[過去ﾛｸﾞ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 (503ﾚｽ)
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312: 2007/11/21(水)00:54 ID:hva6XjMP(1) AAS
…なんだかよく分からないけど
あの削除人は、うちらは利用者じゃないと仰られてます？
ずっとこのスレにいますけど、はて、どういうことやら
313: 2007/11/21(水)01:21 ID:X5FNSY6v(1) AAS
うーんとね。
100人書き手がいれば100人のムスカがいるんだから
100回ムスカが生き返るし100通りのムスカの人生があるんだよ
ムスカなんて人気あるんだから100人書きたければ
100人全員に好きなように書かせればいいだけ
名作なんて作る必要なんてない、２ｃｈ程度で誰もそこまで期待しないよ
どれも作品なんて五十歩百歩なんだしさ
省10
314: 2007/11/21(水)01:50 ID:EfVSYVZm(1) AAS
そもそもアンチスレが作られたり、アンチが出る事がおかしい
315: 2007/11/22(木)01:35 ID:heNms5eA(1) AAS
>>311
他の板のロワは、作品投下スレが感想と運営兼ねてるよ
1スレですむような単純な話だからね…
だからこの板のロワも、作品投下スレで感想と運営兼ねるのが当たり前だと思うんだよね。
それでどうしても必要だったら運営スレ立ててもいいけど、だからといって作品投下スレである
本スレでの議論が無効かというと、そんなことは無い。
ましてや削除依頼なんて正気の沙汰とは思えない
316: 2007/11/22(木)02:48 ID:5SN3KFWn(1) AAS
荒れるのが怖くてバトロワやってられるかよ
317(1): 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:27 ID:wcdseFUK(1/8) AAS
はげ頭でひげ面の大男と育ちの良さそうな雰囲気を纏った少年。
その二人が奇妙な螺旋型にモチーフされた扉の前で立ち尽くしている。
二人を足止めしているのは、何てことは無い、ただの張り紙だ。
『特別展示準備中』
改めて言う事でもないが、この一枚の紙切れその物に何ら力は無い。
紙が扉に硬い鍵をしているわけでも、紙その物が人間を押し返すような障壁を作り出しているわけでもない。
なのに、人間はたかが紙一枚に行動を制限されてしまう。それはなぜか。
省16
318: 2007/11/22(木)19:28 ID:tVLBffFM(1/14) AAS
319: 2007/11/22(木)19:30 ID:tVLBffFM(2/14) AAS
320: 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:30 ID:wcdseFUK(2/8) AAS
「ヌッ……」
大男、つまりジェットの額に僅かばかりの汗が浮かぶ。
喰らい付いたら離さない「ブラックドッグ」と言う異名を警察官時代に持っていた男は、現在は賞金首を追いかける賞金稼ぎとしてその豪腕を振るっている。
荒仕事から情報戦に至るまで何でもこなす彼にしてみれば、単純な力作業でさえ手を抜くような事はしない。
その為、この瞬間も本気になって目の前の障害をぶち破らんばかりの勢いで力を込めているようだ。
しかし、ジェットの太い腕には、残念ながらピクリとも反応が返ってこなかった。
「……フゥー、なんて硬い扉だ、びくともしないとは」
省29
321: 2007/11/22(木)19:30 ID:DqWok9XA(1/19) AAS
322: 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:32 ID:wcdseFUK(3/8) AAS
（やはり、俺の予想通り各施設に何かがあるのは間違い無い。
映画館、そしてこの螺旋博物館。
訪れた二つが二つとも、こうやって参加者を足止めするような小細工が施されているって事は、他の施設も回れば何かしら出てくるって事だ。
そしておそらく、その何らかは、確実に今の俺達のような殺し合いに乗っていない人間の為に用意されたものに違いない。
なぜなら、本当に殺し合いで選び出されたたった一人を求めるのなら、こんな無駄とも取れる施設を用意する必要何て全く無いからだ。それもわざわざ地図に載せてまで……。
俺が思うに、螺旋王が求めているのは、あからさまな力だけではない。
省18
323: 2007/11/22(木)19:32 ID:X6h7z9C7(1/7) AAS
324: 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:33 ID:wcdseFUK(4/8) AAS
