[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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825: 2019/06/03(月)11:18 ID:T+skAWcI0(1) AAS
乙!
826: [sage saga] 2019/06/03(月)14:35 ID:XYSudskUo(1) AAS
乙ー
827: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:14 ID:iDK1dhPW0(1/10) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
828: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:19 ID:iDK1dhPW0(2/10) AAS
男(結婚式がついに明日とまで迫ったその夜)

男「今日は早めに寝るか……」

男(俺は応接用のソファに寝そべり眠ろうとしていた)

男(近衛兵長が伝えたスケジュールによると結婚式は正午からのようだが、その前から準備で忙しくなるようだ)
省11
829: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:20 ID:iDK1dhPW0(3/10) AAS
姫「男さん! 今日は一緒にベッドで寝ませんか!」

男「…………は?」

男(衝撃を受けてポカンとなる俺に、姫はマシンガンのようにしゃべりだす)

姫「だって明日は結婚式ですし、一日中忙しいはずです」
省7
830: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:21 ID:iDK1dhPW0(4/10) AAS
姫「駄目、ですか?」

男(あふれ出る感情全てをこめただろうその言葉に俺は動きを止められた)

男「…………」

男(そうか)
省4
831: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:24 ID:iDK1dhPW0(5/10) AAS
男(ソファから立ち上がってベッドに向かうと姫もその後ろを付いてくる)

男(ベッドは二人が寝ても優に寝返りを打てるほどの広さがある)

男(姫が明かりを消す。部屋が暗くなった)

男(そしてベッドの前で二人して立ち尽くす)

男(動く様子のない姫を見て、どうやら先に俺が動かないといけないようだと悟る)
省8
832: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:24 ID:iDK1dhPW0(6/10) AAS
男(その後しばらく無言となった)

男(誰かと一緒に寝ることなど俺は初めてだった)

男(くすぐったくて落ち着かないのと同時に温かくて落ち着く)

男(相反する気持ちの内、今は前者の方が大きくてすぐには眠れそうにない)

男「それでどうして今日は一緒に寝ようだなんて言い出したんだ?」
省8
833: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:25 ID:iDK1dhPW0(7/10) AAS
男「そういえば、姫。手紙について………………やっぱ無しで」

姫「……? どうしたんですか?」

男「いや、何。この状況で他の女の話をするなんて無粋だろ」

姫「なるほど……男さんも少しは女心が分かってきたようですね」

男(姫にしたり顔で頷かれる)
省9
834: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:26 ID:iDK1dhPW0(8/10) AAS
姫「私は……別に本気にしてもいいと思っています」

姫「そうですよ、どうにか司祭と近衛兵長を追い出した後、二人で一緒にこの独裁都市を治めましょうよ」

姫「荒れた都市を立て直すのは民からも感謝され、やりがいのある仕事になると思います」

男「ブラック企業みたいな謳い文句だな」
省7
835: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:27 ID:iDK1dhPW0(9/10) AAS
男「駄目だな」

姫「……どうしてですか?」

男「俺には元の世界に戻りたいって譲れない思いがあるからだ」

姫「元の世界よりもずっと豪華で豊かな暮らしをさせると誓います!」
省10
836: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:28 ID:iDK1dhPW0(10/10) AAS
続く。
837: 2019/06/06(木)00:32 ID:topj5pzuO携(1) AAS
乙!
838: [sage saga] 2019/06/06(木)02:04 ID:8vhPDFURo(1) AAS
乙ー
839: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/07(金)22:32 ID:wnLt7EC+0(1/11) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
840: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/07(金)22:33 ID:wnLt7EC+0(2/11) AAS
男(姫が過去を語りだす)

姫「先代の大巫女である母は、片腕である司祭司祭と共にこの地を上手く治めていました」

姫「民のことを思った政策が、回り回って一番都市のためになることを分かっていたんです」

姫「ですから母はどこに行っても感謝の言葉をかけられていました」

姫「そんな母の後ろ姿を見て、いつか私もそうなりたいと自然に思っていました」
省7
841: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/07(金)22:34 ID:wnLt7EC+0(3/11) AAS
姫「大事な存在をなくす喪失感に私は打ちのめされました」

姫「しかし、下ばかりを向いていられません。母の死を以て、大巫女の座が私に引き継がれるからです」

姫「この都市を、母が愛したこの地を守る」

姫「継承の儀を終えて、決意を新たにした私が連れて行かれたのが……この部屋でした」

姫「今でもそのときのことは覚えています」
省6
842: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/07(金)22:34 ID:wnLt7EC+0(4/11) AAS
姫「それからはもう地獄の日々でした」

姫「民が苦しむ姿をまざまざと特等席で見せつけられ、反抗の意志を持つ度に打ちのめされ、協力者を作りようやく光が見えたと思った次の瞬間に帰らぬ者となったことを聞かされて」

姫「立て続けに大事な物を無くした結果、恐怖が植え付けられたんだと思います」

男(そうか。姫がヤンデレなのは似合わないと思っていたが……恐怖から過保護なまでに執着するようになったと)
省5
843: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/07(金)22:35 ID:wnLt7EC+0(5/11) AAS
姫「男さんは聞いてないんですよね。パレード前に演説したときのことを」

姫「神殿を金で覆うための資金は貯まったことにして、次は自分の黄金像を作るように演説しろと……」

姫「二人に従って私が話した結果、民に浮かんだ感情は怒りを通り越して殺意とまでなっていました」

姫「悪く言うつもりではないんです。私だって同じ立場なら何馬鹿なことを言ってるんだ、と思うでしょうから」

姫「あれによって元々低かった私の執政者としての評価は地の底にまで落ちました」
省8
844: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/07(金)22:35 ID:wnLt7EC+0(6/11) AAS
男「もういい、分かった」

男(俺は姫の話を遮る)

姫「男さん……分かってくれましたか、やはり私は……」

男「違う。俺が分かったのは……おまえが嘘を吐いていることだ」
省5
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