[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 (503レス)
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76: 2007/11/10(土)21:20 ID:erGWqauD(2/2) AAS
77: 2007/11/10(土)21:20 ID:wk78nrYt(6/6) AAS
78: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:21 ID:0FtEezOM(15/15) AAS
【鴇羽舞衣@舞-HiME】
[状態]:精神崩壊、全身各所に擦り傷と切り傷
[装備]:ソルテッカマン一号機@宇宙の騎士テッカマンブレード
フェルミオン砲11/12 レーザーライフル20/20 機体エネルギー100%
[道具]:支給品一式
[思考]:かなり短絡的になっています。
1:大切なものを奪う側に回る(=皆殺し)。
省18
79: 2007/11/10(土)21:23 ID:s47h+uDw(1) AAS
80: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
81: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:45 ID:mWl4Einr(1/4) AAS
モノレールの車内は、明智が考えていたものより広々とした印象を受けた。
それが無人の車内に一人きりという状況だからなのか、それとも本当に車両自体が広いのかは判断しかねるところだが。
「元の世界に戻ったら、もう少し列車について勉強することにしましょうか」
明智は語り聞かせるように呟く。
反応がないということは分かっているが、何もしないよりはマシだろうという考えの元だ。
――それにしても、このままではクセになってしまいそうですね。
省13
82: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:48 ID:mWl4Einr(2/4) AAS
明智は最初に乗り込んだ先頭車両から最後尾の車両を調べ、もう一度座席の下を調べながら先頭車両に戻った。
幸いと言っていいのか、人影は見当たらなかった。
手間はかかったが、モノレールの中のひとまず安心を買えるとしたら安いものだろう。
「つかの間の休息といった所ですか、……なら、今のうちに食事にでもしますか」
デイパックから支給品の食料を取り出し、手早く口に含む。
あまりの味気なさに眉をひそめるが、しかたがなく咀嚼する。
省12
83: 2007/11/11(日)10:50 ID:Rq0QKBen(1) AAS
84: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:50 ID:mWl4Einr(3/4) AAS
食べかすと僅かに残った湿り気と塩分を振り飛ばすつもりで、明智はシャツはパンッと払う。
スラックスも同様にやってみようかとも考えたが、流石に止めておいた。
監視されているかもしれない状況で裸を晒すのには流石に抵抗があった。
改めてシャツに腕を通し、少し迷ってからネクタイをデイパックに仕舞った。
もう一度ネクタイを巻くのには、少々首輪が邪魔だったからだ。
トントン、と首輪を指で叩く。
省14
85: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:55 ID:mWl4Einr(4/4) AAS
他にも考えることはあったが、それは中断されることになった。
考え事をしているうちにモノレールはD-1の駅についたからだ。
無人の車掌室は自動的に操作され、安全にモノレールを駅に止める。
扉が開き、明智はプラットホームに足を踏み出した。
「モノレールが再出発するまで三時間二十分、その間に何か見つかればいいのですが」
残してきたクロスミラージュのことも気がかりだ。
省25
86: 野蛮召喚塔 ◆RwRVJyFBpg 2007/11/11(日)13:30 ID:mg28eVtp(1/5) AAS
白い床に煌びやかな照明。立ち並ぶ人型は色とりどりの衣装を纏い、思い思いのポージング。
ガラスの中の貴金属はどれもこれもが眩い光を反射して、キラキラと価値を主張する。
飯麓百貨店婦人服売り場。
