モバP「元、マネージャー」 (42レス)
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11: [saga] 2019/10/13(日)16:36 ID:Bh2qsw+10(11/40) AAS
「えっへっへー! でしょでしょー?! このお仕事で初めてビールかけして、それはそれで楽しかったけど、んー、やっぱりアイドルとしてのファールゾーンってあるから、いっかいタブーなしボークなしでやってみたかったんだよねー!」
ああ、そういうこともあったな。確かにドレスだったりシャンパンだったり、いわゆるテレビで観るような地獄絵図には流石にさせていなかった、
「ビールかけもだけど、思えば今まで色々あったね。もしアイドルになってなかったら……プロデューサーに出会ってなかったら、したくてもできなかったこと、できるとも思えなかったこと、いっぱいいっぱいありすぎて。全部、プロデューサーのおかげで、させてもらえたんだ。それは、プロデューサーっていう最高の女房役がいてくれたから頑張れたっていうのも、もちろんあるよ」
突如の告白に戸惑う。泣上戸ではないはずの友紀だが、そのしみじみとした口調におされ、思わず居住まいを正してしまう。
「友紀……」
イメージほど低くはない友紀の背丈は、それでも、密着する距離では大人と子供くらいの差になる。そこからの上目遣いは、僅かに充血し、幽かに潤んでいた。
「だからね、だから、これからもずっと……あたしをリードしてね?」
声の震えはエコーか否か。
「……ああ、約束するよ」

と感動しているせいで俺は見過ごした。

「……と、言うわけで」
今の語りがーー選手会長のスピーチであることを。
その手の振りが残像をまとっていることを、瓶の内圧はとうの昔に危険な状態まで高まっていることを。
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