[過去ログ] アトリエロSS・part2.5 (955レス)
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293: 175 03/05/05 14:48 ID:T1lnpkR3(9/20) AAS
その言葉を聞いた瞬間。エリーの心のなかで、何かがカチリと音を立てて動きだす。
騎士団をやめて、この街を出る…。それは、ダグラスが夢をあきらめるということ。
彼のその言葉を聞いて、エリーの心に彼と二人で眺めたあの海が、その時胸を
埋めていた思いが、潮の香りと共に鮮やかによみがえる。
そしてあの夜からどこか麻痺したままだったエリーの心の時計が動き出す。
突然エリーはダグラスの腕をほどいて勢いをつけて立ち上がった。
「だめ…ダグラス、そんなの、だめ…!」
省8
294: 175 03/05/05 14:48 ID:T1lnpkR3(10/20) AAS
「あんなことがあったのはつらかったけど、ダグラスは謝りにきてくれた。
私の気持ちも考えてくれた…」
ダグラスの背中に頬を寄せて、エリーはささやく。
「私のこと好きって言ってくれたけど私まだ答えてなかったね…。
私もね、ダグラスのこと好きだった…今のダグラスになら、また好きって言えるよ…」
悔悟の念にとらわれていたダグラスの心に、その言葉はゆっくりとしみ通っていく。
おそるおそる、彼は顔をあげて、エリーを振り向く。
省6
295: 175 03/05/05 14:49 ID:T1lnpkR3(11/20) AAS
「エリー!」考えるより先に、ダグラスの体は動く。
彼はエリーを抱きしめ、その唇を奪っていた。エリーはおずおずと応える。
くちづけを交わすうちに彼の熱はどんどんと昂ぶっていき、さらに次の段階へと
進んでいきそうになってダグラスはふと(これじゃ前の時と同じじゃねえか!)と
気づいて体ごと勢いよく唇をもぎ離した。
「す、すまねエ…俺、また…」意味もなくダグラスは口をぬぐった。
「いいよ、やめなくて」エリーは意味ありげな瞳でダグラスを見つめた。
省4
296: 175 03/05/05 14:50 ID:T1lnpkR3(12/20) AAS
ダグラスは一瞬エリーを力一杯抱きしめそうになって、エリーの体を壊して
しまいそうな自分にすぐ気づいて、彼に出来る限りそっとエリーを抱きしめた。
「…今度は、優しくするから、よ…」
柄でもない言葉を言って、顔を赤らめる。意外に幼く見える照れ顔を見てエリーは
くすっと笑ってしまう。
「いいよ、ダグラスはダグラスのままで」
「そういうわけにゃ、いかねえだろ…」言いかけるダグラスの唇をエリーがふさぐ。
省6
297: 175 03/05/05 14:51 ID:T1lnpkR3(13/20) AAS
ダグラスの少しあやふやな記憶の中で、あの時のエリーはいつも泣いていた。
それを思い出すたび、ダグラスは悔悟の念に襲われながらもその都度劣情に悩まされ、
結局いつも眠れなくなっては自己嫌悪に陥るような行為をしていた。
が、今目の前にいるエリーは、彼の存在を受け入れ、頬を紅潮させて恥じらいに
目をうるませている。
そんなエリーを見て、冷静でいられる彼ではなかった。
自分がまだ服を着たままであることも忘れて、エリーの体に触れていく。
省9
298: 175 03/05/05 14:51 ID:T1lnpkR3(14/20) AAS
ダグラスは彼女の秘所へと手を伸ばす。
触れた指先で、エリーのそこがすでに熱くなり始めていることを感じて、
彼の欲望はますます高まっていく。
エリーの反応を確かめながらそこを指先で何度もなぞる。
彼の指のわずかな動きにもエリーは反応し、彼女の奥からは充分すぎるほどに
愛液が湧きだす。
くっ、とダグラスは指先を軽くエリーの秘裂に潜り込ませる。
省7
299: 175 03/05/05 14:52 ID:T1lnpkR3(15/20) AAS
すがりつかれて初めて、ダグラスはまだ自分が服を着ていたことに気づく。