「あれ何？」
少年の疑問の声を聞き、ジェットは嬉々とした表情で答える。
ジェットが見つけたもの、それは、天井にぶら下がっている一台のカメラだった。
「防犯カメラだ」
「カメラって……、あの写真を取る奴でしょ、何であんなところに……」
その一言でジェットが思い出す。
省24
325: 2007/11/22(木)19:34 ID:X6h7z9C7(2/7) AAS
326: 2007/11/22(木)19:35 ID:DqWok9XA(2/19) AAS
327: 2007/11/22(木)19:35 ID:tVLBffFM(3/14) AAS
328: 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:36 ID:wcdseFUK(5/8) AAS
結論だけ言えば、防犯カメラが記録した映像を保存する為の記録媒体が見つかる事は無かった。
建物の隅々、それこそ通風孔から天井裏を覗くほど探したが何処にも無かったのである。
「……はぁ、疲労が溜まっただけってわけか」
博物館の入り口の隣に据え付けられた受付まで戻り、ジェットの呟きが溜息と共にむなしく響かせた。
その溜息には言葉以上にジェットの残念な想いが込められているようだった。
（ま、考えればそうだよな。
省20
329: 2007/11/22(木)19:36 ID:qpJuNpay(1) AAS
a
330: 2007/11/22(木)19:36 ID:DqWok9XA(3/19) AAS
331: 2007/11/22(木)19:36 ID:X6h7z9C7(3/7) AAS
332: 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:38 ID:wcdseFUK(6/8) AAS
「うん、そうだね、わかったよ。
それにしても、文明って発達するんだね。
僕、あんな機械が未来に誕生するかと思うとわくわくするよ」
少年の声を左から右へと聞き流しながら、ジェットはハッとなって頭上に煌めく入り口と受付を撮影してるであろう防犯カメラを見据える。
その眼差しは、一瞬にして鋭く険しいものへと変わった。
「ドモン君、直ぐにここを離れるぞ」
省22
333: 2007/11/22(木)19:39 ID:X6h7z9C7(4/7) AAS
334: 螺旋博物館Ⅱ ◆j3Nf.sG1lk 2007/11/22(木)19:39 ID:wcdseFUK(7/8) AAS
AA省
335: 2007/11/22(木)19:41 ID:wcdseFUK(8/8) AAS
336: 2007/11/22(木)19:43 ID:Njl5R22M(1) AAS
>>317-
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ1
2chｽﾚ:asaloon
したらばの方
仰られていた通りに移動先作りましたのでそちらに移動してください
337: 2007/11/22(木)20:06 ID:CnYJFXic(1) AAS
お前一人で出てけ
338: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:31 ID:rparoU/e(1/26) AAS
弐/１――
舗装された道路、罅割れたコンクリート、倒壊した家屋、血痕。
文明も生活環境もごちゃ混ぜになった街で、リザ・ホークアイとパズーの二人は争いの痕跡を辿った。
「誰が争っていたかはわからないけれど、どうやらここにはもう誰も残っていないようね」
と、銃を構えたリザが、短剣片手に周囲を目配りするパズーに。
「家が一軒、丸ごとぺしゃんこになってる。こんなの、大砲でも使わなきゃ無理だよ」
省31
339: 2007/11/22(木)22:32 ID:DqWok9XA(4/19) AAS
340: 2007/11/22(木)22:33 ID:UVM1PEYm(1/23) AAS
341: 2007/11/22(木)22:33 ID:GbUag5ia(1/9) AAS
支援
342: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:33 ID:rparoU/e(2/26) AAS
発端は、Dボゥイたちと別れた直後のこの会話だった。
人気のない民家にお邪魔し、リザとパズーはそこで一旦、小休止として朝食を取った。
その際、リザはパズーからシータたちのさらに詳細な情報を聞き、その延長として、彼の世界の『空』についても聞かされたのだ。
アメストリスでも実用化には至っていない空の航行方法――飛行船。パズーの住まう国では、それが確立されているというのだ。
