[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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109: [sage saga] 2016/12/28(水)23:42:40.69 ID:Hhhi1HzW0(105/119) AAS
??「……」
花陽「うわっ!?」
集中が乱れたせいで、相手の手刀を躱し損ねるところでした。
敵が眼の前にいるのに考え事だなんて、そんな呑気なことしてる場合じゃない。
大した速さじゃないけれど、相手はこっちの線を狙ってきてるんですから。
省16
386: 2016/12/29(木)01:49:42.69 ID:WbGIK2KBO携(1) AAS
/4
地獄のような冗談で、冗談のような地獄でした。
退院後、私は元通りに学校に通い始め、μ'sの練習にも復帰しました。
海未「花陽!ステップがワンテンポずれていますよ!」
花陽「は、はいっ!」
みんなの身体に刻まれた線が、動きと一緒に揺れる。
省17
389: [sage saga] 2016/12/29(木)01:50:01.69 ID:WwwgwYCn0(84/127) AAS
花陽「それってどういう────」
シエル「彼女は杉崎亜矢に血を絞り尽され、死徒化している最中なんです」
花陽「死徒化……?もしかして、凛ちゃんも吸血鬼になっちゃうってことですか!?」
シエル「……申し訳ありません。私がもう少し早く駆け付けていれば、こんなことにはならかったのに」
花陽「謝らないでください!あと質問に答えて!凛ちゃんは……凛ちゃんはこれから一体どうなるんですか!」
省10
504: /3 2016/12/29(木)02:03:56.69 ID:8Ig+7FBTO携(1/2) AAS
/8
真姫ちゃんの両親が経営する病院で眼が覚めたあと、私は警察から簡単な事情聴取を受けました。
内容は思っていたよりあっさりとしたもので、拍子抜けするぐらいのもの。
それもそのはずです。
現場には犯人はおろか、死体さえなかったんですから。
真姫「残っていたのは血痕だけ……ね。例のペーパーナイフにも血液は付着していなかったし、他に凶器らしい凶器も所持していない……証拠不十分もいいとこだわ」
省16
802: 2016/12/29(木)02:40:43.69 ID:D1gs6ZQDO携(1) AAS
染みは路地裏に向かうよう、続いていました。
点々としている染みを追いかけていると、その色が段々と濃くなっていきます。
これ以上は良くない、人もいないし視界も悪い。なにより嫌な予感がする。
そう思っていても、足は歩みを止めようとしてくれません。
曲がり角の先にある行き止まりに辿り着いたところで、私は息を呑みました。
省17
840: 2016/12/29(木)02:45:49.69 ID:rB6a27+4O携(1) AAS
/1
きっかけは、ありふれた日常の狭間にありました。
多分、それは誰にも止めることなんてできなかったと思います。
今になって考えてみれば、ひょっとすると私がこんな眼になってしまったのも、避けられない巡り合わせだったのかもしれません。
花陽「凛ちゃん、今日はちょっと食べ過ぎだよお」
凛「ヘーキヘーキ、これぐらい腹八分目にゃ」
省11
949: 2016/12/29(木)03:00:53.69 ID:2GA85spEO携(1) AAS
弁当箱から取り出したおにぎりを視ていると、我ながら会心の出来だと惚れ惚れします。
最高級の南魚沼産コシヒカリを贅沢に使い、先進の技術を用いて生み出された新型の炊飯器で炊き上げられ少し硬めに調整されたお米は、邪なものを寄せ付けない輝きを放っていました。
色、艶、香り──どれをとっても一級品であることに間違いありません。
もうこれだけで口の中が唾液だらけになるんですが、さらにここから一工夫。
お米からおにぎりに昇華するための工程を辿ります。
省9
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