[過去ログ] 【剣も魔法も】ヘヴィファンタジーTRPGスレ【重厚】 [転載禁止]©2ch.net (273レス)
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(1): 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/17(木)20:14 0 AAS
名前:『地走』カトリーヌ・パウレット・ドゥ・モンミライユ
年齢:25歳
性別:女
身長:186cm
体重:72kg
スリーサイズ:103-66-97
種族:人間
省16
157: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/17(木)20:23 0 AAS
――過去の話。

少女は生まれながら目が見えなかった。

貴族の両親は、そんな少女を疎ましく思い、

少女の弟――跡取り息子が産まれると、完全に見捨てられた。

屋敷に政略の人質として送られ、
省8
158: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/17(木)20:48 0 AAS
殺すこと。
ただ殺すことだけが私の仕事だった。
しかし――皮肉にも最近はそれが無い――つまり街が”浄化”されているということ。
オメルタ様はいつもそう話してくれる。

オメルタ様の屋敷で部屋を与えられ、過ごす毎日。
いつからだろうか?
光を見ることができるようになった私は、この世界で初めて”生”を受けてはや十年。
省20
163: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/18(金)12:57 0 AAS
殺意は無かった。
私は目が今でも決して人並みには見えない。しかし、生命の動きには敏感だ。
能力や魔力に関係なく、相手の考えを読むことはできる。
目を瞑っていても。

アバットは私が来ると、明らかに表情に狼狽の色を浮かべた。
”失敗した”それを誤魔化しているのだ。
そして、多くの殺しを成功させている私に怯えている。多くの人間がそうだ。
省12
164: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/18(金)12:57 0 AAS
「何だその態度は?ワシによって今年何人が処刑されたか判っているのか?」
剣が抜かれ、完全に丸腰の私に向かって攻撃が繰り出される。
彼は私の武装の有無が服装で判る。私を使役してきたから。

―でも、この男にはそれでも私に傷を負わせることはできない。

私は剣の切っ先を凝視する。魔力がそこに凝縮され、
それはアバットの全身を駆け巡り、時間が撒き戻される。
その間に私は移動する。『地走』と呼ばれるのはその速度からオメルタ様が命名したものだ。
省29
165: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/18(金)13:17 0 AAS
――光。

光のある生活は本当に楽しかった。
オメルタ様のお陰で私は光を得た。笑顔にもなることができた。

私は魔力と格闘技を使い、目立つことはなかったが人を殺し始めた。
全ては正しいことだと思った。
「魔女狩り」と「教会」、「異端審問」…こういった言葉の意味は深く考えなかった。
オメルタ様は私を救った。だからオメルタ様が正しいのだ。
省26
166
(1): 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/18(金)13:47 0 AAS
最近のオメルタ様は変わってしまった。
彼はまるで、何かに取り憑かれたかのよう。
以前のようにお互い、体に触れることもしばらくはなくなった。
男と女、父親と娘という関係では、もはやない。

オメルタ様に広場に現れた”偽魔女狩り”の討伐について聞くと、
「今はまだその時ではない」と一蹴された。
私は部屋に戻った。
省28
171: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/23(水)17:55 0 AAS
――夢を見ていた。

オメルタ様に抱かれる夢。

。。いや、夢というよりも、幻、私の理想を妄想していただけなのかもしれない。
場所は勿論――ここ。私のお屋敷の、オメルタ様の部屋。
ここは私にとって、全てだった。

冒険者になんて、ならない方が良かったかもしれない。

人を殺すのは好き。甚振るのも好き。
省23
172: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/23(水)18:30 0 AAS
私は驚愕した。
どうしてオメルタ様が、私より先に、チームの片割れに先に情報を入れたのか?
もし来たのが女だったら、その場で激昂し、縊り殺していたかもしれない。

一瞬、目つきが変わったのを、この男に見られてしまっただろうか?
しかし、私は何とか作り笑いをして、感情を押し殺した。

「分かったわ。知っていると思うけれど、私は”地走”、よろしくね。
アバット…様?確か、「疲れたから寝る」と仰っていたと思うけど」
省32
173: 地走 ◆0wOjk6u1BM 2015/12/23(水)19:16 0 AAS
街への一歩を踏み出した時、周囲で声が上がった。
火事だ!火事があったようだ!!魔女狩りの仕業だ!

振り返ると、既に屋敷にも通報が行われているようで、街の警護が門番と何やら話している。
「鋭鋒、念のため屋敷に行って、放火魔を始末する冒険者を手配しておいて」

何で俺が、という顔をする鋭鋒も、ちょっと不機嫌そうな顔をするとすぐに動いてくれた。
結構可愛いところあるじゃない。こういう男は嫌いじゃない。
それに、悔しいことに、私よりも下手な腕利きの乙種が話した方が門番はずっと話を聞く。
省37
174: ◆0wOjk6u1BM 2015/12/23(水)19:26 0 AAS
【と、ここまで書きましたが、これで”地走”を引退させていただこうと思っています。
理由は第一に急遽、年末以降が忙しくなったので時間が取れそうにないこと。
それと第二に、人数が四人になり、タイミングの関係でプレイヤー同士が息を合わせるのを
阻害しているのではないか、と体感したことです。勿論、今後私のペースが遅くなることの危惧もあります。
なるべく早い方が良いと思ったので、丁度合流できそうなあたりまで書かせていただきました。
ヴィクトルさん、ラウテさん、リタリンさん、応援やアドバイスありがとうございました。
申し訳ありませんがこれにて”地走”をNPCとし、失礼させていただきます。】
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