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自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 46 (884レス)
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 46 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/army/1149155655/
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613: 書き捨て [sage] 2006/07/15(土) 17:12:11 ID:??? その時であった。 彼が今までに全く聞いたことのない、大気を震わす響く重低音を耳にしたのは。 彼だけではない。 騎士団の他の者たちも、歩兵たちも。その天空より伝わる聞き慣れぬ音に、空気の震動に戸惑い、あたりを見回していた。 魔王軍は対照的に、その音が合図だったかのように機敏に反転すると、騎士団の隙を突いて速やかに後退を開始する。 その敵の動きで我に返った騎士は、急ぎ追撃指示を出そうとしたが、前方に向き直った瞬間に再び凍り付いていた。 同じものを見た兵の中の誰かが、引きつった声を張り上げた。 「魔獣だ!」 騎士団の視線の先にあったのは、槍さえ届かぬ空に漂う異形の存在。先ほどからの重低音は、彼の存在の咆哮であったのだ。 魔王軍が魔王軍たる理由、それは魔界より召喚されし闇の軍勢にある。 彼らの操る“魔界魔術”は国中の魔術師の常識を打ち破り、彼らの僕たる“魔獣”は、剣も魔法も通じぬと聞く。 しかし、これは魔獣というよりも、怪鳥ではないか? そんなどうでもいい事を呆然と考えた騎士だったが、すぐさま現実に戻り、現状を理解する。 「矢を放て!」 だがそれはもう遅すぎた。無論、早かったとしても何の効果も無かったであろうが。 怪鳥のクチバシから、轟音とともにブレスが吐き出され、騎士団を薙ぎ払う。 ほんの一瞬。 怪鳥がほんの一息吹いただけで、騎士団はその存在を過去のものとされていた。 怪鳥の名は、AH−1S“コブラ”。 クチバシから放たれる息──20ミリ機関砲の前には、栄光ある騎士団の甲冑も、神に祝福されし聖なる盾も、全てが無意味であった。 魔王軍。 それは魔王と呼ばれる存在が、魔界より召喚した異質なる軍勢。 彼らは魔界ではこう呼ばれていた。 ──陸上自衛隊と。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/army/1149155655/613
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