【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】 (999レス)
【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/
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237: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2019/05/16(木) 22:58:49.24 ID:6z+14K+X0 ………………………………ほんとに? 【――だから、もしかしたら、友達だっていないのかもしれなかった。だって、好きって言ってもらえないと、その人への好意すら正当化できないのに、】 おともだちになって、くれる、の、? 【お友達なんて関係は不明瞭が過ぎて、だから、(だから?)(言い訳)(怖いだけ)(甘えてるだけ)(本当に?)(たぶん、ほんとうに)】 ほんとうに? 【だからやっぱり笑っていた。――それでもさっきよりはいくらも人に見せられる顔をしていた、】 本当に? 【本当に。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/237
238: ◆S6ROLCWdjI [sage saga] 2019/05/16(木) 23:14:09.20 ID:phMFLjPA0 >>236 【相も変わらず笑っていた。怒られたって、嫉まれたって、怒鳴られたって、平気】 【そんなことよりもっと怖いの、知ってるから――いつかこうやって、あたしたち喧嘩したことあったよね?】 【あの時はあたしが怒鳴ってた。そしたらあんた、怖がって、泣きそうになって、震え上がってしまったから】 【――――だからそっちのほうがよっぽど怖かったよ。あんたがあたしを恐れて、二度と会えなくなるほうが余程】 さあ――――なんでだろ。……鈴音ほど、まじめじゃなかったからかな。 本当は、心の底から幸せになりたいだなんて願ったことすらなかったのかも。それくらいに、 あたしずるい子なんだよ。そう、ずるいの、ずるくって、すぐ逃げる、……あんたと違って。 本気の本気で幸せになろうと頑張ったあんたと違って――――あたし、ダメな子でしょう? 【だから今度の声は朝日よりよほど鮮烈に、はっきりと輝いて耳に届かせた。こんどこそあなたを否定する】 【否定する。否定する。否定する。鍵をかけるの? じゃああたしのとっとき、引っ張り出してこようかなあ】 【あんたには見せたことなかったっけ。大砲。ぶっ放すと天井だって落としてしまえるの。……もう、逃がさないよ】 【幻覚。教室。女の子たちはめいめいグループを作ってる。3人か4人くらいで固まって行動しているの】 【校則なんて怖がらずに好き放題アクセサリーを付けてくる子たち。机をいくつか寄せ合って勉強してる子たち】 【あるいはちょっとアニメっぽい表紙の文庫本、挿絵のページを開いてきゃあきゃあはしゃぐ子たち――の中で】 【きっとあたしたち、ひとりぼっち、ずつでしょう? あたし、ひとりでケータイ弄ってる。義理のハートが飛び交うSNS】 【そしたらあんたは何してる? 本読んでる? ……だとしたらきっと料理本かな。それをどうアレンジするか、迷って】 【 ふっと瞬きした瞬間に何かきらめいた気がするからさ。そっちを見たら――もしかしたら、目が合ったり、しなかった? 】 【(少なくともあたしはそうだって信じてるよ。信じてる。これは神様に捧げる祈りとは、違くて、)】 ホントに決まってるでしょ、ばーか! 【両腕、伸ばして見せるから。祈りのために組んでなんかやらない。抱き着きたいなら飛び込んでおいで、の、ポーズ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/238
239: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2019/05/16(木) 23:51:25.30 ID:6z+14K+X0 >>238 【ならば今度は怯えた子なんていなかった。それよりも嫉妬していた、うらやましくって、ねたましくって、――震えてしまうとしたなら、多分、そのせいだ】 【ずるいずるいって言って泣きじゃくって肩を震わしていた、苦手だからやめちゃおうって思いついたことも、それをしてしまえたことも、そのための勇気があることも、】 【いろんなことなんでもかんでもずるく思えて仕方がないんだから、なんでも手渡したくなる、だってほしいから/なのにもらってくれやしないんだってもう知ってるから】 ――――――――――――――――っ、 【涙がぼろぼろ溢れては落ちていく、そのたんびに透明でまあるい水面は光を悪戯に弄んで、彼女のまなざし、ところどころ赤く、黒く、宝石の煌めくみたいに】 【そうしたら宝石の涙を流す伝承のエルフみたいにも見えてしまうんだろうか。だったら彼女はきっと泣き虫だから、うんとうんと儲かるに違いない】 【――ぶんぶんって首を振る仕草にしぶきが散った、いろんな言葉に一緒くたに返してしまうのは狡い仕草、なら彼女だって狡くってしかたないのに、】 【そんなのごまかしちゃうみたいに、――広げられた両腕、納まる暖かさはありふれた平熱の温度。