とある魔神の上条当麻II (241レス)
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15: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)10:08 ID:rvVVdfy60(1/6) AAS
「あの子にはもう……、時間が残ってないんです」

(……あの子とは……禁書目録?)

オティヌスは後ろの二人、結界の外にいる上条当麻とインデックスに目をやる。
この結界には防音加工がされているので、二人はこちらをただ観ているだけだった。

ここでオティヌスは長考、といってもほんの数秒だけ頭を巡らせる。

(こいつら、禁書目録と過去に接点でもあるのか……?)
省2
16: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)10:56 ID:rvVVdfy60(2/6) AAS
(『例え全てを忘れてしまうとしても』……?)

オティヌスが原典を数千冊抜き取った際、インデックス自身の記憶はゼロに近かった。ここ一年以前の記憶が、『消去されていた』(面倒くさそうだったので黙っておいたが)。

(こいつらが抜き取った……?)

だが何の為に……。

この二人とインデックスには、過去に接点があるように思える。現に、神裂と赤髪神父(ステイル)には、そういったそぶりが見えた。
省8
17: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)12:32 ID:rvVVdfy60(3/6) AAS
「オティヌス! お前っ!」

当麻は初めて彼女に激怒した。

インデックスの事情をオティヌスは知らないとしても、オティヌスは勝手に勝負を仕掛け、勝手に負けたのだ。

長年付き添った仲だとしても、さすがにこの身勝手さは許せなかった。

彼女がどれだけ辛い過去を背負っているのか、
彼女がオティヌスにどんな感情を抱いていたのか、
省18
18: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)14:52 ID:rvVVdfy60(4/6) AAS
「答える理由はないな……」

神裂ではない。別の、男の声だった。

「ス、ステイル!」

「寝たふりして聞いていたのか? それとも本気でいままで寝てたのか?」

オティヌスの問いにステイルは答えない。代わりにステイルはルーンのカードをオティヌスの背に向けた。
省14
19: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)16:06 ID:rvVVdfy60(5/6) AAS
【1年前】

ある日、二人はとある少女と出会った。

当時、二人は悩みを抱えていた。

まだ、自分の選択が正しかったのか悩んでいて、それに沈みこんででしまったような気持ちで前を向けずにいた。
省27
21: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)23:40 ID:rvVVdfy60(6/6) AAS
私達のせいだ…………。

これからも引き続き、インデックスの罪悪感で埋まってしまった顔を見ることができなかった。

自分達のせいで、あの美しい笑顔を歪ませたくなかった。

自分達の楽しい思い出で、彼女を苦しませたくなかった。
省12
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