【鯖鱒wiki】ふたたび坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】 (997レス)
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31: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:32 ID:2xPaHBEj0(7/17) AAS
かつて、監督役の違法召喚により涌き出た蝗の群隊
街や人々に甚大な被害を与え、無数の命が貪り喰われたと聞いている

その名は“アバドン”。奈落の王にして、堕ちた天使。蝗を率いて空を喰らう人類悪にすら比肩する脅威
さしものルゥナも生唾を飲む。背筋に嫌な電流が走り、体温が下がるのを自覚する……

しかしそれでも彼女は不適に笑う。自らは選ばれたのだから、恐れる事等何もないと

「……成る程ね。わかったわ、あたしが取ってくればいいんでしょ?」
「あたしは別に聖杯なんて興味無いし……まあ、取ってから願いは決めておくわ」
「それに、次期当主様の情けない顔を見たら、なんか可哀想に思えてきたしね!」
省6
32: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:33 ID:2xPaHBEj0(8/17) AAS
「そ、そうだったんですかぁ……大変ですね」
「全くよ。我ながらとんでもない事に巻き込まれたモンだわ」
「行くんですね……ベルには出来ませんぅ……」

地味で簡素な部屋の中で、ため息を吐きながらルゥナは一人の少女の談笑する
卑屈そうな下目使いで顔色を伺い、もじもじと指を絡ませて間を計っているのがバレバレだ

彼女の名はベラドンナ。ルゥナが色々と構ってあげたのが理由か常にべったりと懐いている
臆病で気の弱い少女だが、だからこそルゥナの後ろにいる事に心地よさを感じているのだろう

「どど、どれくらいの期間何ですか?」
「んー……一ヶ月か二ヶ月か。もしかしたら終結しても坂松に残留するかもしれないから年単位で帰ってこれないわね」
省7
33: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:35 ID:2xPaHBEj0(9/17) AAS
「え、あれ?きき、聞き違い、ですよね?」
「さっきから何言ってるのよ?ドミトリイさんから聞いたでしょ?」

先程の顔はどこへやら。血の気は完全に引いていき、精一杯に浮かべた笑顔は凍りついている
震える口の端で言葉を紡ぐ。その様は話すというよりも呟く様だった

「確かに……でででも!ベルは嫌だって断って」
「でももう坂松にいる連中にはベルも来るって言ってあるから」
「なら今すぐ取り消してくださいよぉ!ベルは行きたくないんですからぁ!?」
「あたしの面子にかけて、絶っ対に、イ ヤ」

ニコッと微笑みながら、ベルにそう宣告する
省10
34: 2020/09/20(日)22:36 ID:Xg72GV0Ao(2/3) AAS
ドミトリイ元気そうで嬉しいね
強力な分家との力関係を感じた
あと今思うとガイスロギヴァデスは炎使い多いな
35: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:37 ID:2xPaHBEj0(10/17) AAS
「……ふぅ。ここが坂松ね」

「なーんだ、大した事ないじゃない!アバドンに襲われたって聞いたから、ゴーストタウンを想定していたのに」
「怖い事言わないでくださぁい……」

空港とタクシーを乗り継ぎ、ようやく目的地へと到着した二人
目に広がるのは何処にでもある地方都市。話に聞き及んでいたおぞましい災害の痕跡は無い

平穏に、ただ時間を無為にする人々だけがそこに存在していた
省10
36: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:38 ID:2xPaHBEj0(11/17) AAS
「……ヒュウ!や〜っと来たか、ルゥナ!」
「歓迎するぜ、ウェルカム!坂松市に!」
「あ、そういうのいいから。アダムスさん」

「連れねえな。そーらベル!お前も歓迎するぜ俺はよォ!」
「ぎぃやああああはああああああ!?!?」

指定された民家の一つの扉を開く。すると突然表れた髭面の男に、肩を強く叩かれた
ニヤニヤ笑うその顔は陽気な雰囲気を醸し出すが、タンクトップから浮き上がるの身体には傷でまみれている

