[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ2 (594レス)
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137: 2007/09/25(火)20:36 ID:d39ScRvS(2/2) AAS
AA省
138: 2007/09/25(火)22:16 ID:t3Fu9oe1(1) AAS
一応忠告。

ここはスレタイどおり【アニメキャラ・バトルロワイアル】の作品投下スレです。
ただし一般人を目の敵にしている荒らしによって【ロリショタバトルロワイアル】の作品がコピペされています。
ロリショタに興味をお持ちの方は
したらば板:otaku_8274
ノーマルに興味をお持ちの方は板のテンプレからご覧ください。

なおロリショタは反応すると増長しますので、
省2
139: 2007/09/25(火)22:53 ID:4WSR3MWc(1) AAS
ここはカオスなスレですね
140: 私がみんなを知っている ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:25 ID:J01UDqyO(1/7) AAS
「あのタコハゲ! ぶっ飛ばしてやる!」

 
 E-1にある水族館、大きく開いた入り口のある正面玄関を裏に周り、小さな裏口を潜ったところにある事務所内。
菫川ねねねは、そこで螺旋王ロージェノムと名乗る男に対して怒りを顕にしていた。
ねねねは異能を何も持たず、紙を操る力もなければ、銃を扱った経験もなく、みせしめとして殺害されたテッカマンランスに対応する
力すら持たない一般人である。だが、かつては作家界の『剛田武』と呼ばれていた女はこの程度のことでは怯まない。
省23
141: 私がみんなを知っている ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:27 ID:J01UDqyO(2/7) AAS
『前です、目の前です』

どうやら空耳ではないらしい。体の前方へと視線を向ける。
くりくりとしたつぶらな瞳と目が合った。
目の前にいるのは、オレンジ色の毛皮に緑色の帽子、赤い蝶ネクタイといった衣装。
犬なんだか何なんだか、よくわからない頭。ずんぐりとしたオバQ風の二頭身。
いちおう、愛くるしい感じなテディベアと思われる人形。
名はボン太君。はたして、これが喋ったのだろうか?
省22
142: 私がみんなを知っている ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:29 ID:J01UDqyO(3/7) AAS
『私の相棒だけではなく、他の仲間達もいるようです』
「そう、私の方も二人ほど巻き込まれちゃってるみたいね」

ねねねは見た。二人もいないであろう珍しすぎる名を持つ女と、自分の家に住む居候の少女の名前を。

『そうですか、ならば一刻も早く探さないと』

もちろん、ねねねもそのつもりだ。ミニブックに絡まないようにマッハキャリバーを首にかけ、
デイバッグの中に入っていたものを急いで中に入れ戻す。
省27
143: 戦う運命  ◆CDDi1fgMw2 2007/09/25(火)23:31 ID:G43dZ+an(1/5) AAS
『周囲に人影なし』
「そうか……寂しいもんだな」
 カバンを担ぐ少年が、一人呟いていた。
 浅黒く鞣革のような皮に巌のような鍛え抜かれた肉体を持っているが、その顔は幼く、年の頃は十七といったところだった。
 第三者がこの光景を見ていれば、不審に思っただろう。
 少年、衛宮士郎は一人しかいなかった。なのに、「会話」をしている。
 彼はカバンを担ぎ直し、川沿いに土手を駆ける。
省22
144: 私がみんなを知っている ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:32 ID:J01UDqyO(4/7) AAS
駄目だ、普通に当てにできない。
まあ、普通に技術者をあたっていった方がいいだろう。どこにいるのかも、どうしているのかも分からないが。
他にも詳細名簿のメリットはある。
探さなくてはいけない人物達の容姿の写真が貼ってあることだ。これで幾ばくかは探しやすくなったはずだ。
だが同時にデメリットがある。行動に対する思いが書かれていないことだ。
それは一番重要なことだとねねねは思う。
省19
145
(1): 戦う運命  ◆CDDi1fgMw2 2007/09/25(火)23:32 ID:G43dZ+an(2/5) AAS
 惨劇の後、士郎は気がつくと、川原で佇んでいた。
 静かな音を立てて流れる川に向けていた視線を、星の瞬く夜空へ向ける。
 星が、自愛に満ちた母親をかたどっているように錯覚した。
 少し視線を下げると、繁華街が見える。だが人の気配はなく、寂れた感じを受けた。
 ため息をつき、光成が言った殺し合いをしてもらうという言葉に呆れながらデイバックをあさった。
 武器には興味は無い。適当な魔術用トレーニング機器が無いか探しているのだ。
 もっとも、無くても構わなかった。上は繁華街、重りになるものなど、いくらでもあるだろう。
省21
146
(1): 戦う運命  ◆CDDi1fgMw2 2007/09/25(火)23:34 ID:G43dZ+an(3/5) AAS
 彼女の、最初で最期の母親としての言葉が、士郎の胸を焦がす。
 復讐の念と、最強の渇望を混ぜて胸に無理矢理秘めさせる。
 タイガーコロシアムを通じて、最強となるべく戦っているのか、タイガーに対して復讐する為強くなっているのか、多少分からなくなっていた。
 それでも、母親の死は今の自分の原点といえる。ゆえに、彼は強くなり続ける事をやめない。
 例え、それが途方も無い道のりだとしても。
「ああ、地上最強になる、それが今までの俺だし、これからの俺だ。 そのために戦い続ける必要がある」
省13
147: 2007/09/25(火)23:34 ID:qadczk3i(1) AAS
 