時が時ならば、有閑な奥様方が連れ立って、ショッピングに興じるであろうこの場所は今、静寂に包まれていた。
もはや日も高いというのに、店内には商品のチェックをする売り子一人見当たらない。
本来ならば、開店間際の喧騒に包まれていなければいけないそこには今、代わりに少女がただ一人。
白い肌。キメ細やかな髪。華奢で柔らかなボディ。
省27
87: 2007/11/11(日)13:31 ID:Ktq0rQif(1/3) AAS
88: 野蛮召喚塔 ◆RwRVJyFBpg 2007/11/11(日)13:32 ID:mg28eVtp(2/5) AAS
◆
「念の為だ。もう一度だけ手際を確認しとくよ!」
「はいっ!お願いします!」
ドーラが受話器に怒鳴ると、向こうからは威勢のよいニアの声が返ってくる。
彼女達は今、デパートの大通りを挟んだ向かい側、六階建てのオフィスルビルにいた。
目の前のデパート一階は、既に赤々と燃える炎の前にその体を首まで没している。
省26
89: 2007/11/11(日)13:33 ID:Ktq0rQif(2/3) AAS
90: 野蛮召喚塔 ◆RwRVJyFBpg 2007/11/11(日)13:34 ID:mg28eVtp(3/5) AAS
「だけど……本当に燃やしてしまってよかったのでしょうか?」
「構やしないよそんなこと!どうせこのビルもあのハゲ親父の持ちモンだろうしね。
アイツがアタシたちにしたことを考えりゃ、この街全部、焼け野原にしてもまだ足りないくらいさ」
何やら物騒なことを言っているが、勿論これは冗談で、ドーラとてこの街を焼き尽くすつもりなどない。
むしろ、火が必要以上に広まって、探すべき人をバーベキューにしてしまわないよう、最大限の注意を払っている。
燃やす建物としてこのデパートを選んだのも、気づかいの一環だ。
このデパートは、四方を幅の広い道路で囲まれているので、延焼の心配が少ない。
省42
91: 2007/11/11(日)13:35 ID:Ktq0rQif(3/3) AAS
92: 野蛮召喚塔 ◆RwRVJyFBpg 2007/11/11(日)13:35 ID:mg28eVtp(4/5) AAS
AA省
93: 修正版状態表 ◆10fcvoEbko 2007/11/11(日)17:45 ID:Oxy4X0ob(1/2) AAS
【B-6左の川沿い/一日目/昼】
【ロイド・アスプルンド@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:健康
[装備]:ニードルガン(残弾10/10)@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式、携帯電話、 閃光弾×1
[思考]
省39
94: 修正版状態表 ◆10fcvoEbko 2007/11/11(日)17:46 ID:Oxy4X0ob(2/2) AAS
【鴇羽舞衣@舞-HiME】
[状態]:精神崩壊、全身各所に擦り傷と切り傷
[装備]:ソルテッカマン一号機@宇宙の騎士テッカマンブレード
機体状況:無傷、エネルギー100%、フェルミオン砲11/12 レーザーライフル20/20
[道具]:支給品一式
[思考]:かなり短絡的になっています。
省26
95: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:46 ID:lQ+dgo30(1/10) AAS
気付いたら私は草原にいた。
視界いっぱいに広がる鮮やかな緑色の絨毯とどこまでも続く透き通るような青空。
草原を走る風が爽やかな匂いを届けて、ぽかぽかした陽気が体を暖めてくれる。
そんな心地いい世界で、私は草原に背を預けごろんと寝転がっていた。
ふと隣に気配を感じて、首を横に向けるとそこには私と同じように寝転がる“お姉ちゃん”の姿があった。
といっても年の離れた実の姉のゆいお姉ちゃんじゃなくて、私にとってのもう一人の“お姉ちゃん”。
血縁的に言えば従姉で、今は一つ屋根の下で暮らすこなたお姉ちゃんだった。
省20
96: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:49 ID:lQ+dgo30(2/10) AAS
「……まさかゆーちゃんがそこまで進んでたなんて……ショックだよ……」
だから違うよ! 『ホントにショック受けた』って顔で言わないでよ!
お、お姉ちゃんこそどうなの! 男の人の影がないって言ってたじゃない!
