清霜「Saxophone Colossus 」 (178レス)
清霜「Saxophone Colossus 」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/
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30: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:38:50.75 ID:cs33ogthO 「!!」 たった数フレーズであったが清霜は感じ取った、この人は只者じゃない どこか丸く優しい音だったがそれでも力強さを感じた 「すごい! リシュリューさんすごい! 何者なんですか!?」 「昔サックスをやってた、それだけよ」 「あのなんていうか... 丸くて優しい音、スタンゲッツみたい!」 「っ!?」 「すごく好きです! リシュリューさんの音! 私もそんな風になりたーー」 言いかけた瞬間リシュリューが遮る 「私じゃあダメなの」 「リ、リシュリューさん...?」 予想外の言葉に清霜は狼狽える 清霜はリシュリューの目からは悲しみ、怒り、無念、これらの言葉で言い表せないものが感じとった 「私になっちゃ... ダメ」 「それってどういう...」 「私もかつてジャズの巨人を目指したわ」 「リシュリューさんも?」 「私は... そう、あなたの言ったスタンゲッツに憧れてサックスを始めたの」 (意外、マイケルブレッカーみたいな音が好きかと思ってた) 「あの丸い優しい音... そして彼がよく吹いてたボサノヴァも私は好きになった」 「ボサノヴァ好きなんですか?」 「あら、フランス人は枯葉ばっか聴くわけじゃないわ」 「あ! いやそういうわけじゃなく...」 「冗談よ、話は戻るけど...」 どこか遠くを見るように顔を向けてリシュリューは語った http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/30
31: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:39:25.09 ID:cs33ogthO 「私はプロを目指していた、世界で活躍できるような」 「だから私は名門の音大にも行った...」 「そして在学中レコード会社の役員の前で私は演奏する機会があった」 「そして演奏が終わった後こう言われたわ」 ため息を漏らしこう言った 『君の音は古すぎる』 「ふ、古すぎるって...!」 「ええ、そう言われたわ」 「どうして!? いい音なのに!」 「違うの清霜、私が長年やってきたのはただ巨人の足跡を辿っただけだったの」 「足跡を?」 「『君は場末のパブで演奏をしたいのか、第一線に立って世界で活躍したいのかどっちなんだ? 今の君の音はただの模倣に過ぎない』」 「...」 思わず清霜は黙り込む、培ったものを根底から否定されたリシュリューの事を思うと胸が締め付けられたからだ 「私はプロの道を諦めたわ... 私はなぞっていたに過ぎない、そう思ったの」 「そんな...」 「だから清霜」 「は、はい!」 「わたしにはなっちゃダメ」 「...」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/31
32: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:39:54.93 ID:cs33ogthO 2019年3月5日 午後2時00分 早霜のバー「Lazy Bird」 この時間のバーには二人しかいない 楽器を持った清霜とそれを見るリシュリュー 清霜の特訓は今日も続く 「よろしくお願いします!」 「じゃ、スケール(※)のテストするわ メジャー、マイナー(ナチュラルマイナー)、ハーモニックマイナーはまずは覚えてきたわね?」 ※音階、音の並び 「た、たぶん...」 「はい?」 「お、覚えました!」 「よろしい、じゃ Fメジャー!」 バラララララララ 「次! Dマイナー!」 バラララララララ 「日和らない! 一瞬でも迷うな! さっきやったFメジャーと使うキー同じでしょ!(※) もう一回! 」 ※平行調と呼ばれる関係にある、メジャースケールの6番目の指から始めるとマイナースケールになるのでFメジャーとDマイナーは使うキーが同じである バラララララララ 「そう! それでいい! 次! Gハーモニックマイナー!」 ーーーーーーーー ーーーーーーーー 「はい、今日はここまで」 「あ、ありがとうございました...」 「ま、覚えてはきたわね」 「頑張ります!」 「じゃあこの次はディミニッシュと教会旋法全部とオルタード...オルタードはとりあえず7thで、今言ったのをやってもらうわ」 「ひええ...」 「楽譜も読めるようになったし進歩はしてるわ、この調子で」 「リシュリューさんが褒めた...!?」 「失礼ね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/32