148: 2007/09/25(火)23:34 ID:/622+3yn(4/4) AAS

149
(1): 私がみんなを知っている ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:34 ID:J01UDqyO(5/7) AAS
『いったい何を?』
「人間誰しも知られたくないことがあるってだけ。女には特にね」

ライターをポケットから取り出し、二枚の紙を火で炙る。
火はたちまち紙に燃え移り、ねねねは側にあった灰皿に燃える紙を捨てる。
詳細名簿が複数存在しないのならば、これで読子とアニタの情報は自分しか知らないことになる。
もっとも、テレパシーを使える能力者等もいるこの状況では、どれだけ秘密が漏れないかは不明であるが。
省16
150
(1): 戦う運命  ◆CDDi1fgMw2 2007/09/25(火)23:35 ID:G43dZ+an(4/5) AAS
 現在、その一人と三千の英霊は、コンクリートで舗装された道を下っていた。
 零の探知能力を頼みに、覚悟を探しているのである。
 しかし、零は探知能力が下がっているらしく、数百メートル単位でしか人を察知できないらしい。
『この謎、いずれ解き明かす必要がある。強化外骨格のときにも影響が出なければ良いが……』
「そうか。それにしても人が見つからないな」
 士郎は、ランニングには丁度良いと言いながら、街を全速力で駆けていく。
省19
151: 私がみんなを知っている ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:36 ID:J01UDqyO(6/7) AAS
【E-1 /水族館事務所内/1日目/黎明】

【菫川ねねね@R.O.D(シリーズ)】
 [状態]:健康。
 [装備]:マッハキャリバー(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
 [道具]:支給品一式、詳細名簿+@アニロワオリジナル、ボン太君のぬいぐるみ@らき☆すた
 [思考]
省11
152
(2): 戦う運命  ◆CDDi1fgMw2 2007/09/25(火)23:37 ID:G43dZ+an(5/5) AAS
【F-4、病院前/1日目・深夜】
【衛宮士郎@Fate/staynight】
[状態]:グラップラー
[装備]:強化外骨格「零」(カバン状態)@覚悟のススメ。
[道具]:支給品一式。未確認支給品0〜2。
[思考]
省2
153: ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火)23:37 ID:J01UDqyO(7/7) AAS
投下終了。
>>145>>146>>150は自分の作品ではないので飛ばしてください。
154: 2007/09/25(火)23:39 ID:cU4v9spy(1) AAS
了解です
155: 2007/09/25(火)23:42 ID:/AHZQkou(1) AAS
>>152

突っ込みどころ大杉wwwwwwwww
156: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 1/6  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)01:06 ID:6Qcp1qm4(1/11) AAS
振るう暴力を裁きの雷と言い放ち、自身を神と名乗る傲岸不遜な男――ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。
狂王の実験場に落とされて間もなく一つの命を奪い、月の出る夜空に哄笑を響き渡らせる。
そのけたたましい笑い声にか、それとも彼の足下に転がる死体から広がる異臭のせいか、
そこに一人の男が近づいて来ていた。