でも、私がそう返すとお姉ちゃんはちょっと困ったような表情で。
「んー、私もいい人たちと出会えたかな。
ただちょっと……リアルLUCが足りなかったみたいでさ、そこで運が尽きちゃったみたい。
もしかしてレバ剣拾ったときに使い果たしちゃったかなー?」
省16
97: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:51 ID:lQ+dgo30(3/10) AAS
体が動かない。声が出ない。何で? どうして?
言いたいことがあるのに。聞かなきゃいけないことがあるのに。
「あ、そうそう。お父さんに伝えといて。“『俺より先にいくな』って約束守れなくてごめん”って」
自分で伝えればいいよ。じゃないと叔父さんも悲しむよ。
「あはは、うん、でもね私、ここでバッドエンドみたいなんだ。
いやーセーブ&ロードが使えないってユーザーフレンドリーじゃないよね。
一昔前ならともかく今ならクソゲー呼ばわりだよ」
省14
98: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:53 ID:lQ+dgo30(4/10) AAS
「春にゆーちゃんがうちに来てから色々会ったよね。
夏祭りも行ったし、文化祭で踊ったの楽しかったね」
うん、楽しかった。だからもう一度――ううん、何度でもやろうよ、こなたお姉ちゃん。
「今はつらいけど、未来には楽しいことが色々待ってるから、挫けちゃダメだよ。
みなみちゃんやひよりん、パティ達とも仲良くね」
そこにはお姉ちゃんもいなきゃダメだよ。かがみおねえちゃんやつかさおねえちゃん、高良先輩たちもいっしょじゃなきゃヤダよ。
「私、一人っ子だったから、ゆい姉さんとゆーちゃんがホントの姉妹みたいで嬉しかったよ」
省10
99: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:55 ID:lQ+dgo30(5/10) AAS
笑うから、きっと笑うから。だから――いかないで。
「じゃあね、ばいばいゆーちゃん。
ホントに……ホントのホントに大好きだよ。私の……自慢の従妹で、素敵な友達で、かわいい妹だったよ」
どんどん意識がぼやけていく。
気を失うのとは違う、夢から覚めてしまうような感覚。
ああ――そうか、これは夢なんだ。
覚めないでと願っても、夢だと気付いた瞬間にどんどん指からすり抜けてしまう幻みたいな記憶。
省10
100: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:57 ID:lQ+dgo30(6/10) AAS
***
「……たか……ゆたか!」
ゆたかの瞳に映るのは自分を心配そうに見つめる二つの瞳。
顔の左側に大きな傷――ああ、そうだ私はこの人を知っている。
「D……ボゥイ……さん……?」
Dボゥイは心配そうに自分の顔を覗き込んでいる。
省13
101: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)20:59 ID:lQ+dgo30(7/10) AAS
***
Dボゥイも最初はゆたかが目覚めるまで自然公園に留まっているつもりだった。
だがゆたかが気絶してから1時間ぐらいたった頃だろうか。
北の方から連続した銃声と建物が倒壊する音が連続して聞こえてきたのだ。
しかも
――今、戦闘に巻き込まれるわけにはいかない
そう考えたDボゥイはその視界から消えるため、ゆたかを抱えたまま移動するという分の悪い賭けに出た。
省19
102: 2007/11/11(日)20:59 ID:BX9g5lAr(1/2) AAS
103: 2007/11/11(日)21:00 ID:jeVdDyyD(1/7) AAS
104: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)21:00 ID:lQ+dgo30(8/10) AAS
その光景を見てDボゥイは自分の迂闊さを呪う。
病院ならば治療器具がある……そう考えるのは怪我したものだけではない。
そう考えた手負いの者を狙って動く殺戮者も存在するのだ。
恐らくはあの全身が青い男と東洋風の格好をした男もそうなのだろう。
男を殺した二人組が男の死体に何かをしている隙に病院から離れたが、これからの予定は白紙に戻ってしまった。
――せめてあいつらがいれば。
Dボゥイの脳裏に浮かぶのはアキやノアルを初めとしたスペースナイツの仲間達。
省17
105: 2007/11/11(日)21:02 ID:jeVdDyyD(2/7) AAS
106: 2007/11/11(日)21:03 ID:mg28eVtp(5/5) AAS
107: 2007/11/11(日)21:03 ID:BX9g5lAr(2/2) AAS
108: Beautifull Dreamer 〜Smile Again ◆DNdG5hiFT6 2007/11/11(日)21:03 ID:lQ+dgo30(9/10) AAS
【D-6/総合病院から少し離れたところ/昼】
【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:左肩から背中の中心まで大きな裂傷(出血は治癒、裂傷に伴う痛みは若干残っている)、吹き飛ばされたときに全身に打撲、中度の貧血
[装備]:テッカマンアックスのテックランサー(斧) @宇宙の騎士テッカマンブレード
[道具]:支給品一式、月の石のかけら(2個)@金色のガッシュベル!!