そうして伝わるのは女の子らしいと呼ぶには少し憚られる感触なのだとして、】 【せめてふわふわの衣服が隠しこんでくれるだろうか。だってそのために着てるんだ。痩せてかわいくない大人にもなれない無様なものを隠してしまいたい、そんな理由で、】 【暑苦しい姫袖だって溢れんばかりのフリルだって窮屈な編み上げだってがんじがらめのリボンだってなにもかもなにもかも全部、世界に対しての武装、武器で防具で、そのためだから】 【――――――ひぅ、なんて、ごく情けない音がした。そのすぐ耳元で。だって彼女は間違いなく飛び込んできた、人懐っこい犬よりなんにも疑わなかった】 【なれば続くのなんて子供みたいな嗚咽なんだろう、――山の中に響いていく声、もしも誰かが通りがかって聞いたなら(そんなことはありえないんだけれど)、精霊の歌声と間違うかしら】 【とりあえず確かなのは、それを耳元で聞くと結構/相当/かなり/――――――、だけれども、】 ――――――ごめん、なさいっ、ごめん、なさぃ、わたし、――わたし、だって、ら゛って、――っ、――――っ、 ――ひっ、ぅ、っ。っっ。……――っ。わたし。わたし、――夕月ちゃんのいってくれた、こと、きこえてた、 ないて、くれてるの、――しってた、しってて、――、しってて、むしした、――、しらない、ふり、した、だって、 だって、みんなに、おなじようにして、ほしくて、 ――――かみさまなのに、それだけじゃやだって、――、がんばったから、――いっぱい"いいこ"したから、だから、だから、 【妖精の歌声にも精霊の歌声にも程遠いなら結局どこまでも蛇の鳴き声/そして蛇は鳴くはずないから、だからやっぱり何かおかしくて、(だって彼女は蛇なんだ)】 【ぎゅうって抱き着いた身体に抱きすがるのは放してほしくないんだろう。このまま手を離されてしまったら消えてしまうんだろう。だからめいっぱい力を込めてしまって】 【なら彼女にだって謝ることがあった。いつかのこと。あの時に名前を呼んでくれたこと、――――無視していたこと、謝る、告げる理由なんてどこまでも自分勝手が過ぎていた】 【いっぱい頑張ったから/勝手に】 【めいっぱいに"いいこ"をやったから/勝手に】 【苦手な"いいこ"をいっぱいいっぱい頑張ったんだから/勝手に】 【――頑張ったからご褒美をください/世界を滅ぼしちゃえるくらいの神様に/そうじゃないと世界なんて滅ぼしてやるという脅しを添えて、】 (【――――開け放たれた窓から緩く風が吹き込んだ。薄クリーム色のカーテンが揺れて、窓辺でしゃべくっていた男子どもを巻き込んだ】) (【ふざけた悲鳴と笑い声にわずかに目線を上げた、――特別な友達なんていなかった。別に誰かに嫌われてるとか、無視されてるとか、たぶんそうじゃないけど】) (【なんとなく誰とも仲良くなかった。誰に向けてでもない溜息をついて、図書室で借りた外国のレシピをまとめたような本に目を戻しかけた、刹那に、】) (【ふっと目が合って、――――無視するには気が引けるから曖昧な目礼をした、そしたらなんだかそのあと気になっちゃって、ああそうだ、】) (【このよくわかんない食べ物について、検索してもらえたりしないかな。――――だって今日携帯電話、家の玄関に忘れてきちゃったもん】) ごめんなさい、 【その結果がどうだったなんて記すまでもないんだから、】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/239
240: ◆S6ROLCWdjI [sage saga] 2019/05/17(金) 00:09:19.88 ID:/SPIJ+VB0 >>239 【抱き留める。やっぱりこの靴履いてきてよかったなと思う、だってヒールがなかったらあたしあんたより背が低くて】 【……ああでも、あんたもヒール履いてるから意味ないかな。でも、低すぎるので受け止めるより余程マシ】 【つかまえた。そしたら艶やかな黒髪に、鼻先を埋める――いいなあ。あたしこんな癖っ毛だから、】 【こんなにきれいなさらさらストレート、憧れちゃってやまないよ。(それでもそんなの関係ないってきっと言ってくれる)】 【細い背を撫ぜると、背骨がひとつふたつみっつ――きちんと並んでるのがわかるから】 【だから誰にも文句なんか言わせない。あたしもこの子もここに居て、それはなんにも間違いじゃない】 【確信して目をぎゅうと瞑るなら――彼女の目からも涙がこぼれた。拭わない。二人ともにそんな、余裕なんてない】 うん。――――――うん。いいよ、なんにも、怒ってない。 ホントだよ、ねえ――もうあのヴェール、誰かにあげようとしたりしてないんでしょ? そうだったら、それだけでいいよ。……あげてたら怒るけど、ふふ………… 【精一杯に抱きしめ返して返す言葉は、やっぱり何かずれていた。でもそれでいい気がした】 【もう一回それ被ってきてよ、なんてのはさすがに我儘がすぎるから、言わないでおいて――何度も何度も】 【あやすように背中を叩く。そのたびいいよって返す、馬鹿げた大人の儀式だとわかっていて】 【だって本当に怒ってないから。