客観的な目で見ればまたも無理に犯しているような光景であることに思い至って、
ダグラスは自分が恥ずかしくなり、あせりを隠そうともせずに急いで邪魔な服を
脱ぎ捨てる。
まるっきりムードはぶちこわしだが、エリーにはそんな彼が愛しかった。
向き直ったダグラスは照れ隠しのようにエリーにキスをする。
エリーは彼のキスに精一杯応えようとするが、すぐにダグラスの熱の方が上回って、
省6
300: 175 03/05/05 14:53 ID:T1lnpkR3(16/20) AAS
すぐにもめちゃくちゃにしてしまいたい凶暴な欲望の存在を感じながら、ダグラスは
エリーに苦痛を与えないことを優先して、ゆっくりと動き出す。
「ふぅ…は…あ、あぁ…」エリーの表情は苦悶するようにゆがむが、その声は
明らかに昂ぶる。
エリーのどんな反応も見逃すまいとしながら、ダグラスはゆったりとした動きを
繰り返す。その動きにさえエリーはぐいぐいと頂点に向かって押し上げられ、
あまりに早く果てが見えて来てしまった彼女は、あえぐばかりの息の下から
省11
301: 175 03/05/05 14:54 ID:T1lnpkR3(17/20) AAS
普段こういう場面でない時にはひとり突っ走るダグラスが今日は冷静で、そんな
ダグラスに達しているところを見られてしまってエリーは恥ずかしくて涙がにじんだ。
何でこんな時だけ冷静なのよ? とエリーはダグラスをなじりたいほどだった。
ダグラスはダグラスで必死に自分を抑えていたのだが。
エリーのその瞳を見てダグラスは、彼女にまだ余裕があることを半ばは確信、
半ば期待して、再び腰を使い始める。
はたしてエリーは再び彼の動きに敏感に反応を見せる。
省8
302: 175 03/05/05 14:55 ID:T1lnpkR3(18/20) AAS
「や…あ、ダグラス…も、もう…っ」エリーが彼に限界の訪れを告げようとする。
恥じらいのためでなく、悦楽のために彼女の目から涙がこぼれる。
その涙にダグラスは、また突っ走りすぎている自分を感じて彼女を抱きしめて
キスをする。だが、もう彼の体は欲望を解放することに向かってしまっていて
動きを止めることはできなくて、抱きしめたまま彼女の中で幾度も幾度も
突き上げるように動いてしまう…。
「…っ、アあああっ…!!」
省4
303: 175 03/05/05 14:56 ID:T1lnpkR3(19/20) AAS
どっと押し寄せる疲労に一瞬彼は体をエリーの上に投げ出し、すぐにエリーの体を
思いやってその横に横たわる。
荒かった息が整い、全身を包んでいた汗がひいてきた頃、天井を見たまま、
ダグラスはエリーにつぶやく。
「…なあ、武闘大会、応援しに来てくれるか…?」
「もちろん。…あ、でも…」
「何だ?」
省7
304: 175 03/05/05 14:57 ID:T1lnpkR3(20/20) AAS
ラブとエロ、ヘタレがどちらも追えばご都合になるしかない。
不自然とわかっちゃいてもやっちまったもんはしょうがない…。
最後エリー寝てるけど夜なのか昼なのかは考えてない。
ダグラスは多分非番なんだろう。言い訳すればするほどご都合。
次回、ノルエリエンド書くです。ダグエリエンドとは分岐。
305: 03/05/05 15:23 ID:K8SO3I5w(1) AAS
ダグエリエンド乙かれー。次は何描くぅ?
306: 03/05/05 15:23 ID:G3u/EmtS(1) AAS
外部リンク[htm]:www.eonet.ne.jp
外部リンク[htm]:www.benricgi.com
外部リンク:www.my-nikki.com
307: 03/05/05 15:34 ID:9rU9d/xG(1) AAS
ヴェル、リリ ウル、リリ 番外でヴェル、メイド、リリ ゲマ、リリ希望。
308: 03/05/06 00:26 ID:ZNZ09tHm(1) AAS
>175さん
むちゃむちゃイイ!