しかも話は飛行船だけに留まらず、シータやムスカを交えた争いの発端……ラピュタという『天空に浮かぶ城』まで出てきたから驚きだ。
いや、これはもはや驚きを超越して、疑ってかかるべき御伽話のようにも思えた。
城というからには、かなりの質量を持っているはず。それが宙に浮かぶなど、どのような方法を用いればいいのか検討もつかない。
省38
343: 2007/11/22(木)22:33 ID:DqWok9XA(5/19) AAS
344: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:34 ID:rparoU/e(3/26) AAS
「……たしかに、私の言葉は臆病者の戯言かもしれない。でも、子供のあなたをみすみす死にに行かせるわけには」
「どうしてそんなに難しく考えるのさ！？ 困っている人がいたら助ける、悪い奴がいたらやっつける、敵わないようなら逃げる！
そんなの、当たり前のことじゃないか！ やりもしないうちから諦めるなんて、そんなの間違ってるよ！」
理路整然とした論理で武装しても、パズーはことごとくそれを剥がしてしまう。
正義の代弁者でもなく、職務に準じる執行官というわけでもなく、パズーは人間として、目の前の惨事を見過ごせなかった。
その若すぎる勇気にリザは感銘を受け、それでもパズーの主張を肯定することができない。
縁も薄い赤の他人。ただ行き先が同じだっただけ。いずれは別れるつもりだった。なのに、リザはパズーを死なせたくないと思った。
省31
345: 2007/11/22(木)22:34 ID:DqWok9XA(6/19) AAS
346: 2007/11/22(木)22:35 ID:UVM1PEYm(2/23) AAS
347: 2007/11/22(木)22:35 ID:GbUag5ia(2/9) AAS
348: 2007/11/22(木)22:36 ID:DqWok9XA(7/19) AAS
349: 2007/11/22(木)22:37 ID:UVM1PEYm(3/23) AAS
350: 2007/11/22(木)22:37 ID:GbUag5ia(3/9) AAS
351: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:37 ID:rparoU/e(4/26) AAS
ブリタニア軍に属する技術者、ロイド・アスプルンド。
マフィア崩れ、ラッド・ルッソ。
魔術師の少年、衛宮士郎。
数分前、ロボットにも似た謎の鎧人間に襲われた彼らは、ろくに自己紹介も終えぬまま、追われる身の上を共通項として一軒の民家に逃げ込んだ。
家の外では、今でもロボットが三人を探し回っている。圧倒的な火力を用いての、市街破壊という方法で。
このまま潜んでいても、いずれは家ごと抹消されてしまうだろう。そこで、素性も知らぬ三者は一時的に手を取り合った。
選択肢は二つ。外敵であるロボットを無力化するか、被害の届かぬ場所まで逃げ切るか。
省34
352: 2007/11/22(木)22:38 ID:DqWok9XA(8/19) AAS
353: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:39 ID:rparoU/e(5/26) AAS
「ククク……ヒャーハッハァ！ こいつぁおもしれぇ。とんだ馬鹿野郎がいたもんだ」
「笑いたきゃ笑えよ。俺は一人でもあいつを止めるから」
「待てよ。誰も協力しないとは言ってねぇ。俺もああいう輩は虫が好かなくてね。ブッ殺すってんなら協力するぜ？」
「まぁ、殺すかどうかはともかくとして、止められるなら確かに止めたいね。このままじゃ被害が増すばかりだ」
士郎の正義馬鹿ぶりに爆笑するラッドと、含み笑いを浮かべながら携帯電話を弄るロイド。
おちょくられている気分でもあったが、二人の言動には、士郎に対する一応の同調が見られた。
と、そんなときだ。ロイドの操作する携帯電話から、突如『ラセーン』という珍妙な機械音が響き、他二名の視線が集まる。
省27
354: 2007/11/22(木)22:39 ID:UVM1PEYm(4/23) AAS
355: 2007/11/22(木)22:40 ID:d6XnAJKw(1/11) AAS
356: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:40 ID:rparoU/e(6/26) AAS
「どんな兵器を支給されたかはしらないが、あの破壊は異常だ。少し探ってくる。君はここで待っていてくれ」
「えっ！？」
Dボゥイの発言を聞き、ゆたかは明らかに狼狽する。
「あ、あの！ わたしも……わたしも行きます！」
そして気付くと、無謀極まりない言葉を口走っていた。
当然、Dボゥイは顔を顰め、これに反論する。