あんただってきっと、怒らないでくれていたんでしょう? わかってるよ、知ってるよ】 【あんたは勝手にやってたことだと言うけれど。そんな勝手な行動でも、確かに誰かが救われてたの】 【 「――――なに? それ何語の本なの、ちゃんと読めてる? 翻訳アプリ探してあげよっか」 】 【 けだるげな声は一瞬だけでもあんたを怯えさせてしまうだろうか。だとしたらばつの悪そうに、視線、逸らすから 】 いいよ。あたしは白神鈴音の全部を許す。だからね―――――― 【「あんたには、あたしのこと、見ててほしいな。さいごまで」 ――はいこれ、って言いながら差し出すスマホと似たような気軽さで】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/240
241: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2019/05/17(金) 00:54:27.00 ID:yufS24Si0 >>240 【だから彼女は子供なんかじゃなかった。それどころか平均より背は伸びてしまって、なのに身体がちいとも女の子ぽくならなくて、それがずっと恨めしくて】 【どれだけ食べたってちっとも丸みを帯びない身体に辟易していた、ほんのもうちょっとだけでも胸が膨らんでくれたら、その何倍も自信が持てたに違いないのに】 【それからこのまっすぐに落ちるばっかりの腰元だって、途中でほんの一センチ、ううん、二センチ、……、三センチくらい、へこんでくれたなら】 【そこまで来たら、後は、ぺったんこのお尻だって、あとちょっとだけ、ふわふわのパニエ一枚分だけでいいから、女の子みたいに、なってくれたら、……】 【――だからせめて着飾った、ふわふわのフリルとレースとに全部を隠してしまって、それから、真っ黒色の髪の毛、烏よりよっぽど大事に見繕いして、お風呂だってたっぷり入って】 【"幼馴染"の子がくれた林檎の香りの香水をほんの少し。そしたらやっと少しだけ自身が持てた、鏡越しに睨む自分のまなざしが少しだけ和らいだ気がした、――だのに】 【抱き着いてしまったら本当に全部バレてしまう。がりがりに痩せた身体。ふわふわのお洋服は全部はりぼて。髪の毛は確かに真っ黒くて艶やかだけど、林檎の香水は今日してない】 【それに何より醜い言葉だって吐き出してしまった後だから、その全部が無意味になっていた、どれだけ着飾って誤魔化してみせたって、醜悪で痩せぎすな本性、バレちゃったから、でも、】 【もしかしたらおんなじかしら。誰にも言ってないほんとの気持ち伝え合ったなら、「すき」も「きらい」ももらえなかったけど、「おともだち」、――それも確かに大事な言葉】 ごめんなさい………………。 【ちいちゃく揺らした首が何度目かも分からぬ謝罪を繰り返したなら、ぎゅうってすがる指先、一から十まで、全部そろってるって、その背中に伝えていた】 【誰にもあげてない。それだけが答えだった。だから多分怒られないで済んだ。その肩口に何度も何度も雫を落とすなら、あっという間に肩のところをびしょびしょにしてしまって】 【あるいはきれいな赤色の髪だって濡らしてしまうんだろう。それでも二人やっぱりそんな余裕ありはしないから、――だから、せめて仕返しに、彼女の髪だって濡らしてよかった】 (【「一応**語だけど、……、たまに翻訳変なところあるし、なんか、知らない食材を当たり前に使うから、よくわからなくって」】) (【「携帯忘れちゃったの、――――*****って食べ物、なに? やさい……? っぽいけど、野菜の……なに? なんて草がどうなってるやつなの? 味は?】) (【あまり怯えた風な様子は見せないのだろう。変なところで気が強かった。そのくせ変なところで気が弱かった。そういう子だった。だのに机のとこ、簡単に取りついて、】) (【ありがとって笑って一緒に調べものタイム。なんとなくわかっちゃえば、二人で同じ本覗き込んで、謎の食材を推察したり、誤植を探して、そしたら、なんか、気が向いちゃって】) (【二人での土曜日、外国の食べ物ばっか売ってる市場行ってみようよなんて話にだってなっちゃうのかも。そしたら帰りに動物園でパンダでも見ようか? パンダが先でもいいんだけど】) (【そしたら次の日曜日には買ってきたもので一緒にこの料理作ってみよう。よくわかんなくなっても文句はいいっこなし。おいしくなくっても誰も責任取りません。そんな、約束して、――】) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/241