33: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:40:29.50 ID:cs33ogthO 2019年3月23日 午後11時15分 鎮守府 埠頭 「よし! メジャーとマイナーのペンタ(※)も迷わなかったしブルーノートスケールも覚えたぞ!」 ※ペンタトニックスケール 1、2、3、5、6度の音で構成されるスケール 「こんな時間だけど、ちょっとだけ... 暖かかくなってきたかな?」 この数年間清霜は四季をこの場所で感じてきた 春は桜が、夏は暑い日差し、秋は紅葉、そして冬には雪 この場所で彼女はいくつもの練習を積み重ねてきた 「あー明日は遠征かー... ううん! じゃあ帰ったらいっぱい吹くぞ!」 時間を幾重にも積み重ね、そして彼女はあることに気づくこととなる (最後ちょっと練習してから帰ろう) バーバララバラバラバラ (よし! いい感じに指が動く!) (いける! このまま!!) その瞬間だった ババラバラバラバラバラーーー!! 「!?」 (い、今の... 何?) あまりの衝撃に思わず手を離す 「頭の中で思い浮かべた事とサックスが繋がった...?」 ついに彼女はサックスを自分の体の様に操ることができた http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/33
34: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:40:55.12 ID:cs33ogthO 2019年4月8日 午後2時30分 早霜のバー「Lazy Bird」 ババババラバラバラバラー (この子も楽器を手足みたいに操れる様になったわね) (そろそろ頃合いかしら) 壁を超えた清霜からいくつものフレーズが飛び出してくる リシュリューはそれを聞きあることを考える ーーーーーーーー ーーーーーーーー 「はい、じゃあ今日はここまで」 「ありがとうございました!」 「ところで清霜」 「何ですか?」 「そろそろあなたは誰かと合わせてもいい頃ね」 「合わせるって... まさか!?」 「そう、セッション」 思ってもいない単語が師匠の口から飛び出してきて清霜は驚きを隠せなかった 長年挑戦したかった事に、ついに挑める だが一つの疑問が浮かぶ 「あ、でもリシュリューさん」 「何?」 「メンバーってどうすれば...」 「自分で探しなさい」 「え」 「ここ」 「へ?」 「ジャズバーよ? 何人プレーヤーいると思ってるの」 「あっ...」 自分以外のプレーヤーに一度もあったことがないし、そもそもこの時間以外は埠頭で吹いている彼女には会う機会が全くなかった 「そうね... 明日から毎日夜にここに来れば見つかるんじゃないかしら」 「うん! 探してみます!」 着実に、一歩一歩踏み出していく http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/34
35: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:41:24.01 ID:cs33ogthO 2019年4月9日 午後9時21分 早霜のバー「Lazy Bird」 「し、しまった〜! 練習に夢中で今日ライブあるの忘れてた!」 「えっと、今日は確か... 妙高さん(Tp)と摩耶さん(B)と愛宕さん(Drs)と羽黒さん(Pf)、栗田艦隊カルテットかあ」 リシュリューの言いつけ通り行く事に決めた清霜、開演は9時だったがすっかり過ぎてしまっていた 店のドアをそっと開け中の様子を伺った パラパラー (へえ、こんな感じ...) そしてソロ回しが始まったあたりで何かがおかしい事に気づいた ステージ上で言い争う声が聞こえる 「おい、いつまでつまんねープレーすんだ?」 「ちゃ、ちょっと摩耶! 今ライブ中よ!」 「姉貴は黙ってな、そろそろうんざりなんだよ! いつも似たフレーズ! 同じ展開! 挑戦する気はねーのかよ!」 「摩耶!」 「アタシはもう抜ける! 世話になったな」 摩耶が足早に楽器を抱え立ち去り会場がどよめく 出口に立っていた清霜のことは気にも留めなかった 「ごめんなさいね、あの子気難しい子だから...」 「同じプレーね... いや間違ってはいないわ、事実客席が埋まらなくなってきてる」 その言葉通り客席は半分ほどであった おそらく昔はもっと居たのだろう 「姉さん...」 「同じことの繰り返しに私たちは満足していたのかもしれないわね...」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/35
36: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:42:00.73 ID:cs33ogthO 午後9時37分 鎮守府中庭 早歩きでウッドベースを背負いながら摩耶が中庭を通る (あークソが! 腹たつ! 何で姉貴たちは変わってくれないんだよ!) (毎日同じじゃ何も変わらねえんだよ! 客だって飽きる!) 「...」 「はあ...」 「だからって言い過ぎたな...」 楽器をそばに置き木に寄りかかる、明日のことも考えずに飛び出してしまいどう謝ろうかを考える 「明日からどうしようかな... アタシ、合わせる顔もない...」 「ねえ摩耶さん!」 「おわーーーっ!!??」 突然話しかけられ思わず声を上げる、そして清霜から思いもよらない言葉が飛び出す 「私と組まない?」 「...」 「どう!? どう!?」 「お前何言ってんだ?」 第3話 終わり http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/36
