[過去ログ]
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 (447レス)
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1197690706/
上
下
前
次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
327: いまひとたびの生 ◆LXe12sNRSs [sage] 2007/12/24(月) 17:45:18 ID:xFp4PwnL 「ゲホッ! ゴホッ! ゴォッ!?」 喉の奥から水が盛大に噴き出し、カミナは眠りから覚めた。 口の中が塩っ辛い。それに、鼻や喉がヒリヒリと痛む。そしてなにより、息苦しい。 何秒間むせこんでいただろうか。カミナが整然とした呼吸を取り戻すまで、かなりの時間を要した。 意識をシャキッとさせようと自身に渇を入れる中、視界に見慣れぬ人影が映った。 乱雑な黒髪に鉢巻き。ボロボロの衣服の上には、目を引く赤いマント。 その姿は、カミナ同様水浸しになっていた。 「げほっ……あんたが、助けてくれたのか?」 意識せず、そんな質問が漏れた。同時に、自分が海で足を攣り、溺れていたところを目の前の男に救助されたのだと悟る。 「ああ。俺の名はドモン・カッシュ。ネオジャパンのガンダムファイターだ」 「なぁにぃ!? ガンメンファイターだぁ!?」 男の名乗りを聞き、カミナは反射的に声を荒げた。 ガンメン、という憎き仇敵である獣人にまつわる単語を耳にし、突発的に警戒心が働いたのだった。 しかし声高らかに立ち上がれど、その足腰はふらふらで、すぐ地に膝をついてしまう。 「病み上がりだ。無理をするな。それとガンメンファイターなどではない。ガンダムファイターだ」 「んな? ガン、ダム……? ガンメンとは違うのか?」 「違う。ガンダムとは我が愛機ゴッドガンダム、そしてガンダムファイトに用いられるモビルファイターの通称を指す」 「…………?」 死の淵を彷徨い、生還したと思ったら、いきなり未知の情報による洗礼である。 カミナはただでさえふらつく頭をさらに掻き混ぜられ、混乱の極みに陥った。 「そういうおまえの名はなんだ?」 「ああ? 俺を知らないってか? ――ちょうどいい。寝起きの気つけだ。いっちょかましてやろうじゃねぇか!」 言うや否や、カミナは脳内の混乱を吹き飛ばすような勢いで跳び上がり、天に人差し指を掲げる。 「深い穴ぐら天井ぶち破り、地上を歩いてついでに海も一跨ぎ! やってやれねぇことはねぇ! 大グレン団のカミナ様たぁ、俺のことだっ!!」 カミナという男にとってはほとんど習性のような名乗り文句が、爽快に炸裂した。 その狂言回しのような自己紹介に、ドモンが抱いた感想はただ一つ。 (…………馬鹿か?) 遠慮容赦ない評を、せめてもの情けとして、心中に吐き捨てる。 「……とりあえず、名前はわかった。神名と言ったな。日本名のようだが、出身はネオジャパンか?」 「ねおじゃぱん村だぁ? このカミナ様、生まれも育ちもジーハ村っ! 地上に出れど、故郷を変えた覚えはねぇぜ!」 「そ、そうか」 さっきまで溺れて気を失っていた人間が、この変貌振りである。 カミナのぶっきらぼうという言葉を体現したかのような姿勢に、さすがのドモンも若干引き気味だった。 「まぁ、出身についてはどうでもいい。そんなことより、なぜ溺れていたのかを聞かせてほしいんだが」 「溺れてただぁ? この俺が? おいおいそいつぁ…………アッー!!」 失神とともに失っていた記憶を、カミナは指摘を受けてようやく思い出す。 海に飛び込んだそもそもの理由、追っていた女がいたことを再認識して、カミナは慌てふためいた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1197690706/327
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 120 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.006s