[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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18: [sage saga] 2016/12/28(水)21:48:30.70 ID:Hhhi1HzW0(17/119) AAS
極度の緊張から解放されたせいか、意識が段々と遠のいていく。
最後に視たのは、倒れ込もうとする私を支える希ちゃんの顔に刻まれた、白い線。
あの化物にも刻まれていた、線。
そこで漠然とだけど理解しました。
──ああ、そういうことなんだ。
省1
190: 2016/12/29(木)01:25:22.70 ID:thzKQGRCO携(1) AAS
/4
地獄のような冗談で、冗談のような地獄でした。
退院後、私は元通りに学校に通い始め、μ'sの練習にも復帰しました。
海未「花陽!ステップがワンテンポずれていますよ!」
花陽「は、はいっ!」
みんなの身体に刻まれた線が、動きと一緒に揺れる。
省17
324: 2016/12/29(木)01:42:14.70 ID:FTwAS7OOO携(1) AAS
/8
真姫ちゃんの両親が経営する病院で眼が覚めたあと、私は警察から簡単な事情聴取を受けました。
内容は思っていたよりあっさりとしたもので、拍子抜けするぐらいのもの。
それもそのはずです。
現場には犯人はおろか、死体さえなかったんですから。
真姫「残っていたのは血痕だけ……ね。例のペーパーナイフにも血液は付着していなかったし、他に凶器らしい凶器も所持していない……証拠不十分もいいとこだわ」
省16
539: [sage saga] 2016/12/29(木)02:07:56.70 ID:WwwgwYCn0(103/127) AAS
凛ちゃんが楽しんでる顔。
その全てがどうしようもないくらい愛おしいって思えたんだ。
だから、決めた。
私は凛ちゃんを守る。
例えこの命が擦り切れてしまっても、凛ちゃんを責める全てから守り通す。
省10
549: /3 2016/12/29(木)02:09:05.70 ID:mSLSKqtCO携(1) AAS
さっきと同じことができれば、私はこの化物に勝てる。
──この化物を殺し切れる。
そこまで考えて、私は我に返りました。
自分がどれだけ恐ろしいことを考えていたのか、気がついたんです。
[ピーーー]?
省10
552: /3 2016/12/29(木)02:09:21.70 ID:9IPo/MMaO携(1) AAS
弁当箱から取り出したおにぎりを視ていると、我ながら会心の出来だと惚れ惚れします。
最高級の南魚沼産コシヒカリを贅沢に使い、先進の技術を用いて生み出された新型の炊飯器で炊き上げられ少し硬めに調整されたお米は、邪なものを寄せ付けない輝きを放っていました。
色、艶、香り──どれをとっても一級品であることに間違いありません。
もうこれだけで口の中が唾液だらけになるんですが、さらにここから一工夫。
お米からおにぎりに昇華するための工程を辿ります。
省9
822: 2016/12/29(木)02:43:26.70 ID:OAFeB4VUO携(1) AAS
弁当箱から取り出したおにぎりを視ていると、我ながら会心の出来だと惚れ惚れします。
最高級の南魚沼産コシヒカリを贅沢に使い、先進の技術を用いて生み出された新型の炊飯器で炊き上げられ少し硬めに調整されたお米は、邪なものを寄せ付けない輝きを放っていました。
色、艶、香り──どれをとっても一級品であることに間違いありません。
もうこれだけで口の中が唾液だらけになるんですが、さらにここから一工夫。
お米からおにぎりに昇華するための工程を辿ります。
省9
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