[思考]
1:しばらく潜伏した後、何処に向かうかを決める
省24
109: 2007/11/11(日)21:03 ID:C0h99hcl(1) AAS
110: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
111: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
112: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
113: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
114: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:39 ID:rQrx3fVv(1/16) AAS
「ねぇ、金ぴか」
「何だ蜘蛛女」
「そろそろ……さ。掘り出して貰いたいんだけど」
この<<蜘蛛女>>という呼称にも大分慣れて来た体感時間でいう多分九時くらい。
あたし――結城奈緒は暗闇の中、本のベッドに寝転んでいた。
あーいや、訂正。
うん、正直相当に意味の分からない話だと思うんだけど、落ち着いて聞いて欲しかったりする。
省29
115: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
116: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:40 ID:rQrx3fVv(2/16) AAS
コレ、だ。
やれやれ、というニュアンスに満ち溢れた溜息が聞えて来たような気がするが封殺。
「よりにもよってお前がその台詞を吐くか」と突っ込みを入れたくなる気持ちも同じくグッと飲み込む。
……我慢、我慢だ。
とりあえず自力で這い出すのが困難を極める以上、金ぴかを無駄に刺激するのはマズイ。
というかコイツ、場所的にはそれ程離れてはいないのかもしれない。
嘆息の音が聞える距離。本の山に遮られているとはいえ、ソレって多分案外近くの筈。
省33
117: 2007/11/11(日)22:40 ID:tehRhLm5(1/5) AAS
118: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:41 ID:rQrx3fVv(3/16) AAS
金ぴかは未だにドバドバと本を吐き出し続けている自分のデイパックを逆さに持って、得意げな表情で「ふふん」と笑った。
あたしのすぐ側にいた筈なのに、セットされた太陽のような煌きの髪には一切の乱れはなし。
枝毛一本存在しない完璧な黄金率を保っている。
本当にコイツ、どんだけの身体能力なんだろう。
言葉通り、本には一切巻き込まれなかったようだ。こっちの髪はボサボサなのに、畜生。
「いいからっ! 早くソレの口を閉めて!じゃないと、」
「……少しだけ、遅かったな――飲み込まれるなよ、"上"だ」
省35
119: 2007/11/11(日)22:41 ID:VGklfHHo(1/6) AAS
120: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
121: 2007/11/11(日)22:42 ID:jeVdDyyD(3/7) AAS
122: 2007/11/11(日)22:42 ID:tehRhLm5(2/5) AAS
123: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:42 ID:rQrx3fVv(4/16) AAS
その遠方を見つめる凛々しい横顔にあたしは胸の高鳴りを感じ――たりはしない。
『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』という言葉がある。
だが総じてこの名言の後には『口を開かなければ』などの注釈が入るのがお約束だ。
主に女に対して使われる格言だが、今のあたしの心境としてはコレを使うためだけに金ぴかを女性化しても構わない所存だ。
黙っていれば相当なレベルだと思うんだけどなぁ。うん、黙っていれば。
そりゃあ、ああいう尊大な態度見せられて惚れる奴はいないだろう。いるとしたら余程の変人だと断言出来る。
省22
124: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
125: 2007/11/11(日)22:43 ID:VGklfHHo(2/6) AAS
126: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:43 ID:rQrx3fVv(5/16) AAS
□
「ここは……学校?」
――おかしい。
俺は今一体どこにいるんだ?
