モバP「元、マネージャー」 (42レス)
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1: [saga] 2019/10/13(日)16:11 ID:Bh2qsw+10(1/40) AAS
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
2: [saga] 2019/10/13(日)16:13 ID:Bh2qsw+10(2/40) AAS
 あたしが男の子だったら…ううん、でもそれじゃきっとプロデューサーに会えなかったかな?
3: [saga] 2019/10/13(日)16:16 ID:Bh2qsw+10(3/40) AAS
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 勤め人と学生と老人でできた雑踏、時刻は夕暮れ。
 いつもよりずっと早い時間帯の退社は、臨時ミーティングという見えすいた方便が可能にしたものだ。まあ、そのお題目で呼びつけられたのは事実だし、モチベーション管理という意味では仕事の一環と言えなくもないーーもちろんそんな寂しいことを言うつもりはない。

 家からも事務所からも大して遠いわけじゃないが、通常の行動範囲では来ることもない、そんな町の、安アパート。
 錆び付いた集合ポストの横を通り、もうちょっとマシなところに住めるだろうにと思いながらチャイムを押して十数秒。ドアが開く気配はない。だが中に人がいるのは確かだ。何しろ俺は、彼女に呼ばれてここにきたのだから。
それに、正直予想はしていた。
何しろペナントレース終盤。
今日の勝敗如何でマジックが点るか否かの分水嶺だ。部屋の主は、ドアの外のことなど頭の片隅にもないだろう。もう長い付き合いだ、それくらいじゃ怒る気にもならない。
しかしいつまでもここで立ちん坊しているわけにもいかないので、もう一度チャイムを鳴らそうと伸ばした手を、一度きりの着信が止めた。文面はこうだ。
省2
4: [saga] 2019/10/13(日)16:17 ID:Bh2qsw+10(4/40) AAS
まあ、意図は理解できた。
ついでにオモテのことなど頭の片隅にもないと踏んだ俺の思い過ごしも謝ろう。
しかし開けっ放しとは感心しない。未だオートロックもないアパート住まいでその不用心は流石に無防備がすぎる。きょうび一般の女の子だってそんなことしないだろうし。
ノブを引くと本当にドアが開く。ため息混じりに足を踏み入れる。と、

「あ、わ、ああああああああぁ!!!」

俺のか細い鼻息なんかかき消すような落胆の声が、間取りごと貫いてきた。笑う。思わず笑う。バレたら大変だからここで笑っていく。
咳払い一つ二つでようやく苦笑を消し、ヒールの代わりにグローブが突っ込まれた靴箱を尻目に上り込む。ほどなく再開した応援の声を辿るように薄暗い廊下を進む。
次第に強くなるジャンクフードの気配。
昼から食っていない腹に染みわたる匂い。
思わず唾を飲み込みながら本丸の戸を開ける。
5: [saga] 2019/10/13(日)16:18 ID:Bh2qsw+10(5/40) AAS
「さぁーしまってこー! まだまだ7回! 勝負は最後までわからなぁぁぁい!! プロデューサーお仕事お疲れさまーっ!」
「応援のついでか」
まあまだマシか。攻撃中だったらそれすら混ぜてもらえなかったかもしれない。
「ついでなんかじゃないってー! あ、お出迎えできなかったのはゴメンね? さっきはちょーど一世一代の山、ば……」
その和室の真ん中に胡座で陣取るアイドル姫川友紀は、数分前の記憶に海よりも深い色の目をする。
「山場、だったから……」
結果は聞くまい。
その代わりに、水を差すのは承知の上だが、一言だけ小言。
「にしても、鍵の開けっ放しはやめなさい」
「えーだってみんな良い人だよ?」
省5
6: [saga] 2019/10/13(日)16:21 ID:Bh2qsw+10(6/40) AAS
「……クーラー、点けてないのな」
戸を開けた瞬間に冷気が流れ込んでくるのを期待していたが、出迎えは外気の同等の扇風機の熱風と、友紀の応援で茹で上がった空気だった。友紀が布団がわりに使いがちなねこっぴーのぬいぐるみクッションも、うだった様に四肢を広げている。
まあ、予想はついていた。なにしろ、アパートの外までキャッツ贔屓の声援は筒抜けだったから。
しかし当の友紀は汗だくのまま、俺の落胆などどこ吹く風だ。
「だってー、その方が野球っぽいじゃん?」
「キャッツのホームはドームだから冷房完備だろ」
「そこはそれ、これはこれ! あたしはやっぱりグラウンド出身だし、それにビールは暑い方がおいしーからねっ! ほらほら座った座ったー」
やれやれと諦めて座ると同時に、シュポッ、と景気のいい音がして銀色の缶が押し付けられる。
手に取るや否や、
「イェェェイ!!」
省7
7: [saga] 2019/10/13(日)16:23 ID:Bh2qsw+10(7/40) AAS
礼も反論も置き去りにされた俺はつられるように画面を見る。現在7回のオモテ相手チームの攻撃はツーアウトでランナーなし、5対4とキャッツが一点差を追いかけている状態だ。まあキャッツの得点力であと3回攻撃があると考えたらそのリードはないに等しく、時折映る相手チーム監督の表情は険しいままだし、逆にキャッツの選手やスタンドの客にもまだ焦りは感じられない。
それは友紀も同じで、一球一球に一喜一憂してはいるがさほど差し迫った様子もなくビールとつまみを往復している。
「…………」
俺もビールに口をつけながら、横目で友紀を窺う。
よく動く童顔のパーツに、日焼け寸前の健康的な肌のいろ。Tシャツの上に羽織った贔屓の法被は小柄な身体の腰の辺りまであり、その下半身もホットパンツから汗ばんだ素足が無造作に飛び出して、座ったままジタバタと忙しそうにしている。
顔と格好、仕草だけ見れば声変わり前の男の子のようにも見えてしまう友紀。