242: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2019/05/17(金) 00:54:43.24 ID:yufS24Si0 >>240>>241 ――――――――――――――――――――――うん……。 【――耳と耳を擦り合わせるように頷いた、濡れてしまった髪の毛同士を絡ませるように、そしたら赤と黒、交じり合って、彼女の目の色みたいになるのかしら、なんて?】 【ちぐはぐな色した目はきっと違う世界を見せていたんだろう。いいこの世界とわるいこの世界。たぶんそう。なら今は交じり合ってしまって、やっと初めて、普通の子、なんて?】 【そんな風に言っちゃうのは大雑把すぎるのかもしれないけど。それっぽちじゃ何もかも言い訳には足りないのかもしれないけど。だからきっとなんにも足りないんだけれど、】 【やだって言わない。さいごなんて言わないでほしいなんて言わない。だって、――だって、夕月はずうっと味方でいてくれた、恩返しにはまだまだ足りないけど】 【ねえだってお友達が、――自分のいのちに納得できないままだなんて、そんなの、嫌だから、(だから、)】 ありがとう――――――。 【許さなくっていいから、さいごだなんて言わないで、――そんな風に言える勇気なんてありはしないんだ。許してほしい。何を。――わかんないけど、たぶんきっと、なにもかも】 【だからいつしか霧なんて出ているはずもなかった。足元には薄っぺらい水鏡なんてなかった。だからここは間違いなく現世で、だのに向こう側に覗き見える桜の花だけ、変わらない】 【だけどとりあえず蛇たちはいなくなっていた。多分帰っちゃってた。お見送りが必要なら彼女がするんだと思われた。――もちろん、もっと、おしゃべりしていても、いいから、だって、】 【(ずっと味方でいてくれて)(こんなところまで来てくれて)(秘密のお話してくれて)(許してくれて)いろんなこと全部、全部、――ありがとう、伝えきれて、いないから、】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/242
243: ◆S6ROLCWdjI [sage saga] 2019/05/17(金) 20:43:06.92 ID:/SPIJ+VB0 >>241-242 【体型など知ったことではない。そもそも自分だってお世辞にもいい体してるなんて言えないし】 【ましてやあたしたち友達なのに。目一杯オシャレして可愛く見せなきゃいけない恋人とのデート、】 【そんなシチュエーションでもないんだから――深夜にこっそり、部屋着のまま家から抜け出して】 【コンビニでスイーツ買って駐車場で食べちゃうヤンチャも、いくらだって、できるでしょう?】 ありがとうはこっちのセリフ――――やっぱあんた、やさしいよ、鈴音。 【だからわかってる。また何か、言いたいこと我慢してくれていること――わかるから、】 【またごめんなさいって言いそうになるのをなんとか留める。無限ループになりそうだから】 【やさしさに甘えて、話題を変えるのだろう――「ああ、そうね、この際だから」】 あたし、夕月って名前がホンモノじゃないって言ったことがあったでしょ? 教えたげるよ、あんたの名前はみっつとも教えてもらえたんだから――フェアじゃないじゃん。 シグレって言うんだ。時雨じゃなくて、Segulahって綴って、シグレ――、 …………ユーティライネン。こっちはね、ダンナの姓――シグレ・ユーティライネンっての。 【抱きしめあったままだったらさすがに動けない。だから手を繋ぐかたちに変えて、歩き始める】 【二人並んで帰り道、左手薬指の報告はささやかに――していいものか、すこし躊躇したけど】 【きっとあんたなら祝福してくれるかな、なんて、思っちゃったからさあ、――――、】 【――――、】 【「……えっ。は? 何が何だかよくわかってないモノ、料理に使おうとしてたの?」】 【「なにそのチャレンジ精神……」 ならばこいつは真逆だった。イキがってるくせに、実はビビり】 【だけど打ち解けられたら途端に馴れ馴れしくなる、めんどくさいヤツだった。だからお出かけのお誘い、】 【それには乗るけれど(後に「パンダ、思ってたよりゴツかったね……」と語る、けどキーホルダーは買う)】 【次の日のお料理に関しては弱腰になるのだろう。「料理ムリ、ピーラーないと皮むきできない……」】 【――そんな感じであるから、そのうち喧嘩だってするかもしれない。何せお互い気質が違いすぎる】 【ちょっとした言い合いっこから、クラスメイトの仲裁がかかりそうな危ういものまで。きっとする、】 【だけどそのたび仲直りだってきっとできた、だって、好きも嫌いもどっちもあるのが友達でしょう?】 【だから、――――、】 【――――別れの挨拶に何を用いるか迷っていた。「またね」と言えないのはわかりきっていたし】 【「幸せになってね」というのは……無責任が過ぎた。いくら自分が許しても、世界がそうするとは限らない】 【悲しいけれど理解していた。だからきっと「生きてね」というのも微妙に思えたし、ああ、でも】 あたし、――――鈴音と友達になれて、ほんとうによかった。 【――――、こうやって幻覚と現実とが結びつく瞬間って、きっとたぶん絶対にあるから】 【じゃあね、バイバイ、……桜花鈴音。結局は三人分にことばを渡してお別れ――「さようなら」。】 //こんなかんじで……長い間おつかれさまでした、本当にありがとうございました! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/243