最後までしっかり読ませてもらった感に満足です。
分岐ノルエリエンドも待ってます
309: 175 03/05/07 22:18 ID:LBDbdL+N(1/27) AAS
待っててくれる人がいるうちにノルエリエンド前後編行くです。
176からの流れだがダグエリエンドとは分岐で、ダグエリエンドは
なかったものとしての話。
勝手に前後編、しかも前編はここでupすべき内容になってないが、
後編も一気にupするのでご勘弁のほど。
310: 175 03/05/07 22:19 ID:LBDbdL+N(2/27) AAS
ノルエリエンド・前編
カスターニェから戻ってはきたものの、いくつか受けっぱなしだった依頼を
キャンセルされ、落ち込みながらも新しい調合に挑戦していたエリーだったが、
すでに何度も何度も失敗を繰り返してしまっていた。
くたくたに疲労しきった頃、妖精さんが友達を呼びたいと言い出したので、
自分の休みもかねて、とエリーは快諾したのだが…。
妖精さんに工房を占拠されてしまって、寝ることもできなくなってしまったエリーは
省7
311: 175 03/05/07 22:19 ID:LBDbdL+N(3/27) AAS
が、気づかぬうちにノルディスの服の裾をエリーがつかんでいたため
引っ張られたかたちとなって、ノルディスは立ち止まり振り返った。
「あ、起こしちゃったかい? ごめん。でもすぐ出てくから…」
ノルディスは動揺して早口になりながら、服にかかったエリーの手をほどいた。
ほどかれた手を力無く落としたエリーは天井を見たままつぶやいた。
「いいよ、しても」
別に今更あと一人男性経験が加わったところでもう何も変わりはしないし、
省10
312: 175 03/05/07 22:20 ID:LBDbdL+N(4/27) AAS
「アイゼル? 今は彼女の話はしてないだろう?」
「だってアイゼルから聞いたよ、工房を持ったら手伝ってくれるって言ってたって」
「それは確かに言ったけど、好きとか何とかいうことじゃないし、
アイゼルからもそういう文脈で言われたわけじゃないよ。
…そうじゃなくてさ、どうして、もうどうなったっていいなんて言うんだい?」
半身を起こしたエリーとは逆にノルディスはベッドサイドに椅子を引き寄せ、
浅く腰掛けてゆっくり話す姿勢になる。その彼からエリーは目をそらした。
省11
313: 175 03/05/07 22:21 ID:LBDbdL+N(5/27) AAS
「なんか…やっぱり私、ここじゃ眠れないみたい。せっかく泊めてくれるって
言ってくれたのに、ごめんね。朝までどっかそのへんうろうろしてることにするよ」
エリーは足元にあったブーツに足を入れ、立ち上がろうとした。
その肩をノルディスがひきとどめる。
「だめだよエリー、こんな時間に出歩いちゃあぶないって」
「放っておいてよ。もう私のことは構わないで」
エリーはノルディスと目を合わせていたくなくて体ごと顔をそむける。
省8
314: 175 03/05/07 22:22 ID:LBDbdL+N(6/27) AAS
エリーは目を伏せた。彼女が誘っても何もしようとしない彼にとっての好き、
という言葉の意味あいが測りきれなくて、エリーは戸惑った。
肩と唇に残された感触からじわりとせつないような暖かいような感情が
呼び起こされることを自分でも不思議に思いながら、エリーはぼんやりとつぶやく。
「ありがと…」
「とにかく今日は眠ること! とても疲れてるみたいだから」
患者にでも言い聞かせるようにきっぱりと、ノルディスはエリーに命じる。
省10
315: 175 03/05/07 22:22 ID:LBDbdL+N(7/27) AAS
ノルディスはエリーの上掛けを肩までひきあげ、彼女の髪をなでた。
「そうだ、眠れないなら睡眠薬のストックあるけど使うかい?」
「ううん、いらない…。けど、本当に、いいの?」
エリーは上掛けから腕を出してノルディスの手に触れる。
「睡眠薬? 僕は試したことないけどまあまあの評価はもらってるよ?」
ノルディスは触れてきたエリーの指に自分の指をからめた。
その行動と言葉の大きなギャップにエリーは内心ため息をつく。
省11
316: 175 03/05/07 22:23 ID:LBDbdL+N(8/27) AAS
エリーが目を覚ますともうノルディスはいなかった。
それもそうだ、カーテンごしに差し込む光の加減からすると
すでに昼近いようだった。
(ん…妖精さんたち、帰ってくれたかなぁ…?)