しかし、声を枯らすしなやかな喉が。
アルミ缶にキスする唇のさざめきが。

法被のあわせから主張し双丘に歪められるシャツのタテ線が。
脹脛にあかく張り付く畳の跡が。
省9
8: [saga] 2019/10/13(日)16:24 ID:Bh2qsw+10(8/40) AAS
ふうん、と返事しながら、それでも俺はストッパーにならねばと肝に銘じる。酔っ払った友紀に野球が合わさると歯止めが効かない。いくらご近所に善人が多いと言っても、親しき仲にも礼儀あり。最低限のマナーというものはあってしかるべきなのだ。

「あぁー!! いけいけいけ回れ回れ回れぇぇ!!」
「はいはいはいはい、いよぉぉぉしっ!! 値千金いただきましたーっ!!!」

うん、まあ、盛り上がりも大事だよね。
角部屋だし、隣は居ないって話だし、大丈夫だよね?

7回裏のチェンジで現れたチアリーディングとねこっぴーの応援に背中を押されたか、キャッツはその回であっさりと逆転し、そのまま危なげなく8回オモテの反撃も凌いだ。さらにその裏に追加点。絶好調の投打に乗せられるようにビールとつまみがすすむ。

「あー、あれ重いんだよねー」
ふと、友紀がそんなことを呟いた。
「バット?」
「んーん、ビールサーバー」
省13
9: [saga] 2019/10/13(日)16:25 ID:Bh2qsw+10(9/40) AAS
拳を掲げていた俺の胸元に抱きついてきた。いくら小柄で軽いとはいえ、突撃されれば流石に慌てる。畳に片手をついて持ちこたえるが、そんな俺の努力をあざ笑うようにーーもとい、けらけら笑いながら、真っ赤な顔と汗だくの肢体を押し付けてくる。
「ほら熱い暑い」
「えへへー」
顔は近く、胸は当たり、腕を絡みつかせて、熱が一気にあがる。汗臭さも酒臭さも、自分もその一部だからか気にならない。むしろ、寝かせていた獣欲を揺さぶるスパイスでさえある。
「んー! ねーねー、」
まるでよちよち歩きの幼子のように、友紀は俺の胸元に顔を埋める。
「なんだー?」
髪を梳き、頭を撫でる。んふふー、と喉を鳴らす声。体温は人なつこい大型犬を抱きかかえている心地。
「お願い、きーてくれないかなー?」
 
