【R18】八幡「…………しっぽ?」沙希「見た?」姫菜「え、しっぽり?」【俺ガイル】 (565レス)
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抽出解除 必死チェッカー(簡易版) レス栞 あぼーん

386: ◆zO7AQfurSQ [sage saga] 2021/03/21(日)12:14 ID:f752nLs3O携(1/5) AAS
 翌日。俺はいつものように屋上で川崎と昼食を取っていた。
 昨日のに比べて野菜多めだったが、そこまで気にはならない。味もしっかりしてるしな。
 腹が満たされ、空の弁当箱を回収した川崎は俺に向けて両腕を広げる。

「ほら、昨日のお礼。京華を甘やかしてくれた分、今度はあたしがあんたを甘やかしてあげるよ」

 園児と一緒にしないでほしい。
 なぜなら俺は子供ではあり得ないヨコシマな気持ちを持っているからな!
 胸に顔を埋めるようにもたれ掛かると、川崎は頭を抱き締めて撫でてくれる。
 あー……めっちゃ癒される…………。
 胸の柔らかさに対しての邪念も霧散して心地好さだけが残り、俺も川崎の腰に腕を回す。
 このまま眠れたら幸せだろうなと思ったが、授業をサボるわけにもいかない。
省13
387: [sage saga] 2021/03/21(日)12:14 ID:f752nLs3O携(2/5) AAS
 とりあえず平塚先生に関してはもう一度川崎が話をするということになった。
 放課後。いつもなら野暮用で奉仕部を休むのだが、その野暮用は昨日のうちに済ませてあるので、今日は素直に部室に向かう。
 その旨は由比ヶ浜経由で雪ノ下まで伝えてあるので、顔を見せても特に疑問には思われなかった。
 しかし滅多に訪問者などいないのだから理由なんかなくても少しくらいサボらせてくれてもいいんじゃねえかなあ?
 などと考えつつラノベの新刊を読んでいると、部室のドアがノックされる。あれ、俺フラグ建てちゃいました?
 由比ヶ浜が軽く返事をしながらトテトテとドアに駆け寄って開けると、悩みなんぞなさそうなイケメンが姿を現す。
 なら陰キャぼっちの俺にはかかわり合いのないことだな。

「あれ、隼人くんどうしたの?」

「ちょっと比企谷に男同士の相談があってね。彼を借りても構わないか?」

「へえ、珍しいね。ゆきのん、大丈夫?」
省11
388: [sage saga] 2021/03/21(日)12:15 ID:f752nLs3O携(3/5) AAS
「ほら」

「サンキュ」

 俺は葉山が差し出したマッ缶を受け取る。
 いけすかない奴からの施しとはいえマッ缶に罪はないのでありがたく戴いておく。

「相談事のお礼と言ったじゃないか。何だよ施しって」

「高身長イケメン文武両道陽キャが陰キャぼっちに奢るんだ。施し以外の何物でもない」
省20
389: [sage saga] 2021/03/21(日)12:15 ID:f752nLs3O携(4/5) AAS
「同じような立場だったら、比企谷はどうする?」

「まず同じような立場にはならない。俺には群がる人がいないからな」

 同じような立場というならむしろ三浦の気持ちの方がまだわかる。
 相手が優れた異性だという点においては。

「じゃあ例えばだ、例え話として聞いてくれ。仮にだな」

 やたら仮定を強調してくる。
 いいから早く言え。
省17
390: ◆zO7AQfurSQ [saga] 2021/03/21(日)12:17 ID:f752nLs3O携(5/5) AAS
 話すだけでも楽になる、という効果があったのかは知らないが、葉山は俺に礼を言って去っていった。
 マッ缶を飲み干して部室に戻ると雪ノ下と由比ヶ浜に少し質問されたが、一応守秘義務ということで黙っておく。葉山と三浦がくっついたこと自体話せないしな。
 しかしすでに事情を知っている川崎は例外だろう。翌日の昼休みの昼食時に川崎にかいつまんで話す。もしかしたらアドバイスがあるかもしれないし。

「まあ余計なことしなくていいんじゃない? そうそう離れることはないと思うよあの二人なら」

「俺もそこまで心配してねえけどな。でも本人達からしてみりゃ深刻な問題なんだろ」

「でもギャップ萌えは面白いかもね。あたしもあんたの可愛いとことか甘えるとこ見てドキッてするし」

「…………キモいだけじゃねえか?」
省16
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