「今度ばかりは、君を守れるという保障がない。いや、素直に自信と言ってもいい。
省24
357: 2007/11/22(木)22:41 ID:UVM1PEYm(5/23) AAS
358: 2007/11/22(木)22:42 ID:GbUag5ia(4/9) AAS
359: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:42 ID:rparoU/e(7/26) AAS
弐/２――
猛火に包まれた被災地を、鋼鉄の少女が練り歩く。
ポイントにして、C-6地区。あの飄々としたアホ面を闇雲に追撃しているうちに、こんなところまでやって来てしまった。
後方、まだ戦火の残る街々を眺め、少女は陶酔する。素晴らしき炎、輝かしき燃焼、破壊。
カグツチもエレメントもなしに、これらをやってのけた力……落手した力の壮大さに、鴇羽舞衣は歓喜した。
「すごい……すごいよコレ！ これならもうなにも心配いらない……やれる、やれるやれる！」
自身を覆う鋼をマジマジと眺め、歴戦の愚かな兵士たちと同じように、舞衣は兵器の齎す力に酔い、溺れた。
省31
360: 2007/11/22(木)22:42 ID:DqWok9XA(9/19) AAS
361: 2007/11/22(木)22:42 ID:tVLBffFM(4/14) AAS
362: 2007/11/22(木)22:43 ID:d6XnAJKw(2/11) AAS
363: 2007/11/22(木)22:43 ID:DqWok9XA(10/19) AAS
364: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:43 ID:rparoU/e(8/26) AAS
「え――」
それは少年の脇腹辺りに命中し、貫通する。
本来ならばラダム獣をも粉砕する光線の一撃は、此度の実験仕様に改造されていたため、肉体を完璧に破壊するほどではなかった。
だが、傍から見ればあまりにも鮮烈で、十分すぎるほどの殺傷でもあった。
光線に射抜かれたパズーの体は、ゆっくりと仰向けに倒れていく。
「パズゥゥゥゥゥ！！」
リザは絶叫とともにその身を抱え、反撃としてM500ハンターの弾丸を三発、惜しむことなく放つ。
省27
365: 2007/11/22(木)22:44 ID:UVM1PEYm(6/23) AAS
366: 2007/11/22(木)22:44 ID:GbUag5ia(5/9) AAS
367: 2007/11/22(木)22:45 ID:Z6db3XAr(1/17) AAS
368: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:45 ID:rparoU/e(9/26) AAS
壱/２――
『……彼女の名前は鴇羽舞衣。なんてことはない、ちょっと顔が怖いだけの女の子だよ』
なんでさ。
誰に語りかけるでもなく、士郎はロイドの宣告に対し、心中でそう呟いた。
（鴇羽舞衣……それが、あのロボットみたいなのを動かして、街を破壊していた奴の名前。なんで）
士郎が指に嵌めているリング、クラールヴィントは、元はロイドが学校で舞衣から没収した支給品だ。
ロイドは、『支給品の正式名称を入力することで、支給主の現在地を特定する携帯電話』を用いることにより、
省20
369: 2007/11/22(木)22:45 ID:UVM1PEYm(7/23) AAS
370: 2007/11/22(木)22:45 ID:DqWok9XA(11/19) AAS
371: 2007/11/22(木)22:45 ID:d6XnAJKw(3/11) AAS
372: 2007/11/22(木)22:46 ID:UVM1PEYm(8/23) AAS
373: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:46 ID:rparoU/e(10/26) AAS
弐/３――
それは、天空に浮かぶ城を廻るを御伽話。
竜の巣と呼ばれる嵐雲の中で、今は亡き少年の父は、天空の城を見た。
周囲からすれば、信じがたい話だった。城が空に浮かぶなど、妄言としか思えない。
そんな世間の評価を受け、嘘つき呼ばわりされた少年の父は、やはり間違ってなどいなかったのだ。
パズーは見た。竜の巣を抜けた先、広大な天空に浮かぶ、ラピュタという名の巨城を。
あの瞬間、少年の夢であった天空の城――ラピュタの発見は果たされた。
省30
374: 2007/11/22(木)22:46 ID:DqWok9XA(12/19) AAS
375: 2007/11/22(木)22:46 ID:Z6db3XAr(2/17) AAS
376: 2007/11/22(木)22:47 ID:GbUag5ia(6/9) AAS