省5
10: [saga] 2019/10/13(日)16:34 ID:Bh2qsw+10(10/40) AAS
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「この日のために瓶ビール買っといたんだよねー! いやーよかったー!」
友紀の声がかすかに反響する、浴室特有のクリーム色の壁。ユニットタイプではないが一人暮らしのサイズだから、俺と友紀が入るとだいぶ窮屈で、タイル部分に二人居るなら立つしかない。
互いの手には中瓶一本栓抜きひとつ。もちろんそれだけでは終わらず、水を張っていないバスタブの淵にメーカーの互い違いで10本が整列し、挙句、30本近い瓶がバスタブの底に控えている。その行き場のない茶褐色の林立を覗き込むと、船倉いっぱいに押し込められた奴隷の一団を俯瞰しているかのような錯覚にとらわれる。なお、冷えているのは手元の二本だけ、とのことだ。しなびた浴室の高温多湿の中では、その選ばれし二本は光り輝いているようにさえ感じる。
俺は友紀から短パンを借り肌着一枚になり、友紀は法被を脱いだだけの軽装で、汚れ果てる準備はとうにできていた。
 ただ、ここまで一瞬の淀みもなく誘導してのける友紀の才覚には驚きだった。さすがノセ上手。
「でも、ありがとね!」
ボッ立ちの俺に続けて、
「マジック点灯でビールかけなんて気が早い! て言われるかと思ったから」
省5
11: [saga] 2019/10/13(日)16:36 ID:Bh2qsw+10(11/40) AAS
「えっへっへー! でしょでしょー?! このお仕事で初めてビールかけして、それはそれで楽しかったけど、んー、やっぱりアイドルとしてのファールゾーンってあるから、いっかいタブーなしボークなしでやってみたかったんだよねー!」
ああ、そういうこともあったな。確かにドレスだったりシャンパンだったり、いわゆるテレビで観るような地獄絵図には流石にさせていなかった、
「ビールかけもだけど、思えば今まで色々あったね。もしアイドルになってなかったら……プロデューサーに出会ってなかったら、したくてもできなかったこと、できるとも思えなかったこと、いっぱいいっぱいありすぎて。全部、プロデューサーのおかげで、させてもらえたんだ。それは、プロデューサーっていう最高の女房役がいてくれたから頑張れたっていうのも、もちろんあるよ」
突如の告白に戸惑う。泣上戸ではないはずの友紀だが、そのしみじみとした口調におされ、思わず居住まいを正してしまう。
「友紀……」
イメージほど低くはない友紀の背丈は、それでも、密着する距離では大人と子供くらいの差になる。そこからの上目遣いは、僅かに充血し、幽かに潤んでいた。
「だからね、だから、これからもずっと……あたしをリードしてね?」
声の震えはエコーか否か。
「……ああ、約束するよ」

と感動しているせいで俺は見過ごした。
省3
12: [saga] 2019/10/13(日)16:38 ID:Bh2qsw+10(12/40) AAS
不穏な気配に気づくがもう遅い。なまじ下など見たからなお悪い。すでに栓抜きは仕事を終え王冠はコイントスのように回転しながら放物線を描き俺の網膜にその絵柄までもを焼き付けた。王冠の一矢目の陰から姿を表すように噴き上がるニ矢目の泡は持ち手の瓶が好き放題に振られるのに合わせて新体操のリボンよろしく波紋を渡り、その十字砲火の軌道延長線上全てに俺の体があった。最初の到達点は目に違いなかった。以上の光景は全てがスローモーで来るのがわかっているのに何もとめられないのは約束の決まった映画のようで、アヴェ・マリアなんか流しとけば十番煎じのフィルムノワールパロディくらいにはなっただろうか。
そして、地球上の物理法則にたがわず、全ての光景の後に音が聞こえた。