そんな疑問がいつまで経っても頭の中を支配している。
否。足を進めれば進めるほど、落ち葉を踏み締め傾斜を下れば下るほど、違和感は更にその存在を増す。
そしてその感情は今、見慣れぬ学び舎の登場によってピークに達した。
省33
127: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:44 ID:rQrx3fVv(6/16) AAS
「ふむ、貴様が襲撃者か? いや……違うようだな。
何一つ荷物を持たない者が罠を使った奇襲を試みるとは考え難い。
物量に決定的な差がある事を自覚しているのならば、すぐさま追撃を行った筈。
それが無かった時点でアレは何らかのアクシデント、もしくは――既に下手人は逃亡した後と見るのが妥当か」
「な……!?」
本の滝の奥、一階のベランダへ続くドアを蹴飛ばして現れたのは二メートル近い身長の大男だった。
省34
128: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
129: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:45 ID:rQrx3fVv(7/16) AAS
「他人の事は分からない……が、俺にとっての殺し合い――それならば答えよう。つまり"魂"の有無に決まっている」
「ほう、魂か。曖昧模糊にして形には出来ない、あくまでただの概念と言ってしまえばそこまでだが……興味深い意見だな。
続きを聞こう――ああ、そうだ。名乗り忘れる所だった。
私の名前は言峰綺礼。見ての通り"ただの"神父だよ」
疑問に満ちた声で、それでも俺は自らの中で揺らぐ事のない絶対解を言峰と名乗った男にぶつけた。
「概念とは言え馬鹿には出来んさ。相手がどんな理由で、どんな信念で戦いに身を投じているのか。
省21
130: 2007/11/11(日)22:46 ID:jeVdDyyD(4/7) AAS
131: 2007/11/11(日)22:46 ID:VGklfHHo(3/6) AAS
132: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
133: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:46 ID:rQrx3fVv(8/16) AAS
「…………何?」
言峰は出会ってから初めて、不愉快を表す怪訝な皺を顔面に刻んだ。
その呻きにも似た問い掛けからは他にも多くの感情が読み取れるが、この場では取捨する。
そもそも神父とは人を導き、正しい道を歩むように助言する職業だと記憶している。
俺は未熟だ。まだまだ師匠や兄さんには遠く及ばず、間違いも多く犯す。
ではその為に成すべき事は何か。
それは――
省24
134: 2007/11/11(日)22:47 ID:lQ+dgo30(10/10) AAS
支援
135: 2007/11/11(日)22:47 ID:jeVdDyyD(5/7) AAS
136: 2007/11/11(日)22:47 ID:tehRhLm5(3/5) AAS
137: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:48 ID:rQrx3fVv(9/16) AAS
□
「何言ってるかほとんど聞えない……か。ガンダムファイトって何よ、一体……。
ん、ガン……ダム? アレ、何だっけ……それ」
隣で蜘蛛女が騒いでいるが、現状問題となるのは言峰達の戦闘の具合ではない。もっと別の所にある。
いかにありとあらゆる才に長け、王者たる素質を存分に持ち合わせた存在である我であろうと、微妙に手の届かない点というものは在る。
「って、うわー戦い出しちゃったよ、あの二人。
てか金ぴかの知り合いなんでしょ? 助けに入らなくて良いの?」
省31
138: 2007/11/11(日)22:48 ID:VGklfHHo(4/6) AAS
139: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:49 ID:rQrx3fVv(10/16) AAS
我はすぐさま結論を行動へと移した。
蜘蛛があたふたと荷物を背負いなおしているが、いずれ追い付いて来るだろう。
明確な目的地は現時点では存在しない。
宝具を回収しておきたい、という意思はあるがその行動に具体性を持たせる手段を持っていない故だ。
だが、衛宮士郎のある程度の居場所が判明したのは僥倖と言えるのではないか。
そう、少なくとも"方角"だけは決定したのだ。
下で戦っている言峰も気にはなるが、この程度で命を落とすならばその程度の男だった、という事。
省27
140: 2007/11/11(日)22:49 ID:tehRhLm5(4/5) AAS
