなって必死でノルディスにしがみつく。
いつもの服の下に隠されたほっそりとした体のラインを確かめるように
撫でながら、エリーの呼吸の乱れを聞くノルディスの中に欲望が湧き上がる。
省4
328: 175 03/05/07 22:32 ID:LBDbdL+N(20/27) AAS
ノルディスは自分も服を取り払って、エリーの裸身を全身で抱きしめる。
しばらくの間、何もせずにただ抱きしめて、それからノルディスは口を開く。
「僕を信じて、エリー」
そしてエリーの体を探るように愛撫する。エリーが何か言いそうになるたび、
その唇を唇でふさぐ。声を封じられてエリーは甘い吐息ばかりをもらす。
白い細い指も、薄い肩も、なだらかな曲線を持つ背中も、鎖骨の浮いた胸元も、
小ぶりなまろい乳房も、健康なはりつめた脚にも、ノルディスの手が触れるたび
省9
329: 175 03/05/07 22:33 ID:LBDbdL+N(21/27) AAS
ノルディスの唇に封じられていた声を取り戻したエリーは、せつないあえぎばかり
をもらしながらも訴える。
「あ…私…恥ずかしい、よ…」自分の体がいつになく敏感になっていることを
自覚して、体の芯から熱いものがこみあげてもうとめどなく流れ出して
しまっていることを感じて、エリーはどこかに隠れてしまいたい気持ちだった。
「恥ずかしがることはないよ」ノルディスはともすれば逃げるような
動きをするエリーの体を巧みに御して逃がさない。
省13
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