ーーしゅぽんっ。
「マジック点灯おっめでとぉぉぉぉキャッツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
「いぃぃぃやぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
13: [saga] 2019/10/13(日)16:40 ID:Bh2qsw+10(13/40) AAS
そこから先は地獄絵図だった。
抜いた王冠はバスタブに投げるという最低限の交戦協定が敷かれ、あとは顔と言わず身体と言わず打ち込んで良いというレフェリーなしアンパイアなしの血で血を洗う総力戦となった。一本目の『とっときの冷たいヤツ』は畳の温室風呂場の温室でずっと辛抱していた身体には劇薬もしかりといった具合だったので、互いを凍えさすように友紀は下から俺は上から全部を相手に注ぎあった。下からの噴き上げは最初目にクるがすぐに股間にキンキンの発泡が染み渡って怖気を振るうほど心地よかった。つむじで逆さまにした俺の瓶は友紀の顔シャツパンツの順に滝と流れてあまりの冷たさにその場で駆け足する。そして同時に目に染みてよろけてぶつかって大爆笑する。爆笑しながら二本目を取る。たちまち立ち込める酒精の湿度におされるように開けた瓶をひとまず呷る。と、向こうも真似して口をつけ始めたスキに墓石にするように振りかける。くぐもった悲鳴をあげながらビールを離さない友紀を指までさして笑うと、お返しとばかりに飲みかけの瓶をぶん回されてスプリンクラー状に喰らう。三本目に手をつけた頃には肌着もズボンもとっくに黄ばんで重さを感じるほどに泡を吸い、許容量を超えたビールがびたびたと滴り落ち、排水溝がその残りを飲み下して行くところであった。
もったいな、と。
その様をちらと見た刹那に、ぐいと引っ張られた襟首に瓶が直入し、濁流がだぼだぼと胸板をそそり落ちた。
「て、なんでこれ冷たいんだ冷たあっ!」
「あっはははははははははは!」
雨だれと哄笑が交差する。最初の一本だけが冷たいというブラフにまんまと引っかかった。その悔しさを胸に手元の栓を抜き意趣返しにと下手人を見下し

見た。
シャツが透けて張り付き輪郭が浮くほどに濡れそぼった肢体を。
見てわかる双丘にレリーフのような襞を刻むブラジャーの意匠を。
省2
14: [saga] 2019/10/13(日)16:42 ID:Bh2qsw+10(14/40) AAS
ばちん、と頭のどこかで音がなった気がする。それは思考の線路のポイントが切り替わった音で、一面バラエティ色だった脳のマッピングが瞬く間にだだ黒い欲情に塗り込められていって、その色がさっき空回りした獣欲の再来だと気づいた時、

「あ、は………………ぁ?」

俺は友紀を抱きしめていた。
笑い声はやみ、絞った雑巾から落ちた汚水が床を叩くような音が、閉めきった浴室に木霊する。小さな唇に胸元を吸わせ、胸は肋で押しつぶすような塩梅で、屹立は臍の窪みと触れ合わさって、
友紀の気配も、変わる。
これまでの経験から、俺がどうしたいか、自分がどうされたいか、これからどうなるか、思考を飛ばして本能でたどり着く。
男に抱かれている『あたし』は女なのだと、思い出したのだとおもう。
顔が見えなくてもそれとわかる躊躇の空白。
読み違えていないか。独りよがりでないか。ただの欲しがりみたいじゃないか。
けれども、結局欲がその手を動かす。
省10
15: [saga] 2019/10/13(日)17:12 ID:Bh2qsw+10(15/40) AAS
 その根性すら尽きる直前、俺は手を伸ばす。
「動くなよ」
「あ……っ」
 襟首を引っ掴み、無遠慮にぐいと引っ張る。友紀は一瞬前のめりになり、しかし言いつけ通りにしようと堪える。結果、白い喉から下ーー絵に描いたような美乳と、それと、普段の友紀では見たこともない精緻な刺繍の下着が秘匿されていた。贈答用の二つ並んだ桃。
「可愛いね、それ」
 友紀は真っ赤になって俯く。
「もしかして今日ーー期待してくれてた? 野球観戦じゃ終わらないって」
 悩ましげに息を吐くその唇へ、瓶をあてがう。驚きは最初だけで、友紀はすぐに意図を察する。
「あぷ、ぷふ……んんっ、ほぁえ、えろ……ぅ」
飲めたのも最初だけ。
省10
16: [saga] 2019/10/13(日)17:14 ID:Bh2qsw+10(16/40) AAS
ホックをはずす。
ファスナーを半ばまで下ろす。
「あ、あ……」
太腿からホットパンツを、海老の殻の様に両手で剥く。
上と揃いのこじんまりとしたショーツが、鼠蹊部のラインに沿って股下でこんもりと露わになる。こちらも今日のために買ったのだろう。
ここで想像する。
いつものジャージというか野球少年のような格好で、自分で調べたかこっそり事務所で聞いたかして仕入れた情報を元にランジェリーショップに赴き、店員につつかれ真っ赤になりながらあれがいいかこれがいいか散々迷いながら上だけレジに持って行こうとしたら下もいかがですかと促され言われるがままにお買い上げありがとうございました、となったいつぞやの夜。家に帰って布団に蹲り派手じゃなかったかこっそりもう一度着けてみた屈辱。早ければ小学生でも済ませてる通過儀礼、二十歳で味わった気分はどうだった?
すべて当てずっぽうで上のように訊くと、ただでさえ顔を赤らめていた友紀は跡でも尾行けて来たのかという顔をして愉快になる。答えを待つまでもない。羞恥のあまり結構な力でぽかぽか殴りつけてくる20歳児をどうどうと宥め、空いている方の手を湿ったショーツに伸ばす。栞を挟んだ頁を開くように指を差し込み、酒濡れた薄い陰毛の出迎えに構わず股下まで滑らせる。
 駄々っ子が一瞬でおとなしくなる。
 そして小ぶりなスリットも、持ち主に似て縮こまっていた。
省5
17: [saga] 2019/10/13(日)17:16 ID:Bh2qsw+10(17/40) AAS
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18: [saga] 2019/10/13(日)17:17 ID:Bh2qsw+10(18/40) AAS
あとは五月雨式に中指、人差し指を滑り込ませれば、切れ込みを入れたようにバラ、バラと肉釜が開くので、ずぶ濡れでバクバクとヒクつく具(ナカミ)に委ねればいい。仕込みは上々、最初から遠慮なしで良さそうな塩梅だ。