244: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2019/05/17(金) 21:31:26.93 ID:qQFbkDZf0 >>243 【――確かにそれでいいのかもしれなかった。だってわたしたちの一番最初は夜の公園で、思い出の中にはホットスナックの香りが漂って】 【ふっとコンビニに立ち寄ったときに唐揚げとかポテトとか気になっちゃう瞬間に、その時のことをほんの少しでも思い出してないかって言ったら、嘘になる】 【思えばあれからたくさんの時間が経っていた。いろんなことがあった(そしてきっと多分ありすぎた)。――だけど変わんないのはあの時食べたジャンクな味、】 【だってきっとおんなじコンビニで同じものを買ったって、もうレシピは変わっちゃってるんだ。だから思い出の中にしかなくなってて、だからこそ変わんないなら】 【無限ループを断ち切ってくれる勇気に甘えて、彼女はそんなことないって言わなかった。――だからやっぱりどこまでも甘えていた、ひどい話】 【それこそ恋人でもない誰かを無理やり犯すみたいなことをしたのに、――おともだちって言ってもらえて喜んでいるから、やっぱり悪い神様の成れの果て】 【だとしても今更何にもなれぬ残滓でしかなくって、たぶん、むかしの信者に見せたなら「これじゃない」って言われちゃう、そんな、ものだけど】 ………………………………――――、 【ぱちりと瞬きをした、教えてくれたことが嬉しいみたいに少しだけ緩む眼差しを覆う長い睫毛が震えるようにゆっくり瞬いたら、黒と赤のはざまの視線、蕩けるように赤く帯びて】 【あなたの赤色をまねしたって言うには少しだけ何か違うのだけれど、――繋いだ指先の温度はそれでも互いにきっと生きているから、汗ばんでこそないけど、湿っぽいから】 (【「……どんな味か分かってたら、あるもので作ってもいいけど。こんなの聞いたこともないし、なんだかもわかんないし……」】) (【「そもそも**語になってないし。……見てこれ、「し」と「レ」がごっちゃになってるし、「ラ」が「う」になってる」】) (【――もしかしたらあんまり信用できないたぐいの本なのではないかとそろそろ思えてくるところだった。それでも出来上がりの写真はなんだかおいしそうだから】) (【やっぱり信じてみることにしよう。おいしくなかったとしても一人で食べないならネタにもできる。――自分だけで作ってマズいんじゃ、単なる失敗作じゃない?】) (【(だから彼女の感想は「パンダって、――結構汚れてるよね」。言いながらお揃いのキーホルダーを買う。それから、ほんとのパンダの赤ちゃんと同じ重さのぬいぐるみも】) (【それからマヌルネコとか見ちゃうんだろう。かわいく撮れるまで粘ってみるけど結局ブレたのしか撮れなくて。せっかくのマヌルネコもブレブレじゃいいねだって二つだけ】)】 (【タピオカでもシバいてお行儀の悪い歩きスマホ、キーワード検索で別の人が撮った写真なんて見て、「これ絶対べつの動物じゃん」……ぶーたれる】) (【「はいじゃあどうぞ」当たり前にピーラーを渡してくる笑みが悪戯っぽかった。そういうふうに人をからかう方法を知らないではないのだと、見せつけていた】) (【そして二人一部翻訳の怪しいレシピ片手に、ときどき検索も駆使して、レシピサイトも見て、――やがて完成する謎の食べ物、見た目はレシピ本とおんなじ、味わいは、】) (【――――本物を知らないから比べられはしないけれど、まあ、それなりにおいしいものができるのだろう。感激するほどおいしくはないのが、午後の気の抜けた気温とおんなじ】) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/244
245: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2019/05/17(金) 21:31:39.28 ID:qQFbkDZf0 >>243>>244 【「――――シグレって呼んでいい?」】 【だからきっと声は二重に重なった、山の中の景色と、それから、よくわからない謎のお料理を食べながらの景色と、】 【変に気が強いくせに変に憶病だから。教えてもらった名前をすぐに呼んじゃう勇気も、知ってた名前を呼ぶのに二日も必要な勇気も、どっちも等しい量】 【手つなぎで歩くなら彼女が少しだけ先導するのだろう、ならば帰りはずいぶんと楽な道を選んだようだった。――それでも厚底二人なのだけど】 【やがてだいぶ平坦なあたりに出れば、――――彼女はそこで立ち止まるんだろう。一緒には行けないみたいに。単に気まぐれで行かないみたいに、】 わたしも、――――――…………、 【――故に、ふっと手が離れる瞬間。もう二度と会えないんじゃないかと思ってしまいそうな瞬間。その指先に伝えるのは、一つ小さな転がり】 【見るのなら、――限りなく白く青色の珠が一粒、残されているのだろう。到底宝玉などとは呼べなくて/それでもありふれた石よりは何かを帯びているから】 おまもり 【――――微かに湿り気を帯びた石は清く水の魔力を帯びていた。この場所と同じだった。ならば石も、この場所も、ましてや彼女も、貴女を拒むはずないから、】 【あるいはいつだって逃げ込んできたっていいのかもしれなかった。悪いものは来ないから。入れないから。――――――、わたしが結界を引き継いでもいいでしょう】 【だけど/だから/そんな風に思ってしまった、思えてしまった、「ばいばい」って投げかけた背中を見送って。伏せる眼差し、振り向きざまの決意、】 【(誰に?)(私に)(あたしに)】 ……………………わたしも、かえるよ、おうちに。 【だって友達にお願いされちゃったから、(見ていてって)】 /おつかれさまでした! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/245