ゆっくりとのびをして起き上がる。
主のいないノルディスの部屋が珍しくてしばらくベッドに腰掛けてぼんやりする。
(そういえば、男の人と一緒の部屋でこんなにゆっくり寝たの初めてかも…)
省10
317: 175 03/05/07 22:24 ID:LBDbdL+N(9/27) AAS
「でも顔色が良くなってよかった。そうだ、軽く食べるもの買ってきたところ
だけど一緒に食べるかい?」
ノルディスは抱えていた紙袋の中身をテーブルに並べながら言った。
「それってノルディスのお昼ご飯でしょ? イイよ、私は」
胸の高さで両手を振って断るエリーの様子をノルディスは横目で見て、
もう一度勧める。
「少し買いすぎちゃったし、僕の調合品でよければ他にも食べ物のストックが
省10
318: 175 03/05/07 22:25 ID:LBDbdL+N(10/27) AAS
ノルエリエンド後編
さっそく補習をしようということになったエリーとノルディスだったが、
エリーは本もペンも何も持ってきていなかったので、待っててもらうよりは
工房に一緒に行こうと言い出したのはエリーだった。
が…。エリーの工房に招き入れられたノルディスは絶句した。
彼がそこに入るのはかなり久しぶりのことだった。床が見えないほどに
散らばった紙、何かの踏み台にしたとしか思えない参考書の山、
省7
319: 175 03/05/07 22:26 ID:LBDbdL+N(11/27) AAS
まだ呆然と立ち尽くしているノルディスに少しプライドを傷つけられながらも、
エリーは次の手を考えた。
「じゃ、2階に行こう! 2階ならちゃんときれいにしてるから!」
エリーは強引にノルディスの手をつかんで2階に続く階段を登った。
「2階なんてあったんだ…」ノルディスはおとなしくついていったが、
その部屋に通されてまた驚いて立ちすくんだ。
ノルディスの手を握ったままエリーはカーテンを開けて部屋に光を入れた。
省12
320: 175 03/05/07 22:26 ID:LBDbdL+N(12/27) AAS
「ごめん。ここじゃ余計落ち着けないってこと。とにかく1階の方に戻ろうか」
ノルディスはうながすようにエリーの肩を軽くたたいたが、エリーは動かなかった。
「……ここに人を入れたのは、ノルディスが初めてだよ」
エリーはノルディスの顔を見ないまま硬い声で言い、そして続けた。
「私があんまり危なっかしいから…ノルディスは放っておけないって、思って
くれてるだけ? ならどうして好きとか言ったりするの? 私を試してるの?」
「試してなんか…」ノルディスは言いかけたが、エリーは彼に背中を向けたまま
省8
321: 175 03/05/07 22:27 ID:LBDbdL+N(13/27) AAS
ノルディスは彼女を傷つけたことをさとり、慎重に言葉を選ぶ。
「エリー…からかってなんかいないよ。昨日も言ったけれど、僕は君のことが
好きだ、友人として以上に、一人の女性として」
ノルディスはエリーの横にまわりこみ、テーブルにおかれたエリーの両手をとる。
「まだ君の気持ちはきいてないけど、ゆうべ君の方からキスしてくれたから…
ちょっと調子に乗りすぎちゃったね、ごめん」
エリーは彼が試していると言うが、彼にとっては全く逆にしか思えないものの、
省8
322: 175 03/05/07 22:28 ID:LBDbdL+N(14/27) AAS
パッとノルディスはエリーの手を離し、階段に向かおうとする。
問いの答えとまるで裏腹なそのノルディスの態度に、エリーはますます不安になる。
「いや」
エリーは置いていかれる子供のようにノルディスの腕をつかまえた。
「エリー?」
「だって…このままじゃまた、聞き間違いか何かかと思っちゃいそうで…」
ノルディスは微笑んだ。
省8
323: 175 03/05/07 22:29 ID:LBDbdL+N(15/27) AAS
エリーはためらわずうなずいた。が、なぜか声がどうしても出ない。
誰よりも、その言葉を言わなければそれ以上は決して踏み込まないような
彼だからこそエリーは自身を任せたくて、そして彼の体に、その肌の下を流れる
熱い血潮の存在に触れたいのに…、のどに何かが詰まっているように声が出ない。
どうしてなのかわからなくて、エリーはただノルディスの瞳を見つめる。
今エリーの瞳に映るノルディスは、入学したての頃より少し背は高くなった
ようだけれど、その優しい瞳は全く以前のままで…そのまなざしをうけとめる
省12
324: 175 03/05/07 22:29 ID:LBDbdL+N(16/27) AAS
顔を覆ったままエリーは、しゃくりあげながら答える。
「…ごめんね」
泣かせてしまったのに謝られてノルディスはますます混乱する。
「何、が?」
エリーは答えない。
その沈黙が恐ろしくなってノルディスは言葉を継ぐ。
「僕が、無理強いしたせいなのかい? だったら、もう気にしなくていい。