「あふゃ、あ、はっ、はーっ、あ、ああっ、あ」
喘ぎを天井に吐き白い喉を晒す友紀は、余裕が無いなりにこの先を期待している。今日のために恥を忍んで買った高い下着の上下は、その値にたがわぬ効力で雄を刺激した。その配慮に頭が下がる。

「ありがとな、でも、友紀。次は俺が買ってやるから、許してな」
官能のくすぐりに耐えていた友紀は目を開ける。蛍光灯の直射が眩しい。
「つ、ぎ……ぃ、ゆるす?」
「ああ、次のだ」
ぷにん、
と、
「これはもう駄目にしちゃうから」
省6
19: [saga] 2019/10/13(日)17:19 ID:Bh2qsw+10(19/40) AAS
本来であれば股下を素通りするはずのビールの滝は、俺の手と引き絞ったホットパンツの裾でじょぼぼぼぼぼぼといくらか堰き止められ、泡だった湖畔となる。せっかくの意匠のショーツは無遠慮な拳骨に引き伸ばされ、小水じみた麦酒にずぶずぶと沈み、水底の遺跡のように恨めしげな視線を天井に向けてきた。

「…………ぃ、ひぃ?!」

びくっ、と、指先が『アタリ』を引く。当然だ。適当にかき混ぜているとでも思ったたか。景気付けに抓り上げる。友紀のぎりぎりキモチイイ痛みのラインは承知済みだ。
くろりゅろつゅっ!!
「い、あぃ、らめりゃめっ、も、たてなっ、だめだめだめっ」
俺は懇願を無視する。
無視された友紀は健気に耐える。
潤滑酒を良いことに『アタリ』をこねくり回す。酒が尽きるまでにひとっ飛びさせたいから多少無理めのスピードでいつのまにか五本入れて浅瀬を擦っていた指を一本、中指だけにして、

ずちゅるぉぉ、

ずゅんっ!
省4
20: [saga] 2019/10/13(日)17:21 ID:Bh2qsw+10(20/40) AAS
「ああっ、あ! いあっ! あ、あ…………ぁぁ」
が、くんと、腰から始まり背骨まで軋むような痙攣が起き、差し込んでいた指が万力でばくばくと喰い食まれた。背骨が弓形にしなり顎が跳ね上がる。
友紀はイった。雑にイかせられた。
「……よっと」
同時にビールが空になる。
イかせた形そのままに内壁をなぞりながら指を抜く。潰した果物みたいに飛沫がぴゅっと吹きだす。友紀はイッた口のまま、目からバチバチと星を散らしながらビールの沼にへなへなと尻餅をついた。ぜーぜーはーはー、びちゃびちゃどくどく、意識のない音が浴室を埋め尽くしている。
「あ、ア……、ぁ、あへぇ、い、まの、すごぉ……へ、エ…………ふー、フ…………ゥ」
喘ぎ喘ぎの言葉は呟きというかうわごとのよう。
酒の量は部屋にいた時点で普段の量を軽く超えていたし、ビールかけをはじめてからも二、三本分は飲んだだろうし、極め付けの粘膜からの摂取だ。友紀は決して弱い方ではないが、まあまあ堪えているだろう。
べつに、ここでやめる気は毛頭ないが。
省8
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