[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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117: [sage saga] 2016/12/28(水)23:52:34.95 ID:Hhhi1HzW0(113/119) AAS
シエル「確定はしていませんが……あれはロアの残滓です」
花陽「──ロア?」
シエル「はい。ミハイル・ロア・バルダムヨォン、別名『アカシャの蛇』。その残滓です」
聞き慣れない単語が出たせいで、脳内の処理が追い付かない。
花陽「そのロアって吸血鬼の残滓が、どうしてこの街に……」
省10
169: [sage saga] 2016/12/29(木)01:04:47.95 ID:WwwgwYCn0(46/127) AAS
/32
昼休みに入ってすぐ、私と凛ちゃんはにこちゃんに呼び出しをくらいました。
場所は私達がいつも日常的に練習場として使用しているところ。
つまり、屋上です。
にこ「……なんであんた達を呼び出したのかわかる?」
両腕を組んでこちらに問いかけてくるにこちゃんは、真剣そのもの。
省14
321: [sage saga] 2016/12/29(木)01:41:53.95 ID:WwwgwYCn0(76/127) AAS
花陽「そう、ですか……でも、力を貸してくださったことには……変わりありません。ありがとうございます」
綺礼「礼なら目の前の彼女に言うべきだろう。左腕の接合はともかく、削り落とされた生命力を彼女が補填してくれていなければ、君は今頃冥途を彷徨っていたのだからな」
削り落とされた生命力……?
それはどういうことだろう。
死の点を突かれたモノは、どんな手段を用いても死からは逃れられない。
省10
334: 2016/12/29(木)01:43:29.95 ID:fc91xkwBO携(1) AAS
/1
きっかけは、ありふれた日常の狭間にありました。
多分、それは誰にも止めることなんてできなかったと思います。
今になって考えてみれば、ひょっとすると私がこんな眼になってしまったのも、避けられない巡り合わせだったのかもしれません。
花陽「凛ちゃん、今日はちょっと食べ過ぎだよお」
凛「ヘーキヘーキ、これぐらい腹八分目にゃ」
省11
866: 2016/12/29(木)02:49:31.95 ID:uG9lizhRO携(1) AAS
花陽「凛ちゃん危ないっ!!」
気がついたときには無我夢中で走り出していました。
運動神経は良い方ではなかったけれど、幸か不幸か、最悪の展開だけは避けられたんです。
凛ちゃんを突き飛ばして、迫り来る鉄塊と対峙。
許された思考は一瞬。
省1
901: 2016/12/29(木)02:54:15.95 ID:cXIGGzVkO携(1) AAS
そう言って、女医さんは渡したはずのペーパーナイフを私に差し出しました。
花陽「あの、これは?」
女医「名工が暇潰しに作った一品物にルーンを刻んだだけのものだけど、魔除けとしては一級品でね……きっとあなたを守ってくれるわ」
差し出されたペーパーナイフを受け取ると、女医さんは嬉しそうな表情を浮かべました。
ペーパーナイフは大きさの割にそこそこの重さがあるので、もしかしたら純銀で作られたものなのかもしれません。
省9
911: 2016/12/29(木)02:55:39.95 ID:rwgm8/NCO携(1) AAS
/9
病院から何事もなく退院したあと、私は普段より少し遅れて登校することになりました。
いわゆる、遅刻寸前というやつです。
普段は朝練に出てるからこんなことはないんだけどなあ。
遅刻したくなくて焦る気持ちと、早くみんなの待ってる学校に行きたいという気持ちとが重なり合って、自然と駆け足になります。
ですがこちらの気持ちなんて配慮することもなく、信号の色は変わるものです。
省12
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