省7
325: 175 03/05/07 22:30 ID:LBDbdL+N(17/27) AAS
エリーはノルディスの胸に顔を埋めて泣きじゃくる。
「ごめんね。ごめんね…!」
「エリー、初めてか初めてじゃないかなんて大したことじゃないよ。
何も恥じることはない」
本当のところは、ずっと見ていたのに誰かに先を越された自分に
ちょっと腹立たしくはあったが、それを言うべき時ではないことを
知っているノルディスは子供をあやすようにエリーの背をたたいた。
省7
326: 175 03/05/07 22:31 ID:LBDbdL+N(18/27) AAS
「エリー」ノルディスはハンカチをとり出してエリーの頬をぬぐう。
それでも次から次から湧きだしてくる涙に、口づける。
「僕の気持ちは変わらないよ。どうして君がそんな風に思うように
なったのかは今はきかないけど…何も恥じることはないと思う。
僕は君を信じてる。君は今も、男は信じられないかい?」
ノルディスのくちづけがくすぐったくて、どきどきして…そのせいで
やっと涙がおさまってきたエリーは悲しげにかぶりを振った。
省14
327: 175 03/05/07 22:31 ID:LBDbdL+N(19/27) AAS
「エリー」呼びかけながらノルディスはそのまま唇を重ねる。
もう悲しい言葉を言わせたくなくて、彼女の呼吸を奪う。
ノルディスの舌はエリーの唇に割りこみ、歯列をなぞり、舌にからみつく。
エリーは体を走り抜ける甘いしびれに力を奪われ、立っていることも
難しくなって必死でノルディスにしがみつく。
いつもの服の下に隠されたほっそりとした体のラインを確かめるように
撫でながら、エリーの呼吸の乱れを聞くノルディスの中に欲望が湧き上がる。
省4
328: 175 03/05/07 22:32 ID:LBDbdL+N(20/27) AAS
ノルディスは自分も服を取り払って、エリーの裸身を全身で抱きしめる。
しばらくの間、何もせずにただ抱きしめて、それからノルディスは口を開く。
「僕を信じて、エリー」
そしてエリーの体を探るように愛撫する。エリーが何か言いそうになるたび、
その唇を唇でふさぐ。声を封じられてエリーは甘い吐息ばかりをもらす。
白い細い指も、薄い肩も、なだらかな曲線を持つ背中も、鎖骨の浮いた胸元も、
小ぶりなまろい乳房も、健康なはりつめた脚にも、ノルディスの手が触れるたび
省9
329: 175 03/05/07 22:33 ID:LBDbdL+N(21/27) AAS
ノルディスの唇に封じられていた声を取り戻したエリーは、せつないあえぎばかり
をもらしながらも訴える。
「あ…私…恥ずかしい、よ…」自分の体がいつになく敏感になっていることを
自覚して、体の芯から熱いものがこみあげてもうとめどなく流れ出して
しまっていることを感じて、エリーはどこかに隠れてしまいたい気持ちだった。
「恥ずかしがることはないよ」ノルディスはともすれば逃げるような
動きをするエリーの体を巧みに御して逃がさない。
省13
330: 175 03/05/07 22:34 ID:LBDbdL+N(22/27) AAS
やめてほしい気持ちと、やめてほしくない気持ちがエリーの中でせめぎあう。
すでに彼女には絶頂が見えていて、ひとりでそこへ到達してしまうのが
いやで、それを彼に何とかして伝えたくて、水におぼれる人のように
エリーはノルディスの手をつかむ。
でももう遅くて。
「ん…あ、ああっ!」エリーの背すじが幾度も跳ねるように震え、その秘所も
ひくひくとうごめく。一瞬ノルディスの手に爪をたてた指から全ての力が抜ける。
省5
331: 175 03/05/07 22:34 ID:LBDbdL+N(23/27) AAS
一人でよがってしまった自分がバカみたいに思えて、エリーはノルディスにも
同じ気持ちを味わって欲しくて彼のモノに手を伸ばした。
が、彼の口調からは思いもつかなかったほど熱い感触に驚いて、思わず
エリーは手を引っこめてしまう。
「…恥ずかしいのは僕も同じだよ。わかった?」ノルディスはちょっと
照れくさそうに言うと、仕返しのようにまた体勢を戻して
彼女の秘所に指を差し入れた。
省4
332: 175 03/05/07 22:35 ID:LBDbdL+N(24/27) AAS
ノルディスはゆっくりと、エリーの体の反応を確かめながら体をつないでゆく。
初めて彼とひとつになれた喜びでエリーの瞳にまた涙が浮かぶ。
「痛い?」しんから気遣う声でノルディスが問いかける。
「…う、ううん…」呼吸をするたびあられもない声が出そうになって、
必死にこらえながらエリーはノルディスに答える。
ノルディスはゆっくりと動き始める。
エリーが声をあげてしまう場所を、角度を、体で探りながら、彼は手も唇も
省10
333: 175 03/05/07 22:36 ID:LBDbdL+N(25/27) AAS