246: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2019/05/18(土) 17:50:40.74 ID:NsW8XzyZ0 >>232>>233 斥候と呼ぶには些かやる事が過激に過ぎるきらいはあるが──まあ、概ねそんなようなものだよ。 人間相手と違って、どれだけ殺そうが誰に気兼ねする必要もないのは楽だ。 ……ああ、ネームバリューってヤツか。考えた事も無かったが──今思うと、妙に周囲のやっかみが多かったのはそういう理由かな。 【冒険者ギルドと言っても一枚岩ではない。中にはゴロツキと大差ないような手合いもいる。『正義の味方』の肩書きが、悪い方向に働く事も少なからずあっただろうが】 【べつだんそれを気にかける風でもない様子から察するに、そういった事柄や相手は、彼女にとっては心底どうでもよいものなのだったのだろう】 【「全員黙らせるのは、少しばかり手間だった」──などと、朔夜は他人事のように独りごちて】 ──ふうん。ランスロット、ね。 お前の口ぶりとさっきの鍛錬の様子で、どういう戦いだったかは概ね見当が付いたよ。 お前は速度と身軽さに任せて跳び回り、相手を撹乱しようとした。相手はお前の戦いに乗る気がなかった。 常に一歩引いて視野を広く取り、見に徹して期を窺う。深追いは避け、一定の間合いを保ち、牽制打を捌きながら細かなダメージを蓄積させて機動力を削いでゆき──そうして作った大きな隙に、本命を叩き込む。 いや、或いは追い詰められたお前の捨て身の一撃に、カウンターを合わせたのかもしれないな。 これは当て推量の類いだから、見当違いだったら、済まない。あくまで『私ならばこう殺す』という、単なる私見だ。 【敗北を受け止め、積極的に次の戦いの糧としようとするドラの姿勢を好ましく思ったのか、ふ、と微かに表情を緩めると】 【彼女は、彼が『ランスロット』なる敵手にどのような敗北を喫したのかについて勝手にあれこれ予想しだした。将棋やチェスで言うところの「感想戦」に近いものがある】 【気構えは重要だが、それだけで敵に勝てるなら苦労はない。まして、ドラほどの戦闘経験を持つ能力者を相手取って圧倒するなどというのは、精神論だけでは不可能な芸当だ】 【結果には、かならず原因が付いて回る。敗北したというのなら、そこには必ず敗因がある──ならば、前回と同じ轍を踏まない為にはどうするべきか】 【単純な話だ。敗因を洗い出して、一つ一つ潰していけばいい】 /続きます! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/246
247: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2019/05/18(土) 17:51:30.15 ID:NsW8XzyZ0 >>246(続き) へえ、焼くところまではお前がやったのか。……生臭みがまるでない。下処理がしっかりしている証拠だな。 それに、ソースやマヨネーズ、香辛料なんかの風味に負けないほど、肉の旨味が強い。熟成の進んだ、いい赤身肉だ。 舌触りもいい。この焼き加減を掴むまで、長いこと練習したろう。 さっき言った、ジャンクちゃんの仕事の細かさも相俟って……うん。これはそこらの喫茶店では、ちょっとお目にかかれない逸品だな。 【戦術の考察に真面目に取り組む一方で、また、朔夜はサンドイッチに舌鼓を打ってもいた。こうしたオンオフの切り替えの早さは、彼女の長所の一つだ】 【「他のメニューもこのレベルなら、毎日でも通い詰めるだけの価値があるかも知れんな」と、気難しい彼女にしては珍しく、手放しの絶賛ぶりだった】 【ハイペースに食べ進め、お茶で喉を潤して、二つ目のサンドイッチに手を伸ばしながら、苦悩するドラに向かって「何にせよ、今ここで悩んでいたって何が始まるわけでも無いだろう」と事もなげに言う】 あれは民草の平和の為でない、支配者の為の法だ。管理する側にのみ大きな利がある。 異能力の性質や、萌芽や成長の切っ掛けなんかは、精神的なものに多分に左右される。その一切をこの世界から排除するというのは、言わば精神的な去勢も同然だ。 異能力という不確定要素を取り扱う権利を民衆の手から奪い尽くした、人間性の介在する余地のない管理社会。完全なる法の支配。まあ望みはそんなところだろうさ。 「異能という力は、それを持つに相応しいものの手にのみ握られるべきだ」──耳触りのいいお題目に包まれてはいるが、言っていることは、かつてのGIFTなんかの選民思想とそう変わらない。 「好き勝手していいのは、私たちとそのお仲間だけです」──つまりはそういう事。