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花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
花陽「死を視ることができる眼」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/
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14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2016/12/28(水) 21:44:22.59 ID:Hhhi1HzW0 花陽「いや、離してっ!!いやああああ!!」 両腕を使って必死の抵抗を試みますが、女性とは思えない怪力になす術もなく、徐々に口元が首に近づいてきているのが肌でわかりました。 生暖かい吐息に鳥肌が立ち、必死に身を捩ります。 ですが、女の牙が私の肌に突き刺さるのはもう時間の問題です。 ──ああ、私こんなところで死ぬんだ。 さっきの男の人みたいに、首筋をずたぼろになるまで血を吸い尽されるんだ。 みんなでラブライブに出ようって、今度こそ優勝しようって約束したのに。 こんな終わり方、あんまりだよ。 腕の力が限界を迎えようとしていたとき、女の身体に刻まれた線がやけにぎらついていました。 白い線が、眼に語り掛けてくる。 死にたくないのなら方法は一つだ、と。 どうせ死ぬのなら──最後まで足掻かないとみんなに示しがつかない。 やらなきゃ、やられるんだ。 片手でポケットを探り、昼間もらったお守り代わりのペーパーナイフを取り出します。 私を押さえつけている女の左腕に走る線をしっかりと睨み付けると、線に沿ってナイフを這わせました。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/14
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2016/12/28(水) 22:21:38.59 ID:Hhhi1HzW0 にこ「思ーい出を裏切るならっ!こーの宇宙(そら)を抱いて輝くっ、少年よ神話になれっ!」 穂乃果「おおっ、にこちゃん上手!」 絵里「さすがにこね」 花陽「や、やっぱりにこちゃんは凄いです」 真姫「へえ……思ってたより上手じゃない」 海未「この曲なら私も知ってますよ」 ことり「凄い有名なやつだよね」 凛「にこちゃん初っ端から飛ばすにゃあ」 希「にこっちやるやん、見直したよ」 にこ「ま、まあね……やっぱり私の溢れ出るアイドル力がそうさせるっていうかあ、アイドルなら歌唱力は必須だしい、これぐらいは当然ってやつよ」 花陽「ふむふむ……勉強になります」 にこ「──くふふふっ、息抜きついでにここでにこの株を上げておけば、部長としての威厳も保てて、いずれはセンター抜擢間違いなし……完璧な作戦だわ」 真姫「……全部聴こえてるわよ」 にこ「なっ、なんのことかわからないにこっ!つ、次は絵里でしょ、ほらマイク──」 絵里「あ、ああ、そうだったわね……久しぶりだし、ちゃんと歌えるかしら」 希「えりち、柄にもなく緊張してるの?」 絵里「こ、これぐらいで緊張なんてするはずないじゃない……いいわ、お婆さま仕込みの歌唱力──ここで魅せてあげる!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/37
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga] 2016/12/28(水) 22:48:44.59 ID:Hhhi1HzW0 花陽「感じ方の問題、ということですか?」 シエル「はい、概ねその通りです。例えばここに大好きなカレーがあるとします。でも、そのカレーを作ったのが私の大嫌いなやつだと知ってしまったら、きっと知る前と同じように味わうことはできません。何故なら、これは私の大嫌いなやつが作ったカレーだからです」 花陽「レシピの問題じゃない……」 シエル「そうです。逆に言えば、ここにあるカレーが煮詰めすぎて黒焦げで美味しくなさそうでも、私が大好きな人が作ったものだと知ることができれば、感じ方は大きく変わるでしょう」 花陽「受け取る側の気持ちで、いくらでも変わるんですね」 シエル「つまりはそういうことです。だから誰でもいいなんてあり得ません。あのアルパカたちも、あなたのことを見ています。きちんと世話をしているあなたを、代えの利くどうでもいい人だなんて思っていませんよ……それに、見返りを求めない真摯な優しさの名前を、あなたは知っているでしょう?」 見返りを求めない、真摯な優しさの名前? 数秒だけ思案してみても、答えが思い浮かびません。 花陽「ご、ごめんなさい……ちょっとわからないです」 シエル「ふふっ、少しわかりずらかったかもしれませんね……なら一つヒントを差し上げます。あなたたちμ'sがいつも歌っていることですよ」 私達が、いつも歌っていること? もしかして── 花陽「──愛、ですか」 シエル先輩は一度だけ頷き、答え合わせをしてくれました。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/67