簡素な着物に赤いスカーフを纏った長身の東洋人。
片方の手にバックを提げ、もう片方の手には水筒を吊ってゆっくりと道を歩いてくる。
様は静かであったが、その細い瞳に映るは剣呑な揺らめき。
省21
157: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 2/6  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)01:07 ID:6Qcp1qm4(2/11) AAS
 ◆ ◆ ◆

戴宗は片手に提げたバックを落とす。
続いてもう片手に持った虎柄の水筒から一口取って喉を鳴らすと、それも地面に落とす。
そして、空いた両手を握り締め、ゴキリを音を鳴らすと一歩前へと足を踏み出した。

「このラピュタ神に素手で挑もうというのかね?」
対するムスカは、眼前に迫る相手の心の内に秘めたものが読めぬのか余裕綽々。
相対する者の返事を待たずして手を突き出し、稲妻を走らせた。
省25
158: 2007/09/26(水)01:07 ID:Nm6iz/Oh(1/7) AAS

159: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 3/6  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)01:08 ID:6Qcp1qm4(3/11) AAS
戴宗は常に人間発電機と呼ばれはしない。彼を呼ぶものは皆こう呼ぶ――神行太保、と。
神行法。それが今の一瞬の種明かし。
強力な電磁の力を脚へと転じればその脚力は常軌を逸し、駆ける速さは音の速さにも達する。
先に拳へと発した様に、気を足元に置けばその歩み神をも目を見張る。故に神行法。
この能力こそ、文字通り彼の右に立つ者は居ない。故に彼は呼ばれる――神行太保・戴宗、と。

彼がそれに気付くよりも疾く戴宗は拳を突き出し、ムスカに衝撃の一撃を見舞った。
神の鉄槌ならぬ、義憤の鉄拳。喰らったムスカはアスファルトの路上を何度も転がる。
省25
160: 2007/09/26(水)01:09 ID:Nm6iz/Oh(2/7) AAS

161: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 4/6  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)01:09 ID:6Qcp1qm4(4/11) AAS
AA省
162: 2007/09/26(水)01:10 ID:ZmWUlOMl(1/9) AAS

163: 2007/09/26(水)01:10 ID:N2wmH79e(1) AAS

164: 2007/09/26(水)01:10 ID:/x0tqocH(1) AAS
  
165: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 5/6  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)01:10 ID:6Qcp1qm4(5/11) AAS
 ◆ ◆ ◆

パタン……と、薄い扉が閉まる音がしてからすぐのこと。
立ち上がらないはずの男が事も無げにすっくと立ち上がった。
とても戴宗の鉄拳や電撃を受けていたようには見えない様子だ。

「……くっくっくっ。馬鹿な男め。ラピュタは滅びぬよ。いつまでもな」

サングラスの位置を直すと、男――ムスカは静かに身体を震わして笑い始めた。
その笑いと共に失われていた自信と妄執がまたむくむくと湧き上がって来る。
省20
166: 2007/09/26(水)01:11 ID:ZmWUlOMl(2/9) AAS

167: 2007/09/26(水)01:11 ID:NFDdUXYE(1/12) AAS
 
168: 2007/09/26(水)01:11 ID:I9g48E6/(1) AAS

169: 2007/09/26(水)01:11 ID:yDKbF8Cs(1/4) AAS
 
170
(2): 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 6/6  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)01:12 ID:6Qcp1qm4(6/11) AAS
 【D-6/総合病院・物置部屋の中/1日目/黎明】

 【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(ムスカ大佐)@天空の城ラピュタ】
 [状態]:完全な不死者(※)、気分高揚
 [装備]:
 [道具]:デイバック、支給品一式(食料-[大量のチョコレート][紅茶])、不死の酒の空き瓶
 [思考]:
  基本:螺旋王を喰って新世界の神となる
省5
171: 2007/09/26(水)01:15 ID:IRys0CaF(1) AAS
>>149
>>152
>>170