「エリー…」ノルディスはもう我慢ができなくなって、エリーの体に
自分を打ち込んでいった。急激な責めに転じた彼の動きに、エリーは
また違う快感の波が押し寄せるのを感じる。
「ああっ…ノ、ノル…ディス…」朱に染まった顔で、歓びの涙をたたえた瞳で
エリーはノルディスの名を必死に呼び、何かをつかもうとその手が宙を泳ぐ。
ノルディスは彼女の指を自分の指でからめとってシーツに押し付ける。
名前を呼ばれたことで一気に彼の快感は増してゆく。
省7
334: 175 03/05/07 22:36 ID:LBDbdL+N(26/27) AAS
少し眠ってしまって、エリーは目を覚ました。かたわらにノルディスの
体温を感じて、彼に包まれているような気がしてほっと安堵する。
故郷にいたときからずっと憧れていた錬金術士のマルローネに会って、
さらにふくらんだ彼女の夢…錬金術とは何か、を探し求めること…
その夢を、エリーは追っていきたかった。
今はまだ、おちこぼれの域を脱しきれていないエリーの夢を、
いつも誰よりも応援してくれるのはノルディスだ。
省9
335: 175 03/05/07 22:37 ID:LBDbdL+N(27/27) AAS
無事終わりました。何が何でもハピ-エンドに持ってく甘さがイタイ…。
作品外で言い訳するのは見苦しいが、前編でノルが手を出さないのは
エリーがあまりに疲労してるから。通常状態なら誘惑に負けてる。
ノルエリエンドではエリーは起きたものの、速攻掃除補習コース決定。
全編を貫いてるのは「ご都合主義」。どんどん擬音が減ってるし。
どっちも無理な話ではあるがノルエリだとダグがひでえヤシのままなので
ダグエリの方がましのような。
省3
336: 03/05/07 23:08 ID:FN3JPM75(1) AAS
175さん、あなたはもしや・・・・・・いや、何でもないス。
とにかく乙〜。イイもん読ませていただきやした。
ゲームに忠実にいくと三人とのエンドがあるわけで。エロはご都合主義でオケーなんじゃないのかのう。
これだけ前フリしっかりやりゃーパーペキだと思うが?
ただ、エロだけ読みたい人には前編スルーされるかもしれない、という罠。
337: 03/05/11 07:30 ID:9OaweqbW(1) AAS
乙〜。ノルってオクテなヤサ男でチェリーなイメージがあったので以外な感覚で読ませていただきました。でも初初しいからオッケ。
338: 03/05/16 00:11 ID:CVGgvv3S(1) AAS
捕手
339: 03/05/16 18:16 ID:JkWOLqud(1) AAS
誰も来ないに・・・。
リクでもしたら、神が書いてくれないかな…?
340: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
341: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
342(18): 03/05/17 22:38 ID:EoJv+yp2(1) AAS
どうも。初めてこのスレッドに来ました。
現在、テオ×リリーってのを執筆しているんですが、完成したら載せていいですか?
343(1): 03/05/17 23:41 ID:Sp/Y083r(1) AAS
>342
激しくお待ち申しております
344(1): 03/05/18 00:47 ID:sCZHnPgR(1) AAS
>>342
ぜひともお願いします
345(1): 03/05/18 04:43 ID:BaGzCpaj(1) AAS
≫342 楽しみにまったりまつ
346(1): 342 03/05/18 08:32 ID:W8dFSeQj(1/12) AAS
>>343-345
変わりました。では、さっそく張ります。
「誰かー! 誰かいませんかー!」
薄暗い洞窟の中に、リリーの悲痛な声が響き渡る。
彼女は全力で叫ぶが、それに応える声は返ってこない。ただ、洞窟の冷たい壁
に反響し、空しくこだまするだけだった。
「ダメだわ。誰も応えてくれない……」
省20
347: 342 03/05/18 08:34 ID:W8dFSeQj(2/12) AAS
「だって、こんなことになるなんて、予想できなかったのよ! だいたい、そん
なに嫌な予感がしていたのなら、なんであたしを止めなかったのよ!」
「何だよ、止めたって無視して奥へ進んだくせに!」
「うるさいわね、ヒステリックに喚かないでよ! 空気が減るでしょ!」
リリーは、フン、と鼻を鳴らしてテオから顔を背けた。
二人は、風穴もない空間に閉じ込められている。このままの状態が続けば、や
がて酸素がなくなって、窒息してしまうだろう。二人は、じわじわと迫り来る死
省25
348: 342 03/05/18 08:34 ID:W8dFSeQj(3/12) AAS