37: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/13(月) 01:44:12.10 ID:cs33ogthO 今日はここまで、リシュリューが言われた言葉は実際にプロの人がアマチュアのバンドに言い放った言葉です 古いものをなぞるだけならあなたは第一線には立てない、新しいものを作らないといけない 模倣は第一歩ですがそこからが本当の勝負になります ありがとうございました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/37
38: ◆0rjCWOlcd8we [sage] 2019/05/13(月) 01:53:04.98 ID:cs33ogthO (ちなみに私は模倣すらできてねえ始末です) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/38
39: ◆0rjCWOlcd8we [sage] 2019/05/14(火) 11:10:47.76 ID:RdKWX7jEO ジャズSSってもしかしてニッチ過ぎましたかね... http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/39
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2019/05/14(火) 12:54:19.75 ID:rPaFEDM90 好きよ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/40
41: ◆0rjCWOlcd8we [sage] 2019/05/14(火) 16:14:25.39 ID:penqAI0K0 レスがないものでなんか読んでる人居ないのかと思ってました... 好きって言って頂けるなら幸いです 精進します http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/41
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2019/05/17(金) 23:36:06.43 ID:++3162MQO 摩耶さまか 凸凹コンビ、身長がな! 更新乙です http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/42
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2019/05/18(土) 00:28:10.52 ID:xDQkF67A0 久し振りにSS速報来たら、新作じゃないか! 超楽しみに続きを待つ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/43
44: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土) 23:41:28.31 ID:SC9Xen1eO 第4話 High Maintenance 2019年4月9日 午後9時38分 鎮守府中庭 「へ?」 「いやおかしいだろ、いきなり組まないかなんて」 突然清霜から誘いが来たことに摩耶は驚きというより呆れていた いきなり何を言い出したんだこいつは? そんな目で清霜を見る 「えーだって摩耶さん今誰とも組んでないんでしょ? だから私とーー」 「あのなあ、あれは勢いで言っちまっただけで...」 「勢い?」 「うう... てかそもそもお前楽器やってんのかよ! まさか何もなしにーー」 「テナーサックス」 「あん?」 「私、サックスやってる!」 「はーんサックスねえ...(どうせへたっぴだろ)」 「じゃあ摩耶さん! 私の演奏聴いてそれで決めてよ!」 「お、おう...(何だこいつ? 自信あんのか?)」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/44
45: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土) 23:42:02.11 ID:SC9Xen1eO いそいそと楽器を組み立てる清霜 灯りに照らされた楽器を見て摩耶は驚きを見せた (こいつ... 相当やりこんでる...?) そんな摩耶に意も介さず清霜はセッティングを終える 「じゃ、いい?」 「いいぜ、好きにやんな」 「じゃあジョンコルトレーンのMr. P.C.を...」 呼吸を整え、リシュリューに叩き込まれた基礎を思い出しながらゆっくりと楽器を構える いま目の前にいる一人に認めてもらうために全力を出そうとしていた 静寂が消える バラバラバラバラバーラバラッバーラーラ 「!!(こ、こいつ...!)」 あの使い込まれた楽器に相応しい音が清霜のサックスから飛び出してくる かつての荒削りなものでなくより研磨され、洗練された音 そしてなおも人を圧倒させる音を... ーーーーーーーー ーーーーーーーー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/45