GJ!!
172: 2007/09/26(水)05:34 ID:+5/GIrG0(1) AAS
糞スレ乱立させるな
殺人狂
173: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:05 ID:XEqFzbBX(1/8) AAS
(隔離された場所での殺し合い? いーね、いーねぇ、実にいい。最高じゃねぇか)

新しい玩具を与えられた少年のようにウキウキと街を闊歩する男、彼の名をラッド・ルッソという。
表の顔はルッソ・ファミリーきっての殺し屋、裏の顔は欲望の赴くままに生きる狂った享楽殺人者、それがラッド。
そんな彼にとって、バトルロワイヤルの舞台は素敵なテーマパークでしかなかった。
ラッドの瞼の裏に浮かぶのは自信満々のモロトフの笑み、無惨に散った彼は最期まで自分の優位を疑っていなかった。
この場所にはそんな奴らがごろごろしている、それを自由に殺してまわれる――まさにラッドにとっての天国だ。
そして、同時にモロトフは相当な実力者だった。
省9
174: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:07 ID:XEqFzbBX(2/8) AAS
そしてゲーム開始から十数分後、ついにラッドに見初められてしまった哀れな犠牲者が現れる。
街灯に照らされる道路の脇を、銃を構え慎重に歩いている少年、犠牲者の名前は高嶺清麿。
何の自信が有るのか周囲の確認もせずに堂々と夜道を歩く。ここが殺し合いの舞台でなく、アメリカの一都市だったとしても実に危険極まりない行動だ。
暢気に生きてきた少年が不相応な武器を手に入れたことで自分が特別な者になったと思い込んでいる、清麿の後ろ姿からラッドはそう判断した。
背中から滲み出ている緩い雰囲気、死という冷たい現実を理解していなそうな子供、無意識に舌なめずりをするラッド。
そして清麿の注意が背後から逸れた瞬間を見計らって、ラッドは行動を起こした。
省13
175: 2007/09/26(水)19:08 ID:NFDdUXYE(2/12) AAS
 
176: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:09 ID:XEqFzbBX(3/8) AAS
「お前はこう思ってただろ『こんなに凄ぇ武器を持っていれば誰にも負けるはずがない、俺は強い、俺は死なない、つまり俺は安全だ』ってなあ!
 それでなっ、俺にとっては超ハッピー、お前にとってはアンハッピーなことにそういう奴を殺すのが俺は大好きなんだ。
 という事で俺は今からお前を殺しま――ス! でよぉ、その間お前はどうするんだ? 逃げる? 抵抗する? 諦めて死ぬ? 俺と殺し合う?
 自殺してみる? 命乞いする? 謝る? 泣き叫ぶ? 怖い? 悔しい? 切ない? それとも怒ってる? なあ、どうなんだよ――?」

そうして存分に語り尽くしたラッドは気分も上々に話を終えた。
では、獲物との触れ合いに満足したら次はどうするのか――最後の仕事に、実際に清麿を殺すという作業に取り掛かるに決まっているではないか。
省11
177: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:10 ID:XEqFzbBX(4/8) AAS
「それにガッシュと約束してるんだ。あいつが優しい王様になるのを俺は手伝う。だからまずは螺旋王って奴を倒して日本に帰らなくちゃいけない。
 そして実のところ俺自身があのおっさんを看過できない。無理矢理人を集めて殺し合いを強制し、それを実験だゲームだと称する。
 螺旋王は俺が今までに出会った相手の中で……一番の悪だ。そんな悪を俺とガッシュは絶対に許さない。仲間を集めて、必ず打倒する!
 そして、俺はまずあんたに仲間になってほしい。その力を人殺しに使うのではなく、俺たちのために貸してくれないか?」

行われたのは説得もとい勧誘だ。相手は殺人鬼、当然失敗した場合に清麿の命はない。
だがそれは清麿にとって些事でしかない、ガッシュと共に魔界の王を目指す事を決めた時点で死ぬ覚悟はできている。
省16
178: 2007/09/26(水)19:10 ID:NFDdUXYE(3/12) AAS
 
