[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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120: [sage saga] 2016/12/28(水)23:56:40.40 ID:Hhhi1HzW0(116/119) AAS
シエル「そうです。やつはロアの血を使って手に入れた力に酔いしれている……おまけに吸血衝動を抑えるどころか、その欲望を率先して解放しています。今はまだ力のコントールが上手くいってないようですが、いずれ第二のロアとして君臨するかもしれません」

第二のロア──

私はロアという吸血鬼の恐ろしさを知りません。

だから、それが私達人間にとってどれほど脅威な存在かも、正確な判断を下せない。

花陽「もし、仮に……あの吸血鬼が第二のロアとなってしまったら、この街はどうなりますか」
省9
146: [sage saga] 2016/12/29(木)00:31:04.40 ID:WwwgwYCn0(23/127) AAS
/30
真姫ちゃんが加わったことで、夜の捜査は二人で行うことになりました。

あの日から────

例の吸血鬼を目の当たりにして以降、それは初めての試みでした。

真姫「死者の気配が濃い場所を手当たり次第に探していくのは、効率が悪い……もっと別の方法を試しましょう」

花陽「なにか良い案があるの?」
省13
149: [sage saga] 2016/12/29(木)00:34:21.40 ID:WwwgwYCn0(26/127) AAS
亜矢「ふふ……気丈なのはありがたいわ。そう簡単に壊れてしまったら、つまらないものね」

不気味な笑みを浮かべる吸血鬼からは、焦りなど微塵も見受けられない。

花陽「あなたが……杉崎亜矢さんですね」

亜矢「だとしたら…………どうする?」

花陽「何故私達のことを狙うんですか。あなたも、元はスクールアイドルだったはず……アイドルを想う気持ちは、あなたも私達も変わりません……!なのに、どうしてこんなことを────」
省7
166: [sage saga] 2016/12/29(木)01:01:03.40 ID:WwwgwYCn0(43/127) AAS
胸を両腕で隠して防戦していると、凛ちゃんの頭に真姫ちゃんチョップが刺さりました。

凛「痛いにゃあぁぁ!」

真姫「バカなことしないの」

凛「真姫ちゃん……いるならいるってちゃんと言ってよぉ」

真姫「言おうとした矢先に変なことしてるのが悪いんでしょ」
省9
263: 2016/12/29(木)01:34:45.40 ID:nFe+COT5O携(1) AAS
弁当箱から取り出したおにぎりを視ていると、我ながら会心の出来だと惚れ惚れします。

最高級の南魚沼産コシヒカリを贅沢に使い、先進の技術を用いて生み出された新型の炊飯器で炊き上げられ少し硬めに調整されたお米は、邪なものを寄せ付けない輝きを放っていました。

色、艶、香り──どれをとっても一級品であることに間違いありません。

もうこれだけで口の中が唾液だらけになるんですが、さらにここから一工夫。

お米からおにぎりに昇華するための工程を辿ります。
省9
337: 2016/12/29(木)01:43:46.40 ID:ic3JWKG5O携(1) AAS
/8
真姫ちゃんの両親が経営する病院で眼が覚めたあと、私は警察から簡単な事情聴取を受けました。

内容は思っていたよりあっさりとしたもので、拍子抜けするぐらいのもの。

それもそのはずです。

現場には犯人はおろか、死体さえなかったんですから。

真姫「残っていたのは血痕だけ……ね。例のペーパーナイフにも血液は付着していなかったし、他に凶器らしい凶器も所持していない……証拠不十分もいいとこだわ」
省16
392: 2016/12/29(木)01:50:24.40 ID:j41RhMVuO携(1) AAS
/3
危惧されていた事故の後遺症もなく、私はすぐに退院することになりました。

μ'sのみんなも退院を心から祝福してくれて、誕生日でもないのに主役気分です。

凛「かよちん……かよちんかよちんかよちんっ!!ホントに良かった……かよちんが無事に退院できて、ホントに良かったにゃ!」

花陽「凛ちゃん、ちょっと苦しいよお」

凛「ご、ごめんね……痛かった?まだどこか悪いところあるの?」
省8
738: 2016/12/29(木)02:31:50.40 ID:17MvV0tbO携(1) AAS
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真姫ちゃんの両親が経営する病院で眼が覚めたあと、私は警察から簡単な事情聴取を受けました。

内容は思っていたよりあっさりとしたもので、拍子抜けするぐらいのもの。

それもそのはずです。

現場には犯人はおろか、死体さえなかったんですから。

真姫「残っていたのは血痕だけ……ね。例のペーパーナイフにも血液は付着していなかったし、他に凶器らしい凶器も所持していない……証拠不十分もいいとこだわ」
省16
773: 2016/12/29(木)02:36:44.40 ID:cScBISwzO携(1) AAS
そう言って、女医さんは渡したはずのペーパーナイフを私に差し出しました。

花陽「あの、これは?」

女医「名工が暇潰しに作った一品物にルーンを刻んだだけのものだけど、魔除けとしては一級品でね……きっとあなたを守ってくれるわ」

差し出されたペーパーナイフを受け取ると、女医さんは嬉しそうな表情を浮かべました。

ペーパーナイフは大きさの割にそこそこの重さがあるので、もしかしたら純銀で作られたものなのかもしれません。
省9
774: 2016/12/29(木)02:36:51.40 ID:6vuzuc99O携(1) AAS
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真姫ちゃんの両親が経営する病院で眼が覚めたあと、私は警察から簡単な事情聴取を受けました。

内容は思っていたよりあっさりとしたもので、拍子抜けするぐらいのもの。

それもそのはずです。

現場には犯人はおろか、死体さえなかったんですから。

真姫「残っていたのは血痕だけ……ね。例のペーパーナイフにも血液は付着していなかったし、他に凶器らしい凶器も所持していない……証拠不十分もいいとこだわ」
省16
966: 2016/12/29(木)03:03:17.40 ID:iV8SUFEkO携(1) AAS
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地獄のような冗談で、冗談のような地獄でした。

退院後、私は元通りに学校に通い始め、μ'sの練習にも復帰しました。

海未「花陽!ステップがワンテンポずれていますよ!」

花陽「は、はいっ!」

みんなの身体に刻まれた線が、動きと一緒に揺れる。
省17
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