46: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土) 23:42:48.35 ID:SC9Xen1eO 「はあ... はあ... どうだった?」 「...一つ聞いていか?」 「うん、いいよ! 何?」 「何でアタシを選んだ?」 「摩耶さん言ってたでしょ、挑戦する気は無いのかって」 「お、おう...(見てたのかよ...)」 「だから選んだの」 「あん?」 「新しいこと、やろうよ」 「...!」 摩耶にとって思いがけない言葉だった しかし心残りもあった 「そのことなんだけどさ...」 「何?」 「姉貴たちに酷いこと言っちまった、もともと姉貴たちスタンダードナンバーやるのがすごい好きで... アタシもそうだった」 「うんうん」 「だからアタシも一緒にやって楽しかった、でも2年前... 間宮さんの食堂で駆逐艦の連中がコンボ演奏してたろ?」 「あのビッグバンドやってる子達の?」 「そう、そこで確か朧とかがやってたやつ あれ見てジャズってこんな激しい音楽だったんだって思ったんだよ」 「ジャズってもっとゆったりとしてさ、落ち着いたもんだとばかり思ってた」 「あれ、すごかったよね!」 「だからアタシも新しいジャズやってみたくなった」 「あれ? そういえば摩耶さんっていつからベースやってるの?」 「10年」 「へ!?」 「意外とここいるんだよな、楽器やってたやつ」 「ビッグバンドの方には行かなかったの? まあ私も行かなかったけど...」 「意外と行かないもんよ、これが」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/46
47: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土) 23:43:16.27 ID:SC9Xen1eO 「ああ、話ずれちまったな ともかく姉貴たちに悪いことしちまったし、まだ本当に抜けるかは分かんねえ」 「え、じゃあ乗ってくれないの?」 「ああ、悪いな」 「うーんそっかあ...」 「まあお前の腕ならすぐ見つかるだろ、別にきにするこたあーー」 「せっかく見つかったと思ったのに...」 「うっ!?」 誰がみても今の清霜は不幸のどん底という表現がぴったりであろう 近寄りがたい、というより近寄ったら何か起きるかのような落ち込み度合いであった 「セッション... できるのかなあ...」 「お、おい! なんだよ! これじゃアタシが悪いみたいじゃねえか!」 「いいよ摩耶さん... 自分で探すから...」 「あーもうわかったよ! 一回! 一回だけだからな!」 「!! ほ、ホント!?」 かと思えば今度は幸福の絶頂にいるかのような輝きを見せた 側から見ればこの二人はとても気妙に見えたかもしれない 「ゲンキンなやつだな... じゃあその代わりなんだけどよ...」 「何!? 何!?」 「姉貴たちに謝るから、ちょっとついてきてほしいんだよ やってもらいたいことがある」 「うん! 清霜に任せて!」 (なんか急に心配になってきたぜ...) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/47
48: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土) 23:43:51.70 ID:SC9Xen1eO 午後10時00分 Lazy Bird 控え室 ジャズバーLazy Bird 早霜が秘密裏に建てたバーであったが今では多くの艦娘が利用している 数は多くはないがプレーヤーも居て多くの特別な一夜を作り上げてきた しかし今日はそうはいかず悪い意味で特別になってしまった ガチャ 「姉貴たち... いるか?」 「摩耶!」 声をあげたのは愛宕、この中で摩耶を一番心配していたのは彼女だった 「...今日のはどう言うことかしら」 「そ、そうですよ摩耶さん、急に抜けるなんて」 それに続いたのは妙高と羽黒、納得のいかない様子だった 「たしかにあなたの言う通り私たちのプレーは停滞してた、これは否めない... でも放棄するのはプレーヤーとしてどうなのかしら」 「それを謝りに来た」 「!!」 「謝ってすまねーかもしれねーけどさ、アタシは新しいことに挑戦したかったんだよ」 「新しいこと... ですか?」 羽黒が恐る恐る聞く それに摩耶が答える 「そ、新しいこと そこでなんだけどよ... 入ってくれねーか?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/48
49: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土) 23:44:25.52 ID:SC9Xen1eO ガチャ ドアを開けて入ってきたのはテナーサックスを持った清霜 摩耶が続ける 「今からこいつも入れてセッションしてくれねーか」 「清霜ちゃん...? あなたそれって...」 「うん、妙高さん 私もプレーヤーなの」 「...驚いたわ」 「アタシは、新しいことをやりたい 今からそれをみんなに伝えたい」 「...いいかしら愛宕、羽黒」 「私は構わないわ」 「だ、大丈夫です」 「二人ともいいみたい いいわ、やりましょう」 (頼んだぜ、清霜) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1557390678/49
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