179: 2007/09/26(水)19:10 ID:66+euwjl(1) AAS

180: 2007/09/26(水)19:11 ID:4szXmP3d(1/10) AAS
 
181: 2007/09/26(水)19:11 ID:OUlZ6arW(1/2) AAS

182: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:11 ID:XEqFzbBX(5/8) AAS
――だがそれ以上の動きはない。
最悪の答えを突きつけられても清麿は動かない、ラッドを真正面から見据えるのみ。
そして対するラッドも動かない、いまだに清麿という人間をはかりかねている。
死を覚悟している者を殺すのは彼の趣味ではない、殺したくない。
死を身近に感じずにぬくぬくと生きている奴は絶好の獲物だ見逃せない、絶対に殺す。
しかしいくら考えたところで答えはでない……だからラッドは無理矢理答えを出すことに決めた。

「ハハ……ハハハ……ヒハハハ、畜生っ! 苛立つぜぇ! イライラするのは身体に悪いってのによォ!
省17
183: 2007/09/26(水)19:13 ID:OUlZ6arW(2/2) AAS

184: 2007/09/26(水)19:13 ID:XiLOJJY9(1/3) AAS

185: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:14 ID:XEqFzbBX(6/8) AAS
ラッドが地面にナイフ投げやるやいなや、清麿はそれを拾い上げ――自らの右耳にその刃を当てたのだ。
そして一息もつかず、即座に耳に刃を入れる。新品のナイフの鋭利な刃は骨の無い柔らかな肉を易々と切り裂き、清麿の右耳は頭部から切断された。
予め決まっていた事を清麿はただなぞっただけ、そんな事を考えてしまう程に清麿の一連の挙動には全く迷いがなかった。
予想外の出来事に動きを止めるラッド、そんな彼に対して清麿は再び口を開く。
傷口からポタポタと垂れる鮮血を拭おうともせず、今まで通りにラッドを真正面から見据えながらだ。

「指は駄目なんだ。この指は、この手は……魔本を持つために……ガッシュと共に戦うために……絶対に失えない。
 でも……! それ以外の場所ならこの耳のように、目でも足でも何だってくれてやるっ! 俺はここで終わりたくない!
省24
186: 2007/09/26(水)19:14 ID:NFDdUXYE(4/12) AAS
 
187: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:15 ID:XEqFzbBX(7/8) AAS
「そういえばお前武器もってないな。武器は大事だぜ。人間は武器と共に進化してきた、武器あっての人間だ。
 マシンガンが一丁あれば、そこら辺の悪ガキにだってジャック・ディンプシーをぶち殺せるんだぜ。ちょっと待ってろ、余ってる俺の武器をやるよ。」
「俺の支給品はあんたに奪われたんだけどな。……っと、有難う。ん、これってマシンガンじゃないか。なんで使わないんだ?」
「気がのらねえ。さっきはナイフで切り裂いてやりたい気分だったし、今は相手を殴り殺したい気分だ。
 シュッッ……シュッッ……シュシュシュッっ……折角の舞台なんだ、色々やって目いっぱい楽しまないと損だと思わないか?」
「やっぱり俺にはあんたが理解できない……ともかく殺しだけは絶対にやめてくれよ……」
省19
188: 2007/09/26(水)19:18 ID:T9DNiP6A(1) AAS
  
189: ◆UTAZOboXAs 2007/09/26(水)19:31 ID:XEqFzbBX(8/8) AAS
状態表訂正

【8-A 路上 一日目 深夜】

【高嶺清麿@金色のガッシュ】
【状態:螺旋王に対する激怒、右耳欠損、軽い貧血】
【装備:イングラムM10(9mmパラベラム弾32/32)】
【所持品:イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×5、支給品一式(ランダム支給品0〜2を含む)】
【所持品:清麿の右耳、支給品一式】
省16
190: 2007/09/26(水)20:19 ID:xg84aBz9(1) AAS
いいからしたらばに帰れ、な
191: 2007/09/26(水)20:22 ID:XiLOJJY9(2/3) AAS

192: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 1/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)20:23 ID:6Qcp1qm4(7/11) AAS
振るう暴力を裁きの雷と言い放ち、自身を神と名乗る傲岸不遜な男――ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。
狂王の実験場に落とされて間もなく一つの命を奪い、月の出る夜空に哄笑を響き渡らせる。
そのけたたましい笑い声にか、それとも彼の足下に転がる死体から広がる異臭のせいか、
そこに一人の男が近づいて来ていた。