204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [] 2016/12/29(木) 01:27:20.59 ID:KO4UV68sO /1 きっかけは、ありふれた日常の狭間にありました。 多分、それは誰にも止めることなんてできなかったと思います。 今になって考えてみれば、ひょっとすると私がこんな眼になってしまったのも、避けられない巡り合わせだったのかもしれません。 花陽「凛ちゃん、今日はちょっと食べ過ぎだよお」 凛「ヘーキヘーキ、これぐらい腹八分目にゃ」 真姫「それ、ラーメン3杯平らげたアイドルが言うセリフじゃないわよ」 凛「あれ、もしかして真姫ちゃん……凛の心配してくれてるの?」 真姫「と、当然でしょ。もうすぐラブライブだっていうのに、花陽の次は凛がダイエットなんてことになったらたまったもんじゃないわ」 凛「うわあ〜、真姫ちゃん怖いにゃあ……」 花陽「この時期に落とすのは大変だから……凛ちゃんも気をつけた方がいいよ」 凛「二人に言われたら仕方ないにゃ……でも沢山食べたなら、沢山動けばいいんだよ。ほら、こんな風に──」 そう言って、凛ちゃんは横断歩道に飛び出しました。 信号の色は赤から青に切り替わり、私達は凛ちゃんに続いて歩き出そうとしたんです。 瞬間、視界の端に映ったのは、止まる気配を見せない鉄の塊。 信号の色は、確かに青だったのに── SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482928326 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/204
238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [] 2016/12/29(木) 01:31:35.59 ID:6a3/b+k3O /1 きっかけは、ありふれた日常の狭間にありました。 多分、それは誰にも止めることなんてできなかったと思います。 今になって考えてみれば、ひょっとすると私がこんな眼になってしまったのも、避けられない巡り合わせだったのかもしれません。 花陽「凛ちゃん、今日はちょっと食べ過ぎだよお」 凛「ヘーキヘーキ、これぐらい腹八分目にゃ」 真姫「それ、ラーメン3杯平らげたアイドルが言うセリフじゃないわよ」 凛「あれ、もしかして真姫ちゃん……凛の心配してくれてるの?」 真姫「と、当然でしょ。もうすぐラブライブだっていうのに、花陽の次は凛がダイエットなんてことになったらたまったもんじゃないわ」 凛「うわあ〜、真姫ちゃん怖いにゃあ……」 花陽「この時期に落とすのは大変だから……凛ちゃんも気をつけた方がいいよ」 凛「二人に言われたら仕方ないにゃ……でも沢山食べたなら、沢山動けばいいんだよ。ほら、こんな風に──」 そう言って、凛ちゃんは横断歩道に飛び出しました。 信号の色は赤から青に切り替わり、私達は凛ちゃんに続いて歩き出そうとしたんです。 瞬間、視界の端に映ったのは、止まる気配を見せない鉄の塊。 信号の色は、確かに青だったのに── SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482928326 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/238
739: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [] 2016/12/29(木) 02:31:58.59 ID:yPrtHUZ4O 染みは路地裏に向かうよう、続いていました。 点々としている染みを追いかけていると、その色が段々と濃くなっていきます。 これ以上は良くない、人もいないし視界も悪い。なにより嫌な予感がする。 そう思っていても、足は歩みを止めようとしてくれません。 曲がり角の先にある行き止まりに辿り着いたところで、私は息を呑みました。 花陽「──えっ?」 人が、人を食べてる。 髪の長い女の人が、スーツを着た中年の男の人の首筋に喰らいついてる。 じゅるじゅる。 じゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅる。 なにかを啜るような音が聴こえる。 なにか──なにかってなんなの? そんなの見ればわかるに決まってる。 アレは、血を啜ってるんだ。 花陽「──っ!」 叫び声を上げそうなところを、間一髪のところで防ぎました。 まだ、向こうはこちらに気がついていません。 なら逃げられるはず。 逃げなきゃ。 逃げなきゃ! 逃げなきゃ!! その場で膝をつきそうなのを堪えて、震える足に無言で喝を入れて、一歩ずつ後退します。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482928326/739
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