全く、お笑い種だ。 【無論、それは魔能制限法について楽観視しているという事と同義ではない。むしろ彼女はかの法律について、ひどく懐疑的な見方をしていると言ってよかった】 【そもそも、異能力やそれに類する要素の発露などというものは、往々にして当人にはどうしようもない、不可逆的なものである事が多い】 【そのような要因によって生き方に多大な制限を与えるということは、肌の色や髪の色を理由に他人に謂れなき差別の目を向けるのと同じこと。人の尊厳を丸きり無視した、ナンセンスな法案だ──】 ……イスラフィール? 【聞き覚えのある名前を耳にし、朔夜ははたと首を傾げて「なぜ、そこで政治家の名前が出てくるんだ?」とドラに問う】 【政治の話で政治家の名前が出てくるのは至極当たり前なことだろうと言われれば確かにそうなのだが、これはそういう質問ではなく】 【水の国の上層部──「政治の世界」に深い関わりを持つ人間の名前を、なぜ政治に無縁そうなドラが、あたかも知り合いの事を語るように気軽なトーンで口にしているのか、という話だ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/247
248: ◆rZ1XhuyZ7I [saga] 2019/05/18(土) 19:38:10.68 ID:69LiXVWa0 【水の国―――首都・フルーソ=z 【その一角にある寂れた酒場。】 【古びたレコードから途切れ途切れのジャズが聞こえる、まるでこのノイズすらも楽曲の一部と主張しているようだ】 【近くのビルの家賃収入で食っている壮年のマスターからすれば客がいようがいまいがどうでもいいのだろう。】 【そんな数名にも満たない客の一人、カウンターの端に腰掛ける人物。】 やぁマスター、こんな話を聞いた事はあるかい? なんでもこのフルーソのどこかにある衛星センターの地下には隠された施設があったそうで そこでは宇宙そのものの真理を追究していたんだけどある時開けてはならない扉を開けたそうだ 今では宇宙の深淵の一部と繋がって異界と化してるって話なんだけど、なんか知ってるかい? 【軽快な口調で話しかけるその人物。】 【蛍光イエローの目立つミディアムボブの髪に紫色の瞳を中性的な顔立ちの人物】 【全身は高級感のある黒いスーツとソフトハットで身を包み、右手の人差し指にZ≠フ刻印がされた黄金の印章指輪を付けている。】 【マスターが「知らないねぇ」と苦笑気味に答えると、その人物は両手を広げておどけてからバーボンの入ったグラスを飲み干す。】 【―――どうやら未成年ではないようだった。】 //それではこちらに宜しくお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/248
249: ◆KP.vGoiAyM [sage] 2019/05/18(土) 20:44:47.74 ID:UZKhPzZr0 >>248 ――――面白い話だ。 【そんなそっけないコメントを2つ隣の席から投げつけるしゃがれ声は】 【マスターに勧められるがまま、クラフトジンのソーダ割りにライムを絞っていた】 【手元では灰皿で火のついた煙草が細長い煙を上げている。】 【そいつは長身で、髪の毛は肩まであり、そこらの今どきの女性と同じぐらい長く、白髪で】 【サングラスで目元を隠し、少し伸ばしたあごひげもまた白んでいて】 【ヨレヨレの花柄のシャツを着た、ジーンズとブーツの男で、首もとでシルバーのマリアのペンダントが揺れていた】 じゃあ、こんな話を知っているか?時間を15分だけ戻せる横断歩道があるらしい。 なんでもその交差点を何往復もして、20年も遡った奴が居るって話だ。 /すみません急に電話が入ってしまって…遅くなりましたがよろしくおねがいします!! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/249
250: ◆rZ1XhuyZ7I [saga] 2019/05/18(土) 20:53:13.07 ID:69LiXVWa0 >>250 ―――やぁ、お洒落なペンダントをしてますね。いいセンスだ 【中性的な人物はカランカランとグラスを揺らして乾杯のような仕草を相手に向ける。】 【そしてその風貌に眼をやると少し眼を細めてから特に意図の感じられない言葉を投げかける。】 【よく手入れのされた蛍光イエローの髪は穏やかに揺れる。】 しかし15分だけ時を戻せる交差点とは中々面白い。 渡ってる人物以外の時を戻せるという解釈で合っていますか? 嗚呼、もしかして――― 【「貴方が?」と口元に薄い笑みを浮かべるとそこで言葉を切って再びグラスを口へと持っていく。】 //宜しくお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/250
