北条加蓮「藍子と」高森藍子「見てあげているカフェテラスで」 (31レス)
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1: [sage saga] 2020/11/01(日)19:38 ID:pPHQRd1B0(1/31) AAS
――おしゃれなカフェテラス――

高森藍子「――はいっ。季節のタルトと、コーヒーを2人分、お願いしますっ。えっ、コーヒーは食べた後か一緒にかですか? う〜ん……では、一緒にで♪」

北条加蓮「お願いね、店員さん……」ジー

藍子「……? 加蓮ちゃん、どうかしましたか?」

加蓮「……頭撫でていい?」
省4
2: [sage saga] 2020/11/01(日)19:39 ID:pPHQRd1B0(2/31) AAS
レンアイカフェテラスシリーズ第140話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」

〜中略〜

・北条加蓮「藍子と」高森藍子「思い出のあふれるカフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「朝を過ぎてのカフェテラスで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「緑色と紅色のカフェテラスで」
省1
3: [sage saga] 2020/11/01(日)19:40 ID:pPHQRd1B0(3/31) AAS
藍子「これくらい前に出ればいいかな……? はい、どうぞ」

加蓮「……それもなんか違うの!」

藍子「はあ」

加蓮「そうじゃないでしょっ。頭を撫でられる子って、そうじゃなくてこう……。こう……」

藍子「……?」
省10
4: [sage saga] 2020/11/01(日)19:40 ID:pPHQRd1B0(4/31) AAS
加蓮「……全部、モバP(以下「P」)さんのせいだ」

藍子「Pさんのせい?」

加蓮「聞いてよっ」ガバッ

加蓮「Pさん、あくどいことするんだよ。ハロウィンの時に私がお菓子持ち歩いてて、事務所のみんなに分けてあげたりしてたのをさ――」

加蓮「なんか勘違いしてみたみたいでっ。加蓮って優しいんだな! とか、お姉さんしてるな〜、とか!」
省10
5: [sage saga] 2020/11/01(日)19:41 ID:pPHQRd1B0(5/31) AAS
藍子「子どものいたずらに付き合ってあげるお姉さんも、優しいのかもしれません。でも、お菓子を分けてあげるのも、じゅうぶん優しいお姉さんですよ」

加蓮「えー。空気読めてなくない?」

藍子「……そうだったのかな? もしそうなら、その失敗は次に活かしましょうっ」

加蓮「1年後かぁ。じゃあ、それまでトリックオアトリートって言われるおねーちゃんでいないとね」

藍子「目標が1つ、できちゃいましたね」
省10
6: [sage saga] 2020/11/01(日)19:41 ID:pPHQRd1B0(6/31) AAS
加蓮「でさ。まぁハロウィンは終わったからいいとして。Pさんが悪どいって話なんだけど」

藍子「そうでしたね。Pさんが……ふふ。少しだけ、あくどいんですよね?」

加蓮「ハロウィンが終わったら、次のイベントは――はい、光ったのは藍子ちゃん! 答えをどうぞっ」

藍子「え、えっ? え〜っと……クリスマス?」

加蓮「正解っ」
省11
7: [sage saga] 2020/11/01(日)19:42 ID:pPHQRd1B0(7/31) AAS
加蓮「露骨に、子供相手のお仕事が増えてきちゃって」

藍子「加蓮ちゃん――あっ。加蓮お姉ちゃんのっ?」

加蓮「なんで言い直したの……。ちびっこのトレンドを伝える番組とか、今の小学生が好きなことの話とか。うちの事務所のみんなとも、なんかしょっちゅう一緒になるし」

藍子「確かに、この前も千枝ちゃんと一緒に、レッスンを受けていましたよね」

加蓮「メイクの練習と新商品のってお仕事のね。あれはまだ違うんだけどさー……」
省5
8: [sage saga] 2020/11/01(日)19:42 ID:pPHQRd1B0(8/31) AAS
藍子「ええと、Pさんがこの前渡してくれたのと……未央ちゃんと茜ちゃんは、こっそり撮ったって言ってたっけ」

藍子「あと奈緒ちゃんが意外そうに言っていたのを分けてもらったのと、そうそう、仁奈ちゃんも言っていました♪」

藍子「それから志希さんが、私の真似〜、って楽しそうに言っていたのが1枚と――」

加蓮「事務所ごと爆破させるわよ!?」

藍子「ひゃっ」
省4
9: [sage saga] 2020/11/01(日)19:43 ID:pPHQRd1B0(9/31) AAS
……。

…………。

加蓮「藍子が変なこと言うから、店員さんが来にくかったってさー」

藍子「変なことを言っていたの、ぜったい加蓮ちゃんの方……」

加蓮「タルト、いただきます」
省9
10: [sage saga] 2020/11/01(日)19:43 ID:pPHQRd1B0(10/31) AAS
加蓮「ふうっ。一気に食べちゃった。ごちそうさま」

藍子「ごちそうさまでした。甘いタルトを頂いた後には、ちょっぴり大人のコーヒーを。こういう時には、つい、背筋を伸ばしちゃう……」

加蓮「子供も大人も楽しめる、そんなカフェで楽しいひとときを」

藍子「加蓮ちゃん、それって何かのキャッチコピーですか?」

加蓮「今考えただけー」
省8
11: [sage saga] 2020/11/01(日)19:44 ID:pPHQRd1B0(11/31) AAS
加蓮「ずず……」

