[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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29(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)16:05 ID:DRup5nugo(1/9) AAS
【海岸】
【人気のない海辺、水平線を一望する堤防の上に腰掛け茫洋としているのは、一人の青年だった】
【癖っ毛の金髪にグリーンの目、黒縁メガネを掛けて、サラリーマン風なスーツ姿。後方には黒い車が停めてある】
【さながら営業周りの休憩、と言ったところか──やる気のない表情で、缶コーヒーを呷り】
はぁー……全国的に日曜っすよ、営業ったって、ウチみたいなブラック以外やってるとこねーってのに……
【青年は溜息一つ、退屈げに海を眺めていたが。あてのない時間潰しにも飽きて来たのだろう】
【掌から、何かを海へと投げて一人遊びをし始める。良く見れば、それが小石などでは無いと分かる筈】
【黒い、星型のナニカ──黒鉄を星に切り抜いたような、そう表現する他ないモノを、掌中に「創り出している」のだ】
機関の時の方がずーっと給料も待遇も良かったし、第一コネ組で楽出来てたし……やってられねーっての。
……ま、クソ親父の七光りよりは、今の方が万倍マシなんすけどねー……はぁ。
省1
35(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)17:07 ID:DRup5nugo(2/9) AAS
>>34
仕事が多いのは兎も角、給料が寂しすぎるっておかしいっしょ……
やってらんねーっすよ本当に、もっとマシな仕事は無いんすかねぇ。──……、ん?
【なおも何かを投げ込みながら愚痴を叩いていた青年だったが、こちらを見る少女に気付けばはたと手を止めた】
【何者か、と一瞬眼光が鋭くなるも──ただの杞憂だとすぐに思えば自嘲めいた笑みが浮かぶ】
【もう、あの場所に自分は居ないのだから。ヒットマンを送り込まれるようなポストでも無かったのだし、尚の事】
【今の自分を殺しに来る相手など、居るはずもない──そう結論づけて、相手の方に体を向ける】
何っすか? 迷子? それとも、俺に用事でも?
……あ、金なら無いっすから。寧ろ下さい
省3
39(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)17:31 ID:DRup5nugo(3/9) AAS
>>37
やーっぱ今の世の中ミンナそーっすよねぇ……持ってる人だけが独占してるンすよ、金って。
ちゃんと流して回してもらわないと、水と同じで腐っちまうと思うンすけどねぇ。
【黒鉄を宙へ放り、掴み、そんな手遊びをしながら青年は少女の言葉に応える】
【ちょうど、そうしていた所に問いが続けば。ん、と手を止めて、自身の持っていたものを見つめ】
コレっすか? まーあれっすよ、いわゆる能力。俺が馬鹿なんでちゃんと使いこなせた事は無いっすけどねー。
発想力が無い、っつーのかなぁ……そもそも大した力でも無くね?ってカンジっすね
【「ほい、どうぞ」と、青年は手にしていたそれを相手へと投げ寄越し。受け取れば大きな缶バッチ程度の重さで】
【なにか特別な力を纏っている訳でもない。勿論、触れたところで害はなく、手を切るような事も無いはずだ】
44(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)18:05 ID:DRup5nugo(4/9) AAS
>>43
えー。男ならやっぱ、ドバーンと出て来てズバーンと敵を倒せちゃうような、恰好いい能力が欲しかったっすよー。
そしたら出世も出来てただろうし、そもそもこんなホワイトカラーな仕事にしがみつく必要も無かっただろうし?
【相手の思う事を知らぬまま、不平不満をダラダラと青年は並べていく。こちらは、強さへの羨望がありありと滲んでいて】
【「襟は白でも仕事は真っ黒っすけど……」なんて愚痴を最後に零し、よっ、と堤防から降り立った】
ところで……寒くないっすか? 割り勘で良けりゃ、近場の喫茶店でお茶してもイイっすよ。
俺もどーせサボリ中だしー……あ、つーかどこかに向かう途中?っすかね。送ってくっすよ?