アダムス、と呼ばれた男はあしらわれても余裕の笑みを崩さず。ベルの頭をわしわしと掴む
省7
37: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:40 ID:2xPaHBEj0(12/17) AAS
「……で、これで全員?」
「いいや?一人は業務でお休みだ」
「明日は君も入学があるからね。彼もその準備で忙しいのさ」

「あぁ、そうだったわね……忘れてたわ」
「え、ええ?ルゥナさん、今年で高校生になるんですか?」
「そうだけど。あたし16歳だし」
「ベルは17歳ですぅ……」「えぇ……」

知らなかった顔見知りの年齢に驚きつつも、頭の中で予定を組み立てる
明日は入学式、そうなると余裕のある今夜の内にサーヴァントを召喚したいが……
省8
38: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:41 ID:2xPaHBEj0(13/17) AAS
「……ここがそうね」

一つの部屋全体に描かれた召喚陣。英霊を呼び込む大術式
それを自ら起動するという高揚感を抑えつつ、頬を叩いて気合いを入れる

「詠唱は完璧に覚えてるかぁ?」
「問題ないわ。バッチリよ」

「どの様な英霊が来ても取り乱さないね?」
「当たり前よ。覚悟はとっくに決めてるわ」
省17
39: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:42 ID:2xPaHBEj0(14/17) AAS
「あ、ああ、相性で!?」
「それは止めた方がいい。君と相性で喚ばれる存在はろくなものではないだろう」
「お?俺は賛成だけどなあ!楽しもうぜ、一世一代の大舞台を!」

否定的な意見が一つ。顔からして否定しているのが一つ。何も考えてなさそうなのが一つ
しかし、もうこの手しか残っていないのもまた事実なのも間違いない。それにルゥナには確信がある

「あたしが喚ぶサーヴァントなら、絶対に一流の英霊が来てくれる!」
「そこで見てなさい。あたしが最強の英霊を従える姿をね!」

「───“素に銀と鉄。礎に契約と石の大公”」
省4
40: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:44 ID:2xPaHBEj0(15/17) AAS
「“……誓いを、ここに!”」

「“我は常世総ての善と成る者。我は常世総ての悪を敷くもの”」

詠唱は進む。魔術回路はフル稼働中、ここまで来たら一息に終わらせたい
全神経を集中させる。英霊はもうすぐそこまで来ているのだから

「“汝、三大の言霊を纏う七天……!”」
省10
41: 2020/09/20(日)22:49 ID:Qy7+bWtR0(1/2) AAS
時計男だと…(恐怖)
42: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:52 ID:2xPaHBEj0(16/17) AAS
undefined
43: ◆6QF2c0WenUEY [saga] 2020/09/20(日)22:53 ID:2xPaHBEj0(17/17) AAS
AA省
44: 2020/09/20(日)22:53 ID:o5PVQE/RO携(1) AAS

45: 2020/09/20(日)22:57 ID:PqS4jrnM0(1) AAS
鯖決め&プロローグ乙
チクタク鳴ってないなら大丈夫でしょ……(警戒

【質問】敏捷EXってどのくらい速いの? 他サーヴァントや宝具から令呪使わずに逃げきれたりする?
46: 2020/09/20(日)22:59 ID:Qy7+bWtR0(2/2) AAS

47: 2020/09/20(日)23:02 ID:ZlSajDmB0(1) AAS

48: 2020/09/20(日)23:02 ID:75EOxQO4o(1) AAS

前回よりも大所帯だなガイスロギヴァテス
49: 2020/09/20(日)23:13 ID:KAHYhKh/0(1) AAS

上限突破タイプのEXか
これをどう運用するかなんだろうなあ
50: 2020/09/20(日)23:49 ID:Xg72GV0Ao(3/3) AAS
今回のガイスロギヴァデス勢の中に前回の参加者と同じ家の出身とかいたら嬉しいな
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