[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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73: [sage saga] 2016/12/28(水)22:54:18.74 ID:Hhhi1HzW0(70/119) AAS
/20
──いてはいけない、怪物なんです。
シエル先輩の言葉が、頭の中で何度も繰り返し再生される。
あれは紛れもなく、本物の吸血鬼だったと思う。
紅い瞳に、二本の牙。
人の血を啜り、喰らう鬼。
省14
87: [sage saga] 2016/12/28(水)23:19:40.74 ID:Hhhi1HzW0(84/119) AAS
花陽「違います。線が消えるのは嬉しい……でも、今はじっとしていられないんです」
??「……死人を切ることさえ躊躇うやつが、生き残れるとは思えないけど」
花陽「そ、それは……」
??「今、この街は伏魔殿だ。そこらへんの路地から鬼や悪魔が出てきたっておかしくない。それを承知の上で、夜の街を彷徨う理由はなに?」
花陽「──守りたい人達がいるから、じゃダメですか」
省8
99: [sage saga] 2016/12/28(水)23:33:27.74 ID:Hhhi1HzW0(95/119) AAS
あんじゅ「そう気を落とさないで。直接力になるのは難しくても、手助けする方法は他にもあるから」
穂乃果「ホントですか!?」
ツバサ「心配しなくても平気よ。私達はこの地区のスクールアイドルの中継地点として、協力させてもらうつもり。具体的にはみんなが集めてきた情報を一つにまとめて、それぞれに発信する役割……といったところかな」
穂乃果「じゃあ、ツバサさん達がいれば──」
ツバサ「この地区全員で、より密に連携し合えるわ」
省12
172: [sage saga] 2016/12/29(木)01:08:06.74 ID:WwwgwYCn0(49/127) AAS
花陽「バレたら活動停止にされるかもしれないよ」
にこ「それがなに」
花陽「えっ!?」
にこ「仮にそんな処分下されたら、他の部活の生徒味方につけてでも理事長に直談判してやるわ」
花陽「に、にこちゃん?」
省10
176: [sage saga] 2016/12/29(木)01:12:52.74 ID:WwwgwYCn0(53/127) AAS
/33
もはや恒例となった放課後の捜査が終了すると、軽い情報交換だけ行って早々に解散することになりました。
相変わらず有力な情報を掴むことができずにいるのは、杉崎亜矢の計画が着々と進んでいる証なのかもしれません。
凛「結局今日も手掛かりはなし、かー」
真姫「眉唾な情報はいくらでも出てくるけど、正直どれも信憑性はないわね」
花陽「このままほとぼりが冷めてくれればいいんだけど……」
省10
214: 2016/12/29(木)01:28:34.74 ID:h52qb3naO携(1) AAS
染みは路地裏に向かうよう、続いていました。
点々としている染みを追いかけていると、その色が段々と濃くなっていきます。
これ以上は良くない、人もいないし視界も悪い。なにより嫌な予感がする。
そう思っていても、足は歩みを止めようとしてくれません。
曲がり角の先にある行き止まりに辿り着いたところで、私は息を呑みました。
省17
275: 2016/12/29(木)01:36:15.74 ID:9wDaJ6plO携(1) AAS
弁当箱から取り出したおにぎりを視ていると、我ながら会心の出来だと惚れ惚れします。
最高級の南魚沼産コシヒカリを贅沢に使い、先進の技術を用いて生み出された新型の炊飯器で炊き上げられ少し硬めに調整されたお米は、邪なものを寄せ付けない輝きを放っていました。
色、艶、香り──どれをとっても一級品であることに間違いありません。
もうこれだけで口の中が唾液だらけになるんですが、さらにここから一工夫。
お米からおにぎりに昇華するための工程を辿ります。
省9
286: 2016/12/29(木)01:37:37.74 ID:5od37gE8O携(1) AAS
そう言って、女医さんは渡したはずのペーパーナイフを私に差し出しました。
花陽「あの、これは?」
女医「名工が暇潰しに作った一品物にルーンを刻んだだけのものだけど、魔除けとしては一級品でね……きっとあなたを守ってくれるわ」
差し出されたペーパーナイフを受け取ると、女医さんは嬉しそうな表情を浮かべました。
ペーパーナイフは大きさの割にそこそこの重さがあるので、もしかしたら純銀で作られたものなのかもしれません。
省9
466: /3 2016/12/29(木)01:59:21.74 ID:tL6mP/VYO携(1) AAS
花陽「凛ちゃん危ないっ!!」
気がついたときには無我夢中で走り出していました。
運動神経は良い方ではなかったけれど、幸か不幸か、最悪の展開だけは避けられたんです。
凛ちゃんを突き飛ばして、迫り来る鉄塊と対峙。
許された思考は一瞬。
省1
645: 2016/12/29(木)02:20:01.74 ID:PeqRHRMHO携(1) AAS
さっきと同じことができれば、私はこの化物に勝てる。
──この化物を殺し切れる。
そこまで考えて、私は我に返りました。
自分がどれだけ恐ろしいことを考えていたのか、気がついたんです。
[ピーーー]?
省10
665: 2016/12/29(木)02:22:16.74 ID:QwEAkLLeO携(1) AAS
さっきと同じことができれば、私はこの化物に勝てる。
──この化物を殺し切れる。
そこまで考えて、私は我に返りました。
自分がどれだけ恐ろしいことを考えていたのか、気がついたんです。
[ピーーー]?
省10
671: 2016/12/29(木)02:22:57.74 ID:QCfEQVdUO携(1) AAS
/1
きっかけは、ありふれた日常の狭間にありました。
多分、それは誰にも止めることなんてできなかったと思います。
今になって考えてみれば、ひょっとすると私がこんな眼になってしまったのも、避けられない巡り合わせだったのかもしれません。
花陽「凛ちゃん、今日はちょっと食べ過ぎだよお」
凛「ヘーキヘーキ、これぐらい腹八分目にゃ」
省11
705: 2016/12/29(木)02:27:13.74 ID:dVVM5F3bO携(1) AAS
/3
危惧されていた事故の後遺症もなく、私はすぐに退院することになりました。
μ'sのみんなも退院を心から祝福してくれて、誕生日でもないのに主役気分です。
凛「かよちん……かよちんかよちんかよちんっ!!ホントに良かった……かよちんが無事に退院できて、ホントに良かったにゃ!」
花陽「凛ちゃん、ちょっと苦しいよお」
凛「ご、ごめんね……痛かった?まだどこか悪いところあるの?」
省8
730: 2016/12/29(木)02:30:47.74 ID:lWhzd7GbO携(1) AAS
花陽「凛ちゃん危ないっ!!」
気がついたときには無我夢中で走り出していました。
運動神経は良い方ではなかったけれど、幸か不幸か、最悪の展開だけは避けられたんです。
凛ちゃんを突き飛ばして、迫り来る鉄塊と対峙。
許された思考は一瞬。
省1
931: 2016/12/29(木)02:58:19.74 ID:ZT+P9MwZo(1) AAS
>>693
乙
なんかいろいろ大変だったな
957: 2016/12/29(木)03:02:06.74 ID:yeXZ4BKjO携(1) AAS
/3
危惧されていた事故の後遺症もなく、私はすぐに退院することになりました。
μ'sのみんなも退院を心から祝福してくれて、誕生日でもないのに主役気分です。
凛「かよちん……かよちんかよちんかよちんっ!!ホントに良かった……かよちんが無事に退院できて、ホントに良かったにゃ!」
花陽「凛ちゃん、ちょっと苦しいよお」
凛「ご、ごめんね……痛かった?まだどこか悪いところあるの?」
省8
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