【つい、と指差す先は停めてある黒い車。仕事用の物なのか、覗く中は少し雑然としていたが】
【まあ、見知らぬ男の誘いだ。断るのも自由だろう──適当な感じからして、本当に暇を持て余しているだけにも見えたが】
54(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)18:44 ID:DRup5nugo(5/9) AAS
>>50
男はやっぱいつまで経ってもヒーローに憧れるっすからねぇー。映画の好みの違いみたいなモンじゃないっすか?
……あ、映画は行かないっすからね。高すぎるんすよねーアレも……1回2000近くとか正直舐めてるっしょ
アクションモノ見てーのに……はぁ。
【逐一金への警戒心が出る辺り、よほど貧困に喘いでいるのか。まあ、昨今の若者らしい姿ではある】
【彼も寒かったのか、相手が答えるより先に懐から車のキーを漁っていた。社用車も旧式らしい、香るブラック臭】
あーなるほど、そうだったんすね。風で飛ばされちゃったとか? ……は、流石にないか
ハイ、中汚いっすけど、邪魔なものはどかしてイイっすから。えっと、近場の店?
【後部座席を適当に片付けて、どうぞとドアを開く。割と大事そうな書類やら、怪しげな金融会社からの請求書が散らばっているが】
【古いのと、少々タバコ臭いのに目をつぶれば、普通の車。相手が乗れば、青年も運転席へと着き、車のエンジンを掛けた】
省1
64(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)19:25 ID:DRup5nugo(6/9) AAS
>>59
怪我人の止血……? 何か面倒事に巻き込まれちゃった感じっすかね。 最近流血沙汰多いっすからねー。
この間も確か、何か大きな事件あったらしいし? あ、でも俺家でニュース見てる時間も無いから、よく知らねっすけど
【余程遅くまで帰れずじまいらしい。故に情勢には詳しくなく、相手について特に追及する事も無かったのは好都合か】
【勿論、嘘があるなどとはつゆにも思わず──ただ親切な人なんだなぁ位に考えただけの頭な辺り、出世も望めなそうだ】
あー、ユ○クロ! 俺もよく行くっすよー、服なんてブランドタグでも見えない限りそんな分かんねーし。
それにユニ○ロって割とイイ感じするんすよねー、安くても洒落てる? っつーか? 特に週末だと値引きしてるし。
【青年も行き慣れているのだろう、特に迷う様子もなく車を走らせていく。若者同士と言うべきか、話が合いやすい】
【休日で込み合う主幹道路を避けて、住宅地を通る裏道を抜けて行けば、割と早めに目的地へと着くだろう】
74(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)20:04 ID:DRup5nugo(7/9) AAS
>>68
ほんっと、金さえあればなぁ……これでも昔は、けっこーブランド物着せられてた坊ちゃんだったんすけど
その癖社長は自分ばっかいいもの着やがって……この時代に和服っすよ和服、ヤクザかっつーの。
【どうやら育ちは良いようだが、何か訳あって没落なりしたのだろう。リクルートスーツをそのまま着まわしたような格好だし】
【かなりのブラック、黒塗りの社用車、和服の社長。青年は例え話のように言っているが──実際、そうなのかも知れない】
俺も自分じゃ車は持てないっすねー……満員電車で通勤とか、会社着く前にダルくなるし……
その点、能力で移動出来る人とかは本当に羨ましいっすねー。知り合いとか、バシュンと居なくなるし
【「俺も星に乗って飛べないかなぁ……」などとボヤきつ、話しているうちにも車は目的地へと近付き】
【それからさして間もなく到着すれば、車を停めて青年は相手へと振り返る】
省4
81(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)20:51 ID:DRup5nugo(8/9) AAS
>>78
あー、撃墜される可能性は考えなかったなぁ……星を組み合わせてガードする、とか?
いや、それだと重くなって確実に俺の力じゃ途中で墜落……って、結局落ちる運命っすか……
【やはり、然程頭はよろしくないようだ。それが相手の体験談だとは、勿論気付く由もなく】
【相手を下ろし、車を発進させれば手を振る姿が見えた。ひとついいことをしたなー、などと暢気に振り返して】
【そして、鼻歌交じりにパチ屋へと向かう──はずだったのだが、携帯から緊急警報のアラーム音が鳴った】
うおッ!? こ、この音は……社長からの……!? 嘘だ、嘘だと言ってくれ……ッ!