簡素な着物に赤いスカーフを纏った長身の東洋人。
片方の手にバックを提げ、もう片方の手には水筒を吊ってゆっくりと道を歩いてくる。
様は静かであったが、その細い瞳に映るは剣呑な揺らめき。
省21
193: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 2/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)20:24 ID:6Qcp1qm4(8/11) AAS
 ◆ ◆ ◆

戴宗は片手に提げたバックを落とす。
続いてもう片手に持った虎柄の水筒から一口取って喉を鳴らすと、それも地面に落とす。
そして、空いた両手を握り締め、ゴキリを音を鳴らすと一歩前へと足を踏み出した。

「このラピュタ神に素手で挑もうというのかね?」
対するムスカは、眼前に迫る相手の心の内に秘めたものが読めぬのか余裕綽々。
相対する者の返事を待たずして手を突き出し、稲妻を走らせた。
省25
194: 2007/09/26(水)20:25 ID:8vz/NDqK(1/3) AAS
 
195: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 3/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)20:26 ID:6Qcp1qm4(9/11) AAS
戴宗は常に人間発電機と呼ばれはしない。彼を呼ぶものは皆こう呼ぶ――神行太保、と。
神行法。それが今の一瞬の種明かし。
強力な電磁の力を脚へと転じればその脚力は常軌を逸し、駆ける速さは音の速さにも達する。
先に拳へと発した様に、気を足元に置けばその歩み神をも目を見張る。故に神行法。
この能力こそ、文字通り彼の右に立つ者は居ない。故に彼は呼ばれる――神行太保・戴宗、と。

彼がそれに気付くよりも疾く戴宗は拳を突き出し、ムスカに衝撃の一撃を見舞った。
神の鉄槌ならぬ、義憤の鉄拳。喰らったムスカはアスファルトの路上を何度も転がる。
省25
196: 2007/09/26(水)20:26 ID:4szXmP3d(2/10) AAS
 
197: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 4/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)20:27 ID:6Qcp1qm4(10/11) AAS
AA省
198: 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 5/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/09/26(水)20:28 ID:6Qcp1qm4(11/11) AAS
 ◆ ◆ ◆

パタン……と、薄い扉が閉まる音がしてからしばらくのこと。
戴宗に痛めつけられ、ピクリとも動けなかったはずの男が弱々しいながらも身体を起こした。

「よ、よくも……あいつめ。私は神なんだ、ぞ」

サングラスの位置を直すと、男――ムスカは彼を痛めつけた東洋人が去った扉を睨み付ける。

「……しかし、幸運の女神はまだ私を見放してはいないようだ」
省29
199: 2007/09/26(水)20:32 ID:wEaZLpKJ(1/13) AAS
 
200: 2007/09/26(水)20:39 ID:Wv8WnCwS(1) AAS
あー、
したらばに投稿できるようになったんで
そっちに移動してくれ
201: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水)22:16 ID:jvOw9Ix5(1/11) AAS
 才能とは、必ずしも本人が望むものが与えられるわけではない。
 偏食家なのに料理が上手かったり、荒事が嫌いなのに腕っ節が強かったり、欠片の興味もないのに美的感覚に優れていたり。
 本が嫌いなのに、『紙』が使えたり。
 別に、紙が使えること自体を疎ましく思ってきたわけではない。ただ、違和感を感じる程度のことだ。
 姉二人は、世間一般で言うところの所謂『ビブリオマニア(蔵書狂)』、それも真性。
 好きこそ得意なれ、とは言うが、どんな本が好きだとしても、本の原質たる『紙』を自由自在に操れるわけがない。
 好意的に解釈して、超能力。それでいて、異質。偏見の意を込めるなら、化け物。
省31
202: 2007/09/26(水)22:17 ID:4szXmP3d(3/10) AAS
 