「あたし、今まで何してたんだろう……こんな場所で死ぬのなら、もっと頑張っ
ておけば良かった。イングリドやヘルミーナのことも、もっと可愛がっておけば
良かった……ごめんなさい、イングリド……ヘルミーナ……!」
リリーは顔を伏せ、堰が切れたかのように泣き始めた。年下の前ということで、
強気な態度を見せていたリリーだが、やはり死の恐怖には勝てなかったのだろう。
抑圧されていた寂しさが拭きだしたかのように、声を上げて泣いた。
テオはどうすればいいのか分からなかった。考えてみると、テオはリリーのこ
省15
349: 342 03/05/18 08:35 ID:W8dFSeQj(4/12) AAS
「……えっ?」
「面と向かって言うのは初めてだよな。オレ、姉さんのことが好きだったんだ。
初めて出会ったときから、ずっと」
「な……何を言ってるの? こんな時に冗談はやめてよ!」
「冗談じゃない! オレは本気で姉さんが好きなんだ! オレは目的もなく、た
だ毎日をブラブラ過ごすだけだった……でも、姉さんは違った。はっきりとした
目標を持って、それに向かって突き進んでいた……オレは、そんな姉さんに憧れ
省25
350: 342 03/05/18 08:35 ID:W8dFSeQj(5/12) AAS
やがて、音が止まった。
「……いいわよ。こっちを向いて」
「はいよ、姉さん」
テオは言われたとおり、リリーのほうを振り返った。
……と。その瞬間、テオは全身が凍り付いたかのような錯覚を感じた。
目の前に立つリリーは、何も着けていなかった。見慣れた服も、下着も、トレ
ードマークのスカーフもない。生まれたままの姿で、胸元と股間を両手で押さえ
省20
351: 342 03/05/18 08:36 ID:W8dFSeQj(6/12) AAS
互いの身体を抱き合い、唇を重ね続ける二人。そのうちに、テオはリリーの唇
を割り、舌を差し入れた。その感触にリリーはぴくりと肩を震わせたが、すぐに
冷静さを取り戻し、舌を絡め始めた。
唾液の絡まる淫靡な音が、二人の理性をとろけさせる。夢中になって舌を絡め
合ううちに、二人の息は荒くなっていき、顔は熱を帯びていった。
「ああっ……」
リリーの身体がテオの腕を離れ、地面に倒れ込んだ。恋人のキスで身も心もと
省18
352: 342 03/05/18 08:37 ID:W8dFSeQj(7/12) AAS
テオは胸から顔を離すと、舌を這わせながらリリーの身体を滑り降りていった。
舌はヘソのあたりで一度止まったあと、さらに下方へと進んでいく。やがてテオ
の頭は、リリーの陰部の真前で止まった。
「……! だ、だめ、テオ!」
リリーは慌てて膝を閉じ、両手で股間を覆った。
「どうしたの、姉さん? ここは見せてくれないの?」
「だって、ここは……あたしの……」
省24
353: 342 03/05/18 08:39 ID:W8dFSeQj(8/12) AAS
「だめ、テオ……あたし、どうにかなっちゃいそう……!」
「まだ早いよ、姉さん。どうにかなるのは、これからだよ……」
テオは意地悪っぽく微笑み、ズボンを脱ぎ始めた。下着を脱ぎ捨てると、誇張
したテオの分身が露わとなった。それを見たリリーは、思わずハッと息をのんだ。
友達とのお喋りで、何となくは聞いていたけれど、あんなに大きいなんて……そ
してそれが、自分の中に入ってくるなんて……。
「……姉さん、怖い?」
省19
354: 342 03/05/18 08:40 ID:W8dFSeQj(9/12) AAS
テオはリリーの腰に手をあて、残った部分を突き入れた。そのとたん、何かが
破れたような感触が伝わり、リリーの口から一きわ甲高い悲鳴が発せられた。
一つに繋がった部分から、赤い液体が滴り落ちた。それはリリーの太股を伝わ
り、地面を赤く染め上げた。
「テオ……あたし達、一つになったのね……」
「うん。姉さん、動かしてもいい?」
「ええ、お願い……」
省24
355: 342 03/05/18 08:43 ID:W8dFSeQj(10/12) AAS
「姉さん、オレ、もう……!」
「ああっ、テオ……お願い、あたしと一緒に……!」
リリーがそう言うと同時に、二人は絶頂に達した。
甲高い悲鳴を上げたリリーが、真っ白な裸体をのけぞらせる。と同時に、身体
の中でテオの分身が大きく波打ち、情熱の証を迸らせた。
永遠に続くかと思われた射精が終わると、二人は全身の力を失って、地面の上
に折り重なった。
省10
356: 342 03/05/18 08:44 ID:W8dFSeQj(11/12) AAS
「姉さん、後悔してない?」
行為が終わってから数分後。服を着終わったテオは、傍らにいるリリーに向かっ
て問いかけた。
自分はずっと、リリーのことが好きだった。でもリリーは、自分のことを何と
も思ってない。ひょっとするとリリーには、既に心に決めた人がいたかもしれな