251: ◆KP.vGoiAyM [sage] 2019/05/18(土) 21:04:17.34 ID:UZKhPzZr0 >>250 神様は信じちゃいない。…いいや、そいつが俺を救ってくれるとはな だが、祈るべきものは必要なのさ。 【男は視線を一瞥くれたのだが、それはサングラスで覆い隠し】 【相手からすれば無視したように見えるだろう。男はそう話して】 【ジンソーダに口をつける。独特な雰囲気の味だった。文学的な心地よさがあった】 そう。…まあ、渡るのに15秒かかるのだったらその差し引き分 一体、『どれだけの時間を費やせば時間を巻き戻るのか』なんて考えたくもない。 ……俺が? 【彼はフッと笑った】 俺はそんなめんどくさい方法はしないよ。 【男はすべてを否定はしなかった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/251
252: ◆rZ1XhuyZ7I [saga] 2019/05/18(土) 21:21:09.64 ID:SozhrEXw0 >>251 ―――意外にもロマンチストなんですね。 【黄金の印章指輪を付けた手をヒラヒラと振りながら軽い調子で返答する。】 【マスターは空き瓶を回収業者が来る前に店外に出す準備を始めており、カウンターの付近には二人しかいない。】 【2席分の空白が妙な間を生んでいた。】 【「どんなに労力をかけても戻りたい過去があるのならば、人はするでしょう」】 【そう言ってからくるりと身体を回転させてカウンターを背もたれのように両肘をつける体勢になる。】 では貴方はどんな方法を取りますか?エヴァン=B 【「ほらあったでしょう、妙に後味の悪い少し昔の映画」】 【「バタフライなんとか―――」】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/252
253: ◆rZ1XhuyZ7I [saga] 2019/05/18(土) 21:22:37.95 ID:SozhrEXw0 //どうでもいいですがしたらば落ちてます? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/253
254: ◆KP.vGoiAyM [sage] 2019/05/18(土) 21:49:22.00 ID:UZKhPzZr0 >>252 弱いだけさ。 【吸い差しのタバコを手に取る。少な気な言葉を煙で後を補完するように】 …バタフライエフェクトは駄作だ。勿論、単品のバタフライエフェクトは良い出来だし Oasisの曲も………まあ、あの頃はLibertinesやStrokesの方が冴えてたけどな。 けど、彼処で終わらせておけばよかったんだ。2,3が傑作をぶち壊した。 安物になり下げた。繰り返しただけだ。蝶の瞬きどころか、旋風にもなりやしない もう少し、映画の話をしよう。残念だったな、俺はよく飲み屋にいる 管を巻いた、懐古主義的な人間なんだ。捕まった、アンタが悪い。 いいか、あの映画はハッピーエンドなんだ。 勿論、ディレクターズカットの方を言っているんじゃない。 あの映画のラストはそうあるべきなんだ。 【男はようやっと相手の方に向き直って、話し始めた】 一つ一つの要素を丁寧に進めながら、主人公の心情が浮き出てくる。 ニューシネマなんかはそうだ。だがこれはSFだから整合性に理不尽さはない。 あくまでハッピーエンドに近い選択はあのフィルムの中ではあれなんだよ。 彼は何のために、過去に戻ったか。主目的、テーマに準拠するにはあれがベストだ もし、ディレクターズカットのようなラストにしてはあの映画は単なるエンタメだ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/254
255: ◆KP.vGoiAyM [sage] 2019/05/18(土) 21:54:05.00 ID:UZKhPzZr0 //おちてますね! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/255
256: ◆rZ1XhuyZ7I [saga] 2019/05/18(土) 22:08:23.56 ID:SozhrEXw0 >>254 【中性的な人物は苦笑か愉快か分からないような感情で肩を竦める。】 【「なるほど」と合間合間に簡潔に相槌をうちながら男の話に耳を傾ける。】 【空になったグラスにはマスターに断りもなくカウンターに手を入れて自分で注ぐ。】 難しい話ですよね、興行的成功や評論家からの好評を受けてしまうとどんどん連作になってしまう。 挙句の果てには他作品の怪物とコラボレーション等もしてしまってそのものの価値も落としていく。 ………やはり貴方はロマンチストだ、シネマを芸術品と捉えている。 【「いいですよ、私も映画は好きですから」と中性的な人物は微笑んで頷く。】 つまり主題/テーマを疎かにしていない故のラストと。 確かに終わってみて支離滅裂な後味よりは多少の苦みも許容できるというものですね。 しかし―――過去に戻れるのであれば貴方はどうしますか? 【クルリと再び椅子を回転させ、肩ひじをついて相手と向き合う形になる。】 【口元を緩めて問いかける。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1553300109/256
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