203: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水)22:18 ID:jvOw9Ix5(2/11) AAS
 この地に飛ばされてからも冷静に――ただ状況を冷めて見ていただけだが――振る舞ったアニタは、現在位置、参加者、支給品、各基本情報を確認し、この先の指針を決めた。
 結論として、殺し合いには乗らない。あの変身男のようなヤツとやり合う気など毛頭ないし、力のない弱者を殺めるのも気持ちのいいものではない。
 だからといって絶望的になることもなく、とりあえず唯一の知り合いであり、警護対象であるねねねを捜そう、という結論に至った。
 菫川ねねね。現役――現在は活動休止中だが――の小説家であり、アニタが住まう家の主。
 アニタは香港でねねねと知り合い、半ば成り行きで、日本を訪れてまで彼女のボディガードを続けている。
 三姉妹探偵社の末っ子として、お世話になっている世帯主を放ってはおけなかった。

 ……というのは建前。
省20
204: 2007/09/26(水)22:18 ID:Nm6iz/Oh(3/7) AAS

205: 2007/09/26(水)22:18 ID:XiLOJJY9(3/3) AAS
 
206: 2007/09/26(水)22:18 ID:NFDdUXYE(5/12) AAS
 
207: 2007/09/26(水)22:18 ID:wEaZLpKJ(2/13) AAS
 
208: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水)22:19 ID:jvOw9Ix5(3/11) AAS
 螺旋王の姿が闇に消え、目を瞑り――そして開き――次に視覚が捉えたのは、どこかの住宅街だった。
 空の情景は闇夜、時計が示す時間は深夜零時。静けさに包まれた町々からは、人気が感じられない――だが。

(いるんだね……タカヤ兄さん。この会場の、どこかに)

 相羽シンヤ――それは、過去に捨てた名。
 今の彼は、ラダムのテッカマンエビル。悪魔の力を身につけた、邪悪なる復讐鬼。
 もっとも、エビルの力を解放するキーであるテッククリスタルを取り上げられた今、彼はテッカマンであってテッカマンではない。

「螺旋王の言っていたことはどうやら本当のようだ。さて……ブレードの力を失った兄さんが、どこまで生き延びられるか……いや」
省13
209: 2007/09/26(水)22:19 ID:4szXmP3d(4/10) AAS
 
210: 2007/09/26(水)22:19 ID:Nm6iz/Oh(4/7) AAS

211: 2007/09/26(水)22:20 ID:wEaZLpKJ(3/13) AAS
 
212: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水)22:20 ID:jvOw9Ix5(4/11) AAS
「まさか、いきなり子供に出くわすとはね。だが、僕の殺気に警戒できるほどには場慣れしているようだ……」

 広く開けた校庭のど真ん中で、一人の男が悠然と構え、小柄な少女がそれと対峙していた。
 ベーシックなジャンパーにジーンズというラフなスタイルの、長身の男性。
 それと向き合っているのは、先ほど金次郎に別れを告げたばかりのアニタ・キング。
 学校を出てねねねを捜しに行こうと決断し、いざこれからというときに出くわした、競争相手。
 もちろん初対面の人物だ。初対面ではあるが、これだけは言える。
 彼は、この殺し合いに乗っている。その証拠として、アニタを映す瞳に殺気を滾らせ、右手には凶器に成り得る剣が握られていた。
省31
213: 2007/09/26(水)22:21 ID:NFDdUXYE(6/12) AAS
 
214: 2007/09/26(水)22:21 ID:3KGPQkMM(1/2) AAS
 
215: 2007/09/26(水)22:21 ID:XU2liFZA(1/3) AAS

216: 2007/09/26(水)22:22 ID:wEaZLpKJ(4/13) AAS
 
217: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水)22:22 ID:jvOw9Ix5(5/11) AAS
(……紙、足りん)

 シンヤの剣に対応するため、リーチの長い棒を作り出したが、それだけでアニタの持つ紙残数は二割を切ってしまった。
 紙、というありふれたものを武器にできる反面、何かしらの武器を形成する際には、それなりの枚数を必要とするのが紙使いの制約。
 アニタが所持していたのは、参加者なら誰にでも支給されているであろうメモ帳の紙だけだ。
 僅か百枚程度のそれに、一戦を凌ぎきるほどの活躍は期待できなかった。

(どうせなら、ケチらず家にある本全部支給してくれたらよかったのに)

 姉たちが買い込んだ、無駄に多い書物の数々を頭に思い浮かべる。
省31
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