377: 2007/11/22(木)22:47 ID:d6XnAJKw(4/11) AAS
378: 2007/11/22(木)22:47 ID:UVM1PEYm(9/23) AAS
379: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:48 ID:rparoU/e(11/26) AAS
壱/３――
白いスーツが、笑う。鋼の乙女が、猛る。
それぞれ異なる銃器を持ち合い、奇声を上げながら盛大なパーティーを繰り広げる。
片方は楽しげに、片方は怒りながら、相手の命を奪うべく、殺し合う。
「ヒャッハァ！ やべぇって、破壊力だけでなく推進力もハンパねぇって！ どこで売ってんのそれ？ ねぇどこで売ってんのよそれ！」
入り組んだ市街地を舞台に、超伝導ライフルで地球連合軍の最新鋭兵器・ソルテッカマンに対抗する男――ラッド・ルッソ。
マフィアの肩書きを背負い、ある特定の人間に対して熱烈な殺意を抱く狂人ではあったが、彼は一応はただの人間である。
省35
380: 2007/11/22(木)22:48 ID:Z6db3XAr(3/17) AAS
381: 崩落 の ステージ（前編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:49 ID:rparoU/e(12/26) AAS
膝を折り、残りカートリッジの少ないフェルミオン砲を一発無駄にしてしまった。
舞衣はソルテッカマンの火力に酔い、だというのに翻弄されている現状を嘆き、内部で舌打ちした。
巧海やシモンのときに感じた悲しみをパズーに重ね、彼を射抜いたことに対して覚えた後悔など、当に忘れていた。
皮肉なことに、ラッドの挑戦が舞衣を鬼に戻したのだ。一時的な迷いを吹き飛ばすほど、彼の行いは舞衣の怒髪天を突いた。
「しかしやべぇな、弾の残り数が心許なくなってきやがった！ このままじゃジリ貧だ！
そういうあんたはどうなのよ？ さっきからバンバン撃ってんのにも、残数とかあんの？ ええ、マイちゃんよぉ！？」
省9
382: 2007/11/22(木)22:49 ID:d6XnAJKw(5/11) AAS
383: 2007/11/22(木)22:50 ID:UVM1PEYm(10/23) AAS
384: 2007/11/22(木)22:50 ID:tVLBffFM(5/14) AAS
385: 崩落 の ステージ（後編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:50 ID:rparoU/e(13/26) AAS
壱/４――
『なるほど！ 電話もできる上に探知機にもなる、その上こんなにも小型とは、スゲェ発明品があったもんだ！
ところでよ、俺ぁそのマイとか言う女が動かしてるロボットにちょっとばかし見覚えがあるんだが、どう思う？
いや、実を言うと今の今まで忘れてたんだがな！ あんなスゲェもんだとは思わなかったしよ！』
数分前、舞衣打倒のための算段中にラッドが零した言葉を思い出す。
（やれやれまったく……出来すぎているというか、まるで螺旋王がこうなるよう仕組んだような配置だねぇ。
まさか、ラッドくんにこんなものが支給されていて、しかもそれを僕が使うことになるとは……。
省20
386: 2007/11/22(木)22:50 ID:d6XnAJKw(6/11) AAS
387: 2007/11/22(木)22:51 ID:Z6db3XAr(4/17) AAS
388: 2007/11/22(木)22:51 ID:UVM1PEYm(11/23) AAS
389: 2007/11/22(木)22:51 ID:DqWok9XA(13/19) AAS
390: 崩落 の ステージ（後編） ◆LXe12sNRSs 2007/11/22(木)22:52 ID:rparoU/e(14/26) AAS
壱/５――
かつて、遠坂凛という魔術師の少女に仕えた弓兵がいた。
キリストの聖遺物に由来する聖骸布を元にした、一級の概念武装――それとよく似た赤い外套を纏い、立つ。
しかし違った。彼が着込むその外套は、かつての弓兵が纏っていたような概念武装ではない。
その名称をバリアジャケット――魔力で生成した防護服を身に纏う、魔法の一種。
魔術ではなく、魔法。その相違箇所は多いが、魔力という根底は大きくは変わらない。
それは魔術師である衛宮士郎が、クラールヴィントを通しバリアジャケットを展開した事実が証明している。
省31
391: 2007/11/22(木)22:52 ID:Z6db3XAr(5/17) AAS
392: 2007/11/22(木)22:53 ID:DqWok9XA(14/19) AAS
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