141: 2007/11/11(日)22:50 ID:i7jyuxJm(1) AAS
142: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:50 ID:rQrx3fVv(11/16) AAS
【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:巳六@舞-HiME 黄金の鎧@Fate/stay night
[道具]:支給品一式、シェスカの全蔵書(1/2)@鋼の錬金術師 、『原作版・バトルロワイアル』
[思考]
基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【乖離剣エア】【天の鎖】【王の財宝】の入手。
1:モノレールを用い、北上する。出会えば衛宮士郎を殺す。具体的な目的地のキーワードは【高速道路】【河川】
省27
143: 2007/11/11(日)22:50 ID:tehRhLm5(5/5) AAS
144: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
145: 2007/11/11(日)22:51 ID:VGklfHHo(5/6) AAS
146: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:51 ID:rQrx3fVv(12/16) AAS
それは小さな遊び心だった。
男の実力を見極め、負の方向へと背中を押す――その一点においては、男と同じ舞台に立った方が最適だと思えたのだ。
あそこまで面と向かって拳の道を説く程の拳闘狂だ。
つまり拳を介して行われる戦闘こそが奴の矜持。それを完膚なきまでに叩き折ってこそ、絶望への道は開かれる。
だが――
「……くっ!?」
省30
147: 2007/11/11(日)22:51 ID:jeVdDyyD(6/7) AAS
148: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:52 ID:rQrx3fVv(13/16) AAS
「……見慣れぬ拳だな」
「流派東方不敗に敵はない。それに――中国拳法を得意としている知り合いがいてな。何度も拳を交えている。
故にお前の動きにも対応出来た。さぁ立て、言峰!! もう一度だっ!!」
「残念だが……くくく、私にはもう闘う意志はない」
「何……? どういう事だ!?」
ドモンは私の言葉に追撃の意思をなくしたのか、構えを解いた。
そうだ……それでいい。
省32
149: 2007/11/11(日)22:52 ID:jeVdDyyD(7/7) AAS
150: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:53 ID:rQrx3fVv(14/16) AAS
「言峰、質問はこれで終わりか? そろそろ俺も移動したいのだが」
「……ああ。時間を取らせて済まなかったな」
「何、容易い事だ。ではっ!」
ドモンは最後に私に合図を送ると、凄まじい勢いで駆けて行った。
あの速度ならば本当にマップの上から下まで走破しても可笑しくないのではないか、そんな考えさえ生まれる。
さて……これから私はどのように動くべきか。
何も出会う人間を衛宮士郎に限定する意志はほとんど存在しないと言える。
省33
151: 2007/11/11(日)22:54 ID:VGklfHHo(6/6) AAS
152: 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ◆tu4bghlMIw 2007/11/11(日)22:54 ID:rQrx3fVv(15/16) AAS
【H-2 校庭/一日目 午前】
【言峰綺礼@Fate/stay night】
[状態]:左肋骨骨折(一本)、疲労(中)
[装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:荷物一式
[思考]
基本:観察者としての姿勢を崩さない。苦しみを観察し、検分し、愉悦とする。
省7
153: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
154: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
155: 2007/11/11(日)22:58 ID:unay7Ouw(1) AAS
156: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
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