藍子「ん……♪」

加蓮「ふうっ。……でも、いい具合に落ち着いたかも。とりあえずうちの事務所の爆破計画は破り捨ててあげるね」

藍子「それ、落ち着けなかったら、本当にやるつもりだったんですか……?」

加蓮「さぁ? で、えーっと……そうそう。やさしーおねーさんはいいんだけど、ほら、次のイベントってクリスマスだよね」
省11
12: [sage saga] 2020/11/01(日)19:44 ID:pPHQRd1B0(12/31) AAS
加蓮「あぁ、店員さん。相変わらずいいタイミングで来るねー。見計らってた?」

藍子「タルト、すごくおいしかったです。ごちそうさまでした!」

加蓮「で、嬉しそうに早歩きで行くのもか。いつも通りって感じだね」

藍子「あはは……」

加蓮「ま、別に嫌なこととか、Pさんへの愚痴とかじゃないんだけどさ。ただこう、悪どいなーって思ったのとか、んー……。藍子も一緒に参加する?」
省5
13: [sage saga] 2020/11/01(日)19:45 ID:pPHQRd1B0(13/31) AAS
加蓮「さすがにチャイルドスモックはキツイでしょ? いや藍子がやるっていうなら全然オッケーだけど、私も……うん。見たいかって聞かれると微妙だし。ほら、今の小学生の流行なら熟知してますからっ。なんたってお仕事でいっぱい知れたしねー。さーてどんなコーデにしよっかなー。あれがいいかなー、これがいっかなー」

藍子「待ってくださいっ。どうして、そこで小学生の服が……? えっ。もしかして、私はプレゼントをもらう側ってことですか?」

加蓮「何言ってんの。当たり前でしょ」

藍子「なんで!? 私がやりたいのは、サンタさんの方ですっ」

加蓮「えー」
省1
14: [sage saga] 2020/11/01(日)19:45 ID:pPHQRd1B0(14/31) AAS
□ ■ □ ■ □

加蓮「あ、そうだ。藍子、1つ相談いい?」

藍子「はい。何ですか?」

加蓮「私のことじゃないんだけど。ほら、ちびっこ向けの番組に出ることが増えたって言ったじゃん」
省4
15: [sage saga] 2020/11/01(日)19:46 ID:pPHQRd1B0(15/31) AAS
加蓮「で、ご飯でピーマンの料理ばっかり出してるみたいだったの。なんでって聞いたら、最初に作ってあげた料理を美味しいって言ったからみたい」

加蓮「なんだけど、その子が美味しいって言ったのはお母さんの料理のことで、ピーマンのことじゃなくて……」

加蓮「あと、その子、最近反抗期……ってほどじゃないけど、素直じゃないことを言うことが増えたみたいで」

加蓮「素直に、お母さんの料理を美味しいって言えなくなっちゃったんだって。でも……いい機会だから、って、素直に美味しいって言って」

加蓮「そうしたらお母さん、ちょっぴり涙ぐんじゃった。私、お礼まで言われちゃったんだよね。ちょっと恥ずかしかったなー……感情移入してたし、私も少し泣きかけてたなぁ……」
省7
16: [sage saga] 2020/11/01(日)19:46 ID:pPHQRd1B0(16/31) AAS
藍子「少し、しんみりしちゃった空気も、みんなで笑えばやわらかくなりますね。次の子も、相談しやすくなったのではないでしょうか」

加蓮「よく分かるねぇ。あ、それで相談なんだけど」

藍子「他の誰かの、質問のことですか?」

加蓮「うん。一応その場では解決ってことになったけど、ちょっとピンと来てなくて……」

藍子「ふんふん」
省7
17: [sage saga] 2020/11/01(日)19:47 ID:pPHQRd1B0(17/31) AAS
加蓮「でさ。私は……自分で言うのも何だけど、夢、叶っちゃってるじゃん」

藍子「そうですね。アイドルになりたいっていう夢……加蓮ちゃんは、立派に叶えてます」

加蓮「それに、やりたいことがあったら大抵のことはできちゃうんだよね。自分で企画を考えたり、Pさんが叶えてくれたり」

藍子「うんうんっ」

加蓮「だからかな。私は……自信とか、自分の力とかより前に、できることはできるんだって分かっちゃってるから」
省4
18: [sage saga] 2020/11/01(日)19:47 ID:pPHQRd1B0(18/31) AAS
加蓮「……絶対、やっちゃいけないことなんだけどさ。藍子、これホントに誰にも言わないでね」

加蓮「収録が終わった後、その男の子と約束したの。本当はもっといい答えがあると思う、だけど今は思いつかないから思いついたら教えてあげる、って」

藍子「……?」

加蓮「いや、ほら……。さすがに特別扱いしすぎじゃん。こんなのバレたら怒られちゃうよ」

藍子「あ……そっか。そうでした」
省5
19: [sage saga] 2020/11/01(日)19:48 ID:pPHQRd1B0(19/31) AAS
藍子「あれはその……Pさんが選んでくれたファンレターには、すごくたくさんの想いが綴られていて……。そうしたら私も、1人1人に応えてあげたいなって」

加蓮「……」

藍子「……ごめんなさい」

加蓮「ん。まあ、いいと思うけどね。Pさんも許してくれたんでしょ?」

藍子「はい。でも、夜遅くまで付き合わせてしまいましたから……」
省9
20: [sage saga] 2020/11/01(日)19:48 ID:pPHQRd1B0(20/31) AAS
藍子「……ちょっぴり。私も――加蓮ちゃんと同じ、って言ったら、加蓮ちゃんは怒るかもしれないけれど」

加蓮「え、なんで?」

藍子「だって加蓮ちゃん、よく、自分の気持ちを分かったつもりにならないでって……」

加蓮「あぁ、……あははっ。それはほら、ね?」

藍子「……む〜。本当は、ぜんぜん気にしていないんですか?」
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