省5
85: 月彗◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/08(日)21:57 ID:DRup5nugo(9/9) AAS
【橋の上】
【両岸を桃の木が咲き乱れる川沿いに立つ、古めかしい中華様の楼。吊された赤い燈籠には火が灯り、静かに揺れている】
【その傍、川に掛けられた木造の橋からは、見事な桃の花と楼閣とが一望出来た。その場所に、一人の若い男がいた】
【肩口で切り揃えた白い髪に、青藍色の燐光を零す漆黒の彼岸花を挿し、切れ長の双眸は葡萄色】
【白地に紫の蝶が舞う和服を纏い、浅葱色の帯には涼しげな蜻蛉玉の帯飾りが揺れている】
……戦いから離れて、こないに穏やかに過ごす日が来るとは、夢にも思わんかったけれど。
此れは此れで、退屈なんよなぁ……嗚呼、つまらん。あの阿呆の脳味噌でも弄ったろか、どないしよか。
【物騒な独り言を呟きつ、男は茫洋と桃に飾られる楼閣を眺めていた。並ぶ店々からの喧騒も、まるで知らぬと言うように】
【川の両岸には、この壮観を逃すまいとばかりに、食事処や飲み屋が立ち並んでおり。ちょっとした祭り騒ぎのようでもあった】
335(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/12(木)23:48 ID:M3tjOb1bo(6/6) AAS
>>333
……ああああッ!? あの時の上着無くした子!?
あっちゃー、よりによってキミに絡んじゃったとか……
また会ったら遊ぼうって言ってたのに、ほんとスンマセンッした!!
【確かに、落ち着いて相手を良く見れば──数日前に海岸で拾って送っていった、あの少女だった】
【あの時の会話でかなり打ち解けられたと思っていただけに、よりによってこんな状態の時に会った事が残念でならない】
【(勿論、中身が気が付かなかったとかそう言う事ではない、よ!!)】
「……え、何、知り合いだったの? ふぅん……彼にナンパされた、とか?」
【一方、今度は状況を把握出来ていない理人が首を傾げる番だった。思い当たる節を相手に尋ね】
【それからじとりと相手を上から下まで眺める。……妙な敵対心を感じるのは、きっと気のせいだ】
省1
342(1): スターダスト◆vrv2g2Oz1g [sage saga] 2015/03/13(金)00:35 ID:XgH/u4zYo(1) AAS
>>338
「……それってさ、ナンパって言うんじゃないの? へぇ……僕というものがありながら、」
あー、だからッ!! アンタはッッ!! ただの仕事仲間ッスからッッ!!!
【理人のジト目が一層深くなる。何だかややこしくなって来たと、スターダストは頭を掻いて】
【徐ろに腕を振り解けば、傘の外へと出て溜息一つ。自分のなりを確認すればもう一つ溜息を零した】
えっと、今回は俺が荒んでたり、コイツが来たりしたっスけど……次会う時こそは、どっかでお茶でも。
今はずぶ濡れだし金もねーし、あと邪魔者もいるし。んじゃまた今度、ッス!!
省6
444: レヴィ◆vrv2g2Oz1g 2015/03/14(土)14:24 ID:T9iepiOWo(1) AAS
【裏路地の酒場】
【真昼間、人気の無い店内では、店主が奥で見ている昔の映画の音だけが流れていた】
【客はただ一人。神父然とした黒衣に逆十字のロザリオを付けた、大柄な中年の男だ】
【適当に伸ばしたような銀髪は背の中程まであり、双眸は前髪で隠れて見えない】
おぅい、ウイスキー……あいよ、勝手にやっとくよい
【酒が切れ店主に声を掛ける男だったが、丁度良い所だったのか店主の反応は無い】
【男は呆れた様に肩を上げれば、カウンターの棚から適当なボトルを引っ張り出す】
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