清霜「Saxophone Colossus 」 (178レス)
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50: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:44 ID:SC9Xen1eO携(7/15) AAS
午後10時10分
Lazy Bird ステージ上

客のいないバー、居るのは早霜だけ
彼女は、ただ見守っていた

「よし... セッティングは終わった」

「こっちも出来たわよ〜」

「で、出来ました!」
省15
51: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:45 ID:SC9Xen1eO携(8/15) AAS
パー パーパッパパラー

(音は重厚なのに鋭さがある! この子一体!?)

隣で吹いてる妙高はすぐにわかった、この子は手練れであると
一体どこまで積み上げればここまで行くのか想像ができなかった
テーマが終わり摩耶が囃し立てる

「よし清霜! ソロいけ!」

(よし!)
省13
52: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:46 ID:SC9Xen1eO携(9/15) AAS
(今度は私のソロ... この子に勝てるかはわからない、けどやってみせる!)

パッパパララー

手堅く、安定感のある妙高のソロ
しかし今日のことを思い出す

『いつも似たフレーズ! 同じ展開! 挑戦する気はねーのかよ!』

(そう、私は... 停滞していた)
省4
53: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:46 ID:SC9Xen1eO携(10/15) AAS
(姉さん、迷って吹いてる...?)

異変に気付いた羽黒であったがどうすることもできない、ただただ見守るしかなかった
しかし摩耶は違った

「妙高!」

(!?)

「考えずに吹け!」
省17
54: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:47 ID:SC9Xen1eO携(11/15) AAS
演奏が終わり摩耶が三人に話しかける

「どうだったよ、姉貴、妙高、羽黒」

「新しいことね... 面白かったわ!」

「一瞬だけど、考えずに思うがままに吹けたわ」

「わ、私は精一杯で...」
省10
55: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:48 ID:SC9Xen1eO携(12/15) AAS
「楽しそうだったからよ」

「アタシがか?」

「そう、清霜ちゃんのソロの時... あなた今までで一番幸せそうな顔してた」

「...」

「私は... 今まで先人たちが作ってきたフレーズをなぞることしかできない、でも清霜ちゃんはどう? 彼女は違う 清霜ちゃんが吹いてる時、本当に楽しそうな顔してた」
省21
56: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:48 ID:SC9Xen1eO携(13/15) AAS
4月10日 午後6時00分
ジャズバー「Nomad」

「さてと、アタシたちはメンバーを増やさなければいけない」

「うんうん」

「だからここで探そうぜ」

「Lazy Birdでもよかったんじゃない?」
省20
57: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:51 ID:SC9Xen1eO携(14/15) AAS
今日はここまで

本編と関係ありませんが摩耶ってなんかこう反抗期終わりかけって感じで可愛いですよね
ジャズ研入ってる人がビッグバンドにいくケースはあまりみませんが逆のケースはうちのバンドではよくありました、多分コンボ演奏やってる人はそんなにビッグバンド興味ないんだと思います
ありがとうございました
58: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/05/18(土)23:52 ID:SC9Xen1eO携(15/15) AAS
おまけ
Take the A Train/Don Menza
動画リンク[YouTube]
59: 2019/05/19(日)19:18 ID:6WYaFkwi0(1) AAS
おつ
はるにゃんの、ドラム…!?うーわ、聞きたい〜〜!!!(ダンスも踊っていいのよ?)
60: ◆0rjCWOlcd8we 2019/05/22(水)19:03 ID:EQ9iNIzgO携(1) AAS
やばい好きなビッグバンドが来日するのが決まってめちゃくちゃ嬉しい、5話書いたら露骨に宣伝します
61: ◆0rjCWOlcd8we 2019/05/27(月)00:32 ID:IVrzwXfN0(1) AAS
(´-`).。oO(艦これのイベと大学が少し忙しいので来週に第5話あげます)
62: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:39 ID:dqNIgeJS0(1/18) AAS
第5話
カンティーナ・バンド

4月10日 午後6時01分
ジャズバー「Nomad」

「あいつ... なんでここに...?」

「わかんないけど、急に代打で乗るくらいだから上手いのかな?」

鎮守府の外で演奏している艦娘がいる、そんな噂を聞き清霜と摩耶はライブハウスやジャズバーを探していた
そして偶然にも訪れたジャズバー、そこに居たのは榛名だった
省3
63: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:39 ID:dqNIgeJS0(2/18) AAS
「ワン、ツー、ワンツー」

パパーラー バラッバー

テナーサックスに続きトランベットも力強くテーマを吹いていた
ピアノとベースもそれにつられるように弾く
そしてドラムは...

「榛名さん、そつなくこなしてるって感じ?」

「ま、始まったばかりだし聞こうぜ」
省18
64: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:40 ID:dqNIgeJS0(3/18) AAS
(よし! 今日は調子がいい!)

パッパラー!! パパパー!

(お、おい! あいつめっちゃ走ってるぞ!)

ベースが思わずつられる

(ああもう! ソロがうまくいったと思ったら!)
省8
65: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:40 ID:dqNIgeJS0(4/18) AAS
(さて、次は私の番か)

テナーサックスのソロが響き渡る

(...いつもより支えられてる感じがする、何故だ?)

(安心して吹ける...!)

支えられているはずなのに何に支えられているかわからない奇妙な感覚を、彼は覚えていた
その正体に、誰一人として気づくものはいなかった
省16
66: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:41 ID:dqNIgeJS0(5/18) AAS
4月11日 午前7時15分
鎮守府 間宮さんの食堂

朝の食堂は人でごった返しだった
訓練、出撃、遠征、この後の予定は様々だろう
清霜と摩耶はその予定よりも今はある事をするのが最優先だった

「榛名のやつ、どこいんだ?」

「この時間混むからねー... あ! いた!」

「あん? お、本当だ 行ってみっか」
省2
67: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:41 ID:dqNIgeJS0(6/18) AAS
「...」

(一人で朝ごはんなんて久しぶりね)

榛名は一人、どこか寂しそうに座っていた
金剛型の他の姉妹は出撃や夜間演習があったためまだ戻っていなかった

「えっとこの後の予定は確か0800から演習だけで2100から新宿のAvenue Cで演奏で...」

「おう邪魔するぜ」
省18
68: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:41 ID:dqNIgeJS0(7/18) AAS
言葉の意味がわからなかった清霜は思わず聞き返す

「それってどういうこと?」

「榛名は...好きにジャズをやって、それで上手くなりたいから」

「好きに...?」

「そう、特定の誰かとじゃなくて常にいろんな人とやっていきたいの それで楽しくやって、上手くなって行く」
省22
69: ◆0rjCWOlcd8we [saga] 2019/06/02(日)01:42 ID:dqNIgeJS0(8/18) AAS
午後2時50分
早霜のバー「Lazy Bird」

ガチャ

防音の扉を開け榛名が店の中に入る
すでに清霜と摩耶は店内にいたが店主である早霜は居ない
練習を希望するものに鍵を渡しており、早霜が居なくても自由に入ることができる

「あ! 榛名さん! こんにちは!」

「うーっす」
省15
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