い。にもかかわらず、感情に任せて抱いてしまった……それがリリーを傷付けて
省24
357: 342 03/05/18 08:46 ID:W8dFSeQj(12/12) AAS
「今からここを爆破するわ! 少し下がってて!」
(こ、この声は……まさか……)
リリーの頭上で、ドーンという轟音が鳴り響いた。
壁の一部が崩壊し、大量の土砂が落ちてきた。逃げる間も、悲鳴を上げる暇も
なく、二人の頭上に土の塊が降り注ぐ。リリーもテオも、何が起こったのか理解
できないまま、全身を土で汚されてしまった。
呆然とする二人の前に、赤い鎧を着た一人の女性が降り立った。
省13
358: 342 03/05/18 08:55 ID:SGmc2TSG(1/3) AAS
「助かったみたいだね、オレ達……」
「そ、そうね……嬉しいけど、なんかちょっと複雑……」
二人は顔を赤らめ、照れ臭そうに頭を掻いた。二人の脳裏に、さっきの激しい
行為が蘇る。
リリーもテオも、思い出すのも恥ずかしくなるくらい燃え上がっていた。もち
ろんそれは、死が目前に迫っているという恐怖に突き上げられたからだ。しかし
二人は、奇跡的に助かってしまった。テオはリリーのことを、積極的な女と認識
省13
359: 342 03/05/18 09:00 ID:SGmc2TSG(2/3) AAS
>>346-358です。実に13レスに渡る長駄文になってしまいました。
ゲーム内には、リリーとテオが廃鉱の穴に落ちるイベントがありますよね。
あれ見たとき、もし見付かるのが遅かったらどうなってたかなー、と考え
たことがあります。そこから想像を膨らませて書いたのが、このSSです。
あと、欲情したテオが無理矢理リリーを押し倒す、なんて展開も考えてた
のですが、僕は強姦ものを書くのが苦手なので、同意の上という展開に
しました。
省1
360: 342 03/05/18 09:02 ID:SGmc2TSG(3/3) AAS
・・・すみません。たった今気付いたんですけど、>>346一行目にある
「変わりました」という言葉、これは「分かりました」の間違いです。
361(1): 03/05/18 21:46 ID:EtlVquiz(1) AAS
≫342さん乙カレ様です。リリテオ甘甘で良かったですよ。次には甘甘ついでにハチミツプレイも見たいなぁと思ったり。 でも、ヴェルメイドリリの3Pとかゲルリリとかゲマイナーリリーエルザの3Pとか何も出来ないウルリッヒの前で黒の乗り手に手ゴメされちゃうリリシスも読みたいなぁ。 神さんお願いします。
362: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
363(1): 03/05/19 00:08 ID:Q8ggk5y3(1) AAS
テオって大きいのか…。
342たん乙
364: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
365: 03/05/20 17:21 ID:Q6B96ATN(1/2) AAS
ルイーゼさんの輪姦、誰か書いてホスイ・・・
366(1): 03/05/20 19:30 ID:FVy1++wK(1) AAS
ルイーゼって、ケントニスにいるメガネ掛けている人だったっけ?
無口というか、寡黙な彼女は本が好きで良い感じに萌えた。
367(1): 03/05/20 20:01 ID:NNfuaoot(1) AAS
>>366
それはイクシーだ。
ルイーゼっていうのは、ザールブルグのアカデミーの売店にいる女性だ。
ほんわかしているけど、どーしてあんな胸の谷間を露出しているのかが謎だな。
368: 03/05/20 21:16 ID:P3DUNYi4(1) AAS
ルイーゼ:[クルクルクルクル]あぁ〜れぇ〜〜〜〜・・・ 回してみた。
369: 03/05/20 22:04 ID:wV/gijE8(1) AAS
ありゃあ、改行できんかったか。 書きたいネタは沢山あるんだけど、この携帯だと文章つくる際は改行できるんだけど入力すると改行されないんだな。
370: 03/05/20 22:12 ID:Q6B96ATN(2/2) AAS
>>367
レイプ願望が強いんだろ
あと、露出狂のケがあるな
美爆乳の四分の三くらい見えるし
371: 03/05/21 00:24 ID:1yMyU9Md(1) AAS
美縛乳でも良いね〜。
372: 03/05/21 00:32 ID:VU2H1ona(1) AAS
誰に縛ってもらうかね?
やっぱり校長?
年齢的には酒場の主人あたりもいい鬼畜ぶりをだしてくれるかも・・・。
若者より渋いおじをキボンヌ
373: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
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